レクサスNX450h+ version Lのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.774(お問い合わせの際にお伝えください)
model
レクサス NX 450h+ version L
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:Morel TEMPO Ultra Integra 602、TEMPO Ultra Integra 402
センター:Morel CCWR 254
リアスピーカー:純正
サブウーファー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:純正
comment
純正ナビ・セパレートアンプ・スピーカーケーブルは純正のままで、ハイレンジスピーカー、ウーファー、センタースピーカーを交換し、デッドニングでドアの条件整備を行ったプランです。
今回はモレル(イスラエル)のスピーカーをお選びいただきました。
レクサス・NX450h+ version Lの事例紹介です。
NXシリーズはレクサスのSUV車です。
サイズ別の序列でいくと、最も大きいのがLXシリーズ(1996年〜)、ついでRXシリーズ(1998年〜)、その次がNX(2014年〜)で、最もコンパクトなのがUX(2008年〜)という順になっています。
NXは初期型(AZ10型)としてNX300(旧称NX200t)とハイブリッド盤のNX300hでスタートし、2021年のモデルチェンジでAZ20型に切り替わりました。
ラインアップは、ガソリンモデルのNX250とNX350、ハイブリッドのNX350hに加えて、レクサス初となるプラグインハイブリッドモデルとしてNX450h+が加わりました。
車購入の楽しみは、グレード選定の他、仕様選びもありますね。NXにも選ぶ楽しみが味わえる複数の仕様とオプションが設定されています。
グレード別の設定は省略しますが、無印の標準仕様の他に、品位を高めたversion L(小文字+大文字)と、スポーツ系のF SPORT(全部大文字)が用意されており、特に赤黒シートの設定がある後者は人気のようです。
車好き、、というかヤンチャ?なお客様が多い当店では、F SPORTがほとんどなのですが、ぼちぼちとversion Lのお客様にもお声掛けいただけるようになりました。
今回のお客様は、当店で施工させていただいたNX450h+ F SPORTのお客様のご紹介でご来店いただいたお客様です。
ちなみに、以下が(紹介者である)F SPORTのお客様から頂いた営業日報的なメールです。有難うございますm(_ _)m
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竹原様
事例No.743の○○です。
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=743
貴社で取り付けたスピーカーの満足度が非常に高かったためツイッターやNXのコミュニティで色々と紹介しています。
ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリングの方にもお勧めしました。
確かMorelのスピーカを入れると仰っていた気がします。
NX450h+ VersionL以外の450hはマクレビを付けれないのでサウンドアップしたいと要望している人が多いと思います。
前に、いつも聴いてる曲を、日比谷でマクレビ付きのNXで聴いてみましたが、貴社で施工して貰ったスピーカの方が明らかに良かったです。
マクレビはサラウンドが独特で、作られた音という感じがしました。
純正のアンプを活かしつつ、スピーカーのグレードアップで音の質を上げた方がやはり良いな〜、と感じました。
参考資料:
https://lexus.jp/models/nx/features/equipment/
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文中でお示しいただいている車がまさに、今回ご登場いただく車です。
450h+(プラグインハイブリッド)のversion Lでブレージングカーネリアンコントラストレイヤリングというかっこいい名前の塗装を施した車です。
昭和の中期ころはレッド、ブラックとシンプルな色彩学内の用語で特定されていましたが、後期になるとスーパーホワイトなどと形容詞を付して盛り上げる風潮が生まれ、さらにスーパーホワイト2といった映画の続編的な新しさを表す形容が生まれました。
昭和末期になると、70スープラあたりで採用されたレッドマイカ/ダークグリーンマイカの例のように、塗料に混入させた鉱物名(雲母)を表に出すという説明的な手法が登場しました。
その後、平成になると、R34GT-Rのベイサイドブルーに見られるように、購買者を物語の主人公に仕立て上げ、酔わせて買わせようとする、一額の絵画のように文学的な奥行きをもった形容手法が発明されました。そういったトレンドのプロミネントに位置するのが、今回のかっこよしネーミングです。
