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LAND ROVERディフェンダー110のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.835(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    LAND ROVER ディフェンダー 110

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:carrozzeria TS-WX010A
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正、SAEC
    エンターテイメント・インターフェース:インターフェースジャパン製 VISIT ELA-H3

    comment

    2wayスピーカー交換+デッドニングでフロントを固め、小型パワードサブウーファーをプラスすることで、低音量でも低域を感じられる音響を目指しました。
    外部入力androidデバイス「VISIT」を取り付けて、走行中でも助手席の方が動画コンテンツを視聴出来る環境を整えました。

  • ダッシュボード


ランドローバー・ディフェンダー110の事例紹介です。

ディフェンダーは、ランドローバー社が製造するクロスカントリー車です。
ランドローバーのラインアップは(1)レンジローバー、(2)ディフェンダー、(3)ディスカバリーの3車種で展開していますので、ミドルグレードの車種ということになります。(2024年時点)

この車の素性は、1948年から製造されていたランドローバー・シリーズが起源で、1983年のマイナーチェンジ時に、ランドローバー110と、同90に改称され、後に127が追加されています。

この数字によるネーミングは、ホイールベース(前後の車軸間の距離)のインチ表示を所以としており、127が127インチ(3226mm)、110はぴったり110インチ(2794mm)、90は92.9インチ(2360mm)というふうに整合しています。
実は、この時点ではまだディフェンダーという名称は存在しておらず、1989年のディスカバリー発売時のブランド整理の際に誕生しました。
なお、改称後は、順当にいけばディフェンダー90/110/127と改められるはずですが、この際に127はキリのいい?130に書き換えられています。(ホイールベースは依然として127インチのままです)

2015年までのディフェンダーは、レンジローバー譲りの、クラシカル・オフローダーそのものといった無骨を極めた内外装が特徴でしたが、いったん販売終了し、再デビューとなった2020年以降の現行車は、丸目のLEDリングを配した、時代の最先端を感じさせるヘッドライトに、生活感のないソリッドなダッシュボードという具合に改められました。
カテゴリーとしてはクロカンのはずなのに、どこかドロ汚れが似合わない、デザイン画から抜け出してきたような非日常感のあるプロダクトに仕上がっています。


今回ご登場いただくのは、タスマンブルー・メタリックがキリッと決まった一台です
(今回設置したインターフェースの仮合わせ時の写真のため、グローブボックス周りに配線が見えております。後にきちんと隠して取り付けております)

オーナ様はオーディオのグレードアップをご検討中の方で、当コーナーの110の事例を発掘していただいて、ご連絡いただきました。
ご満足いただけていない点を伺ってみると、通常はボリュームを抑えめでお聞きになられるようで、全体的に明瞭さが欠けるのと、低音域が聞こえにくいように感じられているようでした。

人間の耳の感応度は中音域に偏っており、一定程度ボリュームを上げないと、低音域を感じにくいという傾向があります。従って、ボリューム抑えつつ、低音域も十分に堪能するというのは、矛盾があるわけですが、DSP(イコライザー)設定や、パワードサブウーファー追加・調整によって人為的に調整を加えることで、ある程度両立させられるようになります。

この考え方に沿って、今回は2wayスピーカー交換+ドア防振によって、表現力の底上げを行うとともに、中低音域の量感の演出で定評のある小型パワードサブウーファー追加によって、お客様のご要望にお応えする案をご提案しました。

これに加えて、車両移動中でも、助手席の方がストリーミングコンテンツを視聴できるように、外部入力インターフェースも取り付けました。

以下、コンポーネント紹介です。

◯ヘッドユニットと外部入力インターフェース
純正のオーディオシステムをヘッドユニットとして使います。

純正システムは、最近主流のディスプレイオーディオで、スマートフォンアプリのApple car play/android autoとの連携によって、機能を100%発揮できるようになっています。
標準で使用できるソースは、AM/FMラジオとBluetoothとUSBで、それ以外のストリーミング系はアプリ経由で実現することになります。

しかしながら、車両移動中は機能が制限されますし、そもそも動画の再生には対応していません。
ドライバーのよそ見は安全面を考慮すると許容されるものではありませんので、この仕様は妥当なのですが、助手席の方にとってはストリーミングコンテンツを視聴できるようにしたいというニーズはそれなりにあります。
そのニーズを満たすのが、今回取り付けた外部入力andoroidデバイス「VISIT ELA-H3」です。

この製品を一言で説明すると、「Apple CarPlayのUSBコンセントに接続して使用する、アンドロイドOSベースのデバイス」です。
・このデバイスはアンドロイドベースですので、Googleのアプリ・サイトであるGooglePlayから、YoutubeやNetflix、Googlemap等のアプリを取得して、当デバイス上で稼働させることで、純正モニタ上で各種アプリケーションサービスが視聴・利用できます。
・言い換えると、「純正モニタをandroidタブレット化」するデバイスとも言えます。
・車両のApple CarPlayシステム側は、USB経由で画像と音声出力を受け取り、純正モニタに表示するだけですので、車両の稼働状況によって非表示になるようなことはありません。
・当機の稼働にはWiFi通信が前提となりますので、モバイルルーターあるいはスマホテザリングによって通信経路を確保します。
・付属機能として、HDMIの入出力ポートを持っていますので、入力側として、地デジチューナー入力や、スマホミラーリング、出力側として、後部モニタ等への画像送出が可能です。
・類似商品として、ottocastがありますが、当製品は(1)ハイダウェイで取り付けられる点と、(2)GPSアンテナ付属なので地図アプリなどの位置情報を活用するアプリの精度向上が見込める点で優位性があります。逆にottocastが優位な点は、本体にsimカードを挿入できるのでルーター等が不要な点です。

