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ホンダフリードのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.721(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ホンダ フリード

    system

    メインユニット:9インチ プレミアム インターナビ VXM-227VFNi
    デッドニング:フロント
    ドアチューニング:リア
    フロントスピーカー:carrozzeria TS-V173S
    リアスピーカー:carrozzeria TS-C1730?
    サブウーファー:KICKER HS10
    ハイローコンバーター:audiotechnica AT-HLC150
    パワーアンプ:carrozzeria PRS-D800GM-D1400?
    ケーブル:audiotechnica、SAEC

    comment

    フロントを2way化+リヤスピーカーを純正して外部アンプで駆動し、パワードサブウーファーで低音域を強化したシステムです。
    音響的に有利なミニバンの形状も寄与して、バランスのよい音に仕上がりました。

  • ダッシュボード


ホンダ・フリードの事例紹介です。

同車は2008年生まれのコンパクトミニバンです。
現行の5ナンバーミニバン市場では、トヨタのノア・エスクァイア、シエンタ。日産のセレナ。ホンダでステップワゴンといった面々が熱い戦いを繰り広げておりますが、そんな中にあって、フリードもまったりと着実に人気を伸ばし、本年で14年目を迎えています。

アルヴェル3ナンバー軍団のズカーンと強いオシも魅力ですが、より生活に寄り添った5ナンバーミニバンは平和な感じでいいですね♪
5ナンバーカテゴリの中だと、やっぱりフリードはちょいとコクというか、車好きが惹かれる要素があるのでしょうか、当店でお預かりする車では一番多いですね。


今回ご紹介するフリードもそんな車好きのオーナー様の一台です。
エントリーコースな感じで音質アップしてみようかなぁ。といった雰囲気でお問い合わせいただきました。

それならば、とフロント/リヤの4スピーカーをカロッツェリアのエントリグレードであるFシリーズのに交換し、同じくカロッツェリアの小型アンプGM-D1400? を使って全スピーカーを鳴らす。あと軽めのパワードサブウーファーも加えて。といったライトな感じでご提案し、ご了解いただき、入荷を待つことになったのですが、、、。

お待ちいただく間に色々と情報収集なさって、サブウーファーをグレードアップ→フロントスピーカーもグレードアップ→それならアンプも上級じゃないと、、とグレードアップの連鎖が発生し、結果的にアンプ2台でフロント2way+リヤスピーカーを鳴らし、サブウーファーを加えたシステムに落ち着きました。

以下、コンポーネント紹介です。
○ヘッドユニットとアンプ
メインソースはホンダの純正ブランドGathers(ギャザズ)の9インチ プレミアム インターナビ、VXM-227VFNiです。
4chアンプ内蔵のナビで、標準ではフロント/リヤの4スピーカーを鳴らすようになっています。

今回のシステムアップでは、フロント出力をカロッツェリアの2chアンプPRS-D800(税込38,500円)に入力して、2wayスピーカーを鳴らし、リヤ出力については、前出の4chコンパクトアンプGM-D1400? (税込17,600円)を経て同軸スピーカーを鳴らす形を取りました。

なお、PRS-D800はスピーカー入力(ハイゲイン入力)の仕組みを持たないので、スピーカー出力信号をローレベル信号に変換するために、オーディオテクニカ製ハイローコンバーターAT-HLC150(税込6,050円)を介在させました。

○スピーカー
こちらもカロッツェリアで統一です。
フロント用にはTS-V173S(税込66,000円)、リア用としてTS-C1730? (オープン)をそれぞれ起用しました。

TS-V173Sは説明不要の定番ハイエンドスピーカーですね。カロッツェリアらしい明るくパンチのある音を堪能させてくれます。
ハイエンド志向だけあって、バイアンプ/バイワイヤ接続対応のネットワークが付属していて、かつ、ツイーター用とウーファー用が別体式(合計4つ)になっています。
今回は前出の2chアンプPRS-D800から、バイワイヤ方式で接続して鳴らします。

