ホンダ フリード のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>

登録日 2026/09/24-
事例No.947(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ホンダ フリード
system
メインユニット:9インチ プレミアム インターナビ VXM-227VFNi
デッドニング:フロント、リア
フロントスピーカー:carrozzeria TS-Z900PRS
リアスピーカー:carrozzeria TS-V173S(ウーファーのみ)
サブウーファー:KICKER HS10
プロセッサーアンプ:ADONN Z1000DSP
Bluetoothレシーバー:audiotechnica AT-HRD300
リモートコントローラー:ADONN DCP-Z10
ケーブル:audiotechnica、SAEC、SUPRAcomment
オプションナビの出力をDSPアンプに入れて、カロッツェリアのハイエンドフロント3way+リヤ+パワードサブウーファーを調和させ、鳴らすシステムです。
初回施工時からのグレードアップ施工によってここまで来ました♪
フリードは、取り回しの良いコンパクトなボディに広々とした室内空間とスライドドアを凝縮した、ホンダを代表するコンパクトミニバンです。
その系譜は、2001年に登場した「モビリオ」を前身とし、2008年に初代(GB3/4型)へと刷新されたところから始まります。「ちょうどいい」のキャッチコピーで日本のファミリー層の心を掴み、2016年には基本骨格から走行性能までをブラッシュアップした2代目(GB5/6/7/8型)へとフルモデルチェンジしました。その後、2024年には水平基調のデザインとハイブリッドシステム「e:HEV」を取り入れた3代目(GT系)へとバトンタッチしています。
ファミリーカーの主役がミニバンへと移り変わる中、Mクラス(ノア・ヴォクシーやステップワゴン、セレナ)がボディを拡大して3ナンバー化していくのに対し、フリードはライバルのトヨタ・シエンタとともに、日本の道路事情や立体駐車場にもフィットする扱いやすい「5ナンバー枠」を死守してきました。
なかでも今回ご紹介する2代目モデルは、ホンダらしい低床フラットフロア技術による居住性に加え、剛性感の高いしっかりとした走りを兼ね備えており、日常の使い勝手と運転する楽しさの両立を求めるオーナー様から、現在でも高い支持を得ています。
今回お迎えする車両は2代目(GB系)のフリードです。
実は4年前に当コーナーにご登場いただいた一台で、システムの大幅なグレードアップを希望され、再登場いただくこととなりました。
当時のエントリは こちらで、システム的には以下の通りで、前後スピーカー交換+サブウーファーというライトメニューですが、前後にアンプを投入している点で増幅性能が上がっています。
・ヘッドユニットはホンダディーラーオプション
・フロント出力とリヤ出力にそれぞれアンプ投入
・フロント2wayとリヤのスピーカー交換
・前後ドアにドア防振
・パワードサブウーファー追加
この構成で4年間お楽しみいただいたあと、今回は、以下のようなグレードアップを施すことになりました。
・昨年(2025年)カロッツェリアから発売された3wayハイエンドスピーカー(TS-Z900PRS)への換装
・Aピラーへのハイレンジスピーカー埋め込み
・フロントで使っていたスピーカー(TS-V173S)→リアへの移設(ウーファーのみ)
・ドア防振の見直し
・外部アンプ→DSPアンプ(ADONN Z1000DSP)への換装
・ブルートゥースレシーバー(AT-HRD300)の追加
(パワードサブウーファーは継続使用)
以下は今回のシステムで使用するコンポーネントです。
◯DSPアンプ・コントローラー
ADONNの Z1000DSP(税込132,000円)です。
「ADONN(アドン)」はカーオーディオ関連機器の有力代理店であるイース・コーポレーションが独自に企画したブランドで、 Z600DSPは同ブランド内にラインアップされるDSP製品3種( Z1200DSP・税込275,000円、 Z1000DSP・税込132,000円、 Z600DSP)のうちのミドルグレード機に相当します。
本機は、8chのAB級パワーアンプ(定格35W×8ch)を内蔵し、プリアウトを含めて10chまでプロセシングできる高機能DSPです。
