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サウンドプロ

ベントレー フライングスパー のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2026/05/21

  • 事例No.929(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ベントレー フライングスパー

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:(ツイーター)JBL Stadium GTO 20M、(ツイーター以外)純正
    リアスピーカー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正
    Bluetoothレシーバー:audiotechnica AT-HRD300
    イコライザー:clarion EQS755
    ノイズフィルター:audiotechnica AT-NF200

    comment

    音質不良の原因探しを経て、ツイーターの交換とブルートゥースレシーバーのグレードアップを図りました。
    ダッシュボード脱着にコストがかかってしまいましたが、無事にお客様のご要望を満たすことが出来ました。

  • ダッシュボード


ベントレー・フライングスパーの事例紹介です。

本モデルは、2003年に登場して大ヒットを記録した2ドアクーペ「コンチネンタルGT」のプラットフォームをベースに開発され、2005年に4ドアセダンとして誕生しました。かつての名車「Sタイプ・フライングスパー」の伝統を受け継ぐ形で、当初は「コンチネンタル・フライングスパー」の名でデビューしています。

その魅力は、クーペ譲りの圧倒的なパフォーマンスと、最高峰のラグジュアリーの融合にあります。4ドアセダンでありながら心臓部には6.0L W12ツインターボエンジンを搭載し、最高出力560馬力、最高時速は312km/hに到達。4輪駆動システムとエアサスペンションの組み合わせにより、スーパーカー並みの動力性能を誇りながら極上の乗り心地を実現した「世界最速の4ドアセダン」として高い評価を受けました。職人の手作業によるウッドパネルや上質なレザーに包まれた室内空間も、英国最高峰の風格に満ちています。

その後、2013年のフルモデルチェンジを機に「コンチネンタル」の名が外れ、「ベントレー・フライングスパー」として独立したシリーズとして再スタートしました。その後、2016年のモデルチェンジを経て、さらに洗練された現行の2代目へと進化を続けています。今回ご紹介する初期型は、まさに現代ベントレーの躍進を支えた記念碑的な名車と言えます。


今回お迎えする車両は異様な存在感を放つ、真っ白な初期型フライングスパーです。

お問い合わせ内容としては、「不具合の修理を含む音質改善」といった趣旨で、認識されている症状としては
(1)左側のフロントツイーターが音割れしている。
(2)音も少し左側にシフトして聞こえる気がする。
ということで、専門店の判断を聞きたい。ということでした。

後日ご来店いただいて、CD,ラジオなど複数のソースを再生しつつ調査させていただいた結果、車両側の不具合らしいものは無く、強いて言えば、フロント右ツイーターが若干ひずみ気味に聞こえる。。という感じでした。
ツイーターは、相対的に運動量の多いウーファー(ドアスピーカー)に比べて経年劣化の影響は小さいのですが、それでも不調は起こり得ます。今回は明確に壊れているわけではありませんが、これについては交換を前提として見積もることにしました。

次いで、お客様が訴えていらっしゃる音質の悪さの主因の調査です。
伺ってみると、普段はBluetoothでスマホの曲データをお聞きになられているとのことでした。しかしながら、この年代のフライングスパーはBluetooth接続に対応していないはずで、よくよく見ると、海外サードパーティー製の安価な(1万円台?)Bluetoothレシーバーが接続されていました。このデバイスを調べてみたところ、もともと質がイマイチなのか、故障なのかはっきりしませんが、音割れと歪の原因になっているようでした。

オーナー様のご意向は「音質改善」でもありますし、同じBluetoothアダプターを調達していただいて、ちょっとマシになっても面白くないでしょうから、良好な動作が見込める方法を検討することになりました。

この時代のベントレーはMMI(マルチメディアインターフェース)と命名された車載インフォテイメント/車両操作システムが搭載されています。これはオーディオ・ナビゲーション・電話・車両設定(サスペンション・エアコン等)・車両情報表示といった機能を包含したシステムです。
このシステムに外部入力を設けるには、VTR(RCA)から入れるのが定石ですので、ここにオーディオテクニカのワイヤレスデジタルトランスポート(Bluetoothレシーバー)AT-HRD300を取り付けて、ソースの入口とする方向で考えました。

早速テスト機で試してみると、VTR入力の感度が思いのほか低く、他のソース(CD/ラジオ)と比べると音量が著しく低いため、手持ちのラインドライバー(兼イコライザー)を介在させてゲインを上げ、音質も整えて様子をみたところ、満足行く結果が得られました。
この結果から、(在庫で持っていた)JBLのツイーター、クラリオンのイコライザーEQS755と、オーディオテクニカのノイズフィルターAT-NF200を計上して見積もりをお作りし、ご発注いただくことになりました。

実情を正確にお伝えしてみようと文字にしましたが、なんだか複雑でわかりにくいかもしれません。当コーナーで主にお伝えしているオーディオシステムの構築は、お客様のご要望と、オーディオ的なセオリーに則って積み上げていくだけなのである意味単純です。これに対して、不具合の原因調査と、その原因をできるだけ低コストで改善するための手段の検討は、毎度条件が異なる実態が相手なので、手法が画一化しにくく作業は大変です。しかるに、その内容をこうやってお伝えするのもまた難しいですね(笑)。
いずれにしましても、こういった複雑なお仕事は得意ですので、お困りの方はお問い合わせください。

