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フィアットデュカトのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.657(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    フィアット デュカト

    system

    メインユニット:Panasonic CN-RX04D
    デッドニング:なし
    ドアチューニング:
    フロントスピーカー:JBL STADIUM GTO600C
    リアスピーカー:リアキャビン用
    サブウーファー:CerwinVega VPAS10
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    アドリア(ベース車フィアット)のキャンピングカーのフロントスピーカーを2way化しました。
    デジタルインナーミラーとバックソナーも付けて、後ろの不安を解消しました♪

  • ダッシュボード


今回は外車のキャンピングカーの事例ご紹介です。

寝泊まりもできますよ♪といった趣で販売されているワゴンやミニバンは別として、本格的なキャンピングカーは、完成車メーカーによってキャンピングカーとして製造されるわけではなく、改造を専門としている架装メーカー(コーチビルダー)がベース車両を買い入れ、室内を改造したり、あるいはキャビン(部屋)そのものをかぶせたり、水回りやベッドなどの設備を付加してキャンピングカーに仕立てています。(タイプ別呼称-日本RV協会のページ

我が国においても、トヨタ・カムロードや、ハイエース、日産・キャラバンといった大きくて改造の自由度の高い車をベースに製造する事業者さんが存在するようですが、ご想像の通り、国土が広く、キャンピング文化に馴染みのある欧米のほうが発達しているようです。

ドイツ:デスレフハイマーバーストナーホビークナウス
フランス:トリガノ
スロベニア:アドリアサンリビング
イタリア:ローラーチームモビルヴェッタ
アメリカ:エアストリーム

↑このあたり、知識が少ないこともあってムキになって調べてみましたが、米国製はデカイものが多くて本邦でのシェアはかなり低いようで、対してドイツを中心とする欧州勢に任期が集中している。という構図のようでした。
このように様々な国のコーチビルダーが独自色を出したキャンピングカーを製作して販売していますが、多くのメーカーのベース車両として採用される機会が多いのが、今回登場するフィアットのデュカート(デュカト)のようですね。上記メーカーリンク群を適当にクリックすると、背負ってるキャビンはさまざまですが、同じ顔に出くわします。
高シェアの背景には、◯比較的安価であること。◯駆動方式がFF。◯エンジンのバリエーションが複数ある。といった点があるようです。

本邦でも手軽なオートキャンプや、前出のような本格的なキャンピングを趣味とする方々がいらっしゃるようですが、昨今のコロナ渦の影響で、新規に興味を持たれる方が増えているなんて話も聞きました。そんな影響もあるんですねー。



さて、だいぶ前置きが長くなりましたが、今回ご登場いただくデュカートは、前出のアドリア社(スロベニア)の手によるキャンピングカーです。

フロント側のオーディオをちゃんとしたいとのご意向で、施工業者をお探しになられ、当店にたどり着いていただきました。
いろいろとご相談をお受けする中で、バック時にご不安に感じていらしゃった後方安全確保のための電装品取り付けもご依頼いただくことになりました。
システム構成と施工内容は以下です。

◯メインデッキ
これはもとからついていたものですがパナソニックのナビ(CN-RX04D)がメインデッキとなります。
このナビに、同パナソニック製のフロント用ドラレコとが取り付けられていました。スピーカーへの出力は、内蔵アンプの4chのうち、フロント側は一対の純正ドアスピーカーへ、リヤ側はキャビンの方へ繋がっています。
なお、キャビン内には一切手を付けていないので、スピーカーの数とレイアウトは把握しておりません。

◯デジタルミラー(兼ドラレコ)
ルームミラー交換タイプのデジタルミラーを取り付けました。本体の前側に前方用のカメラが付いていて、セパレート式の後方用のカメラが付属するタイプです。

もともとはどうなっていたか?ということですが、ベース車両にはリアウインドウがあり、後方視界が得られるので、バックミラー自体はついてるんですが、ご覧の通りのヤドカリ状態なので後ろは全く見えない状態でした。
一番星号のように大きな10t車でなくとも、宅配便でつかうような2トン車クラスでも、後方が直視出来ない車はたくさんありますが、必要に応じてカメラで確認できるようになっています。しかしながら、この車にはそういった装備がありませんでした。

デジタルミラーは後方のカメラの画像を常時表示することができるので、走行時の後方視界が得られる他、バックギアに入れると映像が下向きになって、バンパー周りの様子がわかるような仕組みになっているので、何もなしにくらべて、かなり安心感をもって運転できるようになりますね。

◯バックソナー
デジタルミラー付属のリアカメラと並んで、でかい図体の周囲を警戒してくれるのがバックソナーです。
ちょっといい車だと標準でついている装備で、バック中にポール等との距離が近くなるとピピッと教えてくれるアレです。

こういった装備は基本的にメーカーオプションだったりしますが、アフター取り付け用の製品があるんですね。オーナー様ご指定の製品を取り付けました。
ご想像のとおり、センサーを複数箇所取り付ける必要があるわけですが、バンパーにちょうどよい平面があったので、きれいに取り付けることが出来ました。