今回の事例では、本機から車両へUSB接続し、通信経路はモバイルルーターで確保する基本的な使い方です。HDMIの方は使っておりません。

◯スピーカー
BLUE MOON AUDIOのSX165(税込48,400円)です。
当モデルは生産終了の案内があってからしばらく経つ製品なのですが、大変バリューを感じた製品でしたので、当店にて最終在庫を多めに手当させていただきました。そのうちの1セットです。

インストールについては、ツイーター/ウーファーのいずれも純正の位置での入れ替えです。
ウーファーはMDF製のバッフルを介してしっかりと固定し、ドア防振は制振力が高いデッドニンググレードで施工しました。

◯パワードサブウーファー
カロッツェリアのTS-WX010A(オープン価格)を使いました。

これは近年発売された新製品で、クロスポイント以下の低音域を全体的に受け持つような従来のパワードサブウーファーとは異なり、100Hz近辺の周波数をピークとした、ウーファー(ドアスピーカー)寄りの低域を補強することで、アタック感・ビート感を演出するという新発想の製品です。
製品カテゴリとしてはパワードサブウーファーの仲間とせざるを得ませんが、「BASS SOUND CREATOR」というサブタイトルに、その商品コンセプトが表れています。

くぼんだ形をしている助手席の足元に設置して鳴らすことで、ホーン効果による音の広がりを狙っているのがミソで、230 mm (W) × 70 mm (H) × 116 mm (D)と小ぶりなボディでありながら、大方の予想を超える驚きをもたらしてくれます。

今回はパイオニア推奨に準拠して、ホーン効果を存分に発揮すべく、助手席の足元に設置しました。

以上を持って、ディフェンダー110のオーディオグレードアップと、外部入力増設が叶いました。

オーナー様から伺っていた「メインボリュームが控えめな状態でも低音域を楽しみたい」とのご要望は、(1)ドアウーファー交換とデッドニングによって低音域が底上げされる効果と、(2)パワードサブウーファー音量の若干大きめ設定によって達成され、その変化にご満足いただけたようです。

予算的には、フロント2wayスピーカー交換、ドア防振、外部入力インターフェースVISIT ELA-H3取り付け、工賃を含んで、税込み370,700円であがりました。

それでは施工の様子を御覧ください♪♪

  • フロントドア

    それではドアの外観からスタートします。

    ずいぶんと個性的なドアトリムですね。
    たくさんのボルトで留められた、グレーカラーの樹脂パネルがインナーパネル兼ドアトリムに相当し、その周りの塗装部分は金属製インナーパネルの構成部品です。

    フロント2wayのスピーカーはいずれもドアにレイアウトされており、ツイーターがドアミラー裏で、ウーファーはドア中段のメッシュグリル内です。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    たくさんのボルトで留められたインナーパネル兼ドアトリムを外すと、額縁のようなドア筐体が現れます。
    こちら側に取り付けられている部品は、ウインドウレールとモーター等だけです。

    清掃と脱脂を済ませたら、短冊状にカットした防振材を配置します。

  • インナーパネル作業(裏)

    インナーパネル兼ドアトリムの「裏側」の作業が終わったところです。

    通常、インナーパネルの防振は表側から施工しますが、この車の場合、インナーパネルの上半分が室内に露出しており、十分な量の防振材を貼れません。したがって、写真のようにパネルの裏側から施工しています。

    シルバーのアルミテープが貼り付けてあるところが、スピーカーを取り付けるためのバッフルです。
    MDFで制作し、パネルに固定しています。アルミガラスクロステープは空気の通りを良くするための平滑さの確保と、防水を兼ねて貼っています。

    スピーカーバッフル内面の手前側がテーパー状に加工されているのがわかるでしょうか?
    これによって、スピーカーの背面から押し出されてくる or 引き込まれていく空気の抵抗が減って、振動板が動作する際の負担が減る効果がもたらされます。

    言葉を換えると「詰まり感」がなくなる印象で、ディテール表現などの効果は中低音でも感じられますが、特に大音量時は明確で、詰まらない=歪まない=大音量でもうるさく感じない。という因果を実感していただけると思います。

  • インナーパネル作業(表)

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    この写真だけ見ると、防振作業をサボっているみたいに見えますね(笑)。前カットでご覧いただいたとおり、裏側に防振を施したインナーパネルを付け戻したら、スピーカーを固定します。
    裏側はちゃんとやってあるとはい言えども、スピーカーの周囲は振動の発生源ですし、前述の通り、このパネルの中段部分はドアトリムで隠れるので、このベルト地帯を防振材で押さえておきます。

