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レクサスNX350h F SPORTのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.758(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    レクサス NX 350h F SPORT

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100SX165(W)
    センター:BLUE MOON AUDIO MX080
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正

    comment

    純正のフロント3wayをコアキシャルのハイレンジスピーカーと、16.5cmドアスピーカーに換装し、ドア防振で整えたプランです。
    センタースピーカーの交換も含めて、税込217,250円で収まります。


    お客様から感想のメールをいただきました。

    (個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)

    ○○です。昨日はスピーカー交換の方ありがとうございます。
    カーオディオ専門店は多いのですがどのお店を選べばいいのか素人には全く分かりません。
    インストールギャラリーはとても参考になりました。(インストールギャラリーの協力OKです)

    事前のメールでの打ち合わせ、またお店の方の対応もよくとても満足しています。
    また機会がありましたらよろしくお願いします。

  • ダッシュボード


レクサスNX350h F Sportの事例紹介です。

NXシリーズはレクサス全モデルの中で、No1の販売台数を誇る人気SUV車です。 (2022年08月調べ)
NXの初期型(AZ10型)は、NX300とハイブリッド盤のNX300hでスタートし、2021年のモデルチェンジでAZ20型に切り替わりました。

現行のラインアップは、ガソリンモデルのNX250とNX350、ハイブリッドのNX350hに加えて、レクサス初となるプラグインハイブリッドモデルとしてNX450h+が加わりました。

車購入の楽しみは、車選び、グレード選定の他、仕様選びもありますね。NXにも選ぶ楽しみが味わえる複数の仕様とオプションが設定されています。
グレード別の設定は省略しますが、無印の標準仕様の他に、品位を高めた「version L」と、スポーツ系の「F Sports」が用意されており、特に赤黒シートの設定がある後者は人気のようです。
車好きのお客様が多い当店だと、ご入庫いただいた車はなぜか全部コチラです(^o^)


今回お迎えするNXもこのF Sportで、グレードは350h(ハイブリッド)です。
カーオーディオショップも初めてというお客様でしたが、当コーナーのNX350 F sportの事例を御覧頂いたのがきっかけで、お問合せいただきました。

上出の事例では、純正アンプからのスピーカー出力をDSPアンプに入力し、フロント2wayとセンタースピーカー、サブウーファーをマルチ制御するシステムを組んでおり、DSPを入れる分、予算もあがります。
これに対して、NX450h+ F sportの事例では、フロント2way+センタースピーカーの交換とドア防振という、純正システムからの加工度が低いものの、防振によってスピーカーの稼働条件はしっかり整える分、コスパも高い内容になっています。

両者を見比べていただいて、後者と同じプランでオーダーをいただきました。

◯スピーカー選択
多くのお客様にご支持いただいているBLUE MOON AUDIOです。

・ハイレンジスピーカー
このクルマの場合、ダッシュ両脇についている10センチ径のハイレンジスピーカーが、レクサストータルケアのオペレーターとの通話用に使用される設計になっているため、高音域再生に特化したツイーターに交換した場合、中音域以下が聞こえなくなり、オペレーターさんの声が聞き取りずらくなってしまいます。。

こういう事態に陥らないように、純正の10センチフルレンジスピーカーを、同じ10センチのコアキシャルスピーカー(CX100)に交換することにします。
これであれば、10センチの口径があるのでオペレーターの声の再生問題はクリアできますし、中央に組み込まれているツイーターのお陰で、(専門職の単体ツイーターには及ばないけど)より鮮明な高音域が再生でき、スピーカー交換による音質改善効果も十分に体感できることになります。

・ウーファー
ドアについているウーファーはブルームーンオーディオのSX165(税込48,400円)のウーファーを使います。
SX165は2wayのセットモデルですが、上述のとおり、ハイレンジにCX100を使いますので、ウーファーのみご購入いただいて取り付けます。(ウーファー以外のツイーターとネットワークは当店で下取りしています)

取り付けにあたっては、純正の楕円形バッフルと形を合わせるために、MDFでのオリジナルバッフルを制作・固定し、制振力の強いデッドニング・グレードで防振加工を行って、ユニットの性能を十分に発揮させられるように配慮します。

