サウンドプロのお問い合わせは03-5913-8450へ

カーオーディオ・ナビ カーセキュリティ プロショップ

お客様のお悩みに豊富な実績で応えるお店。サウンドプロのサイトです。

サウンドプロ

ホンダN-VANのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.710(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ホンダ N-VAN

    system

    メインユニット:carrozzeria DMH-SZ700
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUEMOONAUDIO AX165
    リアスピーカー:なし
    パワーアンプ:内蔵アンプ(ネットワークモード)
    ケーブル:kaiser swimg

    comment

    アップルカープレイ/アンドロイドオート連携のディスプレイオーディオで、フロント2wayマルチを鳴らすシステムです。
    HDMI/USBソケットをダッシュに取り付けて、スマホ接続もしやすくなりました。

  • ダッシュボード


ホンダ・N-VANの事例紹介です。

2018年のデビューから4年目を迎え、全国の町並みにすっかり馴染んだ感がある、ホンダの商用バンです。
車名がNで始まるNシリーズは、ホンダの軽自動車ラインアップの大幅な刷新プロジェクトによって生産された一連の車たちです。
Nの頭文字は、ホンダの本格的量産型乗用車の第一号であるN360を起源としており、原点に立ち返った車の価値創造への並々ならぬ決意が感じられます。

シリーズの概要としては、第一号が後席にスライドドアを持つミニバンタイプのN-BOX(2011年)、N360のテイストを可愛らしく再現したN-ONE(2012年)、ワゴンタイプのN-WGN(2013年)と、3年の間に3台、相次いで発売されました。

その後一呼吸おいた2018年。今回のN-VANが誕生しました。
背の高さが特徴のトールワゴン状の形状は、N-BOX/N-WGNでも実現していますが、これら2台はいずれも乗用ワゴンであるのに対して、こちらは商用バン専用車として開発(全車4ナンバー)されている点が明確に異なります。

宅配サービスの物流プロセスの最終段階を「ラストワンマイル」などと呼びますが、小回りの良さが求められる都市部においては、軽バンが主要な役割を担っています。この分野の車両はエブリイ系(スクラム・タウンボックス・NV100)、ハイゼット系(サンバー・ピクシス)の二派閥に劣勢がしがみつく、跳躍力の感じられない市場ですが、ここに軽バンの新基準を持ち込んで戦いを挑み、どんどんと支持を集め、善戦しているのは、大企業なのに若くてフットワークの良いホンダらしくて、痛快ですね。



かくいう当店も、フットワークと頭が軽いので、N-VANの発表に脊髄反応し、ディーラーさんに即予約をいれたクチです。予想通りなかなか可愛く、デモカー兼トランポとして活用しております。
そうなると、次第にご縁がつながるようで、ぽつりぽつりとお友達を呼び込んでくれる展開になっております。

今回ご紹介するのは、当店と同じ「プレミアムイエロー・パール2」がお似合いの一台です。
かねてよりお付き合いのあるお客様で、バイクを運ぶトランポとして新車購入されたということで、前車でお使いだったオーディオシステムの載せ替えをご依頼いただきました。

ご購入段階から、載せ替え予定でいらっしゃったので、基本のオーディオレスに、バックカメラとステアリングリモコンを装着したナビパッケージ仕様で注文していただいてました。あとはサクサク取り付けていくだけですね。

システム概要は、ディスプレイオーディオをヘッドユニットとし、フロント2wayを鳴らすシンプルなシステムです。
シンプルではありますが、ヘッドユニットの設定によって計4ユニットを個別に制御して音作りをするマルチシステムで、iPhoneを接続しやすいようにUSB/HDMIソケットも追加しました。

以下システム概要です。

○ヘッドユニット
カロッツェリアのDMH-SZ700(オープン価格)です。
従来からのラインアップである○サイバーナビ、○サイバーナビX、○楽ナビといったナビゲーションシステムとはことなり、ナビ機能とオーディオビジュアルの機能の一部をアップルとグーグルが提供するサービスに委ねるディスプレーオーディオと呼ばれる新ジャンルの製品です。

ナビ機能を内包しないので、商品カテゴリとしてはカーAV(オーディオデッキ)の仲間になっており、カーナビ同様の大きなディスプレイに、スマホが送出する情報を表示して、ナビやメッセージング、ストリーミング音楽再生などのサービスを利用できるようになっています。

