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レクサス LC 500のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>


  • 登録日 2025/12/24

  • 事例No.909(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    レクサス LC 500

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント、バッフル・スタビライザー・ウエイト
    フロントスピーカー:BLAM Signature Multix Barrel AMT 1MB 6P
    センター:純正マークレビンソン
    リアスピーカー:純正マークレビンソン
    サブウーファー:BLAM Signature Multix Barrel MB 8D
    プロセッサーアンプ:PLUG&PLAY 1080
    パワーアンプ:PLUG&PLAY POWER
    DSPコントローラー:PLUG&PLAY COMMAND
    ケーブル:audiotechnica、SAEC、M&M DESIGN
    DAP:Astell&Kern A&ultima SP3000

    comment

    フロント2wayと純正サブウーファーを交換し、DSPアンプで駆動するシンプルなシステムです。
    BLAMのフラッグシップモデルを贅沢に活用し、フロアデッドニングまで手をかけてたため、税込150万ほどの予算となりましたが、それでも十分にリーズナブルと感じられるサウンドが得られました。

  • ダッシュボード


レクサス・LC500の事例紹介です。

レクサスの歴史は、1989のLS(日本名セルシオ)から始まっていますが、初期段階では、このLSと、元カムリプロミネント(次いでウインダム)のESの2台体制でスタートしています。
高級車=セダンという時代背景から、いずれもセダンタイプなわけですが、次にラインアップに加わったのが、クーペカテゴリに属する元ソアラのSC(1991年)でした。その後、1993年のGS(元アリスト・セダン)、1996年のLX(SUV)、1998年のRX(クロスオーバーSUV)、1999年のIS(元アルテッツァ・スポーツセダン)、2011年のCT(ハッチバック)と次第にラインアップを充実させ、世界に通じるラグジュアリー性をトヨタの信頼性で具現化した、世界に誇る一大ブランドに発展しました。

今回登場のLCは2ドアスポーツクーペなので、SCの系譜に続くモデルということになります。
このLCには、5リッターV8のLC500と、3.5リッターV6+ツインモーターから成るハイブリッドシステムを積むLC500hの2タイプが用意されています。

レクサスのアイコンと言っても過言ではない流麗なクーペボディは、昭和、平成の往年のクルマ好きに限らず、エコカー世代を含む幅広いユーザー層を魅了し、いろいろと不透明な社会情勢下にあっても、非常に好調なセールスを記録しているようです。


今回お迎えするのは、5リッターV8を積むLC500です。
当コーナーでご紹介するLCでは初めてのマークレビンソンシステム搭載車です。。が、高音質に慣れてしまわれたのでしょうか、音質アップを志向されてネット検索なさり、当店とのご縁の糸がつながったようです。

検索時に見つけていた代のは同じ LC500のフルオーディオ事例でした。
事例では、ハイエンドスピーカーとして名高いフォーカル「UTOPIA M 」でフロント2way+(サイズの関係から)BLAMのサブウーファーをスリムにインストールできるPLUG&PLAYのDSPアンプで鳴らすという内容をご紹介しておりました。

今回のオーナー様は、この事例をベースとしてご検討いただいた結果、
●参考事例と同じ点
(1)基本構成はフロント2way+サブウーファーのシンプル構成
(2)DSPアンプとサブウーファー駆動用のアンプはPLUG&PLAY製品
(3)侵入ノイズ対策としてフロアとリヤバックパネルを広範囲に防振
●アレンジした点
(1)スピーカーはBLAMのフラッグシップモデルを選択
(2)ドアの防振のためにデッドニングに加えてバッフル・スタビライザー・ウエイトを投入
(3)再生ソースは純正ナビ or DAPの2択とし、いずれの場合も特定スピーカーからテレマティクス音声が再生できるように配線組み換え。
と、このような内容となりました。

以下は使用コンポーネントです。

○ヘッドユニットからの出力
マークレビンソン・リファレンスサラウンドシステムには、13個のスピーカー(見た目のユニット数は8個)が搭載され、12chのDSPアンプで駆動されています。

