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サウンドプロ

トヨタ ランドクルーザー 200(サハラ)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2026/07/02

  • 事例No.935(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ ランドクルーザー 200(サハラ)

    system

    メインユニット:純正EMV→Panasonic CN-F1X10BLD
    デッドニング:なし
    フロントスピーカー:純正
    センター:未接続
    リアスピーカー:純正
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:純正

    comment

    純正EMVを取り外してオーディオレスの状態に改造し、社外ナビを取り付けた事例です。
    生産終了を迎えた一部の部品は海外の中古業者から調達してきっちり仕上げました。

  • ダッシュボード


ランドクルーザー200系「サハラ(Sahara)」の事例紹介です。

ランドクルーザーはトヨタが世界に誇る、高い信頼性を持つクロスカントリー車で、「ランクル」の愛称で親しまれています。
初期モデル(BJ/FJ型)は1951年に誕生し、以後・・

20系(1955-1960年)
40系(1960-1984年)
55・56型(1967-1980年)
60系(1980-1990年)
70系(1984-2004年、復刻2014年、再レギュラー化2023年-現行)
80系(1989-1997年)
100系(1998-2007年)
200系(2007-2021年) ※今回のベースモデル
300系(2021年-現行)
・・・と、70年以上にわたって血統を受け継いできました。
2026年7月現在では、フラッグシップの300系、ヘビーデューティーの70系、そしてプラドの後継として登場したライトデューティーの250系という3系列が並行して世界を席巻しています。

ちなみに「ランドクルーザー」という車名は、日本で現在も新車販売されている単一商標としては約72年という最長の歴史を持っています。なんだか萌えますね。(なにかとギネスなカローラでもまだ50代後半ですから、文字通り別格の長寿ブランドです)

そんな偉大な歴史の中で、今回ご登場いただくのは「サハラ」。多くの方には耳慣れないモデル名ですが、これは国内でいう200系ランクルの、オーストラリアや中東などにおける現地名(ZX・VX相当の最上級グレード)です。

200系といえば、伝統のラダーフレーム構造を堅持しながら、V8エンジンの圧倒的なパワーとマルチテレインセレクトなどのハイテクデバイスを融合させ、高級SUVとしての資質を決定づけた名作です。
そのなかでも過酷な環境条件を抱える地域向けの「サハラ」は、プレミアムなレザーインテリアや専用の快適装備を満載した、タフさとラグジュアリーを両立させた特別な存在として、高い評価を集めているようです。

ランドクルーザー・サハラの車体は、その他ほとんどのランドクルーザーと同じく、日本国内の工場(愛知県の吉原工場がメイン)で生産され、その後各国へ輸出されています。


今回お迎えする車両は並行輸入によって里帰りしてきたサハラです。

お客様は昨年(2025年)の秋頃に並行輸入によって購入されたようですが、輸入まちの段階から純正ナビ(EMV)の入れ替えを計画されていたようで、ネット検索の末、当店の 200系ランクルのEMV→アルパインナビへの入換え事例を見つけていただいて、ご連絡いただきました。

ランクルに限らず、DIN規格に収まらない仕様の純正ナビを社外品に入れ換える場合、純正部品を使ってオーディオレス仕様に変更し(戻し)、DIN規格の製品が入れられる状態を作ってから、社外品を取り付けるというアプローチを第一に考えます。
そのため、こういったお問い合わせを頂く場合は、車検証を送信していただいて、同一の施工経験があるか、必要な部品が調達可能か、出来ない場合の調達手段があるか、、といった条件を確認するのですが、並行輸入車の場合、型式が「不明」になるため、関連情報が容易にトレースできません。
従って、実車を拝見し、かつ、一定程度分解し、国内仕様車との比較、過去の経験値による判断を兼ね合わせて検討し、見積もりを立てて、正式なご回答という流れにならざるを得ません。

そして今回も同様の手順を踏むことになりました。
お客様が遠方のため、現車を陸送サービスで送っていただき、コンソール周りを分解し、配線の仕様を確認し、国内200系用の手持ちの部品の一部を仮組みし、(不足部分が調達できれば)対応可能と判断し、ご回答→受注となりました。(輸入港から陸送で直接ご入庫→納車も陸送というパターンは時々やっています。この USカムリも同様。)

