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トヨタカムロードのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • トヨタ・カムロードのスピーカー取り付け事例です

  • 事例No.802(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ カムロード

    system

    メインユニット:Panasonic CN-F1X10GD
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    リアスピーカー:YAMAHA VXS3F
    パワーアンプ:内蔵アンプ
    ケーブル:SAEC

    comment

    ナビの4ch出力のうち、フロント出力で2wayスピーカーを鳴らし、リヤ出力でキャビン内のサテライトスピーカーを鳴らすシステムです。
    フロント側はアウターバッフル方式を採用し、キャンパーらしからぬ音質を手に入れています。

  • ダッシュボード


トヨタ・カムロードの事例紹介です。

この車はご覧の通りトヨタのヘッドマークのついたキャンピングカーですが、クラウンやヤリスのように、トヨタのサイトで通常販売車両としてラインアップされていない特別な車です。

ルーツは、1954年(昭和29年)発売のトヨペット、ライトトラック(後のトヨエース)で、6代目の時代の1997年に「キャンピングカー専用モデル」として生まれた派生車種です。
その後、トヨエースは2020年にダイナに統合される形で販売終了となっていますが、カムロードはダイナ枠で継続して製造されています。

このカムロードは基本的にキャンパーの「ベース車」であり、トヨタから販売される段階では、後ろのキャビンがありません。
キャブ(前席部分)はきちんと出来上がっているものの、後ろは黒いラダーブレーム丸出しの状態です。これをコーチビルダー業者さんが購入し、さまざまな仕様のキャビンを取り付けて商品車に仕立てるという商流をとっているようです。


今回ご紹介する車は、ナッツRV社というコーチビルダーから販売されている、クレソンボヤージュというモデルです。

頭の上にはベッドが常設され、キャビンは6人で囲めるテーブルとギャレーがあり、トイレやシャワーとして運用できる防水の効いたマルチルームもあり、一晩中エアコンを稼働させられるバッテリーが積まれていて、素人から見るとまさに「走るマンション」状態なのですが、、オーナー様はオーディオに不満をお感じになったようです。

なにか良い解決策はないかと検索されて、キャンピングカーの事例を複数公開させていただいている当店のサイトを見つけていただき、ご連絡いただいたというわけです。

早速拝見すると、ダッシュボードの両端に10センチのフルレンジスピーカーが一対のみ、キャビン側にはスピーカーな一切なしで、キャンパーとしての豪華な作りに対してギャップが感じられる状態でした。

オーナー様のご意向としては、フロントには一般的な当店の事例のように、スピーカー交換と防振を施して、きちんと聴けるような状態にするのと、純正スピーカーグリルのないお宅状態のキャビン側についても、快適にリスニングできるようにプランして欲しいということでした。

固まったプランは、もとから付いていたナビをヘッドユニットとして、フロント側がセパレート2way、キャビン側は吊り下げ式のサテライトスピーカー1対を加え、トータル6スピーカーという内容です。

以下、コンポーネント紹介です。
◯ヘッドユニット
PanasonicのCN-F1X10GDです。
最近流行のフローティングタイプのモニターを備えたナビで、サイズは10インチあります。
カーナビ用とモニタとして、パナソニックのストラーダだけが採用している「有機ELディスプレイ」の美しさもアピールポイントです。

内蔵アンプは標準的な4chで、フロント出力をパッシブネットワークで分けて2wayスピーカーを接続し、リヤ出力でキャビン側の2スピーカーを鳴らすよう接続しました。

◯フロントスピーカー
BLUE MOON AUDIOのSX165(税込48,400円)です。

同ブランドの2wayスピーカーシリーズはフラッグシップのRX165、ミドルグレードのAX165、ベースグレードのSX165と3グレード展開となっており、同ブランドのエッセンスをリーズナブルにお楽しみいただけるSX165をお選びいただきました。

インストールについては、ウーファーをドアにアウターバッフル形式で取り付け、デッドニングによってしっかりと防振を行いました。
ツイーターに関しては、ダッシュボード上面に設けられたスピーカーグリル内に収める案もありましたが、音質を優先して、ダッシュボード上に小さなマウントを作って、露出させる方式で取り付けました。

◯キャビン側スピーカー
ヤマハのVXS3F(税込34,100円)です。
カー用ではないので、当然当コーナー初登場です(笑)

