レクサスNX250 version Lのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.820(お問い合わせの際にお伝えください)
model
レクサス NX 250 version L
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:MOREL TEMPO Ultra Integra 402、602
センター:MOREL CCWR 254
リアスピーカー:純正
サブウーファー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:純正comment
フロント3wayとセンターをMORELのコアキシャルスピーカーとフルレンジに交換し、デッドニングで環境を整えました。
「明瞭度が上がった♪」とオーナー様もお喜びです(^o^)
レクサス・NX250 version Lの事例紹介です。
NXシリーズはレクサスのクロスオーバーSUVラインアップのなかの一つです。
サイズ別の序列で表すと、最も大きいのがLXシリーズ(1996年-)、ついでRXシリーズ(1998年-)、RZシリーズ(2023年-)その次がNX(2014年-)で、最もコンパクトなのがUX(2008年-)という順になっています。
2014年に発売されたNXの初期型(AZ10型)は、NX300(旧称NX200t)とハイブリッド版のNX300hでスタートしました。
その後、2021年のモデルチェンジでAZ20型に切り替わり、ガソリンモデルのNX250とNX350、ハイブリッドのNX350hに加えて、レクサス初となるプラグインハイブリッドモデルとしてNX450h+が加わりました。
仕様のバリエーションとしては、スポーツテイストのF SPORT、ラグジュアリーのversion L、無印で展開してきましたが、2024年2月の一部改良のタイミングでアウトドアテイストのOVERTRAILが追加になりました。
今回ご登場願うのはNX250のversion Lです。
オーナー様は、当店を初めてご利用いただくお客様で、ネット検索でNXの施工事例を見つけていただいてご連絡いただきました。
ファーストコンタクトからご注文内容の確定まで、メールで済んでしまうケースは少なくないのですが(というか過半)、早々にご来店いただいて、プランの検討と、スピーカーの試聴をしていただきました。
スピーカーは最近のRX/NXの事例でもご指名頂く機会が増えているモレルの音がお好みのようでした。
モレルはイスラエル発祥のブランドで、製品のグレードにもよりますが、ヨーロッパ系の耳馴染みのよい、カドのとれた聴きやすさが特徴で、高域から低域まで幅広いレンジに渡って、メリハリの効いた音を鳴らします。
ジャンルとしては、ボーカルに始まって、ロック、ポップス、オーケストラまで幅広く鳴らせる懐の深さをもったスピーカーです。
製品選びの前提として、NX/RXのフロントスピーカーは以下の5点から構成されており・・・
◯ダッシュボード上の10センチ径のハイレンジスピーカー(コアキシャル)
◯ドアの17センチほどのウーファー
◯10センチ以下のセンタースピーカー
モレル製スピーカーで、この構成がとれる製品として当店でセレクトしておりますのは、MAXIMOグレードとTEMPOグレードとの2つがあります。
◯MAXIMOグレード(工賃・税込総額:208,450円)
ウーファー:MAXIMO COAX 6
ハイレンジ:MAXIMO ULTRA 402 COAX
センター:CCWR 254
◯TEMPOグレード(工賃・税込総額:268,950円)
ウーファー:TEMPO Ultra Integra 602
ハイレンジ:TEMPO Ultra Integra 402
センター:CCWR 254
このうち、今回はTEMPOグレードをお選びいただきました。
インストールにあたっては、ウーファー(ドア)を硬質MDF(スターウッド)でカスタム製作したバッフルを使ってしっかりと固定し、制振力の強いデッドニングにてドア全体をエンクロージャー(スピーカーボックス)化しました。
ハイレンジスピーカー/センタースピーカーについては、ダッシュボード上のグリル内で差し替えを行い、フロント5スピーカーの全てについて、純正の外観に一切の変更を加えることなくインストールしました。
今回は、音声信号伝送時の損失を防ぐためのスピーカーケーブル交換や、強力なドア防振手段であるバッフル・スタビライザー・ウエイトなどのオプションは盛り込みませんでしたので、上記表示268,950円(価格工賃・税込総額)で済みました。
オーナー様には「音の明瞭感が飛躍的に上がった!」と喜んでいただけました♪
それでは施工の様子を御覧ください。
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フロントドア
フロントドアの外観です。
ドアにはウーファーのみ配置され、ハイレンジスピーカーはダッシュボードの両端に位置します。
肘掛け部分には、ラグジュアリー感あふれるカラーリングのレザーが配されています。
これはヘーゼルというカラーで、ブラックとダークローズを合わせた計3色が標準のカラーです。
