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ホンダステップワゴン スパーダのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.750(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ホンダ ステップワゴン スパーダ

    system

    メインユニット:純正インターナビ
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:DIATONE DS-G300
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:CerwinVega VPAS10V2
    プロセッサーアンプ:μDIMENSION DSP610ABDSP-680AMP REMOTE
    ケーブル:audiotechnica、SAEC

    comment

    ナビ出力を10chDSPに入力し、フロント2way+リヤとパワードサブウーファーを鳴らすシステムです。
    AB級動作アンプを内蔵した、新着10チャンネルDSPがいい仕事をしてくれてます。

  • ダッシュボード


ホンダ・ステップワゴン・スパーダの事例紹介です。

ステップワゴンは、ホンダが1996年に発売したミニバンです。
1990年代までのミニバンの多くがキャブオーバータイプ(エンジンの上に座る)のFRだったのに対して、ボンネット内にエンジンをおくことで、車っぽいキュートなスタイリングを得て、FF駆動によって広々とした室内を実現した車でした。
セールス面では、当時無名に近かった佐藤可士和氏をアートディレクターに起用し、もともとのホンダらしい自由な雰囲気をさらに超える、底抜けに明るく楽しい世界観の創造に成功。RVブーム最後発だった同車が、月販1万台を超える大ヒットを記録するに至りました。

その後、2001年に2代目(RF型)、2005年に3代目(RG型)、2009年に4代目(RK型)、2015年に5代目(RP型)とよどみなく順調にモデルチェンジを重ね、本年(2022年)モデルチェンジのRP型が現行モデルとなります。

ステップワゴンのボディは、柔らかさとシャープさを兼ね備えた柔軟なデザインと、ホンダ独自の低床スタイルが寄与してあまり大きく見えませんが全長・全幅ともにハイエースと同格なサイズを誇っており、一定のキャンピング需要も取り込んでいるようです。
今回ご紹介する一台は、RP型のスパーダをベース車両として制作されたキャンピング仕様車です。
ルーフがポップアップしてロフト空間になるように改造されているのが外観上の特徴で、室内もテーブル、ギャレー(キッチン)が装備されて、初代ステップワゴンのCMソングが聞こえてきそうな楽しさに溢れています。
事業者名は「ホワイトハウス・キャンパー」という会社で、●大型はハイエース、●中型はフリード+、ステップワゴン、VOXY、NOAH、エスクァイア、●小型はN-BOX、N-VANと幅広い車種を取り揃えているようです。


今回のステップワゴンのオーナー様は、キャンパーとしての機能のみならず、カーオーディオにもこだわりたいというお客様で、DSPを交えたグレードアップでご相談いただきました。

状況を伺ったところ、既にスピーカー交換とドア防振は済ませていらっしゃるため、パッシブシステムとしての音質は一定程度に引き上がっている様子でしたが、DSPならではのキリッとフォーカスの効いた音像にご興味があるようでした。
下調べも入念になさっているようで、今年発売されたばかりの知る人ぞ知るハイコスパ製品「ミューディメンション DSP610AB」にロックオンされており、当店側ではほとんどご助言の必要のない商談となりました。

システムの概要としては、純正ナビをヘッドユニットとして、スピーカー出力をDSPアンプに入力し、フロント2way+リヤを鳴らし、パワードサブウーファーで低域を増強する内容です。

○ヘッドユニット
ヘッドユニットはホンダの純正ナビ(インターナビ)です。
オーディオ性能としては、一般的なナビと同様に4chアンプを内蔵しており、フロント出力の片側1系統で2way、リヤはフルレンジの6スピーカー構成です。

今回、フロント/リヤの全スピーカー出力4chをDSPに入力し、全スピーカーをDSPで一元制御する形を取りました。

○DSPアンプ
μDIMENSION(ミューディメンション)のDSP610AB(税込132,000円)です。
冒頭でもお伝えした通り、お客様があらかじめロックオンなさっていた製品です。

μDIMENSIONは、ロックフォードフォスゲイトやグラウンド・ゼロといった海外有名ブランドの代理店として知られるイース・コーポレーションが展開する独自ブランドで、老舗の大手がひしめくスピーカー製品の品揃えはそこそこに抑えつつ、自社のこだわりを思い切り出せるカテゴリに注力して製品を開発しています。
現状ではパワードサブウーファー(2種)と、DSPアンプ(2種)が2トップで、今回のDSPアンプは今年(2022年)の8月に出たばかりの新製品です。
DSPアンプのスペックを語る時、(1)プロセシングできるチャンネル数、(2)内蔵アンプのチャンネル数がきて、(3)プロセッサのブランドと処理速度、(4)D/A A/Dコンバータのブランド、(5)入力系統のバリエーション(6)プリアウトのバリエーションといったところが注目されます。