    ウーファー用のローパスフィルターは、キットに付属の1in2outだったものを2つに割ってシュリンクしました。
    純正のスピーカー配線は、インナーパネルの表からスピーカーにつながっているので、ネットワークから市販のスピーカーに繋ぐには、一度ドアの中に配線を通す必要があります。
    ですので写真のように、純正配線からネットワークに入り、ネットワークからドアの内側に配線されます。

  • 純正ツイーター

    次にツイーター部分に移ります。

    ツイーターはドアミラー裏の三角パネルにセットされています。
    写真はそのパネルを外して裏から見たところです。

    1インチ程度のユニットがはめこまれており、接続用のカプラ付きケーブルが伸びています。
    ツイーターに繋がる配線の途中にハイパスフィルタ(コンデンサー)がついていました。

  • ツイーター交換

    BLUE MOON AUDIO SX165のツイーターに交換したあとの様子です。

    純正ユニットがあったスペースにツイーターを収め、エポキシ系接着剤で固定します。

  • ツイーター用ハイパスフィルター設置

    インナーパネル作業(表)のところで触れました、2つに分離させたSX165のネットワークのうち、ツイーター側の半分の設置状況です。

    半分にカットした基板をシュリンクチューブで防護して、配線の奥に潜り込ませるようにセットし、タイラップで留めています。

  • パワードサブウーファー設置

    助手席の足元にパワードサブウーファーTS-WX010Aを設置しました。

    冒頭で触れましたように、上限150Hz-下限50Hzあたりの帯域を幅広くカバーする一般的なサブウーファーに対して、100Hz近辺の周波数をピークとした、ウーファー(ドアスピーカー)寄りの低域を補強することで、アタック感・ビート感を演出するという新発想の製品です。

    今回は、絞り気味のボリュームでも低音域を味わいたい♪.というニーズを満たすために、すこし強めにボリュームを調整しました。

  • VISIT設置

    VISIT ELA-H3の設置状況です。

    本体サイズは140*78*23.5mmと、今時のスマホを2枚重ねたくらいのサイズなので、ちょっとした隙間があれば設置できます。
    今回はダッシュボードの奥の方にスペースを見つけて設置しました。

  • USB接続

    アームレストの小物入れの中を覗いています。

    VISITからディスプレイオーディオへのデータ出力は、純正のUSB入力を介して行います。従って、前カットで御覧頂いたハイダウェイユニットから出力されたUSBケーブルをこの小物入れの中に導き入れて、向かって左側のUSBソケットに接続することになります。
    まっすぐ正面から挿すと出っ張ってじゃまになるので、L字コネクターを使ってスッキリさせてみました♪

    右側はシガライター電源ソケットです。写真には写っていませんが、この二つ口のどちらかに、楽天のモバイルルーターを接続して、VISITの通信を確保します。
    なお、VISIT本体の電源については、ヒューズ付き専用シガライタープラグを使って電源を取る仕様になっているため、ヒューズボックスから電源を取り出しています。

  • 作業後記

    今回はディフェンダー110のサウンドアップと、外部入力androidデバイス「VISIT」取付の事例をご覧いただきました。

    お陰様で、ディフェンダーは90/110と多くのご依頼をいただいており、施工実績を積ませていただいております。
    深く感謝申し上げますm(_ _)m

    この車に関して、これまでに施工させていただいたサウンドアップの手法としては、
    (1)スピーカー交換+デッドニング(フロントのみ or フロント+リヤ
    (2)スピーカー交換+デッドニング+パワードサブウーファー(当事例)
    (3)(1)+DSPアンプ取付※事例はディスカバリー
    (4)(3)+デジタル入力のためのBluetoothレシーバー取付
    といった事例があります。

    スピーカー設置部分の構造は、フロント/リヤともに特に変わったところはありませんし、奥行きも十分にあるので、一般的な17センチクラスのセパレートスピーカー(フロント)、コアキシャルスピーカー(リヤ)はなんでも取り付けられます。

    DSPについては、定番のシート下設置も可能ですし、↑(4)にあるように、トランクの左側に縦置きできるスペースがありますので、現行の主流サイズのものはひととおり取り付けられます。
    背が高いクロスオーバーSUVということで、前席のリスニングルームとしての条件は比較的良好なので、(1)スピーカー交換のみのパッシブシステムでも、音質改善効果を十分に堪能していただけると思いますし、(3)(4)DSPを投入すれば、各スピーカーに出力する信号の周波数帯域の分割や、タイムアライメント機能による発音タイミングの調整といった、DSPならではのアレンジによって、極めてシャープなステージングを楽しんでいただけます。

    また、DSPの醍醐味の一つであるデジタルソースの直接再生についても、(4)のように簡便に無線でやる方法と、有線で繋ぐ方法のいずれも可能ですので、お好みのスタイルでハイレゾサウンドを楽しんでいただくことが出来ます。


    ご希望とご予算に応じて、柔軟にプランニングさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪

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