・センタースピーカー
ダッシュボード中央のセンタースピーカーについては、小径フルレンジスピーカーとして出番の多い、8センチ径のMX080(ペア39,600円/単品22,000円・税込)を起用しました。
スピーカー背面の空洞には、吸音材を詰めて反射をコントロールします。

以上を持って、NXの標準オーディオ(レクサスNXプレミアムサウンドシステム)のハイコスパグレードアップが叶いました。

総額で税込217,250円と、比較的リーズナブルな価格で収まっていますが、耳に届きやすい音を受け持つユニットを重点的に交換し、ドア防振によってスピーカーの稼働条件をきちんと整えることで、非常にコストパフォーマンスの良いグレードアップが実現できています。

それでは施工の様子をごらんください♪

  • フロントドア

    それではドアの外観から見ていきます。

    赤黒コンビ、白黒コンビ、黒一色はF Sportの専用カラーです。

    このほか、ブラック×リッチクリーム、ヘーゼル(明るい黄土色?)、ブラック、ダークローズといったカラーが設定されています。

    レクサスNXプレミアムサウンドシステムのスピーカーレイアウトはドアの前方下にウーファー、ダッシュボード両端に2wayハイレンジスピーカー、中央にセンタースピーカーで、あとはリヤとサブウーファーで合計10スピーカーという構成になっています。

    8chデジタルアンプの出力は、冒頭の接続図にありますように、フルレンジ出力はひとつもなく、全てハイパス or ローパスによる帯域分割がなされています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    サービスホールの処理は、トヨタ主流の樹脂パネルで閉じるスタイルです。
    ドア内装をめくったことのある方にはおなじみのサイズのクリップと、回転ロック式の大型クリップとで頑丈に留めてあります。

    純正スピーカーは、国産で主流の16センチクラスより大きく、約18センチくらいのものが使われています。
    一体成型になっている樹脂バッフルはまん丸でなく、少し楕円になっています。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    白い樹脂パネルを外し、インナー/アウターパネルの両方を綺麗に清掃・脱脂した後、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

    スピーカーホールは縦長の楕円ですので、穴全体を塞ぐように、雲形のベースボードを土台とし、その上にリング状のMDFを重ねる2ピース構造で作っています。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    バッフルにはSX165のウーファーが固定されています。
    純正のスピーカーケーブルの末端はメスカプラになっているので、同じ規格のオスカプラを用意し、短いケーブルを足してスピーカーに接続しています。(後出)

    サービスホールを塞いでいた樹脂パネルは取り外して、インナーパネル全体を防振材で覆っています。
    前出のアウターパネル側の防振と、こちらのインナーパネル側の防振によって、ドアパネル全体に重みが付き、スピーカーが発する振動への共振が抑えられるようになります。またサービスホールを塞ぐことでドアの筐体が密閉され、スピーカーユニットの前後の空気の繋がりが絶たれることで、スピーカーが押し出した空気が後ろ側に回り込んでキャンセルされる「相殺」が起きなくなります。

    ここまでやって初めて、まともなスピーカーボックスとして機能するようになるわけです。

  • コネクターの用意

    前カットで触れたコネクター部のアップです。

    右側から来ているのが車両側のケーブルで、末端には黒のカプラがついています。
    左側はお店で用意したケーブルで、先はスピーカーに接続してあります。

    新規にケーブルを引き込まず、純正ケーブルを活用する場合、原則としてカプラを切り落とさないほうがいいだろうという遠慮もありますが、このクルマの場合、軽量化のためにアルミ製のケーブルを使っているため、(サビやすさに違いのある)銅素材のお店のケーブルと直接接触させないほうがいいだろうという思いもあって、このように規格に合ったカプラを調達して、気を遣った結線方法をとっています。

  • ハイレンジスピーカー(純正)

    純正のハイレンジスピーカーです。

    一見、フルレンジスピーカーに見えますが、中央のツイーター部を低く作ったコアキシャルスピーカーです。
    レクサスNXプレミアムサウンドシステムの開発を受託しているパイオニアの渾身の作で、このユニットを駆動するドライバとの連携プレーで、ツイーター部の高音域と、コーン部の中音域との位相ズレを抑えた再生を実現しています。
    この技術は、市販品の3wayスピーカーのTS-Z900PRS、ならびにハイレンジ2wayのTS-HX900PRSを源としています。これらの製品はユニットがちょっと大きめなのと、オンダッシュ取り付けが前提となるので万人向けではないものの、だいぶ評価の高い製品です。