今回のDMH-SZ700は、2DIN枠に収まる6.8V型ワイド液晶を持つ製品で、ソースはUSB、ブルートゥース、スマートフォン、HDMI入力、AV入力に対応(DVD・CDドライブはなし)し、カロッツェリアお得意のネットワークモード接続もできるので、コレ一台でフロント2way+パワードサブウーファーのマルチシステムも構築できる仕様になっています。

今回は、このネットワークモードを使って、フロント2wayシステムを構築しました。

○スピーカー
スピーカーは当店熟れ筋のBLUE MOON AUDIOのミドルクラス・AX165(税込93,500円)です。
ベースグレードのSX165とフラッグシップのRX165の中間のモデルで、ブルームーンオーディオならではの透明感を基調とし、価格相応の情報量の豊かさを感じさせてくれる名器です。

取り付けに関しては、ホンダ独特のスピーカーホールを丸く加工して、きっちりとウーファーを取り付け、標準でツイーターレスなので、砲弾型の汎用ポッドをカスタマイズして、Aピラーに取り付けました。

○コネクタ増設
ディスプレイオーディオへのソース入力をしやすくするために、USB/HDMIのコンセントを増設しました。
今回のDMH-SZ700のみならず、オーディオデッキやナビは、ソース入力のためのUSB・HDMI入力に対応しているケースがほとんどです。しかしながら、その差込口は本体のリアパネル側についており、付属のケーブルでどこか適当な場所に引き出してください。という仕様になっています。

こういう不便はサードパーティ各社がなんとかしてくれることになっています。今回はビートソニック製の延長ソケット(USB9)を使って、ダッシュボードの下側、ステアリングコラムの左側のところに差込口を設けました。

以上をもって、明確な目的のある車には十分すぎるほどのオーディオシステムが組み上がりました。
物量を投入すれば、いくらでもいい音は作れますが、特にインストールスペースに制限のあるN-VANとしては、機器構成は最小に抑えて、インストール技術でパフォーマンスを引き出すアプローチが重要だと思います。

施工の様子をどうぞ御覧ください。

  • フロントドア(助手席側)

    それではドア外観からです。

    最近の軽ワゴン・バンのトレンドであるトールボーイスタイルのため、ドアの背が大変高いです。
    それに加えて、N-VANの助手席ドアは、巨大な開口部を創出するために、センターピラー(Bピラー)をなくし、その支持部材が助手席ドアに組み込まれている関係で、横幅も広〜いです。
    (ドアをガチンとしめるキャッチャーは通常、ドアの後方にありますが、写真ではドアの下にありますね。とても独創的です。)

    あと、このクルマならでは要素は、中央の凹みです。
    運んでナンボ!の軽バン開発に当たり、荷積みスペースを拡大するために助手席のフラット化に取組み、前かがみに畳める助手席を採用しているのですが、ヘッドレストはどーしても畳み込めなかったみたいです。ということで、外した枕をしまうスペースが設けられています。

    スピーカーレイアウトは仕事クルマらしく、フロントドアに一対のフルレンジがあるのみです。

  • ドアトリム取り外し

    トリムを外したところです。

    納車されたばかりの新車ですので、チリ一つないですね。
    左側にあるのはお察しの通り、シートベルトの巻取り機構です。一般的なクルマがシートベルトを納めているBピラーを失くしちゃってるんですから、ドア側に持ってくるしか無いですよね。
    こういう企画は、レガシーバリバリのトヨタや日産では通るんでしょうか?

    雨除けのビニールシートを外し、黒いブチルゴムを除去して、アウターパネルの防振へと進みます。。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル作業が終わったところです。

    ビニールシート除去などの下準備を経て、アウターパネルに防振材を貼ります。
    今回は制振力の強いデッドニンググレードで施工しますので、短冊状にカットした材料を等間隔に貼っています。
    とはいえ、面積が大きい割にとても薄いドアの強度を出すための工夫なのか、ラダー形状?のサイドインパクトビームが張り付いているので、スンナリと貼らせてくれません。