この他専用色として、version L用にソリスホワイトというアイボリー系が、F SPORT用にフレアレッドという赤系がそれぞれ設定されています。
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを取り外したところです。
NXの純正スピーカーは楕円のスピーカーホールに、楕円のブラケットを使ったユニットが使われています。
振動板の大きさは18センチ程度と大きいものが使われています。
純正とはいえども、サブウーファーと相まって、低音の伸びはなかなかのものです。
白い樹脂パネルはサービスホールを塞いでいます。
デッドニング施工に際して、取り外すことになります。
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アウターパネル作業
アウターパネルの作業が終わったところです。
インナー/アウターの両方について、清掃、脱脂を済ませたら、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。
スピーカーケーブルを交換する場合は、この段階で新ケーブルを引き込んでおくのですが、今回は純正ケーブルを活用しますので、変換カプラーを使用してドアの内側に配線を引き込みます。
スピーカーホールのの上方にチョロっと見える白っぽいケーブルが、純正スピーカーケーブル及びカプラです。
このカプラはメスカプラ(端子が隠れている)で、このカプラに噛み合うオスカプラ付きの変換ケーブル(当店製作)を使って、スピーカーと接続を行います。これにより、車のケーブルには一切傷をつけずに結線を行うことが出来、同じ理由で純正戻しも容易に出来るようになります。 -
インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
楕円形のスピーカーホールに合わせて、硬質MDFで制作したバッフルを取り付けて、MOREL TEMPO Ultra Integra 602を取り付けます。
スピーカーケーブルは、前カットでふれましたように、変換カプラを使ってスピーカー裏の端子に接続しています。
パッと見だと、一般的なウーファーのような顔をしていますが、中央の黒丸は一般的なスピーカーにある「センターキャップ」ではなくて、ツイーターなんですね。要はコアキシャル(同軸)スピーカーなのです。
このスピーカーにフルレンジ(全帯域を含む)信号を入力した場合、高音域側がハイレンジスピーカーの音とオーバーラップしてしまってよろしくありませんが、NXの車載アンプから出力される信号は、あらかじめ帯域分割されているので、このウーファーに供給される信号は中低音域のみに制限されています。従って、中央のツイーター部は鳴らず、干渉の心配はありません。
最後にインナーパネル全面を防振材で覆い、しっかりと圧着します。
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ハイレンジスピーカー・施工前
純正のハイレンジスピーカーです。
ツイーターと言わず、ハイレンジと呼んでいることからもお分かりのように、最高域を含む「中高音域」を再生するために、より幅広い帯域をカバーできるコアキシャル2wayユニットになっています。
このスピーカーを使って、レクサスケアのオペレータの声(200Hz以上)を再生する仕組みになっているので、スピーカーのみ交換する場合は、(一般的な2wayセットに付属しているような)ツイーターではなく、純正と同等な10センチ程度のコアキシャルである必要があります。
※DSPアンプを使う場合は、オペレータの声もDSPに取り込んでしまうので、ハイレンジユニットに制約はなく、高音域専用のツイーターでも問題ありません。 -
ハイレンジスピーカー・施工後
ハイレンジスピーカーを入れ替えた後の様子です。
ユニットはMOREL TEMPO Ultra Integra 402です。
ごく一般的なコアキシャルスピーカーだと、中央のツイーター部がモッコリと飛び出していますが、これはウーファー面に対してツライチっぽく低く作られています。この構造によって、ウーファーからの音と、ツイーター部からの音との位相ズレが起きにくいというアドバンテージがあります。
この思想は、パイオニアが開発を担当した純正スピーカー(CST)の目指すところでもあります。
この製品はハイエンド製品にふさわしく、背面に大きなマグネットが付いています。もとの9センチクラスのCSTスピーカーと比べてひとまわり大きいのですが、ギリギリ入ります。
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センタースピーカー・施工前
こちらは、ダッシュボード中央に設置されているセンタースピーカーです。
このユニットはダッシュ左右のハイレンジと同じサイズのスピーカーです。
しかしながら、こちらはコアキシャルでなくフルレンジです。
なお、マークレビンソン仕様になると、ココに(ハイレンジスピーカーと同じ)コアキシャルスピーカーが付きます。
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センタースピーカー・施工後