今回のDSP610ABを見てみると、10chまでプロセシングできて、10chのアンプを内蔵しています。これだとフロント3wayとリヤ、センタースピーカーも鳴らして、プリアウトでパワードサブウーファーまで鳴らせるので、殆どのユーザーのニーズを満たせそうです。
さらに目を引くのはアンプで、小型DSPやアンプで一般的なD級動作ではなく、音質的なアドバンテージが高いとされているAB級動作のアンプを備えています。定格出力は(1-8chまでの8ch):35W×8(4Ω)50W×8(2Ω)/(9-10chまでの2ch): 80W×2(4Ω)120W×2(2Ω)240W×1(4Ωブリッジ)です。

入力についても、今回のハイレベル入力に加えて、光、同軸で入れられる他、じんわりと嬉しい♪ブルートゥース受信にも標準で対応しています♪

今回はフロント2wayの各チャンネルに対してブリッジ接続で8ch分のアンプを割当て、リヤに2chと全部使い切って、パワードサブウーファーにはプリアウトで供給するという形を取りました。

○スピーカー
DIATONEのDS-G300(税込88,000円)です。
こちらはご来店時に取り付け済みでした。ハイエンドスピーカーの中でもちょい高めで、それなりにこだわりのある方が選ぶブランドですね。
現行品のG400にも引き継がれている振動板素材(NCV/ナノ・カーボナイズド・ハイベロシティ)採用、DCT低歪大型フェライト磁気回路など、オーディオの名門である三菱電機の技術の集積が結実した一品です。

取り付けは汎用の木製バッフルを使って固定されており、ドア防振はオーディオテクニカのバイブレーションコントローラー(AT-AQ450 )を使って施工されていました。
今回、ドアに関しては部材の更新は行わず、スピーカーケーブルの引き直しのみ実施しました。

○パワードサブウーファー
KICKERのHS10と人気を二分する、CerwinvegaのVPAS10V2(税込68,200円)にしました。
シート下設置可能なボディに、クラスを超える10インチ(25センチ)ユニットと定格250Wアンプを詰め込んだパワフルモデルです。
ボディはアルミダイキャスト製でずっしりと重いため、振動板ので発生する波動をハコのブレで吸収してしまう損失が極めて少なく、ヘビーな低音を余すところなく堪能させてくれます。

できるだけスペースを専有したくないキャンピングカーということで、DSPアンプと並んでフロントのシート下に設置しました。

以上を持って、キャンピングカーのリスニングルーム化が終わりました。

この新着DSPアンプはなかなか感触がいいですね。オーナー様もその音質にだいぶ満足されたようで、納車の際は大変喜んでいただけました。♪

それでは施工の様子をどうぞご覧ください。

  • DSP設置(運転席後方から)


今回の当店での施工においては、DSPアンプが華ですので、DSPからスタートします。

μDIMENSIONのDSP610ABは運転席の下に設置しました。後ろ側から見たところです。
こちら側は一面、パネルになっています。高速道路の脇の遮音壁みたいに均質なので、「なんかおいてある感」が抑えられる感じがしませんか?いいですね。

いい機会なので、多チャンネルDSPアンプのサイズ比較資料をこしらえてみました。
比較対象はヘリックスのV-TWELVE DSP MK2、V-EIGHT DSP、audisonのPrima AP F8.9bitです。
各社、できる限りコンパクトに仕上げた筐体に、8chないし12ch分のアンプを内蔵しているわけですが、今回のμDIMENSIONは、D級動作にくらべて熱を持ちやすいAB級動作アンプの放熱の都合もあってか、幅が30センチ弱あり、主要DSP製品では最大クラスの大きさです。

このサイズだと、今回のように、進行方向に対して直角に設置できるようです。
仮にフロアパネルの形状の都合で平面部の幅が狭くても、タテは20センチほどなので、進行方向に対して平行におけば(ケーブル配線の余地を含めても)十分入るはずです。

  • DSP設置(運転席前方から)

    次に前方からのカットです。

    ドアを開けてシート下をのぞき込むと、DSPの入出力パネルが見えます。
    リヤ側は一面パネルでしたので、ケーブル接続とスイッチ操作はすべて前方から行うことになります。

    手前に伸びているのは、セッティング時にパソコンと接続するために使用するUSBケーブルです。

  • パワードサブウーファー設置(助手席後方から)

    シート下つながりで、助手席の方に移動します。

    こちらにはCerwinVegaのパワードサブウーファー、 VPAS10V2が収まっています。
    サイズは 幅345 ×奥行き245 × 高さ65mmで、写真に見えているのは長辺(345mm)です。ギリギリではありますが、純正のなにか・・みたいにきれいに収まっていますね。