車の状況としては、海外仕様であっても、室内の基本的な仕様やオプション設定は共通なのでしょうか。この個体には純正ナビ(EMV)が装備されていました。
当店にナビ入れ替え(EMV→社外ナビ・ディスプレイオーディオ)をご依頼いただく多くのランクルの場合、その理由は「地図データの陳腐化」ですが、、今回は海外仕様車の並行輸入ですので、(1)国内の地図データが入っていない、(2)ラジオの局が合わない、(3)表示が英語と、辛うじてCDが聴ける♪以外は使い物にならない状態でした。

着手からオーディオレス仕様化完了までの詳細なフローはこんなところです。
(1)EMV・クロックASSYの取り外し
(2)オーディオASSY(EMVの下の方)の取り外し
(3)EMV用配線の整理、社外ナビ用配線の取り出しと末端処理
(4)純正オーディオパネル取り付け
(5)エアコンASSYの取り付け((2)と入れ替え)
(6)クロックASSY(オーディオレス・ディーラーオプションナビ仕様用)取り付け
(7)ハザードスイッチ(見た目似てるけど別仕様)取り付け
こういったフローを踏まえて、オーディオレス相当の仕様に作り換えたうえで、社外のDIN規格準拠製品を取り付けることとなります。

次に予算です。
オーディオレス化までの予算は、純正部品、大小8点余りの調達と、工賃を含めて現状で税込35万円といったところです。

必要な部品のうち、メインの2大部品である「クロックASSY」と「エアコンディショナーコントロールASSY」はメーカー生産終了となってしまいましたが、中古部品が海外(中国)から調達可能です。事故車をスクラップとして輸入し、部品として国際的に販売するルートがあるんだそうです。今回はこの両部品ともに、ここから調達しました。

なお、今回の部品調達時、送料がもったいないので、それぞれ余分に購入してあります!
200系のオーディオレス化・社外ナビ取付をご検討中のお客様がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

それでは作業の様子をどうぞご覧になってください♪

  • お預かり時の純正EMV

    お車のお預かり時の状態です。

    フェイスパネルの中央にEMVの専用モニターがあり、右側の物理ボタンで操作できるようになっています。
    このフェイスパネルはEMV専用なので、取り替える必要があります。
    これに加えて、上部にはめ込まれている「クロックASSY」、ならびに下部の「ハザードボタン」についても、EMV用の基盤上で制御されている都合上、それぞれ交換が必要になります。

    あと、機能が大きく変わるのは写真の下方に見切れているオーディオASSYですね。これは2つ先の写真で詳述いたします。

  • オーディオレス化&ナビ取り付け

    オーディオレス化&ナビ取り付けが完了したところです。

    EMV本体、フェイスパネル、クロックASSY、ハザードボタンを外して、それぞれオーディオレス用に交換し、中の部品数点と、下段のオーディオASSYをエアコンASSYに変更してオーディオレス仕様に整え、アルパインのBIG-Xを取り付けました。

    こういった200系のオーディオレス化は複数台、経験させていただいており、部品番号はきちんとわかっているんですが、今回は海外仕様ということで、どちらも、純正部品番号は違うため、調査はなかなか大変でした。
    しかしながら、今回の一件で新たな経験を積ませていただきましたので、次はもっと楽に還元できると思います。(同一の機会に恵まれるかどうかは別の話ですが。。)

  • ASSY部品の入れ替え

    下段のASSY入換えについて、解説を加えさせていただきます。

    前カットでも触れました通り、下段にあったオーディオASSYは、EMV内に取り込まれていたエアコン調整を外に出すために、専用のエアコンASSYに入れ替えてあります。
    ASSYのパネルの外形は一緒ですが、機能がガラッと変わるので、見た目もだいぶ替わりますね。

    ただ、今回に限っては、部品の調達の関係で国内仕様とは依然として違いがあるのです。
    次カットをご覧ください。

  • 仕向地によるボタンの違い

    エアコンASSYの仕向地による違いをご説明します。

    端的に言うとハンドル位置による違いですね。
    上段は右ハンドル国のエアコンASSYで、下段は左ハンドル国用です。

    国内メーカーはとてもきめ細やかなので、操作性にこだわって、ボタンの配置を変えてあるのです。
    右ハンドル用では、操作頻度の高さに応じて、「AUTO」ボタンが右端に、最も低い「風路切り替え」セクションが左に配置されているのに対して、左ハンドル用では左側を起点に逆の順番になっています。

    冒頭でも触れましたように、今回使用した部品は左ハンドル用なので、国内仕様とは操作性が異なりますが、許容範囲内ではないでしょうか。(当然ながらお客様はご了承済みです)

