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マツダ(ND)ロードスター990Sのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.760(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    マツダ (ND)ロードスター 990S

    system

    メインユニット:Panasonic CN-F1X10HD
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:純正
    センター:なし
    リアスピーカー:シート内蔵(運転席のみ)
    サブウーファー:なし
    パワーアンプ:内蔵アンプ
    ケーブル:純正

    comment

    標準のセグメントオーディオの場所に2DINスペースを作り、パナソニックのナビを取り付けました。
    シート交換とシートヒーターのための配線工事など一式も同時に施工しました。

  • ダッシュボード


マツダ・ロードスター990Sの事例紹介です。

ロードスターは言わずとしれた、マツダを代表するライトウエイトスポーツカーです。
初期型となるNA型の誕生は遡ること33年前の1989年。1998年に2代目のNB型、2005年にNC型と歴史を重ね、現行のNDは2015年に始まっています。

ロードスターといえば、多くの方が思い浮かべるのが「小型のオープンタイプのスポーツカー」ですが、特に興味のない方にはわからないくらいのバリエーションがあります。
初期型から続く、幌型(ソフトトップ)を基本として、3代目のNCで加わった、電動開閉式の金属製ルールを持つタイプの2つがあります。
金属屋根の呼称が世代によって変わっており、フルオープン方式だった3代目時はRHT(リトラクタブル・ハードトップ)と呼ばれ、後ろ半分を残して、真上の天井部分だけが無くなる方式に変更された4代目では、RF(リトラクタブル・ファストバック)に変わっています。

この辺は屋根部分の作り・質感が明確に変わるので、注意深い人にはわかる差異ですが、パッと見ではわからない「特別仕様車」も数多く設定されています。
これはほんとに数が多いので、全てをご紹介できませんが、現行モデルでアツいのが990Sです。

これは、その名「990」が示すように、車重を990kgに絞り込んだスポーツモデルです。
一般的に、車重を軽くするだけで軽快な走行が可能になると理解されているわけですが、この990Sでは、テーマカラーのブルーで彩られた幌屋根、Bremboブレーキキャリパー、エアコンルーバーを装備する他、ダンパー、スプリング、電動パワーステアリング、PCM(エンジン制御ユニット)に「990S専用セッティング」を施して、名実ともにスポーツモデルとしての個性を高めています。

特にブルーカラーのソフトトップが魅力的で、これが購入検討のキッカケとして強力に作用していることは想像に難くありません。


今回の990Sのオーナー様も、ブルートップに惹かれた!?のかどうか伺っておりませんが、990Sを堪能なさっているオーナー様の一人です。
ただ、990Sの外観を愛しつつも、室内の装備については、上位グレードのパーツに交換するなどして、自分好みに仕上げたいというマインドが強いお客様のようです。

ご相談の内容としては・・
(1)取り付け済みのカロッツェリアのディスプレイオーディオを、パナソニックの2DINナビに交換したい。
(2)ETCを取り付けたい。
(3)純正オプションのリヤカメラ(クリーナー含む)を取り付けたい。
(4)オークションで落としたRSのレカロシートを付けたい。
というところでした。

本来は、DIYでなんとかしようという気合をお持ちだったようなのですが、2DINはかなりの工作が必要になりますし、他グレード用の純正シートといっても、シートヒーターを動作させるための電源引き込み、とスイッチパネルの工作といった作業が必要となります。
そんな課題山積のボディブローが効いてしまったようで、「やっぱ業者に頼もう・・Orz」という展開を迎えられたようです。

以下がコンポーネント、ならびに作業の概要です。
本文とだいぶ被りますが、目次代わりに御覧ください。

○ヘッドユニット
カロッツェリアのDMH-SF700→パナソニックのCN-F1X10HDに交換します。
カロのディスプレイオーディオは、サードパーティ製と思わしきブラケットを使って取り付けられていましたので、2DINが収まるように大規模土木工事を施して敷地を造成し、パナ機を設置しました。
もともと小ぢんまりしたセグメントオーディオ/マツコネディスプレイが収まる程度のダッシュボードに、2DINをドカンと入れるわけですから、ハザードスイッチの移設や、エアコン吹き出し口の処理といった作業が必要になります。