・サンプリングレートは96kHz/24bitで、OPTICAL入力 & COAXIAL入力装備(最大192kHz/24bit)を備え、ハイレゾ再生に対応しています。
・入出力については、ハイレベル入力:8系統/RCA入力:2系統で、出力側はスピーカー出力:8系統の他、RCA出力は10系統可能なので、外部アンプ化への移行も可能です。
・別売りのBTR-Z10(税込27,500円)の追加により、ブルートゥース接続が可能になり、iPhoneなどのソースのワイヤレス再生のほか、アプリ経由での各種設定が可能になります。
・筐体は235mm×185mm×50mmとほぼA4サイズですので、多くの車両においてシート下に設置が可能です。
今回はコントローラーとして DCP-Z10(税込9,900円)を追加しました。
これにより入力ソース切替、プリセットメモリー(音響セッティングプロファイル)の呼び出し、メインボリューム/サブウーファーボリューム操作が可能になります。
◯ブルートゥースレシーバー
オーディオテクニカのAT-HRD300(税込)です。
上述のとおり、ADONNには別売りのBluetoothレシーバーが用意されています。しかしながら接続する機器のスペックを前提とすると、レシーバー製品の選択に一考の余地がうまれます。
今回のユーザーさまのケースでは、通常利用しているメインソースはSONYのウォークマンです。そしてSONYと言えば、LDACによる高音質伝送がウリです。
この前提に対して、ADONNのBTR-Z10の対応コーデックはSBC・AAC・aptX・aptX HDと、LDACには対応しておらず、折角のウォークマンの頑張りが活かせません。ということで、SBC・AAC・LDACに対応しているaudiotechnica AT-HRD300を提案・ご採用いただくことになりました。
◯スピーカー
カロッツェリアのTS-Z900PRS(税込176,000円)です。
今回の主役。改修前に使用していたTS-V173Sに替わって登板です。
同機は、カロッツェリアのフラッグシップ「PRSシリーズ」に属する本格的な3wayセパレートスピーカーシステムです。一般的な3wayシステムの場合、ツイーター、スコーカー(ミッドレンジ)、ウーファーの3つのユニットをそれぞれ個別にレイアウト・設置する必要がありますが、本機はツイーターとミッドレンジを同軸上に一体配置した「CST(Coherent Source Transducer)ドライバー」をハイレンジ側に採用している点が最大の特徴です。
これにより、高域から中域までの広帯域を1カ所の点音源から放射させることが可能となり、マルチシステムにおける設定の苦労の一番の原因である「位相の乱れ」を抑え、明確な音像定位と情報量の豊かさを両立させています。
今回はその特性を最大限に引き出すべく、CSTドライバーをAピラーへ埋め込み加工し、ウーファーはデッドニングを施したフロントドアへマウントして仕上げています。
◯パワードサブウーファー
KICKERのHS10(税込106,700(円)です。
これは旧構成からの継続です。
アンプの定格出力は180W、直径10インチ(25センチ)のウーファーをもち、ボディはダイキャスト製です。5.2kgとずっしり重いため、振動板のストロークによって発生する振動(ハコのブレ)による損失が起きにくく、安定したヘビーベースを発生させてくれます。
当エントリ公開時点(2026年9月)では、10万超えと、シート下設置を想定したパワードサブウーファー製品としてはちょっとお高めな感がありますが、ブンブン言わせたい(ジェントルにも使えますが)方には安定の需要がある製品です。
以上を持って、フリードのシステムアップが完了しました。
フリードのダッシュボード上面は、起伏が極めて少なく、ほぼ左右対称で、奥行きもとても広いため、ドアのウーファーとハイレンジまでの距離差を抑えることが出来、リスニング環境としては非常に恵まれた造りをしています。(ミニバンならではの天井の高さも寄与しています)
この素性の良さが手伝って、今回のシステムアップの効果が十二分に発揮され、極上のオーディオ空間が出来上がりました。
事の経緯から初期施工で取り付けたアンプなど、お持ち帰りいただいた部材がありますので、トータルコストは余計にかかっていますが、今回ご紹介するシステムを現在価格で構築した場合の概算価格は税込983,620円となります。
それでは施工の様子をご覧ください。
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フロントドア


