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トヨタカムリTRD(XV70)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.658(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ カムリ TRD(XV70)

    system

    メインユニット:carrozzeria AVIC-RL811-D
    デッドニング:フロント、リア
    フロントスピーカー:HELIX S62C
    スーパーツイーター:carrozzeriaTS-ST910
    リアスピーカー:MATCH PP-72WD
    サブウーファー:KICKER DCWC122
    デジタルプロセッサー:HELIX DSP.3
    パワーアンプ:HELIX M-SIXD-ONE
    ケーブル:audiotechnica

    comment

    TRD仕様のUSカムリにフルオーディオを組みました。
    フロント2way+リヤ+ツインサブウーファーで、リヤスピーカーもサブウーファー帯域で鳴らすハイパワー仕様です。

  • ダッシュボード


トヨタ・カムリの事例ご紹介です。
カムリといえば1980年から続く高級FFセダンですが、今回のは同じカムリでも米国モデルで、かつ、TRD仕様の特別な一台です。

国内デビューした初期型はセリカのセダン版として発売されて、「セリカ・カムリ」とセリカの派生車種としての位置づけ経ったようです。
1982年発売の2代目からセリカのサブネームが外れてカムリとして独立。そしてモデルからアメリカを中心とする世界各国へ輸出を開始しています。(CMはたしか田中邦衛さん)

アメリカではデビューとともにヒットを納め、以後長きに渡って上位をキープしています。ちなみに2020年の米国トヨタのトヨタ車販売台数183万台(レクサスの27万台は別)のうち、、
1位がRAV4の43万台
2位はカムリ29万台←(^o^)
3位タコマ(デカいピックアップトラック)23万台
4位カローラ23万台
5位ハイランダー(クルーガー)21万台
6位タンドラ(ピックアップ)10万台・・・・
と、トヨタの世界販売の押しも押されもせぬ屋台骨モデルとなっています。(出典モーターファン

で、親しみのあるトヨタ車でも、海外生産を含む輸出モデルって独特の雰囲気を持っていますよね。単にハンドルが左というだけでなく、ライトやテール、装備もちょっとちがっていたりして、男子のハートをくすぐります。
かくいうカムリもいつしか逆輸入車が国内に流通するようになり、専門店ではほほー!という高値で取引されているようです。


そして今回登場のカムリ。オーナー様は秋田県にお住まいの方で、専門カーショップを介さずに、輸入代行業者に依頼して個人で輸入なさった一台なのです。
過去にも自家用車の個人輸入を経験されてるそうで、横浜の輸入代行業者さんに依頼して海外から車を輸入して、ローダーで居住地まで運んでもらい、ナンバーを取ってお乗りになるんだそうです。だいぶ慣れた感じのようでした。

ご自分でもある程度クルマの装備をいじることはできるようでしたが、今回はショップに頼んでガッツリオーディオを組んでみよう♪ということで、陸揚げ地の横浜とお住いの秋田の道中にある当店にご相談・ご依頼いただいたというわけです。

最初にご連絡いただいてから約2ヶ月間。電話とメールのやり取りを経て確定した。フロント2way+リヤ+サブをDSPとアンプ2枚で駆動するフルマルチ&重低音大好き仕様のシステムはこちらです↓

◯ヘッドユニット
ヘッドはカロッツェリアのナビ。AVIC-RL811-D(オープン価格)です。
8インチラージサイズのHDモニタを持つ2DINナビです。最近シェア拡大中のディスプレイオーディオではなく、2DINフルサイズの筐体をもってるのでUSBだけでなくCD・DVDのディスクメディアも再生可能。地デジチューナー、HDMI入出力、ブルートゥースとスキのない最新の一台です。

輸入されてきた状態では7インチのディスプレイオーディオ的なユニットが付いていて、スマートフォンと接続すれば、日本語の地図アプリを使える以外はほぼ使えない状態でしたので、パネルの加工を施して入れ替えとなりました。

◯DSPとアンプ
DSPはヘリックスのDSP.3(税込132,000円)とし、アンプは同じくヘリックスのM-SIX(6ch・税込77,000円)とD-ONE(1ch・税込33,000円)を選びました。
カロッツェリアのナビからフロントのフルレンジ出力を取り込み、6chのM-SIXを介してフロント2wayとリヤの計6ユニットを駆動し、D-ONE経由でサブウーファーを鳴らします。