12chの内訳は以下の通りで・・
(1)フロントツイーター×2
(2)フロントミッドレンジ×2
(3)フロントウーファー×2
(4)リヤ×2
(5)センター×2
(6)サブウーファー×2
・・・この内、(1)(2)(3)(6)はそれぞれ帯域分割された信号なので、全帯域を把握するために全てDSPに取り込みます。
(4)(5)については上出の信号で代替できるのと、リヤとセンタースピーカーはテレマティック音声再生専用として使うため、フェーダーで独立して調整可能な別チャンネルとして把握する必要がない理由からDSPに取り込んでいません。

マクレビ・メインアンプからのスピーカー出力信号としては、上記の12chが全てですが、今回は「テレマティックアンプの出力」を追加してDSPに取り込んでいます。

テレマティックアンプは、レクサスケアのオペレーター等との通話時に起動するアンプで、標準の状態では(マクレビアンプを介さずに)左側のハイレンジスピーカーに直接出力されています。今回は、このアンプの出力をDSPに取り込めるように配線を追加して、センタースピーカーとリヤスピーカーから常時再生されるように組み換えました。

○DSPアンプ他
DSPアンプはPLUG&PLAY 1080(税込126,500円)を起用しました。

PLUG&PLAYはBEWITHプロデュースによるDSPまわりの商品ラインです。
●筐体がコンパクトで、ケーブル接続面が片面に集約され、インストールエリアを節約できる点。
●性能に対してリーズナブルなプライス。
●アンプ内蔵タイプとアンプレスタイプの両方と、外部アンプも揃えるラインアップの充実度。

今回は、8ch入力/10ch出力/8chアンプ内蔵のPLUG&PLAY 1080と、サブウーファー駆動用の外部アンプとして、PLUG&PLAY POWER(税込42,900円)、そして外部コントローラーであるPLUG&PLAY COMMAND(税込15,400円)を組み合わせて使いました。

なお、PLUG&PLAY 1080に内蔵される8chアンプの出力は以下の通りです。
(1)フロントL(ツイーター)
(2)フロントR(ツイーター)
(3)フロントL(ウーファー)
(4)フロントR(ウーファー)
(5)リアL(テレマティック専用)
(6)リアR(テレマティック専用)
(7)センター(テレマティック専用)
(8)N/C
(プリアウト)サブウーファー

〇スピーカー・サブウーファー
BLAMのフラッグシップ「Signature Multix Barrel」から、以下を起用しました。
ツイーター:Multix Barrel AMT 1(税込198,000円・ペア)
ウーファー:Multix Barrel MB 6P(税込242,000円・ペア)
サブウーファー:Multix Barrel MB 8D(税込242,000円・ペア)※1個だけ使用

Signature Multix Barrelシリーズは、BLAM創業10周年を記念して、従来のフラッグシップであるSignatureシリーズに加わった製品で、磁気回路・バスケットフレーム・背圧処理の課題を一体的に筒状に制御する構造を有していることが特徴です。
これにより、定評あるSignatureの進化した音を、よりコンパクトな筐体で実現しています。

今回起用したのは、フロント2wayとサブウーファーの合計5ユニットです。
リボンツイーターであるAMT 1はダッシュボード両端のハイレンジスピーカーの位置に納め、ウーファーはドア、サブウーファーはリヤシートバックパネルの位置で、カスタム製作したバッフルを使って差し替えを行いました。
いずれも純正ユニットとの差し替えですので、外観上の変更はありません。(DSPコントローラーのみコンソールに加わりました)

〇防振
・フロアとリヤバックパネル
このLCは、その流麗なデザインと卓越したスペック、価格からすると、ちょっと侵入ノイズが気になる。。という感想を持たれる方が少なくないようです。
ということで、参考事例となったLCと同様に、リヤシート下のフロア、シートバックパネル、サイドのクオーターパネル、および内装について、防振材を広範に配置し、さらに吸音材を重ねることで、本格的な侵入ノイズ対策を行いました。