◯スピーカー
こういった車の前席用のスピーカーは必要最低限のケースがおおいです。
フルレンジスピーカーが一対と簡素な状態でしたが、これを2wayスピーカー(JBLのGTO600C・廃番)に交換しました。
標準では、ツイーターを取り付ける場所がありませんので、3Dプリンターでツイーター台を制作して取り付けました。

◯パワードサブウーファー
低音域増強&倍音確保のための頼もしい味方。パワードサブウーファーも取り付けました。
といっても、「別室」である後方キャビン内に設置するのでは、低音だけ聞かされる後ろの方にご迷惑ですので、フロントのキャブ内に置かなくてはなりません。
見回すと使っていない大きめの収納スペースがありましたので、これ幸いと設置場所に決めさせていただきました。


ご連絡いただいたキッカケは前席のオーディオグレードアップでしたが、デジタルミラーに加えて、懸案のバックソナーもワンストップで取り付けられることとなり、コスパがよかった♪と大変お喜びいただけました(^o^)

施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • メインユニット

    メインユニットとなるパナソニックのカーナビ(CN-RX04D)です。

    いわゆる2DINタイプのナビで、内蔵している4chのアンプにて、今回インストールしたフロント2wayスピーカーを鳴らすほか、キャビン側へもサウンドを届けます。

    また、キャビン側に設けてあるモニタでテレビやDVDも視聴できるようになっており、エンジンが掛かっていない状態でもバッテリーで動作するように回路が組まれています。
    このへんはキャンピングカーならではですね。楽しそうです。

    お車のお預かりの際に、フェイスパネルがしっかりと取り付けられていなかったので、きちんとフィットするように少しだけ加工しました。

  • フロントドア

    もーのすごく大きいドアです。

    見慣れた普通乗用車のドアと比較すると、かなり簡素な作りです。
    いつもインナーパネルと呼んでいる金属パネル(白く塗装されたパネル)に、ベージュの化粧パネルを重ねて、オープナー類とポケット(大小の黒い樹脂部品)を組み付けてあります。
    外来ノイズは入ってきやすそうですが、静かなところで過ごす時間のほうが長いんだろうし、これでいいですね♪

    前述の通り、スピーカーは1対のフルレンジのみで、上段の黒い樹脂部品の前方の部分がスピーカーグリルになっています。

    このドアにはキャンピングカーならではの装備が写っているのですが、お分かりになるでしょうか?

    ドアガラスの下端がまっすぐ水平になっていますね。そして前方の終わりのところにちょっとツマミみたいな出っ張りが設けてありますね。
    これを上方に持ち上げて、反時計回りににグーッと後方に動かすと、ちょうど扇子(せんす)を広げるような感じで、中からジャバラ式のカーテンが出てくるようになっています。
    持ち手がほぼ垂直になったところで固定すれば、サイド側の視線が完全に遮られるというわけです。

    このカーテンはフロントガラス側にも設けてあります。これはデジタルミラー取り付けの様子と合わせてご案内します。

  • ドアスピーカー交換

    スピーカー交換後の状態です。

    前述の通り、「インナーパネル」に直接スピーカーが乗っているような構造ですので、挟み込む意味のあるような厚みのバッフルを取り付ける事はできませんでした。
    スピーカーケーブルこそ引き直してありますが、スピーカー取り付けに関しては、ネジ穴調整程度の加工のみで済ませてあります。

    2wayスピーカーなので、手のひらサイズのネットワークがついていますが、これはスピーカーの上方の空間内に収めてみました。

  • ツイーター取り付け

    ツイーターの取り付け状況です。

    標準で取り付ける場所がありませんので、3Dプリンタでマウントを制作して固定しました。

    マウントが乗っているのは、前述のサイドウインドウシェードのハウジングです。
    下からせり上がってきた蛇腹のカーテンが、ドアガラスとハウジングとの間を通っていく構造になっています。

    ツイーターマウントには垂直方法に力が加わるので、裏側からネジ止めしています。
    当然ながら、窓側から見るとネジやら配線やらが丸見えになっちゃいますので、グレーの生地を際まで貼り付けて目立たないようにしています。

  • パワードサブウーファー

    パワードサブウーファーの設置状況です。

    当店売れ筋のサーウィンベガのVPAS10(税別46,500円)です。

    一見すると設置場所が見当たらないように感じたのですが、いわゆる「シート下」がトビラ付きの収納スペースになっていて、開けてみると何も入っていませんでした。
    特にお使いの予定もないとのことでしたので、デモ用に用意していたものをあてがってみたところ、すっぽり収まったので、即決でOKをいただきました。

    電源はキャビン用のバッテリーから確保しているので、エンジンが掛かっていない状態でも、エンジン用のバッテリー上りは起きません。
    普通の乗用車とは少しづつ条件が違って面白いですね。


  • デジタルインナーミラー

    安全第一の観点からは今回の目玉といえるデジタルミラーです。

    最近よく見かける、ドライブレコーダー機能を持つデジタルインナーミラーで、本体の前側に前方用のカメラがつき、後方用は有線のセパレート式になっています。

    左側に見えるのは、もとから付いていたパナソニック製のドラレコで、ナビと連動しています。
    今回取り付けるデジタルミラーの前方カメラは、フロントウインドウ上部中央の黒い塗装に邪魔されてしまいます。よって、前方の画像記録はパナソニックのドラレコの担当。後方の状況をモニター(および記録)するのはデジタルミラーの担当。という具合に分担することになります。

