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トヨタランドクルーザーのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.868(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ ランドクルーザー

    system

    メインユニット:ALPINE XF11NX2
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:純正
    センター:なし
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:なし
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:純正
    ビーコン付きETC2.0:ALPINE HCE-B120V
    ドライブレコーダー:ALPINE DVR-DM1000B-IC
    カメラスイッチャー:Datasystem CSW298

    comment

    純正ナビ(EMV)を取り外してオーディオレス仕様にし、アルパインのフローティングナビBIG-Xをインストールしました。
    純正フロント/サイド/リアカメラも機能させて、ナビ連動ドラレコ・ETCも加えてキッチリとグレードアップできました♪

  • ダッシュボード


ランドクルーザー(200系)の事例紹介です。

ランドクルーザーはトヨタが製造するクロスカントリー車で、「ランクル」の愛称で親しまれています。
初期モデル(BJ/FJ型)は1951年(昭和26年)に製造され、以後・・
20系(1955-1960年)
40系(1960ー1984年)
55・56型(1967年-1980年)
60系(1980-1990年)
70系(1984-2006年、復刻一弾2014-2015年、再レギュラー化2023年-)
80系(1989-1997年)
100系(1998-2007年)
200系(2007-2021年)
300系(2021年 - )
・・・と約70年、10世代に渡って製造されています。
2025年2月現在では、(1)ステーションワゴン系の300系、(2)70ヘビー系の70系、(3)70ライト系のプラド→250の3系列が並行して生産・販売されています。

ちなみに、ランドクルーザーという商標の登録は1954年で、2025年2月時点で新車として販売されている車種、且つ、一つの車名で継続生産されている日本製の自動車の商標としては約71年という最長の歴史を持っているそうです。なんだか萌えますね。(ちなみに1967年生まれのカローラは57年目)


そして今回ご登場いただくのは、2007-2021年に生産された200系のランドクルーザーです。
最近では、新車人気と並行して、旧車を大事に乗ろうというマインドが非常に高まっている感がありますが、歴史あるランクルの世界でも同様です。
武骨な40系、スッキリな60系、俺の70系など、それぞれに濃いマニアがカーライフを満喫されている様子です。80系以降は丸みのある現代調のデザインになり、少しマイルドになってきますが、年式の新しさや重厚な乗り味といった、耐久消費財である車本来の評価に下支えされる形でファンに支持されているようです。

1990年代以降の近年の車になってくると、ランクルに限らず、課題になってくるのがナビ関係の鮮度維持問題です。
1DIN・2DIN規格の枠が設けられている車であれば、たとえOEM製品であっても、容易に社外品に交換できるのですが、寸法・接続共に専用設計の場合、なんとかやりようはあるものの、難易度は上がります。
その代表格に上げられるのがトヨタのEMV(Electrical Multi Vision)です。

時代的に約7インチクラスのモニタを持ち、ナビ、エアコン制御、オーディオ制御、車両情報表示等の機能を盛り込んであります。構造的には簡単に取り外せるのですが、EMV内に組み込まれているエアコン制御等の機能の他、同じパネルに作りこんであるハザードスイッチや、シートベルト警告灯といったクリティカルな機能を失っては、車が使い物にならなくなってしまいます。

ではどうするか?
基本的なアプローチとしては、「メーカーオプションであるEMVを注文しなかった場合のオーディオレス仕様に作り替える」という考え方で解析・作業をすすめます。

EMVの背面には、約70本に上るリード線が数個のカプラを介して接続されています。このうち、上述のハザード、エアコン制御などに関わる配線等、●●本(ひみつ)ほどを探し出し、オーディオレス車に装備されているエアコンASSYやクロックASSY、ハザードスイッチといった部品を調達し、繋ぎこみを行うことになります。
このように文字でご説明すると簡単に見えますが、ディーラーのメカニックさんと連携しながら解析し、配線部品を含む複数の部品を特定する作業はなかなか骨が折れます。