オーディオ品質の向上のために必須である、ドア防振の効果と合わせて、室内の静寂性はグッと高まりました。

・ドア周り
両ドアのデッドニング(アウターパネル・インナーパネル・ドアトリム)と合わせて、バッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けました。

これはスピーカーバッフルの裏側(ドアの中)あるいは全面に取り付けるウエイトで、スピーカーの振動板が動作する際、その反動によってスピーカーバスケットが逆方向に押し出されて、振動板の振幅の一部が相殺され、音が消えてしまう現象を防ぐことを目的としています。
一つ320グラム程度のウエイトを、スピーカーバッフルの固定ボルトに共締めし、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、振動板の安定した動作を可能にします。

全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸び、中高音域のディテールがきれいに表現され、音場は広くなり、音像がクリアにまとまるといった目覚ましい効果が得られます。


以上を持って、LC500のオーディオシステムのグレードアップが実現しました。

BLAMの新フラッグシップであるMultix Barrelは非常に評価の高い製品であるのに加えて、しっかりとした取り付けと十分なデッドニング、並びにバッフル・スタビライザー・ウエイトによる振動対策を行いましたので、素晴らしいサウンドを引き出せたと感じました。

予算的には、5つのスピーカーユニットと、DSPアンプ、サブウーファー駆動用アンプ、ドア・フロア・シートバックの防振・吸音などの工賃、配線組み換えを含む工賃等一切を含めて、税込1,538,020円となりました。

それでは作業の様子をどうぞご覧になってください♪

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    レクサス車の中でも、LCのドアのデザインは最も官能的だと思います。

    ドアウーファーは向かって右下の位置にあります。最近のクルマとしては内装に高さ(厚み)があるため、スピーカーのバッフルも背が高いです。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを取り外したところです。

    ドアの構造は、外板シェルを基盤とし、樹脂製パネルに窓ガラス機構を組み込んだモジュールを重ねる形態を採用しています。

    スピーカー(ウーファー)の設置方法は標準オーディオ(レクサスLCプレミアムサウンドシステム)とマークレビンソンではことなっており、標準が樹脂製のエンクロージャーにスピーカーが取り付けられているのに対して、マークレビンソンでは、一般的な車のように、ドアのインナーパネルに設けられたスピーカーホールにバッフルを介してスピーカーが取り付けられるパターンです。
    今回は後者ですね。後継が18cmあり、バッフル(ブラケット)の背が高いので、なんかデカく感じます。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    LCのドアは込み入った構造になっているため、一般的なデッドニングのように、アウターパネル全面に対して防振材を貼ろうと思うと、ドアハンドル・ウインドウガラス・インナーパネル全体を外す必要がでてきます。
    そこで、LCのデッドニング作業では、スピーカーホールから手の届く範囲を重点的に施工する内容に留めています。

    今回のような簡略型で施工した場合、両ドアのインナーパネル/アウターパネルへのデッドニングは税別52,000円ですが、ドアを全バラしてきっちりデッドニングした場合は、税別12万円ほどの予算になります。

  • バッフル・スタビライザー・ウエイト

    当店の秘密兵器の取り付け状況です。

    スピーカーの振動板に取り付けられたボイスコイルに電流が流れ、振動板が前後に動く際、その反動でスピーカーバスケットが反対方向に押し出される現象が生じるのをご存じでしょうか。
    この現象によって、振動板自身の位置もバスケットと共に引き戻されるため、意図したよりも振動が小さくなってしまうため、音量が小さくなったり、こまかなディテールが損なわれたりといった悪影響が発生します。

    この振動を抑制するために当店で開発したのが、このバッフル・スタビライザー・ウエイトです。
    一つ320グラム程度のウエイトを、スピーカーバッフルの固定ボルトに共締めし、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、振動板の安定した動作を可能にします。

    全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸び、中高音域のディテールがきれいに表現され、音場は広くなり、音像がクリアにまとまるといった目覚ましい効果が得られます。