リヤのTS-C1730? は、コンパクトスリムなGM-D1400? で鳴らします。こちらは4chアンプなので、ブリッジ接続にして2chに集約しました。

○パワードサブウーファー
KICKERのHS10(税込70,400円)を使いました。
全部カロッツェリアで揃える発想もあったんですが、ブンブン性能を求めると、現行製品ではこれが一番ということでおすすめしました。

アンプの定格出力は180W、直径10インチ(25センチ)のウーファーをもち、ボディはダイキャスト製です。5.2kgとずっしり重いため、振動板のストロークによって発生する振動(ハコのブレ)による損失が起きにくく、安定したヘビーベースを発生させてくれます。

以上をもって、カロッツェリアのコンポーネントを軸とした、ハイエンドシステムが組み上がりました。

途中でコンポーネントのグレードアップを繰り返す過程で、アンプを4chに集約することも考えたのですが、TS-V173Sに相応しいものでカロとなると、13万クラスのPRS-A900になってしまうし、サイズも大きくなり、パワードサブを含めてフロントシート下に収めるのが難しくなってくるので、この内容でよかったんだろうと思います。

それに加えて、フリードはダッシュボードは左右がほぼシンメトリな形状をしており、天井も高いうえにセンターコンソールが無いので音響空間的には申し分なく、いろいろとうまく収まりました♪

それではインストールの様子をご覧ください。

  • フロントドア

    ドアの外観です。

    水平なラインを基調とした、すっきりな印象のデザインです。
    スピーカーレイアウトは、フロント/リアの各ドアに1個づつの4スピーカーです。

    オプションのハイグレードスピーカーシステム(JVCケンウッド製)を選択する場合、ナビ装着スペシャルパッケージとセットならフロント2way+リヤ=6スピーカーにできるようですが、メーカーオプションのHONDAインターナビとの場合はツイーターはつけられず、4スピーカーとなるようです。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    ビニールシートに、ホンダ名物のねっちょり強力ブチルゴムの組み合わせです。
    ドアの背が高いこともありますが、サービスホールがかなり大きいですね。キッチリふさいであげないといけません。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    ビニールを剥がしてブチルをキレイに取り除いたら、アウターパネルを清掃・脱脂して防振材を貼っていきます。
    フロントドアは、上級スピーカーとパワーアンプを使用するので、制振力の強いデッドニンググレードで施工しました。

  • インナーパネル作業

    インナー側の仕事が終わったところです。

    スピーカーケーブルをSAECのSPC-350に引き替えて、バッフルを取り付け、スピーカーを固定したら、インナーパネル全面を防振材で覆っていきます。

    スピーカーの周りには、ドアトリムのスピーカーグリルとのスキマを埋めるためのスポンジを巻いています。

  • ハイエンドバッフル

    スピーカーのクローズアップです。

    今回はカロッツェリア製のバッフルを使いました。

    同社のハイエンドバッフルのUD-K614を使用して取付けました。
    異なる性質の金属を組み合わせた「ハイブリット メタルダイキャスト」で、価格も1万円ほど。専用モデルだけあってカッチリと付いて、コスパがいいですね。

  • ツイーター取付

    ツイーターの取付状況です。

    ダッシュボードの両脇にある三角窓の前に置きました。本体の固定は両面テープで行い、ケーブルは目につかないように、奥側のスキマを通して、まったくの無加工ですませています。

  • リアドア

    リアドアの外観です。

    スライドドアなので、起伏の少ないデザインですね。
    通常のヒンジ開閉式に比べて、だいぶ作業性が悪いのですが、こちらもちゃんと防振を施します。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    スライドドアなので、ガバッと外側に開くことが出来ませんね。
    内装を外す時だけは、「半ドア」にして作業をしますが、基本的にはドアは閉まった状態で作業を進めます。

  • アウターパネル作業

    アウター側の作業が終わったところです。

    ビニールシートを剥がして、ブチルゴムをキレイに取り除いたら、アウターパネルを清掃・脱脂をして防振材を貼ります。
    フロントドア同様、ドアが大きいので、通常5枚のところ、6枚貼りました。