今回の200系ランクルには、正にこのEMVが搭載されており、オーナー様はフローティングタイプの大画面ナビへの交換と、関連作業を希望されました。
箇条書きにすると、ざっとこんなところです・・

(1)EMVの取り外し、各種ASSY組み込みによるオーディオレス化
(2)アルパインのBIG-Xフローティングナビ(XF11NX2)の取り付け
(3)フロント3wayスピーカーをナビ内蔵アンプで鳴らせるように工作
(4)ステアリングリモコンが機能するように手当て
(5)アルパインのビーコン付き連動型ETC2.0(HCE-B120V)の取り付け
(6)アルパインの10インチミラー型 前後ドライブレコーダー(DVR-DM1000B-IC)の取り付け
(7)左ミラー&フロントグリルの純正カメラ映像をナビ画面に表示できるようにビデオスイッチャー等を組み込み

以上の作業を実施し、ご要望をコンプリートできました。
予算としては、(1)のオーディオレス化までのところで税込385,000円です。これはディーラーから購入する化粧パネル、ASSY部品等(一式税込み約20万円)を含みます。
(2)〜(7)については、商品代と、取り付け・脱着作業一式、ETCセットアップ等の諸掛りを含めて、税込約43万円といったところです。

それでは作業の様子をどうぞご覧ください♪

【ご案内】
当店では今回施工した2015年8月までの前期型に対応したパーツ一式(新品)を在庫として保有しております。施工ご希望のお客様はどうぞお気軽にお声かけください。(部品としての販売は対応しかねます)

  • ご入庫時の状態

    作業着手前のEMV周りの様子です。

    今回のお車は2008(H20/3)式の、AX Gセレクションで、一般に前期型と呼ばれている車です。
    EMVのASSY(赤枠部分)には、最上段にクロック、中央にモニター、最下段にハザードスイッチがレイアウトされておりますが、これらはすべて一体式になっており、分解することはできません。

    オーディオレス状態に換装するには、以下がそれぞれ必要なほか・・・
    (全体)クラスタフィニッシュ パネル
    (上部)クロックASSY:時計、シートベルト警告、セキュリティ警告
    (下段)ハザードスイッチ
    シフトレバーの前方にあるオーディオソース切替のASSY(白枠部分)を、エアコンエコントロールASSYに入れ替えることになります。

  • アルパインナビ取り付け後

    アルパインのBIG Xに交換した状態です。

    モニタの存在感が大きくてわかりにくいですが、コンソール部分を覆うパネルが代わっており、上部のクロックASSYとハザードスイッチが組み込まれています。
    さらに、下段にあったオーディオassyがエアコンassyに入れ替わっています。

    今回はフローティングパネルで飛び出しておりますが、パネル内には2DINの枠が確保されていますので、7V型の製品を選ぶと、もとのEMVの状態に準じた、純正然とした雰囲気に仕上げられます。
    また、サードパーティから販売されている8インチ対応の化粧パネルを組み合わせれば、8インチの製品を取り付けることもできます。

    フローティングモニタを体験してしまうと、「視認性は正義!」を思い知らされますが、純正外観にこだわられる方にはこういった選択肢もあります。

  • クロックASSY

    クロックassyをのぞき込んだところです。

    時計と、シートベルト警告灯とセキュリティーインジケーターが表示されるユニットです。
    ナビのモニターにかくれちゃうところですし、時計は無くてもよさそうですが、シートベルト警告灯がないと車検に通らないので、このユニットも取り付ける必要があります。

  • デジタルミラー(ドライブレコーダー)

    ナビ連携のドラレコ機能付きデジタルミラーです。

    ワンボックスやステーションワゴンのように、後方の視認性があまりよろしくないお車を中心に、デジタルミラーが普及してきています。
    デジタルミラーのメリットは、鏡ではないので、フリップダウンモニター等で視界が妨げられるようなシチュエーションでも、後方をシッカリと確認できることです。
    車両後部の情報を収集するカメラはバックドアに取り付けることが多いので、通常のルームミラーに比べて広い視野が確保できる分、情報量が多く、安全確認が容易になるメリットがあります。