    取付方法としては、バッフルボードの内側(ドアの中)にあてがって、バッフル固定ボルトと共締めするのですが、今回はバッフルボードの裏側にスペース的な余裕がなかったため、表側に配置してみました。スピーカーバスケットと連結されているバッフル部に重さを与えることが目的なので、この方法であっても同じ効果が得られます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側への作業が終わったところです。

    最初に、MDFで大きめのバッフルを製作して、スピーカーを取り付けます。
    使用スピーカーユニットはBLAMのSignature Multix Barrel MB 6Pです。

    スピーカー配線については、純正のスピーカーケーブルならびに終端に取り付けられているカプラーはそのまま活用し、カット等による負担は回避しています。
    スピーカーとの接続に当たっては、お店で製作した変換カプラ(オスカプラ→ファストン端子)を使ってスピーカーに接続しています。

    この車のインナーパネルにはサービスホールがないので、スピーカーの前後の空気の行き来を絶縁するための「穴ふさぎ」の必要はありませんが、スピーカーの振動に対する共振の抑制の必要性は依然としてありますので、全面に対して防振材を貼ります。

  • ドアトリム防振+吸音

    ドアトリム(内装)を裏側から見ているところです。

    スピーカーの振動によって、ドアの筐体が共振しないように、インナーパネル/アウターパネルに防振のためのデッドニングを行ったわけですが、ドアをカバーするトリムについても、状況に応じてデッドニングを検討する必要があります。
    LCのドアトリムはずっしり重量もあり、構造もしっかりしているのですが、平面が多い(平らだとブレやすい)と感じたのと、2ドアで大きいため、防振が必要と判断し、施工しました。

    作業的には、もともと付いていたニードルフェルトの吸音材(グレー)を一旦はずし、トリムの裏に防振材を配置してから、再度、吸音材を付け戻しています。

  • ダッシュボード両サイド

    ダッシュボードの両サイドにあるハイレンジスピーカー部です。

    ダッシュボード両サイドとセンターには、同じスピーカーユニットが合計3個設置されています。
    設置されているスピーカーは同軸2wayで、再生周波数の下限は、高域再生に特化したツイーターよりも低い水準までカバーしています。

  • 純正ハイレンジ

    スピーカーグリルを外したところです。

    助手席側のハイレンジスピーカーは、オーディオ用の音声出力と、テレマティックの音声の両方が入力される設計になっています。
    スピーカー交換に当たっては、人の声が十分に聴きとれるよう、10cm同軸であることが条件になります。もし、一般的な高域再生用のツイーターに交換したい場合は、今回のようにDSPアンプを使って、テレマティック信号の取り込みと、音声の出力先の調整を行う必要があり、単純なユニット交換は不可となります。

  • リボンツイーター

    交換後のハイエンドツイーターです。

    使用ユニットはBLAM Signature Multix Barrel AMT 1 BKです。
    前述のとおり、本来、この位置にツイーターを付けることはできませんが、今回の様にDSPで信号を制御できる場合に限って、交換可能です。

  • センタースピーカー

    センタースピーカーグリルです。

    ユニットは純正のままで変わらずですが、純正ナビやDAPからの楽曲は再生せず、テレマティック専用として運用するために、配線を組み替えています。(リヤスピーカーも同様です)

    このセンターには2way同軸スピーカーがついており、純正アンプはちゃんと各2chが割り当てられていますが、DSPアンプのチャンネル数の都合で、ツイーター部の接続は省略しています。

  • リアシート

    リアシートの様子です。

    いかに利用機会が少なそうといっても、いざ2シーターにしてしまうと、購買層が減少してしまうので、4人定員は維持しておく必要があるのでしょう。長距離はちょっときつそうなリヤシートです。

