いすゞエルフのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.613(お問い合わせの際にお伝えください)
model
いすゞ エルフ
system
メインユニット:carrozzeria AVIC-CZ910
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165
リアスピーカー:なし
パワーアンプ:内蔵(ネットワークモード)
ケーブル:kaiser swing
comment
サウンドアッププログラムでフロント2wayをブルームーンのAX165に交換しました。
キャビンの容量が大きいので、大音量でも飽和しにくくゆとりのある音響が得られました。
いすゞ・エルフのダッシュボードです。
「はたらくおじさん」系のクルマは、軽ワゴン・トラックで数例ご紹介しておりまして、登録していない分では、トラックやダンプカーの取付実績もあるのですが、高所作業車は初めてです!
こういったはたらく車は、目的に応じていろんなかたちをしていますね。
・軽トラのように荷台の3方に開閉式の低めのカベ(アオリ)が立ててある平ボディ。
・土砂を積んで、目的地でナナメにしてドドッと降ろすダンプ。
・アルミ製の大きな積載室を背負ったアルミバン。
こういったタイプはいすゞ、トヨタ、日産、日野、ふそう
といったベース車両を作るメーカー自身、あるいは系列のメーカーが制作して納車するようですが、今回のような専門性の高い特装車・架装車は、メーカーから運転台とシャーシーのみの状態で架装メーカーに引き渡され、荷台部分に装備を制作・取り付けを行って納車されるそうです。
今回の高所作業用のクレーンはアイチコーポレーションという会社の製品です。
その他クレーン系では古河ユニック、大きくなるとタダノ、加藤製作所などがあります。
ゴミ収集、ミキサー車、タンクローリー等では新明和工業や極東開発工業、消防車だとモリタ等。大きくて複雑な装備が搭載されているクルマには何とも言えない憧れがありますね。
大人になってもドキドキしますので、男子児童の皆さんのほとんどが博士になってしまうのもわかります。
さて、そんなかっこいいはたらく車のメニューはサウンドアッププログラムによるスピーカー交換です。
新車で架装してご購入後、お付き合いのあるガソリンスタンド(!)さんでカロッツェリアのナビと2wayスピーカーを取り付けられており、ナビはそのままでスピーカーの方をグレードアップしたいとのことでご相談いただきました。
ナビはカロッツェリアサイバーナビのAVIC-CZ910(オープン)がついていました。
仕事用のクルマのナビというと、必要最低限のメモリーナビあたりが相場ですが、2wayスピーカーも含めていい音を楽しみたい♪お気持ちがおありなんですね。
ナビとして鉄板の使いやすさに音質面にもこだわったサイバーナビをお選びです。
スピーカーは当店売れ筋のブルームーンオーディオから、ミドルクラスのAX165(税別85,000円)をお選びいただきました。
フラッグシップのRX165譲りの癖のない、メリハリのある音が特徴のユニットです。
今回はこのAXの性能を十分に引き出すべく、前述のカロッツェリアナビをネットワークモードにして2wayマルチで接続しました。
環境整備として必須のドア防振は、デッドニンググレードで施工し、スピーカー取り付け方法はドアドリムの内側の標準位置ではなく、振動板を露出させるアウターバッフル形式で取り付けました。
また、ゴツい安全靴による脅威に備えて、見た目も強そうな(笑)RX165用のダイキャスト製スピーカーグリルで防護しました。
エルフの高所作業車で、ガッチリデッドニングしてAX165つけて、サイバーナビでマルチで鳴らしてるクルマは、後にも先にもこのクルマだけなんじゃないでしょうか!