    デメリットとしては、(1)慣れないと距離感が掴みずらい点と、(2)通常のミラーの場合、目の焦点は数メートル後ろの後方車両に合いますが、変更後はミラー(モニタ)の表面に合わせることになるので、老眼の場合、焦点が合わせにくいある点が挙げられます。また、(3)車両夜間、後続のヘッドライトで幻惑されやすいという意見も聞かれましたが、これについては液晶の性能向上により、だいぶ緩和されてきています。

    次に製品のタイプですが、デジタルミラーには、純正ミラーを外してそっくり交換してしまうタイプと、純正ミラーにかぶせるタイプがあります。(当然ながらいずれも車検適応です。)

    せっかく、カメラを取り付けるんだったらということで、前方用のカメラも追加して、前後2カメラのドライブレコーダーの機能を持たせた製品を選ばれる方が多いです。
    一部製品には、前方・後方の車両間隔を感知して警告してくれたり、車線を一脱する予防警告をしてくれたり、信号機の色を認識して、発進を促してくれたりするといったADAS機能を持つ製品もあります。

    どの製品も、国産はなく、すべて輸入製品ですが、有名メーカーが取り扱っている商品は、PSEマークに代表される国内での使用を前提とした規格を(ほんとに)クリアしているので、ネットで見かける格安商品とは別物と捉える必要があります。
    一番警戒を要するのが、デジタルテレビ、携帯電話、レーダー探知機、ETC、ドライブレコーダーといった、電波を使う製品に対する電波干渉です。誤作動のみならず、故障もありえます。
    安物買いの銭失いにならぬよう、節度を持った商品選びを心掛けたいものです。

  • リアカメラ

    デジタルミラー用の後方カメラです。

    ドライブレコーダーの機能も併せ持っているので、実際の記録画角とミラーに表示される像とは異なります。
    熱線が邪魔にならない位置にカメラが来るように設置します。

  • カメラスイッチャー

    カメラスイッチャーの操作ボタンです。

    これは冒頭の説明文、並びにシステム図でも表現しておりますが、車両の死角となるエリアを映すための(1)サイドミラーと(2)フロントグリル(3)リヤゲートに装備されている3つのカメラの映像を、新しくつけるナビに表示するためのスイッチです。
    具体的には、3カメラの映像がスイッチャーに入力され、黄色の二つのボタンのうち、左側のボタンを押すごとに切り替わる仕組みです。(右側は電源スイッチです)

    お隣に写っている純正ボタンは、表示なし⇔前カメラ⇔左カメラ⇔リヤカメラと押すごとに切り替わる機構になっており、なんとか流用できないか、回路を作って取り組んでみたのですが、結果が出ませんでした。
    見た目をすっきりさせたければ、純正ボタンをブランクキャップに置き換えて、スイッチャーのボタンを移植することはできそうです。

  • メタルクラッド抵抗

    フロント3wayのスピーカーをナビの内蔵アンプで鳴らすために付け加えた抵抗です。

    EMVの車はDSP内蔵セパレートアンプが搭載されており、フロント3wayのうち、ツイーターとスコーカーをまとめてハイレンジ、ドアのウーファーがローレンジの上下二系統に分けて出力しています。
    信号の帯域としては、ハイレンジ側にハイパス、ローレンジ側にローパスがかかった信号が出力されています。
    テストの結果、収集した条件としては、ハイレンジ・ローレンジのいずれに対しても、フルレンジ信号を入れても、大してひずまないくらいの許容度がありました。抵抗値としては、ハイレンジ側が3Ω、ローレンジ側が4Ωでした、