ブレージング(燃え上がる)カーネリアン(オレンジ系の鉱石名)コントラスト(明暗差)レイヤリング(積層)・・・・
単純な直訳を当てはめてみるとまあまあわかった気になれます。一見、盛り上げるだけのフワフワした雰囲気ネーミングのように聞こえますが、情緒的な盛り上げと、工学的な説明を組み合わせた、行儀の良いネーミングだったんですね。
オーナー様のオーダーは、↑紹介者のお客様の事前情報にもあるように、おしゃれなMorel(モレル)のスピーカーをつかったサウンドアップです。
他の多くのNXの事例と同様に、ナビ→セパレートアンプ→スピーカーケーブルまでは完全に純正のままで、スピーカーのみ交換し、ドアをしっかりと防振してスピーカーボックスとしての条件整備を行うプランです。
◯スピーカー
全てモレルで揃えました。
ドアウーファー:TEMPO Ultra Integra 602(コアキシャル・税込67,100円)
ダッシュ上のハイレンジスピーカー:TEMPO Ultra Integra 402(コアキシャル・税込59,400円)
ダッシュ中央のセンタースピーカー:CCWR 254(税込26,400円・当店単品販売)
NXの場合、ドアウーファーは17センチクラスの製品なら何でもイケるんですが、純正トレードインの場合、ハイレンジスピーカーは10センチ以下のコアキシャルに限定され、さらにセンターも8センチ以下(10センチじゃ入らない)に限られるので、同ブランドで揃えようと思うと、この段階で選択肢が絞られてきます。
現状では、BLAM(フランス)、audison(イタリア)ETON(ドイツ)、KICKER(アメリカ)と、今回のモレル(イスラエル)が選べます。
価格レンジは16万台から20万円台後半という分布ですが、今回のモレルの組み合わせは工賃・税込総額:268,950円(後出のスタビライザー・ウエイトを含めると323,950円)となります。
◯スピーカーインストール
ドアのウーファーの取り付けにあたっては、純正の楕円形バッフルと形を合わせるために、MDFでのオリジナルバッフルを制作・固定し、制振力の強いデッドニング・グレードで防振加工を行いました。
・・・と、ここまでは、スピーカー取り付けの土台を整え、ドアをエンクロージャー化(=スピーカーボックス化)するためのスタンダードな手段ですが、今回はスピーカーの稼働条件のさらなる改善のために、バッフル・スタビライザー・ウエイトも取り付けました。
これはスピーカーバッフルの裏側(ドアの中)に取り付けるウエイトで、スピーカーの振動板が動作する際、その反動によってスピーカーバスケットが逆方向にブレて、振動板の振幅の一部が相殺されてしまう現象を防ぐことを目的としています。
一つ320グラム程度のウエイトを、スピーカーバッフルの固定ボルトに共締めし、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、振動板の安定した動作を可能にします。
全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸び、中高音域のディテールがきれいに表現され、音場は広くなり、音像がクリアにまとまるといった目覚ましい効果が得られます。
以上を持って、NX450h+のサウンドアップが叶いました。
オーナー様にもだいぶお喜びいただけたようで何よりです♪
それでは施工の様子をどうぞご覧ください♪
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フロントドア
それではドアチェックから始めます。
ヘーゼル/ブラックのインテリアは初登場ですね。version L専用色というわけではないようですが、今回のブレイジングなんとかレイヤーには、ベストマッチだと思います。 -
アウターパネル作業
ドアトリムを外して、アウターパネル側の作業が終わったところです。
サービスホールを塞いでいる白い樹脂パネルを外して、きれいに清掃・脱脂し、アウターパネルに防振材を配置します。
防振メニューは、制振力の強弱で2種類用意していますが、いまのところNXは強めのデッドニンググレードをお選びいただいているようです。
この後、スピーカーを固定するバッフルを製作して、秘密兵器のバッフル・スタビライザー・ウェイトと共に取付けます。
写真では、グリーンのボルト受けが写っていますが、バッフル固定時は、バッフルと鉄板が密着するように取り外します。
スピーカー配線は、変換カプラーを使用してスピーカー裏までSAEC SPC-350を使用して引き回します。
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バッフル・スタビライザー・ウェイト
スピーカーホールの裏側の様子です。
ドアの中にスマホカメラを突っ込んで撮影しました。
ここには、当店オリジナルのブレージングカーネリアン・バッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けています。