今日はいい仕事したなぁ〜!とガンガン鳴らしながら帰路につける特別な一台が出来上がりました。
施工の様子をどうぞご覧ください♪
お預かり前後のドアの外観です。
冒頭で触れましたように、カロッツェリアのTS-C06A(2005年の商品・当時税別30,000円)が取り付けてありました。
ウーファーは、標準スピーカーの位置で置き換えてありますね。当時は黄色いコーンがカロッツェリアのトレードマークでした。
このコーナーをご覧いただいている方なら推測できると思いますが、こういった作業者・実用車はフルレンジスピーカー1対のみ。というのが相場ですのでツイーターをつけるところがありません。よって、ドアの上端につけてあるんですね。
このスピーカーの接続方法は、ナビのフロント出力からドア内に引き込まれている純正のスピーカー線の先に、TS-C06A付属のネットワークをつけて、そこからウーファーとツイーターに分岐させてあります。ツイーターもドア側につけてあるので、取付作業も加工も必要最低限でスマートに済んでいますね。
今回はサイバーナビの内部に組み込まれているネットワーク機能を使って接続するので、スピーカー・ツイーターそれぞれを別々の線で直接つないでいます。
よって、ウーファーはこの位置にアウターバッフル形式で、ツイーターはダッシュボード上という、標準的なセパレートスピーカーのレイアウトになっています。
新スピーカーの方は、(そのままでは奥行き不足という事情もあって)アウターバッフル形式になっています。
(内側から順に)インナーパネルにバッフルボードとMDFのリングを取り付け→内装→薄手のMDFリング→スピーカー→グリルの順番になっています。
カロッツェリアのツイーターは両面テープで固定されていたので、ネジ穴のような加工跡が残らず、助かりました。
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを取り外したところです。
カロのスピーカーはスピーカーホールが空いた黒いスチールプレートに取り付けられています。
ごつい仕事をする車なので、なにかとグレートな印象を抱かれると思いますが、ドアは乗用車よりも薄く、このスピーカーでも背面のクリアランスは大してありません。
中央に見えるネットワークと、ぶら下がっているツイーターの位置関係は前述のとおりです。
旧スピーカーとビニールの一切を外して、作業に入っていきましょう。
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アウターパネル作業
アウターの防振が終わったところです。
旧スピーカーはスチールパネルごと取り外すことができ、サービスホールが現れますので、作業性がグンとあがりました。
内外ともに清掃し、脱脂した後、Dr.ArtexのEarth Quatroを短冊状に切って貼りました。
音質に拘ったサイバーナビとは言え内蔵アンプですので、、マイルドなドアチューニングでとどめるか、防振効果の強いデッドニングでいくか、微妙なところでしたが、タイヤが大きく、ロードノイズも大きいし、ディーゼルだしということでデッドニングで施工しました。
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インナーパネル作業
インナーパネルが終わった所です。
インナーパネルには、全面に渡ってDr.ArtexのGold HDで覆って、強力に防振しています。
スピーカーケーブルについては、マルチ化に伴い、ドア内に引き込むのはウーファー用の線のみ、ということになります。
あと、バッフル周りの構造についても改めて触れておきます。
前々コマでご紹介しましたように、標準のスピーカーは黒いスチールパネルにあけてあるスピーカーホールに取り付けてありましたが、今回のアウターバッフル化に伴って、スチールパネルに相当するベースボードをMDFで制作し、同じくMDFのリングを固定しています。(←ここまでがこの写真)
このあと、(純正のスピーカーグリル部分を大きく切り抜いた)内装を戻して、再度、黒塗装した薄手のMDFリングを重ね、スピーカーを固定し、ダイキャストグリルをつけて出来上がり。という順番になります。
なお、2枚のMDFリングで内装を挟むことになりますが、リングの外側を5ミリほど段付き加工してあり、内装に開けた穴のフチは、そのミゾ内にちょうど収まるようになっているので、リング同士はしっかり面で触れて、インナーパネルから一体的に結合される構造になっています。
改めてスピーカーホールを見てみると、穴から覗いているアウターパネルがかな〜り近いですね。
作業車だけあって、車格自体はどっかりした安定感があり、バックミラーを覗く車幅は1695ミリ(4ナンバー・標準キャブ)と、普通乗用車のミラーを含む寸法くらいの幅があるのですが、フロント3名乗車なんですね。ドアが薄く作られている理由の一つは、(開閉時の軽さと並んで)この居住性の確保ということなんだろうと思います。 -
ツイーター取り付け
最後にツイーター取り付け状況をご覧いただきます。
BLUE MOON AUDIOの2wayスピーカーに付属するツイーターは、海外メーカーの製品のようにフラッシュマウントや埋め込み取り付けがメインユースに想定されており、国内大手メーカーのようにそのまま「ポン置き」できるようなマウントにコストをかけていません。よって、必要に応じて入手できるよう、別売りの設定になっています。
今回は RX165とAX165用に販売されている、Tweeter Mount Pod(税別25,000円)を使いました。
夜撮影で写真がイマイチで恐縮ですが、流石に別売りだけあって素晴らしい質感です。ブラックアルマイトで半ツヤ仕上げになっています。
取り付け位置については、普通乗用車のようにピラーカバーが無いので、小さなスタンドを作って、ダッシュボード上面に固定しました。
なお、左のピラーに沿って配線されているのは、お預かり時からついていた地デジアンテナとドラレコの電源ケーブルですね。
当店にご依頼いただいた場合は、脊髄反射でお化粧の方法を考えちゃうと思いますが、仕事車の後付け配線といえば、こういった風情のほうがしっくりくるかもですね。
今日も元気にいってらっしゃい!(^o^)/
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作業後記
今回はメーカー・車名・架装のいずれも初登場のいすゞエルフ高所作業車の事例ご紹介でした。
お仕事用の車については、リースで法人所有で従業員さんメインでお使いになる車は購入時そのままのパターンがほとんどだと思いますが、自営(と思われる)方のサウンドアップニーズは意外と多く、軽自動車中心に多数、お預けいただいております。
以下は過去のエントリの一例です。
内容はシンプルにサウンドアッププログラムによるフロントスピーカー交換のパターンから、アンプもパワードサブウーファーもと多岐にわたっています。
スズキ・エブリィ(軽ワゴン)
スバル・サンバーディアス(軽ワゴン)
マツダ・スクラム(軽トラ)
トヨタ・レジアスエース(100)
トヨタ・ハイエース(200)
トヨタ・クラウン(個人タクシー)
ホンダ・ジャイロキャノピー(?)
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