スピーカーの配線は、フロント出力をフロント2way(ツイーターとドアのウーファー)につなぎ、リヤ出力は、今回取り付けた運転席シートのヘッドレストに組み込まれているスピーカーにつなぎました。

○ETC
パナソニックのCY-ET2620GDを、純正カバーNDG1 V6 381Aを使って、純正の位置(のちょっとずれたところ)に取り付けました。

○リヤカメラ関係
コチラはすべて純正部品を使って施工しました。
使ったのは以下です。

・バックカメラNDN1-V7-532
・カメラケーブルND1B-V7-531
・バックカメラクリーナーDJ01 V7 545B

○シート交換関係
運転席・助手席共に、シートヒーター付きのレザーシートに交換しました。
グレードが違っても、ハーネスは最上位グレードと同じものが引き込まれているパターンはあるあるなのですが、今回は例外だったようで、シートヒーターへの給電ケーブルを各シート下にひきこみ、それぞれを起動させるためのインジケーター付きスイッチパネル(N247-55-260A)をコンソールに設置しました。

以上を持って、2DINナビのカスタムインストールを中心とする、あれこれグレードアップの作業一式を行いました。
今回はピュアなオーディオ関係の事例とは趣が異なっていますが、車内のあらゆるパーツの取り付け、カスタマイズ、電気工事もいろいろ出来ますよ♪というサンプルとしてご覧いただければと思います。

それでは作業の様子を御覧くださいー♪

  • carrozzeriaDMH-SF700

    ヘッドユニット交換前(ご入庫時)の状態です。

    製品はカロッツェリアのDMH-SF700です。
    この製品は、画面が9インチ相当のフローティング式で、背面に1DIN規格に収まる本体が付いている構造になっています。
    取り付け状況を拝見した限りでは、出どころ不詳のこの製品を使って取り付けられているようでした。

    快適に使用できる位置に固定できるようになってはいますが、裏面(フロントガラス側)から見ると、金具とネジが丸見えというディスアドバンテージがあります。まあ、価格を考えれば、これはこれでアリなのでしょう。

  • 2DINナビ取り付け後

    こちらが交換後の様子です。
    製造は終了してしまったようですが、PanasonicのCN-F1X10HDです。

    カロの製品の本体部分は1DINでしたが、こちらはドドンと2DINですので、そっくり格納できるようにダッシュボードを加工する必要があります。

    なんとなくシレッと付いてるように見えますが、一つ前の写真と比べていただくと、モニタの下付近にあったエアコン吹き出し口とハザードスイッチが無くなっているのがおわかりになると思います。

  • 工事現場

    こちらが作業中の様子です。

    ナナメ台形のパネルを取り去って、MDFで作った2DINの取付金具を納めるワクを取り付けています。
    この画像は仮置きの状態なので、着地では少し仰角をつけてあります。
    この後、開口部からダッシュボードの斜面に向かって、なだらかに台形の面を形成して整えていきます。表面の仕上げはシボ加工が施された合成皮革貼りです。

  • ハザードスイッチ移設・インジケーター交換

    そうなると、ハザードスイッチはどこに行ったんだ?という話ですよね。
    こちらです。

    ワク囲みが990Sの標準の状態です。
    左下のETCが突っ込んであったところにパネルを作って、ハザードスイッチを移設しました。
    エアコン吹き出し口の移設についても、構造に余裕がある場合はやったことがあるのですが、今回は無理っぽかったので閉鎖にとどめました。

    シート移設に関する写真は後でご紹介しますが、この写真でシートヒーターのスイッチが爆誕してるのをご確認いただけます。パネルの右上ですね。

    これはN247-55-260Aという品番のインジケーターというスイッチパネルです。
    このスイッチ取り付けと、各シートのヒーター用給電ケーブルの引き込みを行うことで、やっと、シートヒーターが使えるようになります。

