レクサスLC500hのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.727(お問い合わせの際にお伝えください)
model
レクサス LC 500h
system
メインユニット:純正
デッドニング:フロント、リア
フロントスピーカー:FOCAL UTOPIA M TBM、6WM
センター:純正
リアスピーカー:純正
サブウーファー:BLAM RS10
プロセッサーアンプ:PLUG&PLAY 1080、COMMAND
デジタルトランスポート:audiotechnica AT-HRD1、Fiio K3
パワーアンプ:PLUG&PLAY POWER
ケーブル:audiotechnica、SAEC、ELECOM、SUPRA
comment
フロント2wayと純正サブウーファーを社外ユニットに交換し、DSPアンプ+セパレートアンプ1つを使ってマルチドライブするシステムです。
DSP搭載には、変態的な隠しインストール技を発揮しました。
レクサス・LC500hの事例紹介です。
レクサスの歴史は、1989のLS(日本名セルシオ)から始まっていますが、初期段階では、このLSと、元カムリプロミネント(次いでウインダム)のESの2台体制でスタートしています。
いずれもセダンタイプなわけですが、次にラインアップに加わったのが、元ソアラのSC(1991年)でした。その後、1993年のGS(元アリスト・セダン)、1996年のLX(SUV)、1998年のRX(クロスオーバーSUV)、1999年のIS(元アルテッツァ・スポーツセダン)、2011年のCT(ハッチバック)と次第にラインアップを充実させ、世界に通じるラグジュアリー性をトヨタの信頼性で具現化した、世界に誇る一大ブランドに育ちました。
今回登場のLCは2ドアスポーツクーペなので、SCの系譜に続くモデルということになります。
このLCには、5リッターV8のLC500と、3.5リッターV6+ツインモーターのハイブリッドシステムを積むLC500hの2タイプが用意されています。
500hに採用されているハイブリッドシステムは「マルチステージハイブリッドシステム」と呼ばれ、従来のハイブリッドシステムの課題を解決するための抜本的な改良が加えられています。(初搭載は2018年発売の220クラウンRS系)
従来のプリウス等に搭載されていたハイブリッドシステムは、エンジンはCVTで変速されるものの、モーターについては変速なしの「1段」でした。
モーターに全速度域で一定のトルクを発揮させるのは無理があるので、低速域中心のセッティングにせざるを得ず、スタートダッシュに近い局面では、モーター主導の急峻なトルクの立ち上がりを楽しむことができるものの、高速の追い越しなどでは、エンジンならではの(相対的に緩慢な)トルクカーブに乗る感覚が支配的で、低速域に比べてモーターの恩恵を感じにくい状態にありました。
といっても革新的な低燃費は十分に実現しているので、文句言うな!という話でしかないんですが、日々刻々と膨張を続けるラグジュアリー層の欲求に応えるべく、マルチステージハイブリッドシステムという機構が編み出されました。
マルチステージハイブリッドシステムでは、エンジン+モーターの駆動部の後に、電気制御式の4段自動変速機構を直列に組み込んでいます。
これにより、駆動部全体で発生する出力をシステムの判断で自在に変速できるようになり、ユーザーのトルク要求(加速要求)にリニアに応えられる特性を得ています。また、モーターからエンジン始動に至る過程の「息継ぎ」感も大幅に軽減され、ユーザー評価は上々のようです。
しかしまあ、一般市民からすると、そういった機構があってもなくても、この格好良さだけでノックアウトされてしまいますね。
大きく張り出した前後フェンダーとキュッとしまったウエストのコントラスト、全高1345ミリと低く構えたボディはほんとにシビレます。
前置きが長くなりましたので、次第に軌道修正したいと思いますが、、LCに搭載されているオーディオシステムは2種で、(1)レクサスLCプレミアムサウンドシステムと、オプションの(2)マークレビンソン”リファレンスサラウンドサウンドシステムです。