    これら3スピーカー(両方で6スピーカー)をフロント出力のみで鳴らすために、合成抵抗値として4Ωになるように調整すればよいと考えました。
    仮にハイレンジとローレンジを直列に繋いだとすると、3+4=7Ωになってしまうので抵抗が大きすぎてダメですね。ぐっと小さい音量になってしまいます。
    次にこれを並列につなぐとどうなるでしょう。値は「逆数の和の逆数」で求められますので、計算は以下のようになります。
    合成抵抗値=1 / (1/3Ω + 1/4Ω)≒1.7Ω
    7Ωよりだいぶ小さくなりましたが、これではアンプのインビーダンス4Ωよりも低すぎなので、アンプの出力が出すぎて無理がかかってしまいます。ということで、写真に写っている2.2Ω仕様の抵抗を直列に繋ぐことで、合成抵抗値4Ω弱の水準に調整するという方法に落ち着いたわけです。

    まあ、各スピーカーがベストパフォーマンスを出せるような信号の入れ方ではないので、プロショップとしてドヤれる内容ではないのですが、2wayスピーカーに交換しないでもなんとか動作させるための回避策の一つとしてご報告しておきます。

    なお、説明が後になってしまいましたが、純正外部アンプは、EMVの正常稼働を前提として動作するため、センタースピーカーは鳴らなくなります。(ご了解ずみ)
    リヤ系統のスピーカーは、新ナビのリヤ出力につなぎ変えますので、問題なく鳴っています。

  • 解析中!

    どの線がどの信号がきてるか解析しているところです。

    冒頭で触れましたように、EMVに接続されている配線は70本程度あります。
    この中から、「オーディオレス化」に必要な信号線を選び出し、カプラにまとめて、入手したassy類に接続していきます。
    初回のトライということで情報が一度で集まらず、なかなか苦労しました。ディーラーにも10回以上通ってだいぶご迷惑をおかけしてしまいました。トヨタの懐の深さに感謝です!

    お蔭さまで、200系EMVのオーディオレス化は部品調達を含めて完璧ですので、どうぞご依頼ください♪♪

  • 純正アンプ(お休み中)

    こちらはシート下に設置されている純正外部アンプです。

    上述のとおり、EMVの正常稼働を前提として動作するため、全く動作しない状態で、電源さえも入りません。
    撤去も可能ですが、邪魔になるものでもありませんので、そのままにしてあります。

  • 純正サイドカメラ

    助手席側のサイドミラーについているカメラです。
    縁石に車を寄せるときに威力を発揮するやつですね。

    カメラ自体は純正ですが、ハンドルのコラムカバー左側につけたスイッチャーのボタンを操作すると、新ナビに映像が表示されます。

  • 純正フロントカメラ

    こちらはフロントグリルのカメラです。

    超広角カメラですので、見通しの悪い交差点でも、鼻先をちょっとだけだせば、左右から接近してくる人や車を確認することができます。
    また、縦列駐車のシーンにおいても、前の車にギリギリまで迫れるので便利です。

    この他、リヤゲートの方にもカメラがあるので、前・後・左方面の監視ができることになります。

  • 作業後記

    今回はランドクルーザー200系のEMV→最新ナビの入れ替え事例をご覧いただきました。

    この時代のEMVのような、エアコンなどの制御も兼ねているナビは、地図データの更新の道が絶たれてしまうと、もう手の施しようがなくなってしまいますね。
    動きももっさり気味、画面サイズもなぜか小さく感じられたりして、カーライフのボトルネックになってしまいます。

    EMVから2DINナビ/オーディオデッキへの入れ替えは、かなりの数、施工させていただきまして、攻略のアプローチ自体はよくわかっているつもりですが、車種・年式ごとの違いがあります。
    今回のランクルは初トライでしたが、無事に施工完了でき、ホッとしております。

    ナビはスマホで、という方も少なくありませんが、ハンズフリー通話の利便性や、スマートフォンのブルートゥース再生の快適さは、ナビ・ディスプレイオーディオならではです!
    同じランクルで社外ナビへの交換を思案中のお客様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
    ナビ or ディスプレイオーディオ、カスタム加工ありorなしと、ご希望とご予算に応じて提案させていただきます。

    ★なお、今回のランクルを含んで、 純正ナビ・純正オーディオデッキの入れ替え事例と特集したページを立ち上げてみました!ご覧になってみてください。15メーカー、25事例をご案内しています♪

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