今回の予算については、ツイーター(2万円程度)とその交換のためのダッシュボード脱着とで、32万円ほど。Bluetooth関連については、機材と工賃で14万円ほどかかりました。
ベントレークラスの複雑な構造をもつ車のダッシュボード脱着はかなり手間がかかるので、多額の工賃のご負担をお願いすることになってしまいましたが、結果にはだいぶご満足いただけたようで何よりでした。

それでは作業の様子をご覧ください♪

  • ダッシュボード降ろし

    いきなりショッキングな光景からご覧いただきます。

    ツイーター交換のために、ダッシュボードを降ろす作業を行っています。
    矢印で示しているところにツイーターがはめ込まれており、ウインドウに接している茶色の弓形のツイーターカバーを取り外すためには、ベージュのダッシュボード全体を手前に引き出す必要があります。

  • ツイーターカバー

    フロントガラスの根元にあるツイーターカバーです。

    これを取り出すまでに二人で約5時間くらいかかりました。
    パネルからツイーターユニットと取り外して、お店のデモボードで点検してみたところ、やはり高音域が満足に再生できていないことが判りました。

  • 純正ツイーター

    ツイーターカバーをひっくり返してツイーターを眺めているところです。

    フルレンジ信号が入力されている場合、純正ツイーターハイパスフィルターとしてのコンデンサーが接続されていますが、今回は見当たらなかったので、純正アンプ出力段階でハイパスされているようです。

    このあと、ツイーターユニットを交換することになりますが、ダッシュボードを復元するまで通電できないので、事前に動作確認ができません。
    僅かな可能性として、純正アンプの故障・不具合もあり得るので、解決策として外部アンプへの入れ替えも想定しておく必要があります。
    この場合は、ツイーターに向かうスピーカーケーブルにハイパスフィルターを介在させる必要がありますので、状況に応じてフィルターを追加できるように、ツイーター配線をアクセスしやすいキックパネル付近まで引き出して、さらにこの位置まで戻るように延長しておきます。
    一見、手間に思えるかもしれませんが、もう一度ダッシュボードの脱着をするより何倍も楽です。

  • ツイーター比較

    入れ替え用ツイーターユニットとの比較です。

    左が不調の純正ツイーター、右が交換用に用意したJBLのツイーターです。
    純正スピーカーをデモボードで鳴らしてみたとろ、フルレンジを入力しても「シャリシャリ」としか再生されず、低い音が出ていませんでした。

  • ツイーター交換

    交換後の様子です。

    フィッティングのためにバッフルを制作して、純正と同じ位置にツイーターを取り付けました。
    純正よりも明らかに再生レンジが広くなりました。

  • 資料映像・フロントドアスピーカー

    ドアスピーカーの様子です。

    スピーカーの状態確認のためにドアトリムを外してみましたが、特に問題みられず、予防的に交換する必要もなさそうでした。

  • 資料映像・リアドア

    リアドアのスピーカーの様子です。

    リアドアについても、確認のために分解してみました。
    こちらも特に問題はありませんでした。

  • Bluetoothレシーバー

    リアトレイを下から覗き込んだところです。

    リアトレイ下側に、audiotechnica AT-HRD300を吊り下げました。
    このレシーバーで受け取ったソースは、イコライザー(後出)に渡されます。

  • ラインドライバー兼イコライザー

    トランク右後ろです。

    ここに設置されているテレビチューナーのそばに、clarion EQS755を取り付けました。
    7バンドイコライザーの他、ゲイン、ボリュームが備わっているので、ラインドライバーとして使用しました。
    こちらの出力に、audiotechnicaのノイズフィルターAT-NF200を経由して、TVチューナーのVTR入力に接続しています。

  • 作業後記

    今回はベントレー・フライングスパーの音質不良の原因探しと、結果に基づくツイーター交換、信頼性の高いBluetooth入力機器への換装の事例を御覧いただきました。

    いつもの事例のように「スピーカー交換」「スピーカー交換+パワードサブウーファー搭載」といった分かりやすいタイトルがつけられないので、コンテンツとしてイマイチ「ツカミ」が弱い気もしますが、こういった込み入った調査と改善策の立案もまた当店の主要なお仕事で、体感的には全体の40%位を占めているように思います。

    ここ3年ほどでは、以下のような事例が挙げられます。
    トヨタ・ノア:ハイレンジスピーカーの設定がないグレードの車に純正部品を使って社外スピーカーをつける
    メルセデスベンツ・S550:ヘッドユニットが抜き取られて音が出ない車両にアンプを入れて音を出す
    アウディ・A3:MMIにFMモジュレーターを組み込んで外部入力を追加
    ホンダ・N-ONE:ディスプレイオーディオ仕様車を純正部品を使ってオーディオレス仕様に組み戻して、社外ナビを取り付け
    トヨタ・センチュリー:アナログTVチューナーをキャンセルしてBluetoothレシーバーを組み込み
    マツダ・NDロードスター:ダッシュボードに2DIN枠を設けて社外ナビを取り付け
    (多数)純正ナビをトランク内に移設して(あるいは取り外して)社外ナビに換装

    当コーナーを御覧頂いている方であればお察しの通り、いずれもそれなりに手がかかり、仕事としては生産性の悪い部類に入りますので、量販店ではまず受けてもらえませんし、ショップさまでも(特に高額外車の場合)パスされる確率の高い仕事ばかりです。
    当店であっても、決して楽にサクサクできるわけではありませんが、難しいジャンルの経験値はだいぶ積ませていただいていますし、難しいほど功名心に火がついて(笑)頑張るタチですので、お困りの方のお力になれると思います。

    どうぞお気軽にお問い合わせください♪♪
    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!