◯スピーカー
情報量の多いハイファイに軸足をおきつつも、ズンドコなヘビーサウンドを実現すべく、ボックスタイプのサブウーファーに加えて、リヤスピーカーもサブウーファー領域を再生するガチンコ仕様です。
・フロント2way
ヘリックスの2wayモデル・S62C(税込51,700円)です。
比較的リーズナブルでかっちりした音を出すユニットで、DSP関係とも同ブランドということでコレに決まりました。
この2wayにかねてよりオーナー様ご愛用のカロッツェリアのチューンアップスーパーツイーターTS-ST910(税込49,500円)も付け加えました。

・リヤ
MATCHのPP-72WD(税込18,700円/1個)です。
マッチはちょっと知名度が低いですが、おなじみのHELIXの他、バキバキのハイエンドブランドBRAXを擁するオーディオテック・フィッシャーグループが保有するブランドです。
前述のように「リヤドアスピーカーもサブウーファー化する」目的で16センチ径のサブウーファーでスクリーニングすると対象はそこそこ絞られてきて、フロントと同じヘリックスではラインアップがありません。ということで、同じグループのMATCHのこちらに決まりました。

・サブウーファー
泣く子も黙るというか、黙ってる子も泣き出すKICKERのDCWC122(旧製品)を構えました。(現行品はこちら
横幅80センチ・高さ40センチ・奥行き35センチという大型のエンクロージャーに30センチウーファーを2発!並べたガチンコのサブウーファーユニットです。
サブウーファー用の単体ユニットとしては、36センチというのもあるにはありますが、乗用車に積めるボックスタイプのユニットとしてはこの辺が最大です。
これを十分に鳴らすために、前出のモノラルアンプD-ONEを別途用意しています。

リヤスピーカーもサブとして運用するということで、どんな設定になってるんだろう?とお思いの方もいらっしゃると思うので受け持ちの帯域を記しときます。
ツイーター:4.5kHz〜/ウーファー:80Hz〜3.5kHz/リヤスピーカー100Hz〜75Hz/サブウーファー:80Hz以下。とこんな感じです。

この他、純正のリヤカメラをカロッツェリアのナビにつないだり、外車だから当然ついてないETCを付けたりといろいろやって、総額90万円弱と、豊富な内容にしてはリーズナブルに仕上がりました。

実はオーナー様とは一度もお会いしてないんですがご満足いただけてると思います。
それでは施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • メインユニット

    メインユニット換装後の状態です。

    標準で装着されている、7インチのディスプレイオーディオをカロッツェリアのAVIC-RL811-Dに取り替えました。
    もとのオーディオでもスマートフォンと接続すれば、日本語の地図アプリを使用することができましたが、それ以外の機能はほぼ使用できないため、交換することになりました。

    周囲のオーディオパネルは純正然とした雰囲気に見えますが、モニタサイズが7インチ→8インチワイドに拡大していますので、それなりの加工を施してつくりました。なかなかきれいに仕上がったと自画自賛しております。

    純正オーディオを完全に取り外してしまいましたが、メーター内にエラーの表示は出ていません。
    車の仕組みとしては、ディーラーのコンピュータを接続して診断を行うために、純正オーディオを残しておくべきなのですが、もともと保証がない状態ですし、オーナー様もわざわざ移設してまで残す必要はないとのご意向でしたので、スパッと取り外しております。(移設の工事も対応可能です。)

    エアコンの温度を見るとギョッとしますね。これは華氏表示です。76°F→24.4℃です。

  • フロントドア

    フロントドアの外観チェックです。

    ドアトリムを見る限り、スイッチ部分以外は国内仕様と共通のようです。
    ドアのスピーカーレイアウトは、右下の定位置にセパレートウーファーがつきます。
    ツイーターはダッシュボード上面の両端のグリル内です。

  • デッドニング

    インナーパネルが終わったところです。

    フロントスピーカーは、HELIX S62Cです。位置づけとしては「Hi-Fiエントリーモデル」といったところでしょうか。
    価格は税込51,700円とリーズナブルですが、ドイツ系ブランドらしいかっちりとまとまりの良い音が好感持てます。

    今回はパワーアンプを使用して強めに駆動しますので、ドア防振はデッドニンググレードで施工いたしました。

  • リアドア

    リアドアの外観です。

    こちらは国内モデルと違いうところはないですね。
    リアはフロントと違って、フルレンジ一つだけの設定です。

    このスピーカーは、前述の通り、全帯域を鳴らすのではなく、準サブウーファー(サブサブウーファー?)として、最低域のちょっと上のあたり(100Hz〜75Hz)を鳴らすように使います。