製品ジャンルとしては「サーフェスマウントスピーカー」と呼ばれ、ラウンジやバーなどの商業施設の天井に吊り下げてあるタイプのスピーカーですね。
キャビンスペースは一般的な車の内装のようにスピーカーグリルは無く、いわゆる居住スペースなわけです。さらには、その部屋がストップ&ゴーの際に揺れますので、きっちり固定できない、ブックシェルフ型のスピーカーというわけにも行きません。したがって、同じくハコ型の商業施設向けに販売されている吊り下げ式のユニットがピッタリというわけです。

このタイプの製品は数多くあり、なかなか甲乙付け難いのですが、お任せいただいた信任にお応えすべく!選定させていただきました。
取り付けに関しては、キャビンスペース中央にあるテーブルに音が向かうような位置に吊り下げました。

以上を持って、快適にサウンドリスニングができるキャンパーが出来上がりました。

今回の内容で税込総額276,100円(ナビ除く)でした。
施工の様子をどうぞごらんください♪♪

  • フロントドア

    ドアの外観です。

    商業車ベースなので、それなりに簡素ですね。
    黒々としたグラブバーが頼もしいですね。着座位置が高いので、乗り降りの際にとっても助かります。

    下方にスピーカーグリルが設けられており、中にはスピーカーが取り付けられるようにスピーカーホールも設けられていますが、この車のフロントスピーカーはここではなく、ダッシュボード上に取り付けられています。

  • アウターパネル作業

    内装を外して、アウターパネル側の作業が終わったところです。

    ドアトリムを外してから、雨水侵入防止のためのビニールシートを剥がし、アウターパネルを防振します。

    スピーカーホールが空いていますが、ユニットはついていません。
    メーカー適合ではトヨタの16センチを取り付けることになっているようです。

    この手の大型車あるあるなのですが、車格はドーンと大きいものの、室内を広くとるためにドアは意外と薄く、後ろのマグネットからウインドウガラスまでのクリアランスが軽自動車並みに狭いです。

    採寸からアウターバッフル作成までのプロセスは後半の5カットで解説しておりますのでご確認ください。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーケーブルを引き込んで、アウターバッフルを受け止めるバッフルベースを固定したら、サービスホールを塞ぎます。

  • アウターバッフル完成

    出来上がりの状態です。

    前カットから、ドアトリムを付け戻して、四角く作ったアウターバッフルをネジ止めし、次いでスピーカーをネジ止めしてスピーカーグリルで覆ったら出来上がりです。
    アウターバッフルの表面には、合成皮革を貼って仕上げてあります。
    この手の商用車の内装の色目は、だいたい似たようなグレーなので、大きくずれることはないのですが、ピッタリと合っていてよかったです。

  • 資料映像・純正フロントスピーカー

    純正のフロントスピーカーです。

    冒頭でも触れましたように、カムロードのスピーカーはダッシュボード両端の10cmのみです。
    マンションのような物件にこのスピーカーでは、ちょっと不釣り合いですねぇ。

  • 見送り案・純正位置ツイーター取付

    純正グリルの中に取り付けた「場合の」状態です。

    当初、この位置に取り付ける予定で作業を進めていたのですが、ウーファーをしっかり露出させたんだから、ツイーターも表に出したほうがいいんじゃないか・・・とご指摘いただきまして、この後の写真のように露出形式で取り付けなおしました。

    当店としては、お客様のご意向でアウターバッフル形式をとったものの、車の性格からして、ダッシュ周りは大人しいほうが良いだろうという気分でいたため違和感がなかったのですが、オーナー様の一言でグッと音質重視モードにシフトすることができました。

  • 最終案・ツイーター露出設置

    こちらが出来上がりの図です。

    Aピラーに埋め込むほどのコストは掛けずに、オンダッシュで取り付けました。

    ダッシュボードの天面が前下がりで、付属マウントを使うとガラスの方向に向いてしまうため、小さなツイーターベースをこしらえて補正してみました。

    左右のツイーターから出る音が、ルームミラー付近で出会う角度です。DSPを使うような世界だと、顔の方に向けるようなパターンもありますが、パッシブネットワークを使った穏やかなインストールではセオリー通りの角度です。天井も高いため、伸びやかな広域が得られました。

  • ダイネットスピーカー(左)