    あと、このユニットの交換に際しての留意点について触れておきます。
    冒頭でもお伝えしましたように、このスピーカーは、音楽再生時の中高域再生ユニットとしての役割のほか、レクサストータルケアのオペレーターの声を再生するユニットとしても機能します。

    仕組みとしては、オペレーターの声を再生する必要がある時に、ボイス専用の「テレマティックスアンプ」が純正アンプに割り込んでハイレンジスピーカーを専有するようになっています。

    このユニットを単純に高域専用のツイーターに交換してしまうと、人の声を聞き取りにくくなってしまうため、今回のように10センチや8センチといったフルレンジ/コアシャルスピーカーにするのが穏やかです。

    もし、市販のツイーターでキリッとした高域を目指したいという場合は、、、
    (1)コチラのNX350のようにハイレンジを純正の状態で残した上で、別途ツイーターを取り付ける。
    (2)このハイレンジの位置に社外ツイーターを取り付けて、オペレーターボイス再生用の隠しスピーカーをダッシュボード奥などに仕込む。
    のいずれかになります。

    単体のツイーターを付けたいと思っている方にとって、いずれも革新的だと思いますが、留意点としてDSPアンプの導入が前提となります。
    理由としては、純正セパレートアンプから出力されるハイレンジ用出力のカットオフ周波数が低いので、中音域が抜けた音になってしまうからです。これを回避するために、純正アンプの出力を一旦DSPアンプに取り込んで、フロント2way・センター・その他の各ユニットに適した周波数帯で出力するように整理する必要があるわけです。

    このようにDSPは必要になりますけども、(1)さらなる音質向上を目指してツイーター露出方式で、あるいは(2)純正の見た目を変えずに音質アップする方法はあります。どうぞご検討ください♪

  • ハイレンジスピーカー(交換後)

    ブルームーンオーディオのCX100に換装した状態です。

    純正と全く同じ直径なので、違和感なく収まっておりますね。
    このスピーカーにはパッシブネットワークが付属しているので、背面にあたるダッシュボード奥に固定してあります。

    なお、このスピーカーはメーカーの事情によりカタログ落ちしてしまいました。
    例によって流通在庫をガシッと確保しましたが、数に限りがありますので、ご興味のあるお客様はお早めにご連絡ください。

  • センタースピーカー(純正)

    最後はセンタースピーカーの前後をご紹介します。

    NXのセンタースピーカーは、ダッシュスピーカーよりも一回り小さい8cmクラスのものが設置されています。

  • センタースピーカー(交換後)

    ブルームーンオーディオのMX080へ交換後の様子です。

    純正ユニットのフランジ部とトレースし、MDFでバッフルをつくり、MX080を取付けています。
    スピーカーの背面の空洞には、アコースティックコットン(吸音材)を詰めて、反射をコントロールしています。

  • 作業後記

    今回はNX350hのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    本文で触れましたように、今回のNXにはパイオニアが開発した「レクサスプレミアムサウンドシステム」が採用されています。他のLX、LC500といった車両にも、それぞれにカスタマイズされたプレミアムサウンドシステムが採用されています。

    総スピーカー数、サブウーファーやリアスピーカーの仕組みに違いはありますが、フロントのハイレンジスピーカーにCSTユニットが採用され、デジタルマルチアンプで駆動されている点は共通しています。
    フロント3way(+センター)の構成そのものは珍しくありませんが、ユニット数が多くなるほど、帯域の切り分けや、位相あわせの精度が音質上の課題になってくるので、特に耳に届きやすい中高音域にCSTを採用した当システムは、従来の3wayシステムと一線を画した音質を備えているように思います。

    これだけの革新性を持ったシステムなので、長きにわたって楽しませてくれそうですが、特別感が薄らぐ日がやってくるかもしれません。
    そういったケースの改善案として、今回の事例を捉えていただければいいのではと思います。

    今回の事例と同様に、ハイレンジスピーカーを10センチコアキシャルに、ドアスピーカーを16.5センチウーファーにそれぞれ交換し、ドア防振で整えるのがもっともコスパがよいですが、ハイレンジスピーカーのカットでご紹介しましたように、高域ユニットとしてツイーターを組み込む道もあります。

    ご予算とご希望に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください♪

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