ホンダN-VANのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.632(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ホンダ N-VAN
system
メインユニット:ホンダ純正8インチインターナビ
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:ALPINE(ディーラーオプション)
リアスピーカー:無し
ケーブル:kaiser swingcomment
ディーラーオプションのナビと2wayスピーカーの性能を引き出すべく、スピーカーケーブル交換とドアのデッドニングを行いました。
合わせて、キャンピング用のサブバッテリー充電のための電源引き込みも行い、趣味クルマの戦闘能力がアップしました!
ホンダ・N-VANのダッシュボードです。
N-VANは、快進撃を続けるホンダの軽自動車「Nシリーズ」に新しく加わったモデルです。
現行のホンダの軽自動車は計5車種で、スポーツモデルのS660以外の4車種がNシリーズという構成になっています。
頭文字のNは、ホンダの本格的量産型乗用車の第一号であるN360(1967年・昭和42年)のNを起源としており、後席にスライドドアを持つミニバンタイプのN-BOX(2011年)、N360のテイストを可愛らしく再現したN-ONE(2012年)、ワゴンタイプのN-WGN(2013年)と、3年の間に3台、相次いで発売されました。
そして今回のN-VANは、2018年に仲間入りした、全車4ナンバーの軽商用車モデルです。
N-VANはN-BOXと同じく後席にスライドドアを装備していますが、助手席側のピラーをなくし、巨大な開口部を作れる点が大きく異なります。また、助手席を含む全席フルフラット化が可能で、大容量と長尺ものへの対応力の高さも4ナンバー専用車のアイデンティティを強く感じさせるポイントです。
このように本来は「お仕事仕様」の車ではありますが、使い勝手の良さがユーザーの間口をひろげ、ハイエースと同じように、タウンユースのカスタムベース車として、またサーフィンやキャンピングなどのレジャー系移動基地として、多方面で人気を博しているようです。
今回ご登場いただいたN-VANのオーナー様は、長らくお付き合いいただいているお客様で、趣味のキャンピングのために増車なさったとのことでした。
アウトドア・キャンプ系はDIY率が高いようで、オーナー様もご自身であれこれカスタマイズを楽しんでいらっしゃるのですが、オーディオ関係はお任せいただけるとのことでお声掛けいただきました。
作業内容としては、ナビ/スピーカーともにディーラーオプションがついてましたので、デッドニング施工と、スピーカーケーブルのグレードアップをご依頼いただきました。
あと、キャンプで活躍するサブバッテリーへの給電用として、室内への電源引き込みも追加しました。
○メインユニットは、ホンダ純正の8インチ プレミアムインターナビ VXM-207VFEiです。
N-VANの標準装備は、AM/FMラジオ付きUSBオーディオですが、これをレスして、フェイスパネルキット・手元スイッチ・リヤカメラ等を含む「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を選択すると、ディーラーオプションナビを装着できるようになるというシステムになっています。
○スピーカーの方はアルパイン製のフロント2wayです。
標準ではドアのフルレンジ2個のみですが、これをアルパインの16cmユニットにするー2スピーカーセットと、さらにツイーターを追加する4スピーカーセットにも展開できるようになっており、今回は後者でした。
これらのユニットは、スピーカーバッフルを含めてこのまま使い、スピーカーケーブルを当店ベースモデルのswingにグレードアップし、ドア防振はデッドニンググレードで施工することで、オプションスピーカーの性能を十分に引き出せるように環境を整えました。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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フロントドア
それではドアの外観から見ていきます。
冒頭でも触れましたとおり、この車は左側にBピラーがありません。
よって、通常ならBピラーの中ほどに取り付けられているシートベルトがドア側についています。
ピラーレス構造だと、同じシートベルト問題が課題になるわけですが、現行モデルでピラーレスのトヨタ・ポルテと、ダイハツ・タントの両車は、シート側に取り付けることでクリアしていますね。
あと、完全にドア側についている例だと、ネオクラシック系で日産フェアレディZのZ32の前期型はそうでした。
ドアのど真ん中にあるのは、カタチから想像がつくと思いますが、助手席のヘッドレストですね。
積載スペースを作るために、完全に前に倒すときには取り外す仕組みになっているようです。
スピーカーレイアウトは、ドアスピーカーが写真右下。オプション設定のみのツイーターはダッシュボード両端に上向き設置です。
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
なるほどー、こういうことね。まじまじと見入ってしまいますね。
シートベルトの巻取り機構が組み込まれています。