今回は再施工ですので、ドアトリムを外した状況から始めてみます。
2022年の初回施工時は、デッドニング・バッフル取り付けの上、カロッツェリアのTS-V173Sを取り付けていました。
今回はこの状態が起点となります。
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バッフル変更


バッフルも変更します。
冒頭で触れましたように、フロントスピーカー(ウーファーのみ)はリヤに移設いたしますので、当時使っていたバッフルも一緒に移設することになります。
新規取り付けとなるTS-Z900PRS用のバッフルはcarrozzeriaから出ているUD-K624という製品です。
アルミニウム・鉄・真鍮と、複数の金属を組み合わせて、トータルの共振周波数を分散させ、取り付けるスピーカーフレームに対する共振の影響低減を狙ったハイエンド志向の製品です。
ホンダ車はスピーカーフレームがガイコツ型の特異な形状をしているため、円形のバッフルをあてがうと、内側に独特の出っ張りが生じるのですが、その出っ張りは初回の施工時にトリミング済みなので、今回は追加の作業は不要です。
バッフルの内面には、スピーカーの振動板の動作によって空気の動きを滑らかにするためにアルミテープを貼って、ツルツルに仕上げておきます。
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スピーカー交換


TS-Z900PRSのウーファーを設置しました。
周囲のエリマキはaudiotechnica AQ-442(サウンドプルーフィングウェーブ)です。
スピーカーフランジ部とドアトリム(内装)裏のスピーカーグリル周辺との密着度を高め、振動板から出る波動がドアトリムとインナーパネルとの空間に伝播し、ドアトリムを共振させる現象の抑制に役立ちます。
(同じ目的+ドア内外から侵入するノイズを抑制する目的で、ドアトリム内にグレーや白の吸音材マットを仕込む手立てもあります)
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ピラー埋込加工


ハイレンジスピーカーの取り付け状況です。
オーナー様のたってのご希望により、ピラーに埋め込みました。
最近流行のDSPによる調整により、ウーファー、ツイーター等、各ユニットの取り付け位置にそれほどシビアにならなくても、リスニングポイントからの聞こえ方を自在に設定できるという認識が持たれています。これは半分あたっていますが、半分は誤りというか不正確で、やはり優位な取り付け位置の選定が前提となると考えるのが妥当だと思われます。
そういった観点から、指向性の高い帯域(ハイレンジ)のユニットについては、目線に近い水準で、かつ、リスナーの方向を意識した取り付けが好まれるわけです。
(ドライバーに向けるために左右で違う角度をつける手法もありますが、当店ではそこまでは不要と考えています)
工法としては、ユニットを埋め込む位置の見当を付けた後、後方のマグネットが収まるように切り込みを入れ、ユニットのフランジ部分を支えるためのリングを固定し、パテで成形して表面を仕上げ、生地を貼ることになります。
すんなりまっすぐなピラーの場合、それほど難易度は高くないのですが、フリードのようなY字型をしたピラーの場合、格段に難しくなります。
特にYの股になる部分にシワが出やすく、かつ、怪しくなってしまうと、ほぼ修正・回復は無理なので、一旦剥がして、新しい生地を用意して再トライすることになります。(一度剥がした生地の裏にはノリが付いて平滑でなくなるため、再利用ができません)
ここで懺悔いたしますが、プロショップを標榜している当店でも、今回は一度失敗しています。
DIY派の皆様は失敗を恐れずに果敢にチャレンジなさってください♪
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リアドア(施工前)


リアドアのドアトリムを外したところです。
前回施工時は、フロント席での音質を重視(フロントメイン)する意味で、フロントドアは制振効果のより強いデッドニング、劣後する後席には効果と予算がマイルドなドアチューニングを施工していましたが、今回はリヤ側もデッドニングに格上げすることになりました。
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アウターパネル作業


アウターパネル側の作業を行っているところです。
インナーパネルに設けてあるサービスホールは防振シートでフタしてありますので、アウターパネルにアクセスするために、一旦くり抜いて開口します。
その後、アウターパネルに短冊状にカットした防振材を(前回施工したドアチューニング用防振材に重ねて)貼っていきます。
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インナーパネル作業


インナーパネル側の作業状況です。
フロントと同様に、バッフルリングを取り付けて、アルミテープをバッフルの内側に施工して下準備を整え、スピーカーを取り付けた後、防振材でインナーパネルを全面貼りします。
スライドドア構造が複雑なので、見た目以上に時間と手間がかかります。 -
運転席下


運転席の下の様子です。(右側が進行方向)
旧システムを構成していたパワーアンプ2台とTS-V173Sのパッシブネットワークを撤去して、DSPアンプを設置します。
アンプボードの奥側の下側に潜っているのが、BluetoothレシーバーのAT-HRD300です。DSPには白い光ケーブル(SUPRA ZAC TosLink/0.3)を介して、光入力しています。
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DSPコントローラー


最後はDSPコントローラーです。
リモートコントローラーは、以下の目的で使用します。
・DSPへの入力ソースの切り替え(Bluetoothレシーバーと純正オーディオ)。
・デジタル入力時のメイン音量調整。
・サブウーファー音量調整
・音響設定プロファイル(プリセットメモリー)の切り替え。
シンプルタイプの DCP-Z10は税込9,900円と低価格ですが、必要十分の機能があります。
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作業後記


今回はホンダ・フリードのシステムグレードアップの事例を御覧いただきました。
初期施工のシステムからのグレードアップということでご案内しましたので、部分的に読んでしまうと全容がわかりにくいかもしれませんが、全体を把握していただければ、オーナーさまの音質改善を希求するお気持ちが感じ取っていただけるのではないかと思います。
オーナーさまのノリによって、最初からできることは全部やる!という方もいらっしゃいますが、まずはデッドニングのみ→スピーカー交換→サブウーファー追加→DSPアンプ追加・・・という具合に、投資と変化の対応をステップバイステップで楽しまれる方も少なくありません。
趣味に向き合われる姿勢と、ご予算などの条件に応じて、ご満足いただける(であろう)提案ができるように心がけております。
どなた様もどうぞお気軽にお声掛け・ご相談ください。
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