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トヨタ GRヤリス RCのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2025/07/10

  • 事例No.886(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ GRヤリス RC

    system

    メインユニット:純正ディスプレイオーディオ
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO EX165
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX165
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:純正、SAEC

    comment

    RZ用の純正部品を使って、2スピーカーのRCを6スピーカー化(フロント2way+リヤ)しました。
    ドアデッドニングも施工してRZを超えるサウンドに生まれ変わりました♪

  • ダッシュボード


トヨタ・GRヤリスの事例紹介です。

GRヤリスは、トヨタの主力コンパクトカーであるヤリスをベースに、スポーツ性能を大幅に高めて製造された車両です。
トヨタが製造する一般モデルに対して、スポーツテイストを高めたモデルとしてGRシリーズをラインアップするようになったのが2017年頃で、チューニングの度合いによって以下の3グレードに分かれています。
(1)GRMN:限定生産のフルチューンモデル
2017年発足時:Vitz(予定)
2018年:Vitz GRMN(日本150台)、Yaris GRMN(欧州400台)、Century GRMN(非売)
2019年以降:Mark X GRMN(2019・日本350台)、GRMN Yaris(2022・日本500台)

(2)GR:専用チューニングを施したスポーツモデル
2017年発足時:GR86
2019年以降:GRSupra(2019)、GRYaris(2020)、GR86(第2世代・2021)、GRCorolla(2022)

(3)GR SPORT:外観と一部足回りをスポーティにした一般車ベースのモデル
2017年発足時:Vitz, Prius PHV, Harrier, Mark X, Noah/Voxy
2018年追加:Aqua, Prius α, Yaris
2019年以降:86, Copen, Corolla/Corolla Cross, Hilux, Land Cruiser, Raize, Vios, Rush、Aqua


ヤリスに関して詳述すると、GR SPORTは一般のFF車のヤリスをベースにパワートレインには変更を加えず、外装中心にライトスポーツテイストで仕上げられているのに対して、GRはWRCのホモロゲーション(公認)モデルとして開発された3ドア専用、4WD、1.6L・272馬力のエンジンを積む専用設計車です。GRMNはそのGRヤリスをベースとして、ロールケージや軽量パーツ、機械式LSDなどを搭載したハードコア仕様となっています。

今回ご登場いただくのは、(2)GRのヤリスです。
当店で施工させていただた80スープラのオーナー様のお知り合いの方で、スープラの大幅な変化を目の当たりにされ、ご連絡いただく展開となりました。
伺ってみると、お乗りになられている車両はRCというモータースポーツ参戦用モデルで、軽量化のためにあれこれ簡素化されており、スピーカーについても左右1個づつの2スピーカーと必要最低限に絞り込まれているため、抜本的は改善策はないものと諦めていらっしゃったんだそうです。

ご相談を受けて、この車の他の(レース用じゃない)グレードの仕様を調べてみたところ、JBLの8スピーカー(フロント3way+リヤ)のスピーカーシステムの設定があるようです。早速部品をしらべましたら、専用のAピラーカバーとリヤスピーカーステーを調達すれば、フロント2way+リヤ=6スピーカーには出来そうですね♪ということで話がまとまりました。

以下は使用コンポーネントです。

〇スピーカー
BLUE MOON AUDIOオーディオで統一しました。
フロント2way用としてEX165(税込35,200.円)
リヤ用としてCX165(税込48,400円)を起用しました。

EX165は同ブランド発足時から、ベースモデルとして支持されてきたセパレート2wayスピーカー・SX165の後継モデルで、昨年から発売されている商品です。
現行の2wayセパレートのラインアップとしては、フラッグシップがRX165(税込221,000円)、ミドルグレードがVX165(税込137,500円)、そして新ベースグレードのEX165(税込35,200.円)の3つになります。
このEXには、上述のように、ツイーター/ウーファーの各スピーカーケーブルにインラインフィルターが組み込まれているので、2wayの純正交換の場面では非常に扱いやすいメリットがあります。

今回のインストールに際して、ウーファーは既存の純正ドアスピーカーとの入れ替えを行い、ツイーターは、別途調達したJBLシステム用のピラーカバーを使って、Aピラー部に取り付けました。
ドアに対してはデッドニングを施工しました。ドアのアウターパネルとインナーパネルに防振材を配置し、スピーカーの振動板の前後の空気の行き来を絶縁し、併せてスピーカーが発生させる振動に対する耐性を高めることで、ドアをスピーカーボックスとして機能させることが可能になり、スピーカーの性能を十分に引き出せる条件を整えました。