    アウターパネルとビームが接触してるところは仕方ないにしても、出来るだけ防振材を奥の奥まで突っ込んで、防振性能を高めていきます。

    サウンドアッププログラムではスピーカーケーブルの交換も含みます。
    工程的には、このタイミングで引き込み作業を済ませておきます。

  • アウターパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーホールは、ホンダ独特のガイコツのような形をしているので、円形バッフルの内径に合わせて、飛び出す分をまんまるに切り取って下処理します。
    その後、防錆処理をして、MDFバッフルをボルト止めしてからスピーカーを取り付けます。

    インナーパネルの防振はご覧の通り全面貼りです。
    最近のクルマは、日々拡大する室内スペースの影響で、ドアが日に日に薄くなっていく一方です。
    そもそもの規格が小さい軽自動車は切実で、もう削り代がないくらいに薄くなり、昨今ではドアトリムの肘のあたりが、ドアのインナーパネルより奥にめり込む事態に発展しています。

    よって、写真のように、念入りに奥側に膨らませておかないと、ドアトリムがつっかえて取り付けられない(汗)なんて事態になりかねません。あと5,6年もしたら、肘がドアの外に飛び出す構造になってるに違いありません。

  • フロントドア(運転席側)

    反対側に回って運転席側です。

    こちらも助手席同様に工程を重ねております。(`・ω・´)ゞ
    ドアの後方側を見ていただくと、助手席との違いを感じていただけると思います。
    助手席に比べて幅は常識的で、当然シートベルトもなく、ドアキャッチャーも見慣れた位置にあります。

  • BLUE MOON AUDIO AX165のツイーター(1)

    ドアが終わったところで、次はツイーター取り付けです。

    取り付け、、といっても前車からの移設なので、ちょっとメンテナンスが必要になりました。
    よくご覧いただくと、左側の色がおかしいですよね。
    以前のクルマで使っているうちに、日焼けで退色したようです。アルマイト処理(アルミを電解液中で強制的に参加させて表面を固くする処理)のロット違いなのか、差異が生じてしまっています。

    ということで、ちょっと手をかけましょう。

  • BLUE MOON AUDIO AX165のツイーター(2)

    修正後の状態です。

    もとの質感に戻すように、塗装を施しました。
    といっても、片側だけ手をかけると、それはそれで差が出てしまいますので、両方を同じように塗装しています。

    当店みたいなお店は、物理的・機械的な機能だけを整備、提供しているわけじゃありませんので、美観にはこだわりたいですね。

  • ツイーター取り付け

    ツイーター取り付け後の様子です。

    当店のデモカーで装着状況を確認していただいたのですが、なかなか自然についていると喜んでくれて、同じにして欲しいとご指定いただきました。

    ODEONというブランドで販売されている汎用の砲弾型ポッドに、AX165のユニットを納めて取り付けています。
    半球のシェルに対して、ツイーターユニットを取り付けた円形のリングをはめ込む構造になっています。製品には一つリングが付属していますが、直径は決まっています。よって、そのままでは寸法の合うユニットしか付きません。

    当店では、取り付けるユニットの直径と形状に応じて、3Dプリンタでカスタムリングを作りますので、シェルに収まるサイズのユニットであれば何でも取り付けられます。・・・などと言い続けているうちに、カスタムリングのデータがかなり揃ってきました。主要な製品であれば即対応できますし、未経験のものでも採寸して対応しますので、気軽にご相談ください。

  • USB、HDMIコンセント

    便利にキレイに!ということで増設したコンセントです。

    冒頭でもご紹介しましたように、ヘッドユニットの後ろにあるHDMIとUSBのソケットからつながっている延長ソケットです。
    ビートソニックのUSB9という製品で、写真のソケットから約1.9メートルのケーブルが2本(USB・HDMI各1本づつ)伸びて、その先に各プラグのオスが付いているという仕様になっています。

    今回はダッシュボードのパネルに丸穴を空けて取り付けましたが、加工ができないクルマ用に、取り付けベースも付属しています。

    なお、今回の製品はいわば汎用品ですが、この丸い形状を、車両メーカーごとのブランクキャップ(旧メ○ラブタ)の形状に合わせて仕立てた製品が複数ラインアップされています。純正の規格に収まるのはなかなか心地よいものです♪いいなー、と感じたら試してみて下さい。

  • ハンズフリー用マイク

    最後は当コーナーの縁起物。ハンズフリーマイクの設置状況で締めくくります。

    もともとのコラムカバーが隆起していて、ここに付けるとメーターへの視界を妨げかねない場合を除けば、ココ以上の場所はありませんです。