    デジタルミラーというに触れたことがある方はお分かりになると思いますが、通常の走行時はリヤに取り付けたカメラの画像がずーっと表示されています。
    そしてバックギアに入れると、下方をクローズアップしたような画角に切り替わって、バンパー周りの様子を見やすく表示するようになっています。

    実際にはカメラが物理的に下向きに動くわけではなくて、広角レンズ内で捉えている画像を下方が中央にくるように処理して見せています。(たいがいの製品は同様の機構をもっています)

  • リヤカメラ

    ミラーの付属品のリアカメラ取り付け状況です。

    設置場所はナンバー灯のところですね。これはご指定いただきました。
    デジタルインナーミラー付属のカメラで、普通乗用車〜ミニバンあたりを想定しているので、今回のようなキャンピングカーでは配線の長さが足りませんでした。当初は単純に切ってつないで延長してみたのですが、それだけではキチンと映りませんでした。
    ということで、なんとか延長用に販売されているケーブルを調達して、取り付けることが出来ました。

    なお、今回はご指定どおりのナンバー周りに取り付けましたが、走行時の後方視界確保用のカメラ設置位置としては少し低いです。
    作業の手間は余計にかかりますし、外観のデザインに差し障りがないような場所選定の気遣いも必要になりますが、もっと高い位置に取り付けることも可能です。

    あと、関連情報として、フロントからカメラまでの配線の取り回しは、後部のキャビン内は通過せず、床下の車体のフレーム部分を通しています。(後出のバックソナーの配線も同様)

  • シェードとの干渉回避

    フロントシェードをあげたときのミラーとの距離感をご覧いただいています。

    これはちょっと説明が必要ですね。
    ドアの写真のところで、ドアガラスを蛇腹式のシェードで目隠しできるようになっているとお伝えしました。
    これはそのフロントガラス用です。

    一番最初のダッシュボード周りの写真をご覧いただくとお分かりいただけるのですが、Aピラーの内側にレールが切ってあり、これに沿ってフロントシェードがせり上がる仕組みになっています。
    当然ながら、純正のルームミラーはシェードと干渉しない位置関係になっていますが、ミラー周りの改造を行うとなると、干渉を気にする必要が出てきます。

    いっそ、ミラーのステーごと交換できるタイプにすれば良さそうなのですが、ミラーを固定する車両側のベースが、汎用性のある規格に沿った構造になっていないため、スパッと交換できません。
    ということで、車両側のベース部分とミラーを繋ぐステーを独自に制作して固定することになりました。

    通常の鏡式のミラーと違って、これはミラーの形をしているモニターなので、ドライバーから見えてさえいれば、角度をシビアに調整する必要はありません。よって、シェードとの干渉回避を第一の要件として位置決めをすることが出来ました。

    ※写真は途中で止めているところです。シェードを上限まで上げると、前方からの視線は完全に遮られる状態になります。

  • フルシールド状態!

    これは資料映像ですね。

    サイトとフロントのシェードを完全にあげた状態です。
    これで、外から中をのぞかれる心配はありませんね。
    なお、前方・後方ともに、カメラで監視できちゃうわけですし、いざとなったらダッシュで逃げられるので、自宅より安全かもしれません(^o^)

  • バックソナーモニター

    デジタルミラーと合わせて、後方の状況を把握するのに役立つツールを追加しました。
    バックソナーです。

    ちょっと上級グレードの車にはオプションでついている装備ですが、アフターでつけられる製品が販売されているんですね。

  • バックソナーセンサー

    センサーの設置状況です。

    リヤバンパーに取り付けにちょうどよい丸いくぼみが4つありましたので、これを全部使って埋め込みました。
    ベース車の状況を確認する術がないのですが、もともとソナーのセンサーをオプションでとりつけるためのくぼみだったのかも?という気もします。あまりに条件がぴったりなので。。

  • 作業後記

    今回はキャンピングカーのスピーカー交換と安全装備取り付けの事例を御覧いただきました。

    本文中でも触れましたように、この手の車の前席のオーディオシステムはフルレンジ1対がデフォルトだと思います。
    目的地についてからがお楽しみの本番!とはいえ、道中を快適に運転していただくためにはアメニティ装備の充実も大事ですね。

    車によってもとの条件はさまざまですが、◯もともとのフルレンジのまま、コアキシャルに交換、◯ツイーターがセパレート型になっている2wayスピーカーに交換、◯ナビゲーションヘッドユニットの取り付けも同時に、と大体のことは出来ますのでお気軽にご相談ください。

    また、今回の事例のようにミラーモニターによる後方監視のシステムの取り付けも難なくこなせます。
    今回のカメラは後方だけでしたが、サイドカメラもセットになった製品もあります。

    オーディオ関係とまとめて一式!でも、部分的にでも、ご要望に柔軟に対応させていただきますのでどうぞお気軽にご相談ください。

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