    キャビンスペースに取り付けた左スピーカーです。
    テレビを見たり、音楽を聴いたりする場合のスピーカーとして、吊り下げタイプのボックススピーカーを用意しました。

    ここまで、一般的にわかりやすそうな「キャビン」と表現してましたが、正式にはダイネット(dinette)と呼ぶそうです。ホテル用語でコテージにあるようなダイニングキッチンという意味だそうで、キャンピングカーではテーブルやイスで構成された食事や休憩などができる車内スペースを指すそうです。

    運転席と助手席の上には、プルダウンベッドがあるのですが、スピーカーとの干渉はありません。
    ちなみに写真上端に見えているのはエアコンです。快適そうですねーー♪

  • ダイネットスピーカー(右)

    こちらはダイニングテーブルの上方にあたる位置です。
    最寄りの位置に座った方に関しては、立ち上がり方によっては、頭を当ててしまう可能性があるのですが、その点はオーナー様の了解を得ております。
    しかしながら、角が立っていない形状なので、怪我をする心配はないと思います。

    スピーカ配線は、黒一色のものを用意し、かつ、なるべく目立たないように黒い配線カバーを使って敷設しています。こういった一般の乗用車ではほとんど使わない材料ですので新鮮です♪なんでもやれそうな気分になってきました(^o^)

  • アウターバッフルメイキング1/5・埋込寸法確認

    冒頭のドアの施工部分のご紹介では、一連の流れが掴みやすいように、アウターバッフル部分は一コマで済ませていますが、ここから5コマを使ってメイキングをご紹介したいと思います。

    まず、インナーパネルの奥にスピーカーを沈められる奥行きの見当を付けます。具体的にはインナーパネルから(ドア内に格納されている)ウインドウガラスまでの距離です。

    結果はおよそ26ミリでした。前述の通り、トラックのドアは割りと薄いため、軽自動車なみのクリアランスの狭さです。。
    この水準ですと、今回使用したSX165のようにマグネットの飛び出しの少ないスピーカーなら、なんとかインナーバッフル方式で行けそうですが、ほんとにギリギリです。
    もっとマグネットの大きなスピーカーであれば、アウターバッフル方式で「浮かせて」やらないと付けられません。

  • アウターバッフルメイキング2/5・せり出し寸法確認

    次は、室内側に盛り上がるアウターバッフル+スピーカーグリルの「飛び出し量」の見当をつけます。
    写真ではインナーパネルからアクセルペダルまでの距離を測っています。

    こちらは60mmでした。

  • アウターバッフルメイキング3/5・仮合わせ

    バッフルの作成ならびにドアトリムのカットの前に、使用予定の部材を仮止めして、厚みのチェックをします。

    黒いグリルの下には、アウターバッフルの材料となるMDFボードが挟んであります。
    この状態でドアを閉めてみて、アクセルペダル(を踏む足)とのクリアランスが確保できればヨシというわけです。

  • アウターバッフルメイキング4/5・内装加工

    ドアトリムを正面から見た写真です。

    前カットでのクリアランス確認を終えたら、アウターバッフルの中に埋め込むMDFボードを加工し、ドアトリムへの穴あけ位置を確定させます。
    段を付けてあるMDFボードがアウターバッフルの中に埋め込まれる部材で、その周りをパテで盛り上げていく格好になります。

    ちなみに、マジックで描かれているカド丸の線が、アウターバッフルのアウトライン(外周)です。

  • アウターバッフルメイキング5/5・クリアランス確認

    やっと出来上がりです♪

    実際に干渉が無いかを最終確認です。
    めちゃめちゃ余裕があるわけじゃありませんが、設計通りに仕上がっています。

    なお、実際に使ってみて、アウターバッフル部分に靴を当ててしまう場合は、三日月型などにカットしたステンレスの板をバッフルに貼って防護するという策を取る場合もあります。(ちょっと見映えは悪くなりますが)

  • ドア配線引き込み作業

    最後はオマケ画像です。

    ドアにスピーカーがついておらず、純正スピーカーケーブルも引かれていませんでしたので、新たにスピーカーケーブルを引込む必要があります。

    この車は、一般的な乗用車のようにドアを開けた隙間からグロメットが見えるような構造ではなく、ドアを閉めた状態でボンネット側からアクセスする必要があるので、写真のようにフロント周りを分解するアプローチをとります。
    スピーカー交換に伴ってフロントグリルを外す騒ぎになるなんて、一般の方はなかなかイメージできないと思います。