  • ディスク出し入れ時

    ディスクを出し入れする時のおじぎポーズです。

    現行のPanasonicナビでは、CD・DVDが再生できる、ディスクドライブが装備されなくなりました。
    メカが登載されているモデルは、直近の旧モデルまでで、メーカー在庫限りの併売となっていましたが、ほぼなくなってしまったようです。
    なお、今回はお手元の中古品のお持ち込みでしたので、ディスクが読める方です。

  • クロックASSYビフォアアフター

    上の方のクロックASSYの違いについても触れておきます。

    EMVのカットでも触れました通り、クロックASSYも入れ替えないといけません。
    時計としての機能は一緒なのですが、EMV用の場合、エアコンの設定温度機能がモニタ側にないために、ASSY側に温度計がついています。
    これに対して、オーディオレス仕様の場合は、エアコン関係を専用ASSY側で一手に制御するため、省かれています。

    まあ、これくらいの違いならガマンするよ。という器の大きな方がいらっしゃるかもしれませんが、上述のとおり、クロックASSYの制御が(取り外してしまう)EMV用の基盤で一括して行われている関係上、単独で機能する専用ASSYに切り替えざるを得ないのです。

    なお、この理屈はハザードボタンも同様で、制御がEMVの基盤で行われているので、見た目はめちゃめちゃ同じですが、交換することになります。

  • 配線つなぎ込み

    配線のつなぎ込みを行っているところです。
    車両側からは、当然ながらEMV用配線(ならびにカプラー)が出ています。その数ざっと70本です。
    この中から、社外ナビを接続するために必要なアクセサリ、車速、オーディオ出力、イルミといった配線に加えて、上述のエアコンASSY、クロックASSY、ハザードスイッチに接続する線も選定し、必要に応じてカプラやギボシといった接点を解決してつなぎこみます。

    この「200系オーディオレス化」に初めて取り組んだ際は、この解析がめちゃめちゃ大変で、ディーラーさんに10回以上通うなど、ほんとにご迷惑をかけてしまいましたが、今回は並行輸入車とは言え、配線色はほぼ一緒で、以前の経験を活かして乗り切ることが出来ました。

  • パッシブネットワーク

    最後にスピーカー出力の接続についてご説明いたします。

    純正の状態では、セパレート式の純正アンプがシート下に設置されており、そこから(1)フロントハイレンジ(2)フロントローレンジ、(4)センタースピーカー、(5)リヤの系統にスピーカーケーブルが伸びています。
    EMV取り外しに伴いこのアンプは文鎮化してしまいますので、アンプの入力側ではなくて、出力側のケーブルに対して、今回取り付けたアルパインのナビのスピーカー出力(4ch)を接続することになります。

    しかしながら、フロントがハイレンジとローレンジに分かれており、すんなりつなげませんので、手持ちのパッシブネットワークを使って帯域分割し、ツイーター出力を(1)に、ウーファー出力を(2)に接続することで解決しました。(リヤ出力はそのまま(5)に繋ぎます)

    これによって、フロント出力でフロント3way、リヤ出力1wayの全8スピーカーを鳴らしています。
    なお、(4)センターはステレオミックス出力を生成できないため、鳴らしていません。

  • 作業後記

    今回は200系ランクルの海外向け仕様である「サハラ」の純正ナビ→社外ナビへの入換に伴う一切の工程を御覧いただきました。

    本文中で繰り返しご説明差し上げましたように、純正部品を大小8点ほど調達して組み込み、70本ほどあるEMV用の内部配線から必要な配線を取り出して、各部品に繋ぎ込んでやることでオーディオレス/ディーラーオプションナビ仕様に整え、社外のナビ類(DIN規格対応製品)を取り付けられるように仕上げることは可能です。

    部品の一部(クロックASSYとエアコンASSY)は部品の供給が途絶えてしまいましたので、全て新品で揃えることが出来ませんが、ヤフオクでたまーに出る中古や、海外の中古部品市場から調達することで、まだまだ何とかなります。


    ナビはスマホで、という方も少なくありませんが、ハンズフリー通話の利便性や、スマートフォンのブルートゥース再生の快適さは、ナビ・ディスプレイオーディオならではです!
    同じランクルで社外ナビへの交換を思案中のお客様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
    ナビ or ディスプレイオーディオ、カスタム加工ありorなしと、ご希望とご予算に応じて提案させていただきます。

    今回の事例のようなナビ入換の実例をご紹介すべく、 純正ナビ・純正オーディオデッキの入れ替え事例と特集したページを立ち上げてみました!ご覧になってみてください。15メーカー、25事例をご案内しています♪

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