スピーカーケーブルについては、システム図でお示ししておりますように、既存のスピーカーケーブルがドアスピーカー用の一対しかありませんので、ツイーターに向かうケーブルと、リヤスピーカー用(後述)ケーブルは、新規に引き込みました。

CX165は2wayコアキシャル(同軸スピーカー)です。
同軸タイプには、CX100S(税込60,500円)、CX130(税込44,000円)、CX165(税込48,400円)の3つがあり(品名の数値が直径)、今回起用したのが最大サイズの165mmです。
BLUE MOON AUDIOのコアキシャルスピーカーはその他多くの製品と異なり、2wayの周波数を分割するためのネットワークがセパレート(別体式)になっており、より高品位な帯域分離性能を実現しています。

リヤスピーカーのインストールについては、JBLシステムのリヤスピーカー取り付け用のステーを別途調達して、リヤクオーターパネル内に取り付けました。

以上をもって、GRヤリス(RC仕様車)の2スピーカー→6スピーカー化が実現しました。
フロントの2wayセパレート化とデッドニングによる情報量の増加によって、つるしの2スピーカーとは比較できないほどのサウンドアップが実現しました。

予算的には、2wayセパレートスピーカー、2wayコアキシャルスピーカー、ピラーカバー、リヤスピーカーステーなどの商品代と、デッドニング費用を含む工賃を合わせて、税込263,142円となりました。

それでは施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    ドアトリムは落ち着いたダークグレーを基調としており、上半分はエクセーヌみたいな生地を使ったコンビになっています。
    赤いプロテクトマットはサードパーティの製品をオーナーさんが取り付けられたようです。

    繰り返しになりますが、このRCグレードに装備されているスピーカーは、この写真に写っているドアスピーカーのみの2スピーカーです。
    ちなみに、エアコンについてもレスがデフォルトのようです。(この車両にはオプション装着されていました。)

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    この状態だとRZとの差はなさそうですね。
    比較的大き目のサービスホールは、白い樹脂パネルで覆われています。
    デッドニング作業時はスピーカーも取り外しますが、アウターパネル右上のエリアはアクセスが悪そうです。

  • アウターパネル作業

    アウターパネルへの作業が終わったところです。

    デッドニング作業に際し、樹脂パネルとスピーカーを外します。
    アウターパネルを清掃、脱脂してから短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルへの作業が終わったところです。

    サービスホールを塞いでいた樹脂パネルは戻さずに防振材で塞ぎます。
    もともと付いていた純正スピーカーは、ベースの樹脂パーツとスピーカーユニットとの2ピース構造になっているので、前者は引き続き使用して、当店で製作したMDF製のトヨタ用汎用バッフルを組み合わせて土台とし、ブルームーンオーディオのウーファーを取りつけています。

    スピーカーの周りのエリマキトカゲ(死語?)はオーディオテクニカのサウンドプルーフィングウェ―ブ(audiotechnica AT-AQ442)です。スピーカーの前面とドアトリムのスピーカーグリルとの間にちょっと空間が出来たので、共鳴を防ぐ意味で巻き巻きしました。(オプション)

  • 純正パネルにツイーター組み込み

    いきなり裏側からで失礼します。

    JBLの8スピーカーシステム用のAピラーのカバーを裏から見たところです。
    写真では、このツイーターグリル付きピラーカバーに、BLUE MOON AUDIO EX165のツイーターを接着剤で固定しています。

    上述のとおり、2スピーカー仕様のRCにはツイーターとリヤスピーカー用のスピーカーケーブルは組み込まれていませんので、新たに引き込んでいます。
    方法としては、メインユニット裏のカプラーに対して、接続口取り出し用の中継コネクターを製作・取り付けて、ツイーター用とリアスピーカー用の両配線を繋いでいます。
    こうすることで、車の配線に負担をかけずにケーブルを追加することができますね。

    あと、今回のように2way化する場合、一般的な1in→2out形式のネットワークが付属している製品だと、特定の箇所にネットワークの筐体を設置して、そこから各ユニットにスピーカーケーブルを敷設することになりますが、この製品はツイーター用のケーブルの途中にハイパスフィルター、ウーファー用にローパスフィルターが組み込まれたインラインフィルター形式を採用しているので、標準の状態からの加工度が低く、また、スペースの制約がある条件下でもスムースにインストールできます。
    (一定の大きさのある部品を使ったネットワークには音質面の価値があるので、インラインフィルターが至高!という訳ではありません。あくまで施工性の話です。)

    (資料)ピラーカバーの品番です。
    62212-52440-C1(JBL仕様 AピラーLH)
    62211-52430-C1(JBL仕様 AピラーRH)