前カットで御覧頂いたスピーカーバッフルの固定ボルトを使って、ウエイトを共締めしています。自動車メーカーによってボルトの数が3本あるいは4本と違いがあり、この車は4本なので4つ取り付けています。
お陰様でこのオリジナル商品はだいぶご高評いただいています。
今回のお客様をご紹介いただいたF SPORTのお客様も、後日このウエイトのみ、追加でお取り付けいただく予定になっております♪ -
インナーパネル側作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
MDF製のオリジナルバッフルに、モレルのTEMPO Ultra Integra 602を取り付けます。
ご覧いただくと、、お分かりになる方はお分かりになると思いますが、この製品は中央にツイーターがあるコアキシャルタイプです。
本来、中低域を受け持つ位置ですし、高域側はダッシュボード上のハイレンジスピーカーが受け持つので、コアキシャルである必要はないのですが、フルレンジウーファーの単品売りの設定がないため、こういう選択になっております。
なお、このユニットへ供給される信号は、セパレートアンプの段階で帯域分割されていて、高域部分がカットされているため、真ん中のツイーターは鳴らず、実質的に「お飾り」になります。
ダッシュボード上のコアキシャルと同じ帯域を再生してしまい、高域が強くなるようなことはありません。
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純正ハイレンジスピーカー
ピラーの根元のダッシュボードの両端には、9cmサイズのCSTスピーカーが設置されています。
そのうち、助手席側にはテレマティクス用の音声が流れる仕組みになっているので、声の帯域が再生できるスピーカーへの交換が理想です。
具体的には、今回を含む多くのNX事例のように、8-10センチクラスのコーン型スピーカーであればよい。ということになります。
もし、(高域再生専用の)1インチクラスツイーターと、ドアのウーファーがセットになっている、セパレート2wayスピーカーセットを取り付けたい場合は、テレマティクス音声用の小径スピーカーを別途設けてやる必要があります。
なお、DSPアンプを導入なさる場合は、純正ナビの音声&テレマティクスの音声の両方をDSPに入力して、一つの音声として合成し、ドアウーファーから「しゃべらせる」ことが可能になるため、上出の特設小径スピーカーは不要になります。 -
Morelスピーカー
MorelのTEMPO Ultra Integra 402に交換後の様子です。
純正のCSTスピーカーは特別な特性を持たせてあるものの、分類としてはコアキシャルスピーカーで音源が2つあるので、ドアウーファーと合わせて3wayという計算になっています。
よって、コアキシャルスピーカーである、この製品へ交換後も純正と同じ構成を保てる。ということになります。
この製品はハイエンド製品にふさわしく、背面に大きなマグネットが付いています。もとの9センチクラスのCSTスピーカーと比べてひとまわり太いので、ぎりぎり入る感じです。
大きなマグネット、ならびに重量のあるスピーカーユニットは、オーディオ的には常に正義です!(エコ性能にとっては若干、悪かもしれませんが)
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純正センタースピーカー
交換前の純正センタースピーカーです。
車によっては、ツイーターとセンタースピーカーを共用するケースもありますが、前述の通り、ハイレンジスピーカーは相応の思想によって作られた製品なので、共用ではありません。
冒頭で触れましたように、ハイレンジユニットの10センチ縛りに加えて、センターの8センチ縛りが加わるので、交換用スピーカーの選択肢がグッと絞られます。 -
MOREL CCWR 254
モレルのCCWR 254を取り付けたところです。
この製品には、フルレンジ信号を入れても良いように、低音域カット用のハイパスフィルターが同梱されています。
純正セパレートアンプの段階で、帯域分割はされているものの、純正よりも口径が小さいこともあるので、念のためフィルターを入れて接続しています。
ここで使っているMOREL CCWR 254は、多くの小径スピーカー製品と同様、2個セットでの販売ですが、当店ではNXのプランのために1個売りをさせていただいております。
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変換アダプター
当店で用意しているNX用の変換ケーブルです。
これを使うことにより、ドアウーファー、ハイレンジスピーカー、センタースピーカーそれぞれに接続されているスピーカーケーブルの末端についているカプラを損傷させることなく、スピーカー交換ができます。
ケーブルには、SAEC SPC-350を使用しています。
スピーカー側は、都度接続するスピーカーに合わせてファストン端子やギボシ端子に出来るよう、切りっぱなしの状態でストックしています。 -
作業後記
今回はレクサス・NX450h+ version Lの事例をご覧いただきました。