    スピーカーバッフルは、フロントとは違ってUD-K524(MDF製)を使用しています。

  • インナーパネル側作業

    インナー側が終わったところです。

    最近の車は、純正スピーカーブラケットの側面に設けられたカプラで接続するパターンが大半ですが、ホンダは未だドアの中にカプラーがあります。

    今回は、国産のスピーカーキットを使用するので、すべてカプラーオンで作業ができ、接続部の水濡れ対策は万全なのですが、ドア内に配置することになるインラインネットワークは防水されていないため、ビニールの袋をかぶせて対策しておきました。

  • 助手席下

    助手席下スペースの活用状況です。

    こちらには、KICKERのパワードサブウーファーを設置しました。本体のサイズは幅.35センチ・奥行き24センチ・厚み8センチといったところですが、ピッタリ収まってますね。

    大きなインストールスペースのいらないパワードサブウーファーは市場のニーズに合っていて、非常に沢山の製品がありますが、いざとなったらブンブン鳴らせる系統の製品だと、このHS10が第一位かなと思います。

    サーウィンベガのVPAS10も、同じダイキャストボディですし、出力の点では、HS10の180Wに対して200Wと大きかったりするのですが、カタログスペック上の再生可能周波数の下限はこちらが一段低いからか、「ブンブンパワー」はこちらのほうが強い感じですね。

    なお、よりハイファイ志向で、ジェントルに使いたいという場合は、カロッツェリアで独自の駆動方式を採用しているTS-WH1000A(税込55,000円)が一番手と申し添えておきます。

  • 運転席下1/2

    運転席下スペースの活用状況です。(右後ろから見ています)

    シート下のフロアは起伏を大きくとった形状なので、一段凹んだ(低い)ところにネットワークを並べることにしました。
    グレーのカーペットでわかりにくいかもしれませんが、ネットワークが並んでいるところが3センチ弱ほどくぼんでいて、右に見える吹き出し口付近のフロアは、一段高くなっています。

  • 運転席下2/2

    同じく運転席下の状況です。今度は左後ろ側から見ています。

    エアコンの吹き出し口をふさいだ上で、前カットで御覧頂いたネットワークと、フロアの両方に乗るようにアンプボードを渡して、アンプを固定しています。
    写真に写っている黒いのが、フロント用のPRS-D800で、リヤ用のGM-D1400? は奥(進行方向側)に配置しています。

    電源の端子が丸見えな感じがすると思いますが、シートを通常の位置に戻すと、一切露出しなくなります。
    とは言え、ドリンク等がかかりそうなリスクがある場合は、条件に応じた素材で養生します。ご希望の場合は遠慮なくお申し付けください。

  • 作業後記

    ホンダ・フリードのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    冒頭でも触れましたように、エントリーグレードのスピーカー交換によるサウンドアッププログラム+コンパクト4chアンプといったライトメニューの想定でスタートしたものの、コンポーネントの見直しコンボ発生で、ハイエンド志向の着地を迎える展開となりました(^o^)

    システムの能力(およびパフォーマンス)は、お客様のご希望とご予算によって、机上で自在に変化させられますが、最終的に得られる音質は、「現場」となる車内の形状に少なからず左右されます。

    その点で、今回のフリードのようなミニバン系は非常に条件がいいですね。
    車内全体の容量が適当にあって、頭上のクリアランスがあることで、肝心の頭部の周りの波動が歪みにくいのがポイントです。
    また、ボンネットタイプだとダッシュボードの奥行きも結構あるので、ステージング(≒音像の形成)もまとまりやすくなるので、更に良しです。

    今回はオーナーさまの類まれなる跳躍力によって、リッチ感のあるシステムになりましたが、当初想定していたような、ナビをヘッドとして、エントリーグレードスピーカーによるフロントの2way化と、同軸リヤスピーカーへの交換、およびライトなドア防振程度でも、純正スピーカーからの明確な変化・向上を味わっていただくことは可能です。

    このラインを基点として、今回に例の準じてアンプを追加して情報量アップを図ったり、あるいはDSPアンプを入れて調整力を高めて音場の最適化を図ったりと、いろいろできます。
    ご希望とご予算に応じてプランいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください♪