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インストールギャラリー

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

事例No.381(お問い合わせの際にお伝えください)

マツダ デミオ

システム
メインユニット:純正
デッドニング:天井、フロントドア、リアドア
フロントスピーカー:純正
リアスピーカー:純正
コメント
車外から進入する音をシャットアウトしたいとの強いご要望により、本格的なルーフデッドニングとドアデッドニングを行いました。

ドアは防振・吸音材を施工し、ルーフは周波数帯別に異なるマテリアルを3層構造で施工しています。


ダッシュボード全景




すっきり広々とした面に円形のオブジェクトが彩りを添える、シンプルなデザインのダッシュボードです。

マツダコネクトの採用により、オーディオソースをUSBやブルートゥース経由で確保することとなり、従来のオーディオデッキが廃されたことも、これまでにないシンプルさの実現に一役買っているようです。

今回は、サウンドアップを目的としたメニューではなく、最近時折ご相談・ご用命いただく、静寂性確保のためのメニューです。

ロードノイズやエンジン音、クラクションなどといった定常音に加えて、バラバラとうるさい雨音のような非定常音の侵入も防ぐことを目的として、(今回の車両については)フロアに比べて体感効果が高いと思われるルーフとドアについて遮音加工を行いました。
なお、今回の施工に伴う重量増は6・7kg程度です。

フロントドア




最新のデミオのドアの印象は従来と異なり、躍動感あふれるアグレッシヴなラインが目を引くデザインになりました。

当ページのパターンでは、「次に剛性感は」と続くわけですが、、。
燃費と価格の追求の結果なのでしょう、爪先で弾くと、かなり高い音がして、ドアトリムの部材の薄さがひしひしと伝わってきます。

スピーカーの稼働条件を整えるアプローチであれば、このドアトリムもなんらかの手を加えたいところですが、今回は遮音がテーマです。
一番内側にあたるドアトリム施工は一番最後の一手として残し、一番外側のアウターパネルから手を付けることで提案・施工させていただきました。

フロントドア・インナーパネル




ドアトリムを外したところです。
前モデルと大きく変わることは無く、モジュールタイプの構造になっています。

スピーカーの取付け方法も、モジュールパネルにネジ止めされているという点で同じなのですが、背部の構造が(オーディオ的にはあまりありがたくない方向で)変わっています。
次のコマで詳述いたします。。。

フロントドア・アウターパネル




モジュールパネルを外して、アウターパネルを露出させたところです。
アウターパネルも前出のドアトリム同様、甲高い音がして、随分薄い感じがします。
素人が強度を勘ぐるのは愚なことで、必要十分な水準が確保されているのは当然ですが、薄さと強さを兼ね備えた鋼板のおかげで、外の音はよく拾いますし、共鳴の度合いも相当なものです。

通常のデッドニングですと、ブチルゴム系のシートを貼り付けることになりますが、今回はドア筐体をエンクロージャーにすることではなく、遮音がテーマですので、制振効果に加えて、高い吸音効果がウリのレアルシルトアブソーブを使いました。

制振効果によって外部からの音の波動を打ち消し、さらに、吸音材でドア筐体内の共鳴を抑えるので、今回の目的にはぴったりでした。
(なお、この素材は本来、遮音・吸音を目的として天井や床へ施工する製品ですので、オーディオ目的のドア内への多用は適当ではありません)

次に前述のスピーカー裏の構造の「ありがたく無さ」についてです。
前のコマの写真と見比べていただきたいのですが、モジュールパネルのスピーカー取り付け位置はちょうどプリンカップを伏せたような形状をしています。そしてその背面にあたるインナーパネルに空いている穴は、プリンカップの口の口径よりも一回り小さくなっているのがお分かりになるでしょうか。
この中途半端なスピーカーホール的な穴に絞られて、スピーカーの背圧がスキっと抜けず、プリンカップの中でこもる効果が出てしまうわけです。

よって、このクルマでちゃんとバッフルを組んでスピーカーをつけようという場合は、このスピーカーホール的な穴を、バッフルの内径と同水準にまで拡張することとなります。

リアドア




リアドアも、フロント同様にドアトリム側には、何も施工しておりません。
フロントと違い、ドアポケットが無い分、さらにスッキリとしたデザインですね。

リアドア・インナーパネル




リアドアのインナーパネルについても、フロント同様、何も施工していません。
主戦場はアウターパネルです!