  • 作業後記

    トヨタ・カムロードの音響改善事例をご覧いただきました。

    一般的な乗用車だと、一通りの機能が一通りの水準で作り込まれていますが、特定の用途を想定した車の場合、配分にメリハリがあるというか、必要最低限の水準に抑えられる要素があるようです。

    いくら商用車ベースとは言え、ざっと1,000万円もするレジャー向け車両です。これほどの購買力のあるユーザーさまにとって、このスピーカーは不満が出そうだなと思いました。


    今回ご紹介したカムロードのスピーカーグレードアップ事例では、(1)フロントスピーカーの2way化と、(2)キャビン内へのサテライトスピーカー取り付けを行いました。

    サテライトスピーカーについては、事例のように吊り下げスピーカーの一択になろうかと思います。今回のクレソンジャーニーのカタログを見るとオプションでつけることもできるようですし、事例のように後付も十分可能です。

    フロントの方については、求める音質と加工度に応じて複数の対処法があります。
    (1)純正スピーカーをコアキシャルにトレードイン(外観変わらず)
    ダッシュボードの両端に取り付けられている10cm純正スピーカーを、社外のコアキシャルスピーカーに交換するだけのシンプルな方法です。
    直径の小さめなスピーカーですし、本格的な防振もできませんので、音質についてはそれなりですが、中央にツイーターがついたスピーカーですので、純正より高音域がはっきりして、だいぶ聴きやすくなると思います。
    <<見積もり例>>
    carrozzeria TS-F1040II
    (オープン価格・参考売価10,230円)+取り付け施工費9,350円=合計19,580円

    (2)薄型ユニットを使って2way化(外観変わらず)
    ドアに設けられているスピーカーホールにウーファーを取り付け、ツイーターは純正スピーカーの位置に取り付けて2way化する方法です。
    ドアの防振も十分に行った上での2way化ですので、だいぶ良くなります。

    ただし、注意点が1つあります。
    一つは奥行の浅いウーファーを使う事です。本文中でも触れましたように、インナーパネル(ドアの内側の鉄板)からウインドウガラスまでのクリアランスが26ミリと軽自動車並みに狭いので、マグネットの大きなスピーカーは不可です。
    <<見積もり例01>>
    carrozzeria TS-F1040SII 
    (オープン価格・参考売価18,920円)+ドア防振含む取付施工費110,000円=合計128,920円
    <<見積もり例02>>
    GROUND ZERO GZ-GZIC 650FX
    (税込44,000円)+ドア防振含む取付施工費110,000円=合計158,400円

    (3)ユニットを限定せず2way化(アウターバッフル化)
    これが今回の事例です。
    ドア側は、アウターバッフル化によってドア内部のクリアランスを確保しつつ、振動板完全露出による音響面のアドバンテージもフルに享受できます。

    ツイーター側については、今回のように音質追求でオンダッシュ取り付けでもいいし、見た目を大人しくしたければ、純正スピーカーグリルの中に収めることも可能です。
    <<見積もり例>>
    carrozzeria TS-V173SI 
    (税込66,000円)+ドア防振・アウターバッフル制作含む取付施工費161,150円=合計227,150円

    (4)番外編・夢の3way化!
    ウーファーはドア、ミッドレンジをダッシュボード上のスピーカーグリル内、ツイーターをAピラーに取り付けることで、3way化も可能です。
    audison APK 163
    (税込52,800円)+ドア防振・アウターバッフル制作含む取付施工費174,350円=合計227,150円

    今回のようなオーディオシステムのグレードアップの他、デジタルミラーとリヤカメラによる後方視界確保や、バックソナー取り付け、ドラレコ・ETC取り付けなど、キャンパーの安全運行に役立つ施工も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。

    以下、他のキャンパー事例です。参考までに御覧ください。
    フィアット・デュカト:フロント2way+サブウーファー、ドラレコ、バックソナー、ドラレコ付きデジタルミラー
    フィアット・デュカト:デジタルミラー+リヤカメラ、ディスプレイオーディオ、2カメラドラレコ
    旧型カムロード:ナビ、フロントコアキシャル、リアカメラ付きデジタルミラー、キャビン用シアターシステム
    ステップワゴン・DECKONEフロント2way、DSPアンプ、サブウーファー

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