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レクサスNX350h F SPORTのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.793(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    レクサス NX 350h F SPORT

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント、リア、バッフル・スタビライザー・ウエイト
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100、RX165(W)
    センター:BLUE MOON AUDIO MX080
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165
    サブウーファー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正

    comment

    フロント3way+リヤの6スピーカーを交換し、4枚ドアともデッドニングを施した事例です。
    NXでは珍しいアウターバッフル化により、素晴らしい出音が得られました。

  • ダッシュボード


レクサス・NX350h F SPORTの事例紹介です。

NXシリーズはレクサスのSUV系ラインアップのなかの一つです。
サイズ別の序列で表すと、最も大きいのがLXシリーズ(1996年〜)、ついでRXシリーズ(1998年〜)、その次がNX(2014年〜)で、最もコンパクトなのがUX(2008年〜)という順になっています。
この他に、新時代のモデルとしてRZの参戦も予定されています。これはBEV(Battery Electric Vehicle)専用車で、ガソリンや水素などのエネルギー源を持たず、車外からバッテリーに蓄電した電力のみによって走る電動車です。
全長でいくと、NX(466cm)より15cm程大きく、RX(489cm)より9cm小さいくらいの位置づけです。

NXに話を戻すと、初期型(AZ10型)はNX300(旧称NX200t)とハイブリッド盤のNX300hでスタートし、2021年のモデルチェンジでAZ20型に切り替わりました。
ラインアップは、ガソリンモデルのNX250とNX350、ハイブリッドのNX350hに加えて、レクサス初となるプラグインハイブリッドモデルとしてNX450h+が加わりました。

当店では、多くのNXのオーディオグレードアップをご依頼いただいており、250を除く全グレード・全仕様のクルマを経験させていただきました。皆様のご愛顧に深く御礼申し上げます。
NXの仕様で長らく人気を集めているのが、スポーツテイストを強化した「F SPORT」ですね。これを追うのが上品な質感を漂わせる「version L」ということで、多様なニーズにマッチするような展開になっています。
オーディオに限らず、クルマ系のプロショップに集うお客さまは、当然「車好き」で、車の存在意義で第一に重視されるのが「スポーツ性能」ですから、皆様がお選びになられるクルマも自ずとスポーツ系に振った仕様になりがちです。したがって、当店のお預かり実績でもF SPORTが多数を占めています。


今回ご登場いただくのもF SPORT仕様で、グレードは350hです。

オーナー様はもともと、スピーカーのグレードアップを意識されていたようなのですが、気の迷いで購入された「マークレビンソンロゴ入りスピーカーグリル」を取り付けてみたところ、接着剤がはみ出て汚してしまったため、その修復案とスピーカー交換とをあわせてご相談いただくにいたりました。

最初のご提案は、エントリグレードのスピーカー交換と、(1)汚損してしまったドアトリムの交換。あるいは(2)傷隠しを兼ねてアウターバッフル化の2択でした。
順当に考えれば、(1)で元通りになるんだから充分!となるはずですが、せっかくお金をかけるなら見た目の変化があってもいいなぁと感じられたようで、話は(2)のアウターバッフル化の方向へ歩みだします。。。
そして、ユニットの露出によって音質アップが図れるアウターバッフルにするのなら、スピーカーのグレードも上げてみようかなぁ〜と、上昇気流に乗る展開となり、結果的にフロント3way+センター+リヤスピーカーを交換&デッドニング施工し、4ドア全てのウーファーをアウターバッフル化する内容となりました。

以下、コンポーネント紹介です。

◯スピーカー
当店人気のブルームーンオーディオで統一しました。
・ダッシュボード両端のハイレンジスピーカー:CX100(税込40,700円)
・フロントドアウーファー:RX165RX165のネットワークレス製品からツイーターを下取りしました)
・センタースピーカー:MX080(税込36,300円ペアを単品販売)
・リヤスピーカー:CX165(税込44,000円)

ブルームーンブランドは、NXのインストール事例をご覧いただく過程でお知りになられ、ご指定いただきました。
フロントのウーファーについては、当初、廉価なベースモデルのSX165も候補に挙がっていたのですが、アウターバッフル化に伴う上昇気流に乗って、フラッグシップのRX165に格上げになりました♪

◯スピーカーインストール
ドアのウーファーの取り付けにあたっては、純正のスピーカーグリルの損傷隠し!という、レアな理由をきっかけとして、4ドア共にアウターバッフル化を行いました。