パワーウインドウのレールなどを保持する部分はフロント同様モジュール構造になっていますが、更にその上にスピーカーを乗せているフロントとは違い、インナーパネルに直付されていますので、フロントより条件はよいですね。

ユニットは似ているようで異なるものが使用されています。

リアドア・アウターパネル




リアドアをがらんどうにした状態です。
フロントと同様に、制振と吸音の両立ができるレアルシルトアブソーブを使用しています。

天井




なかなかご覧になれる機会がなさそうなショットですね。天井の内装を下ろしたところです。

あらかじめ、ほとんどの内装品を外してから取り外しに着手しましたが、内装が想定より薄く、それほど凹凸もないので、曲がったり折れたりしないように、慎重に作業しました。

天井・防振




天井の防振作業に移ります。
前のコマでもご覧頂きましたように、天井は付随する手間も大きくなりますので、遮音効果の不足による再施工の必要性が生じないよう、最大の効果が得られる内容にて施工しました。
具体的には、打ち消す周波数の低いものから高いものまで、3つのマテリアルを重ねて施工しました。

鉄板に直接貼り付けていますのは、カスケードのV-MAXです。比較的低い周波数の防衛を受け持ちます。これで、雨などの叩く音を軽減する事が出来ます。

天井・遮熱、断熱




次に、250Hz以上の中域の打ち消しと、高い遮熱・断熱性能も有するSTP NG08 PREMIUMを重ねて貼りました。

ここまでで、低域と中域をカバーしたことになります。

天井・吸音




残るは高域です。

手段として、内装側にシンサレートという3Mの吸音材を敷き詰めました。
こちらは、高い周波数の吸収を受け持ってもらいます。

ご覧いただいたように、天井の施工は手間と時間がかかるのですが、効果はてきめん。
フロア系は未施工ながら、ドアを含めて上半分をきちっとやりましたので、かなりシーンとしています。

作業後記




今回は遮音のみを目的とした施工事例をご覧頂きました。

当店はオーディオショップですので、音響改善のために、不要な波動を整理する目的で制振材や吸音材をつかったドア防振を施工させていただくのがメインですが、さらに踏み込んで、聞きたい音に集中するための静寂性を確保する意味合いで、フロアやルーフの遮音を施工させていただくこともあります。

遮音施工例 ハイエース(フロア)フェラーリ(フロア・ルーフ)

昨今の新車は、環境性能を高めるために軽く作られており、プリウスクラスのクルマでも、その軽い音に違和感を覚える方が少なからずいらっしゃるようです。

メーカーさん側の立場からすると、車選びの基準として、多くの消費者が注目する「燃費」の向上の手綱を緩める訳にはいかないわけで、それ故に、質感を伴わないモデルが量産される結果に繋がっているのだと思います。

市場に受け入れられる、売れる商品づくりのための営みですので、これはこれで致し方ないわけですが、購入者の手に渡ってからは、常識の範囲内で、ユーザー側の基準で満足できる状態に手直しすることは構わないのだろうと思います。

今回のようにルーフとドアをしっかりやると20万円台後半の予算が必要になってきますが、例えばこちらのプリウスのドアフィーリングアッププログラムでは、フロントとリヤで7万円強の予算での施工が可能です。
その他、ルーフ・フロアについても、ご希望の「遮音の程度」と、ご予算に応じて、プランさせていただきます。

なんとかならないかな。という思いをお持ちのオーナー様がいらっしゃいましたら、
お気軽にご相談ください。