モレルのCCWR 254を取り付けたところです。
MDFで制作した薄手のバッフルを介して取り付けました。
この製品には、必要に応じて組み込めるように、低音域カット用のハイパスフィルターが添付されています。
要はフルレンジ信号、あるいはこのユニットにふさわしくないくらいの低音域を含む信号を入力する場合、防護用に接続することを想定しているわけです。
今回のケースですと、純正セパレートアンプの段階で帯域分割(ハイパス)はされているものの、念のためフィルターを入れて接続しています。
※ここで使っているMOREL CCWR 254は、多くの小径スピーカー製品と同様、2個セットでの販売ですが、当店ではNXのプランのために1個売りをさせていただいております。
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変換カプラー
当店で用意しているレクサス車用の変換ケーブルです。
これを使うことにより、ドアウーファー、ハイレンジスピーカー、センタースピーカーそれぞれに接続されているカプラを損傷させることなく、社外スピーカーとの接続が可能になります。
右側の乳白色ベースのケーブルならびに黒色のカプラーが純正側で、ケーブルの芯線にはアルミ素材が採用されています。
左側の白いカプラーが当店で用意しているNX用の変換カプラーで、SAEC SPC-350という銘柄のケーブルがスピーカー端子に向かうことになります。 -
作業後記
今回はNX250 version Lのスピーカー交換事例のご紹介でした。
お陰様をもちまして、レクサスのNXとRXのお問い合わせ&施工ご依頼の件数がほどよい水準で安定しております。
一定の加工を行えば、車種問わずなんでも出来てしまいますので、NXにおいてもDSPアンプをいれたり、アウターバッフルにしたり、ツイーターをAピラーに埋め込んだりといったお客様もいらっしゃいますが、約7割ほどが今回の事例と同様のフロント5ユニットのスピーカー交換とデッドニングで占められていますね。
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それでは以下に、NXに適用可能なスピーカーの選択肢をお示ししておきたいと思います。
一般的な2wayスピーカーセットなら星の数ほどありますので、あえて選択肢をお示しする必要もないのですが、高域側をハイレンジスピーカー用の10センチクラスのコアキシャルスピーカーにする条件と、センター用に8センチクラスのスピーカーも同ブランドで揃えるとなると、だいぶ絞られてきます。
以下の順で表記いたします。
・ブランド名
・上記(1)で施工した場合の工賃・税込総額
・製品名(ウーファー/高域用コアキシャル/センター)
ブランド名:BLAM(フランス)
工賃・税込総額:210,650円
(Signature WS 6.80/RELAX 100RFC/LIVE LM80)
ブランド名:audison(イタリア)
工賃・税込総額:166,650円
(AP6.5P/APX4/AP 2 MV)
ブランド名:ETON(ドイツ)
工賃・税込総額:214,170円
(PSX-16/PSX-10/PRW-80)
ブランド名:KICKER(アメリカ)
工賃・税込総額:177,610円
(KSC6704/KSC404/KSC2704)
ブランド名:MOREL(イスラエル)
MAXIMOグレード
工賃・税込総額:208,450円
(MAXIMO COAX 6/MAXIMO ULTRA 402/CCWR 254)
ブランド名:MOREL(イスラエル)
TEMPOグレード
工賃・税込総額:268,950円
(TEMPO Ultra Integra 602/TEMPO Ultra Integra 402/CCWR 254)
MORELのカタログはコチラ
以上が、17センチクラスのウーファー/10センチクラスのコアキシャル・ハイレンジスピーカー・8センチクラスのセンタースピーカーを同ブランドで揃えられる選択肢のご紹介でした。
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DSPアンプを追加したシステムの事例としては、こちらのNX450h+あるいはRX350の事例を参考にしてください。
純正セパレートアンプの出力をDSPアンプに入力し、フロント2wayを鳴らすシステムです。
なお、本文中でも触れましたように、レクサスケアのオペレーターの音声は専用アンプで増幅され、純正のハイレンジスピーカーから聴こえる仕組みになっていますが、この出力もDSPアンプに取り込むことで、純正ハイレンジスピーカーを取り外した後でも、交換後のフロント2wayから聴こえる状態を維持できるようになります。
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スピーカーの選択、DSPのあるなし、スピーカーケーブルの引き換えの有無、あるいはできるだけケーブル引き換えを抑える方法など、ご希望とご予算に応じて、如何様にもプランさせていただきます。
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