  • リアドア・デッドニング

    リヤのインナーパネルが終わったところです。

    ユニットはMATCHのPP-72WDです。16センチ口径ではありますが、サブウーファー用途のために造られた製品ですので、コイル・マグネット・振動板ともに2wayのウーファーとは仕様が異なっています。

    特に振動板(コーン紙)に凹凸が設けてあるのがお分かりになると思います。これは波動を伝達する効率を高めるべく、表面積を増やすための仕掛けです。
    ツルッとした中高域を鳴らすウーファーにはない、サブウーファーならではのルックスで、ただならぬ雰囲気を醸しています。

  • 純正位置ツイーター交換

    ツイーター換装後の状態です。

    場所はダッシュボード上面の両端、ピラーの根元付近です。
    純正のツイーターを外し、当店のオリジナルブラケットを使ってHELIXS62Cのツイーターを取り付けました。

  • スーパーツイーター設置

    ダッシュボード上にちょっと見慣れないものを取り付けました。

    これはお客様が以前よりご愛用のスーパーツイーターです。カロッツェリアのTS-ST910という製品で、2008年の発売からだいぶ経っていますが、類似製品はなく、いまなお現行品として販売されています。

    再生帯域は7kHz〜100kHzで、数値だけみると人間の可聴域の上限(約20kHz)を超えているのですが、高音域の伸び・・・というよりは天井がもっと高くなったような、音場の広がりを演出する効果が得られます。

    コレに加えて、サブウーファーによって基音(一番低い音)を下げると、その効果がさらに大きくなります。(高さだけでなくて前後左右の広さも)

  • ラゲッジスペース(最下段)

    ラゲッジスペース(トランクのフロア)下の様子です。

    もともとスペアタイヤや収められていた場所ですね。ここにアンプボードを引いて、コンポーネントを配置しました。

    左手前がDSPで、右奥がフロントとリヤスピーカー用の6chアンプ、右手前がボックスサブウーファー用のモノラル(1ch)アンプです。
    左奥にちらっと見えているのがディストリビューションブロック(電源ブロック)で、エンジンルームのバッテリーからブレーカーを介して直接繋がっています(バッ直)。

    このスペアタイヤ収納スペースには、一枚物の発泡スチロールのフタが設けてあるのですが、重量のあるサブウーファーボックスが容易に動かせなくなる関係で、フロアボードを前後2分割で作り直したため、途中でカットしてあります。(グレーの断面が見えてますね)
    これにより、アンプスペース(旧スペアタイヤ収納スペース)に用事があるときは、フロアボード→発泡スチロールの順で取り外すだけで容易にアクセスできるようになっています。

    6chアンプの手前に見えているグレーの丸いのは、スペアタイヤを止めるキャップです。
    これは発泡スチロールのフタの下端を支える位置にあるので、たわみ防止として残してあります。

  • スチロールボードをセット

    前後に2分割したスチロールボードを戻したところです。

    ボードの上はツールボックスになってるわけですね。
    トランクの床となるフロアボードを一枚めくるとこの状態になります。

  • ラゲッジスペース(通常時)

    フロアボードをかぶせた状態の写真です。

    光の加減で色が変わって見える部分が、新しく製作したフロアボードです。
    2.5mmの薄手のMDFに純正の色目に似た生地を巻いています。
    取っ手は、純正と同じ様にくり抜いたので、違和感なく入れ替えができました。

    前出のとおり、直下に厚さのスチロールがあるので、薄い板でフロアボードを製作することができました。

    先程から写りこんでいながら、他の説明を優先されて寂しい思いをしているのがキッカーのサブウーファーです。
    2Ωの30cmサブウーファーを2発搭載している、バスレフ型ウーファーボックスで型番はDCWC122。流通在庫を仕入れました。ちなみに現行の後継品はDCWR122で、価格は税込107,800円です。

    今はできるだけ外観に変更を加えないインストールが人気で、こういうでかい箱を置く事例は減りましたが、サブウーファーのように大きなエネルギーを扱うユニットに関しては、大きさ・重量とパフォーマンスは比例しますね。
    20センチ、25センチといった口径のパワードサブでも相応の仕事はしてくれますが、ドカドカやるにしろ、存在を目立たせずに倍音を豊かにするためのハイファイ装置として使うにしろ、音の底の深さと広さは、ユニット口径の大きさとエンクロージャーの堅牢性に比例する感じがします。

  • USB、HDMI、ボリューム

    フロント側に移動して、センターコンソールのクローズアップです。

    シフトレバーの手前のスペースには、純正のUSB(のみの)コンセントがありました。
    ここに、サードパーディの置き換え製品を活用してUSB+HDMIのコンセントにグレードアップしました。