防振についても、4ドア共に制振力の強いデッドニンググレードで施工することで、エンクロージャー(スピーカーボックス)化を行いました。

さらには、スピーカーの稼働条件のさらなる改善のために、バッフル・スタビライザー・ウエイトも、4ドア全てに取り付けました。

これはスピーカーバッフルの裏側(ドアの中)に取り付けるウエイトで、スピーカーの振動板が動作する際、その反動によってスピーカーバスケットが逆方向にブレて、振動板の振幅の一部が相殺されてしまう現象を防ぐことを目的としています。
一つ320グラム程度のウエイトを、スピーカーバッフルの固定ボルトに共締めし、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、振動板の安定した動作を可能にします。

全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸び、中高音域のディテールがきれいに表現され、音場は広くなり、音像がクリアにまとまるといった目覚ましい効果が得られます。


以上を持って、NXの標準オーディオ(レクサスプレミアムサウンドシステム)のグレードアップが叶いました。
さすがはアウターバッフル化しただけのことはありますね!音の出具合はなかなか素晴らしく、アナログパッシブシステムならではの芳醇で豊かな音場が堪能できる一台に仕上がりました。

施工の様子をどうぞごらんください♪♪

  • フロントドア

    出来上がり状態のフロントドア外観です。

    NXのアウターバッフル事例は初お披露目となりますが、いかがでしょうか?
    使用スピーカーはブルームーンオーディオのRX165で、専用のダイキャストグリルで防護しています。

    ドアトリムのスピーカー周りのデザインに余裕があるので、アウターバッフルの上方と左右の幅が均等に確保できています。加えて、下端のラインも、ポケット部から伸びるラインとうまく融合させることができて、詰まりすぎるところも、間延びするところもなく、穏やかに調和していると思います。

    後ほど、アップ写真もご覧いただきます。

  • ドアトリム施工前

    こちらが施工前の状態です。

    市販のポン付けスピーカーグリルを購入され、取り付けてみたものの、うまく安定しなかった?のか、瞬間接着剤の痕を残す結果になったようです。
    ドアトリムをそっくり買い替えるよりも、アウターバッフル化のほうが予算はかかりますが、外観と音質の変化に期待していただいた格好ですね。

  • アウターバッフル

    アウターバッフルのアップです。

    クロースアップしてみると、9時・12時・3時方面の幅はそれなりにタイトなんですが、スピーカー周囲の盛り上がり部の肩の線と、アウターバッフルの外周線が合っていて、バッフルに貼った合成皮革の質感もドアトリムと馴染んでいるのでパーツ同士の境目が目立ちにくく、全体的な一体感がでているように思います。

  • バッフル・スタビライザー・ウエイト(8ピース)

    スピーカーベース部分の裏側にバッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けたところです。

    一つ前のカットのアウターパネル側作業が終わった後、スピーカーの土台となるMDF製のボードを取り付けますが、その際に通す固定用ボルトの裏側に「共締め」する格好でウエイトを取り付けます。

    車によってボルトの数は3本or4本と異なりますが、NXのフロントは4本なので、4個取り付けています。
    バッフルボードの真裏におもりを取り付けて、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、スピーカーバスケット・バッフルボード・ドア鉄板のブレを抑制することで、振動板の安定した動作を可能にします。

  • リアドア(施工前)

    NXのリアドアに手を加えるのは初めてです。

    見たところ、ドア上部の前方と、下方の2箇所にスピーカーグリルが付いていますが、中身のスピーカーの構成は皆さんの予想と違います。

    上部のグリル内には5.5センチ径が一つあるのですが、下にはスピーカーがないのです。

    上部の5.5cmユニットの裏には、小さなスピーカーボックスが備えられており、そこから下方に向かって長いダクトが伸びて下のスピーカーグリル部に抜けるような構造になっています。
    要は、5.5cmユニット一つで中高域を出しつつ、長〜い長〜いダクトで低域を演出するという、、大掛かりなバスレフスピーカー的な造りになっているのです。

    ちなみに、2021年まで販売されていた初期型では、上部グリル内に2.5cmツイーター、下部には17cmウーファーという2way構成になっていたようなので、、、軽量化のためでしょうか?