当コーナーのレクサスカテゴリでNXを連投させていただいているせいか、新規のお問い合わせを頂戴する頻度が上がっている他、今回のように、ご紹介をきっかけにご来店いただけるようになり、大変大変感謝しております。どうもありがとうございます。
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それでは以下に、NX向けのオーディオシステムグレードアップの選択肢をおさらいしておきたいと思います。
他のNXエントリと同じ内容になりますが、ご容赦ください。
NXのシステムアップの選択肢としては、大きく以下の2つがあります。
(1)ハイレンジスピーカーを10センチコアキシャルに、ドアスピーカーを16.5センチウーファーに、センタースピーカーを8センチフルレンジにそれぞれ交換し、ドア防振で整えるプラン
(2)上記(1)に加えて、8chあるいは10ch・DSPアンプを搭載して、フロント3way(4ch)・センター(1ch)・リヤ(2ch)・サブウーファー(2chブリッジ)を鳴らすプラン
上記の2つに加えて、社外の2wayスピーカーをそのまま使ってみたいという場合は、こんな手もあります。
(3)純正ハイレンジの位置に社外ツイーターを入れて、フロント2way(4ch)・センター(1ch)・リヤ(2ch)・サブウーファー(2chブリッジ)を鳴らすプラン。(レクサスケアのオペレーターさんの声を再生するための小型スピーカーをダッシュボード奥に追加します)
(1)はまさに当エントリの事例で、別だと、こちらの350h F SPORT、450h+ F SPORTの事例があります。
(2)だと、こちらのNX350 F SPORTになりますね。(※ハイレンジスピーカーは社外ツイーターに置き換えています)
以上がシステムの選択肢と、過去事例のご紹介です。
上記いずれにおいても、スピーカーはブルームーンオーディオの製品を使っておりますが、他ブランドの選択肢を検討されたい方もいらっしゃると思いますので、以下に選択肢をご紹介いたします。
一般的な2wayスピーカーセットなら星の数ほどあるのですが、高域側をハイレンジスピーカー用の10センチクラスのコアキシャルスピーカーにする条件と、センター用に8センチクラスのスピーカーも同ブランドで揃えるとなると、だいぶ絞られてきます。
以下の順で表記いたします。
・ブランド名
・上記(1)で施工した場合の工賃・税込総額
・製品名(ウーファー/高域用コアキシャル/センター)
ブランド名:BLAM(フランス)
工賃・税込総額:210,650円
(Signature WS 6.80/RELAX 100RFC/LIVE LM80)
ブランド名:audison(イタリア)
工賃・税込総額:166,650円
(AP6.5P/APX4/AP 2 MV)
ブランド名:ETON(ドイツ)
工賃・税込総額:214,170円
(PSX-16/PSX-10/PRW-80)
ブランド名:KICKER(アメリカ)
工賃・税込総額:177,610円
(KSC6704/KSC404/KSC2704)
ブランド名:MOREL(イスラエル)
MAXIMOグレード
工賃・税込総額:208,450円
(MAXIMO COAX 6/MAXIMO ULTRA 402/CCWR 254)
ブランド名:MOREL(イスラエル)
TEMPOグレード
工賃・税込総額:268,950円
(TEMPO Ultra Integra 602/TEMPO Ultra Integra 402/CCWR 254)
MORELのカタログはコチラ
以上が、17センチクラスのウーファー/10センチクラスのコアキシャル・ハイレンジスピーカー/8センチクラスのセンタースピーカーを同ブランドで揃えられる選択肢のご紹介でした。
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あと、本文中でもご紹介しました、当店オリジナルの新商品!バッフル・スタビライザー・ウエイトのご採用も是非ご検討ください。
音質向上パーツとしても、デッドニング関連商品としても、これまでになかった概念の商品なので、すんなりとご理解頂けないかもしれませんが、その効果は絶大です。
スピーカーの振動板の動作の反動によって、スピーカー自身がブレることで、こんなにも損失が生じていたのかと驚かれること請け合いです。
低域の伸び、中高音域のディテール表現、音場の広さ、音像の明瞭さといった点で必ずやご満足いただけるものと確信しております。
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スピーカーの選択、DSPのあるなし、スピーカーケーブルの引き換えの有無、あるいはできるだけケーブル引き換えを抑える方法など、ご希望とご予算に応じて、如何様にもプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください!
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