助手席側のドアは、本来のピラー部分の幅も含むので、運転席側に比べて横幅が幾分広くなっています。
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アウターパネル作業
実作業に入っていきます。
作業性を高めるために、シートベルト上側の支点となる留め金を取り外しています。
ちょこちょこ避けながらでもやれないことはありませんが、作業効率は下がりますし、気が散って仕事の質も下がってしまいます。万一シートベルトを汚してしまったらかえって手間が増えてしまいますしね。
いつも通りビニールを剥がして、ブチルゴムを取り除き、きれいに清掃・脱脂したら、アウターパネルに防振材を貼り付けます。
今回は制振力の強いデッドニンググレードでの施工ですので、Dr.ARTEXのEarth Quatroを短冊状にして貼り付けます。
スピーカーホールについているバッフルは、オプションのアルパインスピーカー用の純正品です。
ホンダのスピーカーホールは、純正スピーカーの独自の取り付け方法を採用している関係で、ご覧のように4時と8時の位置が内側に飛び出しています。
サウンドアッププログラム等で当店で施工する場合、出っ張り部分はスピーカーの背圧の放出の妨げになるため(オーナー様のご意向に沿って)カットしますので、見通しがよくなっちゃいますが、ディーラーさんの場合は、当然ながら純正のスピーカーホール形状を前提にしますので、写真のようにでっぱりを残した格好になります。
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インナーパネル作業
ドアまわり最後の工程です。
ウーファーにスピーカーケーブルを接続し、元通りに取り付けたら、インナーパネル全面を防振します。
インナーパネル用に常用しているDr.ARTEXのEarth Gold HDが(コロナの影響で?)欠品しているので、直近まで使っていたサイレントコートの材料を使いました。
スピーカーケーブルは、純正のハーネスに這わせる形で新規に引き込んでいます。
純正ケーブルは、デッキ裏からドアまで来る途中のカプラで、にオプションのツイーターに分岐するようになっており、ケーブル上に取り付けられたインライン(ハイパス)フィルターで、低音域をカットする仕組みになっていました。
今回は同じ経路で全線引きなおし、ハイパスフィルターは純正部品を使いました。
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サブバッテリーのための電源引き込み
作業的にはバッ直。ですが、給電先はオーディオ機器ではありません。
行き先はキャンピング用に搭載しているサブバッテリーです。この充電用に電源ケーブルを通しました。
当店でもDIYバッ直キットを販売させていただいているように、一定の知識とやる気と末端処理の工具があれば、DIYネタとしてはそんなに難しくない分野ですが、このN-VANは経路の見通しが悪く、難易度は高いとされているようです。
今回は、以下の要領でケーブルを組み、施工させていただきました。
?丸端子(バッテリー端子にネジ止めするための端子)
↓
?ケーブル
↓
?開閉式のブレーカー(40アンペア)
↓
?ケーブル
↓
(バルクヘッド通過)
↓
室内へ。
※?からバルクヘッド通過までのエリアは、エンジンの熱にさらされますので、コルゲートチューブによる保護も行いました。
もし、難易度高めのケーブル通しだけ頼もうかな。とお考えの場合、必要箇所の脱着作業を含めて8,500円〜10,000円程度の工賃にて承ります。こういった太めのケーブルは当店にも売るほどありますので、材料も含めてご依頼いただくことは可能ですが、専用、あるいはバッテリーに付属のケーブルキット等をお持ちの場合は、それらをお持ちください。
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作業後記
今回はホンダ・N-VANのサウンドアップ事例を御覧いただきました。
ご相談いただいた段階で、ディーラーオプションのナビと2wayスピーカーが付いていましたので、スピーカーケーブルの別途引きなおしと、ドア防振によってスピーカーの稼働条件を整え、性能を引き出す手当を行いました。
純正コンポーネントとはいっても、市販品ベースのOEM品で、性能的には不足がありませんので、日常を楽しむには十分なレベルに仕上がったと思います。
もう一点手をかけるとすれば、ホンダ車ならではのスピーカーホール内に飛び出しているフランジ部分をトリミングすることによって、音のヌケ向上を狙う手もありますが、これはこれで十分でしょう。
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当コーナーでご紹介している事例は、やはり普通車が主流ではありますが、軽自動車もそこそこ登録されています。
内容も、ハイエンド志向でガッツリ手を入れまくったものから、お仕事カーでライト目なものまでいろいろです。
軽といっても、登録車のコンパクトカーと室内容量は大差なく、波動を響かせる空間は十分に確保できるので、「どーせ、やってもしれてるでしょ。」といった昔のものさしは当てはまらなくなってきています。
ご希望とご予算に応じて、柔軟にプラン提案させていただきます。
以下に軽自動車部門の主要な事例をご紹介しますので、参考になさってみてください。
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