  • 純正リアスピーカー

    オーナメントを外すと5.5cmのスピーカーが現れます。

    これがリヤ方面唯一のスピーカーです(サブウーファー除く)
    ちなみにスピーカーユニットはドアトリムに取り付けられているので、、トリムを外すとインナーパネル側にはなにもない状態になります。

  • リアドアインナーパネル

    ドアトリムを外したところです。

    5.5cmスピーカーの裏手に当たる部分には、丸い穴が空いており、直径10センチほどの大きなグロメットでフタされています。

    同様に、下方の穴もブランクキャップで塞がれています。
    下方は、トヨタ式の3点留めスピーカーが付くようにネジ穴が設けられているので、マークレビンソン選択時にユニットが収まるものと思います。(未確認)

  • スピーカーホール部アップ

    スピーカーホールは「純正のベゼル」でピッタリと塞がれています。
    類似のパターンはほとんど記憶が無いですね。

  • ドアトリム裏側

    ドアトリムを裏側から見たところです。

    リアドア外観のカットでの説明と重複しますが、写真の向かって右側上方の四角いのが、5.5cmユニットを格納するスピーカーボックス(エンクロージャー)です。
    そこから、左方向に展開している長いトンネルがダクトですね。出口は大径のスピーカーグリル部ということになります。

    見るからに大掛かりですね。トヨタがやることだから圧倒的な最適解なのだろうと思いますが、なんで普通の2wayじゃいけなかったのか?興味が抑えられなくなります。

  • アウターパネル作業

    リアのアウターパネル作業が終わったところです。

    こちらにも16cmサイズのスピーカーを設置するので、デッドニングを施工いたします。
    純正スピーカー裏の丸いグロメットと、下方のブランクキャップの両方を取り外し、清掃と脱脂を済ませたら、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    アウターバッフルを支える、スピーカーベースを取り付けて、清掃と脱脂をし、インナーパネル全面を防振材で覆います。
    取り付け予定のコアキシャルスピーカーCX165は、パッシブネットワーク付きのセパレート2way方式のスピーカーです。ネットワークは防水のための対策を施した上で、ドア内の下部に固定してあります。

    スピーカーベースからケーブルが飛び出しているのがおわかりになると思いますが、上述のとおり2way式なので、ケーブルは4本あります。

  • バッフル・スタビライザー・ウエイト(6ピース)

    ドア内から撮影した画像です。

    リヤスピーカーに関しても、デッドニングの新常識!バッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けました。
    フロントスピーカーへの適用で充分な効果が得られるわけですが、リヤもそれなりに鳴らすという前提であれば、つけるに越したことはありません。

    主な理由としては、ノイズというか、阻害要因の低減ですね。
    せっかくフロントスピーカーのバスケットのブレが抑えられ、振動板のリニアなストロークが実現し、波動のぼやけがなくなって、中高域がよりクリアになり、低域がすーっと伸びるようになったのに、リヤ側でバタバタと乱れた波動を垂れ流してしまっては、全体の調和を乱すことになってしまいます。(室内全体の波動がほんのチョットでも揃わないと、容易に聴感が損なわれてしまいます)

    ということで、鳴らさないのなら全く不要ですが、鳴らすということなら、全体の規律を整えるために、リヤにも適用していただくのが合理的だと思います。

  • リアドア出来上がり

    リヤの出来上がり状態です。

    ウーファーの取付部分のドアトリムの造形は、フロントと違って、もともと盛り上がっていないため、フロントに比べると後付感が出てしまいますが、17センチクラスのスピーカーを格納している割には控えめに抑えられたと思います。

    ドア上部のオーナメントパネルについては、アフターパーツのグリル取り付けに伴って、接着剤の残留があったので、板金屋さんにお願いしてパテ整形によるスムージングと、塗装を施してもらいました。
    最初はオーナメント部分をパーツで取り寄せる案を考えたのですが、片側38,000円もするため、1万円程度で加工したほうが合理的だという判断でこうなりました。

  • ハイレンジスピーカー

    最後はダッシュボードの方に移動して、高域側ユニットを御覧ください。

    ダッシュボード両端のハイレンジスピーカーはブルームーンオーディオのCX100に交換しました。
    これはコアキシャル2wayスピーカーで、純正のCSTスピーカーに近い動作をするので置き換えに最適です。
    なお、リヤスピーカー同様、この製品にもパッシブネットワークが付属しているので、ダッシュボード奥に収めてあります。