    両シートのヘッドレスト部にリアスピーカー、シート間にサブウーファーが組み込まれています。

  • リアスピーカー&サブウーファー

    シートバックと座面を取り外した状態です。

    シートの背面には、シンサレート(米国3M社の商標)という吸音材が施工されていました。
    高周波の減衰を得意とする素材です。

  • サブウーファー・ブラケット

    純正サブーファーを取り外した状態です。

    標準オーディオ車ではエンクロージャーに取り付けられていたのに対して、マークレビンソンでは、トランク全体をエンクロージュアとして活用する構造になっていました。

    フロントドアにも同様の違いがあったので、(標準オーディオを担当している)パイオニアの設計とマークレビンソンの設計思想に違いがあったのでしょうか。
    標準オーディオの方が凝った造りになっているのは興味深いですね。

  • 防振施工準備

    後席のバラシ作業を終えたところです。

    後席まわりのデッドニングを進めるために、分解しまくります。

  • フロアデッドニング

    フロアパネルのデッドニングを済ませたところです。

    最初にフロアから防振作業を進めます。
    遮音効果を高めるために、防振材を全面にくまなく貼り込みました。

  • フロア吸音

    吸音材を敷き詰めたところです。

    防振施工の後、ニードルフェルトと呼ばれる吸音材をフロア一面に敷きました。

  • サイドクウォータートリムデッドニング

    内装の裏に防振材を貼った様子です。

    リアシートの両側の壁にかぶせてある内装の裏にも、防振材を貼りました。

  • サイドクウォータートリム吸音1/2

    防振の後に、吸音材を適用して遮音性を高めます。

    まずは、ニードルフェルトで全面を覆います。。(次に続く)

  • サイドクウォータートリム吸音2/2

    次に純正のシンサレートを戻します。

  • サブウーファーブラケットデッドニング

    サブウーファーユニットを取り付けるブラケットへの工作です。

    純正のサブーウーファーブラケットに対して、MDFで製作したバッフルを上部に合体させます。
    次に、樹脂製ブラケットの共振を抑えるために、防振材を隙間なく貼りこみます。

  • バックパネルデッドニング・サブウーファー設置

    バックパネルへの工作に着手します。

    まず、先ほど手掛けたサブウーファーブラケットを使ってサブウーファーを取り付けて、バックパネルを防振します。
    隙間が多いので、貼れるところにはまんべんなく施工します。

    ウーファーユニットは、BLAM Multix Barrel MB 8Dという、直径20cmのユニットです。
    こちらの商品は、2個ペアでの販売となっておりますが、写真のように使用するのは一つだけですので、もう片方はお持ち帰りいただきました。

  • バックパネル吸音

    防振の次は純正の吸音材を付け戻します。

    これにてリアセクションの作業は完了です。

  • サブウーファーカバーデッドニング

    純正サブウーファーのカバーです。

    いわゆるスピーカーグリルなわけですが、とても軽量に作られており、共振しやすそうでしたので、防振材で重さを付けて、耐振性を持たせることにしました。

  • リアスピーカー

    ヘッドレスト中央のカバーを外して、リアスピーカーにアクセスしているところです。

    センタースピーカー同様に、テレマティック専用スピーカーに転用すべく、配線を組み替えました。
    作業が終わったら、カバーを戻して完成です!

  • 純正DSPアンプ

    トランク内からの映像です。

    トランク最後尾に設置されている、マークレビンソン仕様のDSPアンプです。
    標準オーディオ仕様とは大きさも出力も違います。銘板もちゃんと貼ってありますね♪

    スピーカー配線にはアルミ線が採用されています。軽量な反面、銅線に比べて腐食に弱いと聞いており、切断しての作業は避けたいので、中継コネクターを製作して割り込み配線をします。
    具体的には、純正DSPアンプからスピーカーに向かっているスピーカーケーブルに割り込んで、PLUG&PLAYのDSPに信号を取り込み、DSPで処理が済んだ信号を、またスピーカーケーブルに戻す。という処理を行っています。

  • DSPアンプとサブウーファー用パワーアンプ

    トランクの右端の方面です。

    フラッシュ光の関係で暗く映っちゃってますが、写真中央にあるのがPLUG&PLAY 1080(DSPアンプ)です。
    更に右奥にサブウーファー用のパワーアンプとして使用している、PLUG&PLAY POWERが設置してあります。