  • RS用RECAROシート

    次いでシート取り付けですね。
    某ヤフオクで入手なさった、RS用のRECAROシートです。

    繰り返し触れていますように、座面にシートヒーターが、ヘッドレスト部分にはステレオスピーカーが内蔵されています。
    (助手席側もシートヒーター付きでしたが、こちらにスピーカーはありませんでした。)

    車体のフロアパネル形状は全グレード共通なので、取り付けは文字通りボルトオンですが、シートヒーターを稼働させるために、1シートあたり3本(ヒーター用のプラス線とアース線・リレー起動用プラス線)を引き込みました。

  • シートヒーター配線

    ここまでご紹介する必要は無いかもですが、念のため。
    2カット前でご紹介した、シートヒーターのスイッチの裏側です。(上に見切れているのがエアコン調整用の丸いノブですね)

    スイッチを押すことでペパーミント色のケーブルに通電し、ヒーター用のリレーが起動して、ヒーターに通電・加熱されるという仕組みです。

  • リアビューカメラ

    最後はリアビューカメラの取り付けです。

    このアングルの写真だと、当店オリジナルのリアカメラ埋込ブラケットのご紹介のように見えますが、今回は純正部品です。
    以下の3点を使って組み込んで、パナソニックのナビに信号を渡します。

    NDN1-V7-532(バックカメラ)
    ND1B-V7-531(カメラケーブル)
    DJ01 V7 545B(バックカメラクリーナー※)
    ※バックギアに入れるたびに、レンズ部に圧縮空気を吹きかけて掃除してくれる装置です。

    ナンバープレートがテールランプの間にあるような車の場合、バンパーが容易に脱着できますが、このクルマの場合、ナンバープレートがバンパーの奥にあるフォースメント(金属製の構造材)にネジ止めされている関係上、ナンバーの封印を解いてナンバーを外さないと、バンパーが外れません。
    従って、今回の作業の後には、再封印のために陸運局へ向かう必要があります。

    ○作業場から陸運局に向かう(直行)する間、封印レスなのはお咎めなしです。(道路運送車両法第11条第6項)
    ○陸運局に付いたら、再封印申請書という書式を提出して、その場で封印してもらいます。

  • 純正カメラ映像

    純正バックカメラは、カメラコントローラーがマツコネ側にあるので、ガイド線が表示されたままになってしまいます。
    従って、ナビ側のガイド線は消した状態でこのような表示になります。
    実態とはずれた表示になってしまいますが、純正カメラユニットを使う限り、しょうがないですね。

  • 作業後記

    今回はNDロードスター・990Sのデッキ交換&もろもろもろもろ作業一式の事例をご覧いただきました。

    シート交換まで含んだもろもろ一式の方はレアですが、オーディオデッキ/ナビ取り付けのための1DIN/2DINスペース作りは、セグメントオーディオが標準のS系グレードの場合、そこそこ需要があります。

    予算的には、今回の事例の2DIN枠作り&ハザードスイッチ移設までのところで約76,000円(レザー張り)、コチラの事例のように1DINスペース作り(外注塗装込み)は約75,000円(いずれも税込)といったところです。

    参考までに1DINスペースを作って、カロッツェリアの1DINデッキ(DEH-970/DEH-6600/MVH-6600)をつけて、フロント2wayをサウンドアッププログラムでブルームーンオーディオのSX165にスピーカー交換する内容で、20万円程度の予算で収まる予算感です。

    RSやレザーパッケージなど、マツコネ前提のグレードをお求めになる方は、この辺でお悩みになることはないでしょうけど、990Sに限っては、どうしても990Sじゃないといけないので、ヘッドユニット問題は不可避ですね。
    ご希望とご予算に応じて、できるだけご納得いただけるよう工夫いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください♪

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