作業後記




トヨタ・カムロードの音響改善事例をご覧いただきました。
一般的な乗用車だと、一通りの機能が一通りの水準で作り込まれていますが、特定の用途を想定した車の場合、配分にメリハリがあるというか、必要最低限の水準に抑えられる要素があるようです。
いくら商用車ベースとは言え、ざっと1,000万円もするレジャー向け車両です。これほどの購買力のあるユーザーさまにとって、このスピーカーは不満が出そうだなと思いました。
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今回ご紹介したカムロードのスピーカーグレードアップ事例では、(1)フロントスピーカーの2way化と、(2)キャビン内へのサテライトスピーカー取り付けを行いました。
サテライトスピーカーについては、事例のように吊り下げスピーカーの一択になろうかと思います。今回のクレソンジャーニーのカタログを見るとオプションでつけることもできるようですし、事例のように後付も十分可能です。
フロントの方については、求める音質と加工度に応じて複数の対処法があります。
(1)純正スピーカーをコアキシャルにトレードイン(外観変わらず)
ダッシュボードの両端に取り付けられている10cm純正スピーカーを、社外のコアキシャルスピーカーに交換するだけのシンプルな方法です。
直径の小さめなスピーカーですし、本格的な防振もできませんので、音質についてはそれなりですが、中央にツイーターがついたスピーカーですので、純正より高音域がはっきりして、だいぶ聴きやすくなると思います。
<<見積もり例>>
carrozzeria TS-F1040II
(オープン価格・参考売価10,230円)+取り付け施工費9,350円=合計19,580円
(2)薄型ユニットを使って2way化(外観変わらず)
ドアに設けられているスピーカーホールにウーファーを取り付け、ツイーターは純正スピーカーの位置に取り付けて2way化する方法です。
ドアの防振も十分に行った上での2way化ですので、だいぶ良くなります。
ただし、注意点が1つあります。
一つは奥行の浅いウーファーを使う事です。本文中でも触れましたように、インナーパネル(ドアの内側の鉄板)からウインドウガラスまでのクリアランスが26ミリと軽自動車並みに狭いので、マグネットの大きなスピーカーは不可です。
<<見積もり例01>>
carrozzeria TS-F1040SII
(オープン価格・参考売価18,920円)+ドア防振含む取付施工費110,000円=合計128,920円
<<見積もり例02>>
GROUND ZERO GZ-GZIC 650FX
(税込44,000円)+ドア防振含む取付施工費110,000円=合計158,400円
(3)ユニットを限定せず2way化(アウターバッフル化)
これが今回の事例です。
ドア側は、アウターバッフル化によってドア内部のクリアランスを確保しつつ、振動板完全露出による音響面のアドバンテージもフルに享受できます。
ツイーター側については、今回のように音質追求でオンダッシュ取り付けでもいいし、見た目を大人しくしたければ、純正スピーカーグリルの中に収めることも可能です。
<<見積もり例>>
carrozzeria TS-V173SI
(税込66,000円)+ドア防振・アウターバッフル制作含む取付施工費161,150円=合計227,150円
(4)番外編・夢の3way化!
ウーファーはドア、ミッドレンジをダッシュボード上のスピーカーグリル内、ツイーターをAピラーに取り付けることで、3way化も可能です。
audison APK 163
(税込52,800円)+ドア防振・アウターバッフル制作含む取付施工費174,350円=合計227,150円
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今回のようなオーディオシステムのグレードアップの他、デジタルミラーとリヤカメラによる後方視界確保や、バックソナー取り付け、ドラレコ・ETC取り付けなど、キャンパーの安全運行に役立つ施工も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
以下、他のキャンパー事例です。参考までに御覧ください。
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フィアット・デュカト:フロント2way+サブウーファー、ドラレコ、バックソナー、ドラレコ付きデジタルミラー
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フィアット・デュカト:デジタルミラー+リヤカメラ、ディスプレイオーディオ、2カメラドラレコ
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旧型カムロード:ナビ、フロントコアキシャル、リアカメラ付きデジタルミラー、キャビン用シアターシステム
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ステップワゴン・DECKONEフロント2way、DSPアンプ、サブウーファー
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