  • ツイーター取り付け

    ツイーターを組み込んだピラーカバーを取り付けたところです。

    ホントのJBL仕様の場合、ダッシュボード上面にスコーカーが配置されて、ドアウーファーを含む3way形式になるので、この様にツイーターだけだと、知ってる人が見ると「??」と思うかもしれませんね。

    JBL(トヨタ)のホームページを見ると、この形状をホーンツイーターと呼んでいる様です。
    確かに、若干ラッパ上の形状をしているのですが、ガチオーディオの世界だと、もっとジョウゴのように絞り込まれたホーンの奥に、金属の薄膜でつくられたドライバーが取り付けられた製品を指すので、だいぶ意味合いが違うように思います。
    正確にはディフューザー付きツイーターという感じでしょうか。
    (こういう身も蓋もない事をドやると友達が減ります)
    JBLのヤリス向けシステム紹介ページ

  • リアクォーターパネル

    リヤスピーカーの設置に関連した工程です。

    リヤクオーターパネルに取り付けられている内装を外したところです。
    雨が入り込む場所ではないので、ビニールシートはなく、振動による共鳴を防止するための防振材が配置されているのみです。
    清々しいほどにがらんどうです。

  • リアスピーカー取り付け

    スピーカーを取り付けたところです。

    JBL仕様で組み込まれるスピーカーキャリアを調達して、BLUE MOON AUDIO CX165を取り付けました。
    DIYの場合は、この部品だけでなく、(1)固定用のネジと(2)ねじ受けも用意する必要があるのでご注意ください。
    お店の場合、当然ながらいろいろストックがありますので、キャリア本体だけで作業を進めることができました。

    当然ながら、このキャリアに市販スピーカーがポン付けできるわけではないので、バッフルが必要です。
    フロントドアへの施工と同様に、お店で製作したトヨタの汎用形状のMDFバッフルを使っています。
    ご覧のように、フロント同様に、オーディオテクニカのサウンドプルーフィングウェ―ブ(audiotechnica AT-AQ442)も巻きました。

    スピーカーユニットとアウターパネルの距離が近いし、このあと取り付ける内装も割と平らでビビりやすいので、デッドニングを施すのが理想ですが、今回は予算の都合もあって見送りました。

    (資料)スピーカーキャリアの品番です。
    61615-52040(JBL仕様 スピーカーキャリアRH)
    61616-52020(JBL仕様 スピーカーキャリアLH)

  • 作業後記

    今回はGRヤリスの2→6スピーカー化の事例をご覧いただきました。

    好みや理由があって、あるいはやまれぬ事情によって、ダウングレードされた仕様のクルマのオーナーになる事例はまあまああるものと思います。
    今回のようにスピーカーの数が少ないとか、リヤカメラがついてない等の例ですね。
    こういった場合、当店のようなお店であれば、(常識の範囲内で)外観に変更が生じても良ければ、だいたいのリカバリーは出来てしまいますが、やっぱり純正然とした仕上がりを求める方は多いと思います。

    今回お伝えしてみたいのは、ベース車が同じであれば、他グレード/仕様車に取り付けられている装備は、よほどややこしいメーカーオプションでない限り、取り付け可能ということです。
    今回の事例を見るまでもなく、すべてのクルマはシャーシ・ボディが共通で、グレード・仕様によって、ナビ、オーディオ、スピーカー、その他さまざまな電装品を組み合わせて機能の違いを演出し、必要に応じてダッシュボードや内張類の仕様を変えて、それらの装備を実装しています。

    ですので、今回の事例のように、他のグレードに組み込まれているツイーターカバーや、スピーカーキャリアといった純正部品を調達することで、すんなりとグレードアップを図ることが可能です。

    以下は純正部品や専用製品をつかったグレードアップ事例です。参考になさってください。
    トヨタ・ノア:車種専用ハイレンジスピーカーをダッシュボードに取り付け
    トヨタ・ランドクルーザー:2DINナビ仕様車用のASSY部品を使って、純正ナビを移設した例
    マツダ・NDロードスター:純正バックカメラ取付
    トヨタ・ヴィッツ:6スピーカー車用ドアトリムを使ってフロントドアにウーファー取り付け
    その他:
    BMW4シリーズ以下のツイーターレス車にハーマンカードン用ツイーターカバーを調達して2way化
    ランドローバー・ディフェンダーのドアトリムを交換して3way化
    R35GT-Rのドアトリムを交換して3way化


    純正部品を活用したグレードアップ・仕様変更にご興味のあるオーナー様はどうぞお気軽にご相談ください♪
    ご連絡はコチラからどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!