  • DSPコントローラー

    DSPコントローラーの設置状況です。

    センターコンソールの運転席側にDSPコントローラー(PLUG&PLAY COMMAND) を固定しました。
    DSPコントローラーの役割は、(1)入力ソースの切り替え、(2)音響セッティングプロファイルの切り替え、(3)ボリューム調整です。

    今回は、メインソースがDSPにAUX接続されているDAPですので、ボリューム調整はこのコントローラーのつまみで行なうことになります。
    定石としては、DAP側のボリュームを十分に上げておいて、コントローラー側(DSP側)での増幅は必要最小限にします。

    そしてナビを使いたい時はヘッドユニットからの入力に切り替えることになります。
    なお、DAP、ヘッドユニットのいずれのソースの場合でも、テレマティックの音声はセンタースピーカーとリヤスピーカーから再生されるように設定しています。

  • デジタルオーディオプレーヤー

    最後にDAPのご紹介です。

    ひじ掛けとして利用できる、センターコンソールの収納部に納めています。
    DAPはAstell&KernのA&ultima SP3000という高級機です♪
    DAPからDSPアンプへの入力には、M&M DESIGN の4.4mmバランスケーブル(AP-A2200III/5.0)を使用しています。

  • 作業後記

    今回はレクサス・LC500のフルオーディオ事例をご覧いただきました。

    システム構成は、フロント2way+サブウーファーをDSPアンプで鳴らすというシンプルな内容ですが、BLAMのフラッグシップモデルを贅沢に使っているため、非常に表現力の豊かなサウンドが得られました。特に、音場全体の基調を支配するサブウーファーシステムについては、ユニットそのものの性能の高さに加えて、余裕のあるエンクロージャーのおかげで、広大な音場の形成に大きく寄与しており、オーケストラから、ロック、J-POPとジャンルを問わないパフォーマンスの高さを発揮しています。


    今回の事例では、BLAMのフラッグシップモデルを起用し、DSPアンプ、ユニット型サブウーファー交換と贅沢に作りこみましたので、税込150万円ほどの予算となりました。これはこれでシステム内容と得られるサウンドからすると、十分にリーズナブルだと思いますが、もっとコスパを追求したい場合は、当店がレクサス車向けに企画しております「 レクサス・サウンドアッププログラム」をお勧めいたします。

    プラン構成はスピーカー交換&ドア防振の”Prime Tone”と、DSPアンプを加えた”DSP Suite”の2つがあり、レクサス車の制約に適合するよう、当店がセレクトした複数のスピーカーとDSPアンプからお選びいただけるようになっています。

    〇”Prime Tone”は、今回のようなフロント2wayとセンターの合計5つのスピーカー交換と、デッドニングによる条件整備を行うプランです。

    純正交換を前提としておりますので、10センチコアキシャルスピーカーがラインアップされているブランドが前提となり、条件にかなうブランドを5ブランド選定しております。
    出来上がりの価格は189,750円(KICKER)から280,610円(Morel02)といったレンジで、今回の事例において適用しております、スピーカーボックスとしてのドアの性能を高める「ドアコンプリートオプション」(58,300円)も用意しています。

    〇”DSP Suite”は上記”Prime tone”によるスピーカー交換にDSPアンプを加えて、自在な音響セッティングを実現するプランです。

    スピーカーとDSPの組み合わせで値段が変わりますが、Prime toneで217,250円相当のBLAMスピーカーとの組み合わせだと、DSPアンプがHELIXのM-SIXで393,470円、audisonのAF C8.14 bitで426,470円、HELIXのP-SIXで536,470円といったレンジです。
    さらにオプションによって、iPhone等デジタルオーディオプレイヤーのハイレゾ再生(Bluetooth接続 or 有線接続)も可能になります。


    ドラレコ、ETC取り付けのような軽作業から、フロントスピーカーの入れ替え、パワードサブウーファー追加、DSPを使った本格的なマルチシステム構築まで、ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください。

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