  • センタースピーカー

    最後の最後はセンタースピーカーです。

    こちらはブルームーンオーディオの8センチフルレンジユニット、MX080です。
    MDFでバッフルを制作し、ユニットを接着剤固定したうえで固定しています。

  • 作業後記

    今回はレクサス・NX350h F SPORTの事例をご覧いただきました。

    レクサスのような高級車だと、見た目が変わる施工に踏み切る方は多くないので、大変貴重な機会となりました。
    すべての事例で、純正に比べて格段の音質アップが実感できるわけですが、やっぱりユニット露出は正義ですね!これまでのパッシブシステムの中では最良でした。

    純正戻しを考える場合、ドアトリムを再取得すれば完全に元通りに戻せますので、ご興味が出てきた方は検討なさってみてください。



    それでは以下に、NX向けのオーディオシステムグレードアップの選択肢をおさらいしておきたいと思います。
    他のNXエントリと重複しますが、ご容赦ください。

    NXのシステムアップの選択肢としては、大きく以下の2つがあります。

    (1)ハイレンジスピーカーを10センチコアキシャルに、ドアスピーカーを16.5センチウーファーに、センタースピーカーを8センチフルレンジにそれぞれ交換し、ドア防振で整えるプラン

    (2)上記(1)に加えて、8chあるいは10ch・DSPアンプを搭載して、フロント3way(4ch)・センター(1ch)・リヤ(2ch)・サブウーファー(2chブリッジ)を鳴らすプラン

    (1)は最も多いパターンです、こちらの350h F SPORT450h+ F SPORT、またこちらのNX450h+ version Lの事例があります。
    (2)だと、こちらのNX350 F SPORTになりますね。(※ハイレンジスピーカーは社外ツイーターに置き換えています)

    以上がシステムの選択肢と、過去事例のご紹介です。
    上記いずれにおいても、スピーカーはブルームーンオーディオの製品を使っておりますが、他ブランドの選択肢を検討されたい方もいらっしゃると思いますので、以下に選択肢をご紹介いたします。

    一般的な2wayスピーカーセットなら星の数ほどありますし、今回の事例のように単品売りのハイエンド製品の組み合わせも、かなり自由に選べるので、あえて選択肢をお示しする必要もないのですが、高域側をハイレンジスピーカー用の10センチクラスのコアキシャルスピーカーにする条件と、センター用に8センチクラスのスピーカーも同ブランドで揃えるとなると、だいぶ絞られてきます。

    以下の順で表記いたします。
    ・ブランド名
    ・上記(1)で施工した場合の工賃・税込総額
    ・製品名(ウーファー/高域用コアキシャル/センター)

    ブランド名:BLAM(フランス)
    工賃・税込総額:210,650円
    (Signature WS 6.80/RELAX 100RFC/LIVE LM80

    ブランド名:audison(イタリア)
    工賃・税込総額:166,650円
    AP6.5P/APX4/AP 2 MV

    ブランド名:ETON(ドイツ)
    工賃・税込総額:214,170円
    PSX-16/PSX-10/PRW-80

    ブランド名:KICKER(アメリカ)
    工賃・税込総額:177,610円
    KSC6704/KSC404/KSC2704

    ブランド名:MOREL(イスラエル)
    MAXIMOグレード
    工賃・税込総額:208,450円
    (MAXIMO COAX 6/MAXIMO ULTRA 402/CCWR 254)

    ブランド名:MOREL(イスラエル)
    TEMPOグレード
    工賃・税込総額:268,950円
    (TEMPO Ultra Integra 602/TEMPO Ultra Integra 402/CCWR 254)
    MORELのカタログはコチラ

    以上が、17センチクラスのウーファー/10センチクラスのコアキシャル・ハイレンジスピーカー/8センチクラスのセンタースピーカーを同ブランドで揃えられる選択肢のご紹介でした。



    あと、本文中でもご紹介しました、当店オリジナルの新商品!バッフル・スタビライザー・ウエイトのご採用も是非ご検討ください。
    音質向上パーツとしても、デッドニング関連商品としても、これまでになかった概念の商品なので、すんなりとご理解頂けないかもしれませんが、その効果は絶大です。

    スピーカーの振動板の動作の反動によって、スピーカー自身が微細にブレることで、こんなにも損失が生じていたのかと驚かれること請け合いです。
    低域の伸び、中高音域のディテール表現、音場の広さ、音像の明瞭さといった点で必ずやご満足いただけるものと確信しております。


    スピーカーの選択、DSPのあるなし、スピーカーケーブルの引き換えの有無、あるいはできるだけケーブル引き換えを抑える方法など、ご希望とご予算に応じて、如何様にもプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください!

    メールフォームはこちらです♪♪
    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!