  • パワードサブウーファー設置(助手席前方から)

    次いで前方からです。

    設置にあたって、製品の寸法だけで言えば、シート後方から滑り込ませることもできるのですが、配線類がレールギリギリなので、一度シートを降ろして、新聞紙を敷いて仮置きした状態でシートを戻し、最後に新聞紙を抜取ります。
    こうすることで、ボディの底面にセットしておいたマジックテープが、ドンピシャの位置でカーペットに食いついてくれます。

  • ドア開封

    ドアトリムを外したところです。

    冒頭でもお伝えしておりますように、今回、スピーカー関係と防振関係には変更を加えていませんのが、スピーカーまでの配線引回しのために分解をしております。

    ホンダ車は、今でもスピーカーの裏側から配線を接続するので、変換コネクターで接続されていた配線も見えます。
    スピーカーホールから飛び出しているグルグルは、スピーカーケーブル引き込みのガイド用の針金です。まずこの針金を通してから、端っこにスピーカーケーブルを固定して、逆に引っ張り出して(ケーブルを)通す。という手順になります。

    あと、ドアの下方に写っているのは、GS-D300用のネットワークですね。ご入庫時はパッシブ接続でしたので、ここに配置されていました。今回はDSPアンプからの直接制御となり不要になりますので、写真撮影のあとで取り外しました。

  • ツイーター

    ツイーターユニットを裏側から見ているところです。

    通常は、ダッシュボードの両端・前方にセットされています。
    このツイーターについても、ツイーター用のネットワークが接続されていましたので、これを取り外し、DSPと直接つなげます。

  • リモートコントローラー

    最後はDSPのコントローラーの設置に関連して3カットをご覧にいれます。

    通例ですと、シフトレバーの前あたりとか、センターコンソール部の適当な場所を見つけて設置するのですが、操作がしやすい場所で視認性が良いところを探してみました。
    ステップワゴン(というかホンダ車)は収納スペースが多く、後付アイテムを固定するのに適当なスペースが見つけにくいのですが、パネルへの穴あけ加工を許容できるようなら、こういった取付もができますが・・とお伝えした、OK♪を頂きました。

    こういう加工は、後戻りできない、一線を越えてしまうような印象をもたれるかも知れませんが、パネル一枚を再入手すれば純正戻しはできるので、そのコスト分だけ割り切っていただけるようなら、そんなに身構えることもないかなと思います。いかがでしょうか?

  • パネル加工(1/2)

    つるっとした平面パネルに窓をあけた状態です。

    作業手順としては、コントローラーが顔を出すような(真ん中が抜けた)テンプレートを製作し、パネルにあてがって内側をルーターでくり抜く。という順番になります。

  • パネル加工(2/2)

    コントローラー現物をあてがっているところです。

    現物には傷がつかないように、マスキングテープで保護してから、開口部に合わせ、具合を見ています。
    この後、コントローラーの表面とパネルがツライチになるように調整して、固定します。
    カスタム〜〜って感じですね♪

  • 作業後記

    ホンダ・ステップワゴンのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    既にスピーカー交換と防振を済ませた状態でご来店いただき、当店では(1)DSP搭載と(2)コントローラー加工取り付け、(3)ケーブル全線引き直しと関与が限定されていますが、DIATONEスピーカーの素性の良さに加えて、ミューディメンションの新着DSPの性能が素晴らしく、なかなかの仕上がりになりました。

    それにしても、このDSPアンプが税込132,000円というのはちょっとNewsですね。
    本文で触れましたように、μDIMENSIONは品揃えがオールラウンドではないため、知る人ぞ知るブランドにとどまっていますが、その分、歴代のDSPやパワードサブウーファーに見られるように、取り組むと決めた商品の個性は強く、検討の価値があると感じます。
    その点において、今回のDSP610ABは、10ch対応、AB級動作アンプとキャッチーなポイントを押さえ、外部アンプ接続のシステムアップ余地も備え、地味に嬉しいブルートゥース接続も標準対応していて、この価格というのは素晴らしいです。

    ヘアラインアルミの筐体は華があり、適度な大きさもあるため、「買い物した感」に浸っていただけそうです(笑)
    当然ですが肝心の音も、良質なパーツとAB級アンプに加えて、低負荷ヒューズや電磁波対策シートの採用などによるノイズ対策にも気を遣ってあり、価格を超えるパフォーマンスを出せていると思います。

    なんだかDSPアンプの紹介が中心になってしまいましたが、興味を持たれたお客様はどうぞお問い合わせください。
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