    メーカーはBeatSonicで、製品はUSB14といいます。汎用性が高いので、出番が多いです。

    右手前のちょっとピンぼけになっているのは、サブウーファー用のモノラルアンプのボリュームです。
    パワードサブウーファーに付属している手元用のボリュームと全く同じ概念ですね。別アンプで駆動するスタイルであっても同じ欲求はあるわけで、手元調整用のボリュームが付属しています。

  • USB入力ケーブル

    グローブボックスは当然ながら右側ですね。

    ここにカロッツェリアのナビ用のUSBケーブルを引き出してあります。

  • ETC

    最後はETCの取り付けです。

    アメリカにはETCのようにチェックポイントで送受信して課金するようなシステムはないそうで、ETC本体は当然のこと、取り付け専用のポケットは用意されていませんでした。
    ということで、ETCを取り付けることになるわけですが、パイオニア製のETC2.0端末については、入荷の見通しがたたないため、DENSOの無印(2.0ではない)ETCを取り付けることになりました。

    2.0は課金のための送受信だけでなく、交通情報や商業施設情報、緊急情報なども取得できるのがウリですが、都心のお客様では無いので問題無いということでこれで収まりました。

    無印ETCというと、2022年12月1日から使えなくなる対象になるのでは??と疑念を持たれる方がいらっしゃるかも知れません。
    このタイミングで規制されるのは、通信時に発生する「スプリアス」と呼ばれる必要周波数帯以外の信号について、一定程度以上の強度で発信してしまう機器をさしています。
    根拠となる総務省令は平成17年(2005年)に公布されていまして、当該省令内において、事実上の許容期間として設定された17年間が満了するのが平成34年(2022年)の12月1日というわけです。

    ただ、メーカー側は改正公布後の新製品は基準に適合するように設計変更していますので、本当に使えなく(使えちゃうけど違法)なるのは、2005年より前に製造された製品で、それも全部ではないようです。

    サイトを見てみたところ、パイオニア三菱電機では使えなくなる機器はなし。デンソーでは2001年から2004年までに製造された2機種、パナソニックは3機種と掲載されています。

    ちなみに2030年に改正が予定されているとされる、国土交通省管轄のセキュリティ規格は、ETC2.0が通信する際のセキュリティ強化のための規格で、(飛び散る電波が通信環境に与える影響を抑制するための)上記の2022年とは、まーったく別の話です。
    ごっちゃになってる記事を見かけますが、前者は前出のリンクを参考に、最長で9年ちかく猶予がある後者については見分ける要点が開示されていますので自身で確認いたしましょう♪

  • 作業後記

    今回はトヨタ製外車のオーディオセットアップ事例を御覧いただきました。

    本文中ではなんとなく漠然と逆輸入車と表現してますが、米国ケンタッキー工場で作られてるので、モノの動きとしては純粋な外車なんですね。ますます惹かれます。

    エントリ内でご紹介した事例に几帳面になぞらえるとすれば、「個人輸入をお考えのお客様がいらっしゃいましたら、オーディオのセットアップもどうぞご検討ください!横浜港からの陸送の途中でワンストップで施工できます!」なんてウリ文句になるんでしょうけど、コレはさすがに無理ありますね(笑)(^o^)

    とはいえ、クルマの出どころに関係なく、車種も関係なく、今回ご紹介したのと同様のインストールは可能です。全面的にでも、部分的にでも参考になさってください。

    あと、今回登場したDSPとアンプの仕様について、ちょっと話題に上げとこうと思います。
    最近の多くのクルマは燃費向上のためのアイドリングストップ機構がついています。エンジン停止時の電圧は車によって異なりますが、10ボルトとか6ボルトといった水準まで低下するので、12ボルト前提で動作する車載機器が息継ぎを起こしたり、停止してしまったりという事態に見舞われます。

    それらの機器を引き続き使うには、サブバッテリーを積むなどの回避策を講じる必要がありますが、新しく販売される機器ではある程度回避する機構を装備したものも出てきています。

    今回登場したDSP.3、6chアンプのM-SIX、モノアンプのD-ONEがそれで、それぞれ6ボルトまで低下しても、5秒間は停止しない仕組みになっています。

    エンジン止まってから5秒間のうちにアクセルに触れれば停止を回避できるということですね。それ以上の時間になるようなら前述のサブバッテリー作戦になりますが、こちらで十分という方も沢山いらっしゃると思います。
    選択肢が増えて結構なことです。

    ETCやドラレコ取り付けなどのライトな作業から、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換。サブウーファーやDSPを含むフルシステムまで。
    ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪

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