前者は12スピーカー8chアンプ、後者は13スピーカー11chアンプから成っています。
スピーカーバスケットの数で数えると、フロント3way(ユニット数は2個)、センター、リヤ2way(ユニット1個)、サブウーファーと同じですが、マークレビンソンのセンタースピーカーが2wayになっているので、13スピーカーと一つ多い勘定になっています。
なお、ご推察の通り、取り付けの位置も、ボディ側の形状も同一です。
今回ご登場いただくLCは(1)が搭載されていましたが、しばらくお聴きになって慣れがでてきたのか、より自分好みの音への改善を試みたいということでご相談いただきました。
(このシステムの開発・製造はパイオニアが受託しており、正直言って絶対的な水準はかなり高いほうです。高域側のユニットがすこし大きくて純正位置でのトレードインはできないものの、一部での評価が大変高いTS-Z900PRSと同源の技術が適用されており、干渉が起きないように同軸で配置された高域側2ユニットと、専用設計の制御システムによって繰り出されるシャープな定位感が特徴です。)
オーディオシステム自体の改善に加えて、課題になったのが、外来ノイズの大きさです。
オーナー様いわく、「ロードノイズとエンジン音(排気音)が気になる」ということで、スピーカーの稼働条件の整備として最低限必要なドアの防振の他にも、構造に応じて手当をして欲しいとのことでした。
検討の結果、フロント2wayとサブウーファーを社外品に置き換えて、DSPアンプで鳴らすシステムで決定しました。
ソースはスマホの光デジタルソースをメインに位置付け、ナビを使うときだけ、純正ヘッドユニットの出力に切り替える前提としました。
以下、システム概要です。
○ヘッドユニットからの出力
オーディオシステムは上述の通りなので、セパレート式アンプ以降のところからお話します。
レクサスLCプレミアムサウンドシステムには8chのD級アンプが搭載されています。
内訳はセンター×1/フロントHigh×2/フロントLow×2/リヤ×2/サブウーファー×1で、これらはアンプ出力段階で帯域分割されていますので、フロントのHighとLow、そしてサブウーファーの合計5ch分をDSPに取り込むことで、フルレンジ信号を合成します。
○DSPアンプ他
DSPアンプはPLUG&PLAY 1080(税込126,500円)を起用しました。
PLUG&PLAYはBEWITHプロデュースによるDSPまわりの商品ラインです。
●筐体がコンパクトで、ケーブル接続面が片面に集約され、インストールエリアを節約できる点。●性能に対してリーズナブルなプライス。●アンプ内蔵タイプとアンプレスタイプの両方と、外部アンプも揃えるラインアップの充実度。●そしてなによりアップル製品のようなスタイリッシュなデザインがアピールポイントとなり、HELIX原理主義派以外のしなやかなユーザー層の支持を集めています。
今回は、6ch入力/10ch出力/8chアンプ内蔵のPLUG&PLAY 1080と、サブウーファー駆動用の外部アンプとして、PLUG&PLAY POWER(税込42,900円)、そして外部コントローラーであるPLUG&PLAY COMMAND(税込15,400円)を組み合わせて使いました。
○デジタル入力のためのインターフェース
DSPアンプにiPhoneのデジタル信号を直接入力するためのインターフェースとして、オーディオテクニカのAT-HRD1(税込16,500円)を付けました。
iPhoneのソース自体は、純正のヘッドユニットとBT接続して聴くことはできるわけですが、DSPアンプ導入の理由の半分はハイレゾ再生ですから、インターフェースを導入しました。
iPhoneから、アップル純正のUSB変換コネクタを介して、当AT-HRD1に入力し、光ケーブルでDSPアンプに入力する格好になります。
○スピーカー
FOCALのプレミアムブランド「UTOPIA M」から、TBM(ツイーター・税込181,500円/ペア)、6MW(ウーファー・税込55,000円/1ピース)を選びました。
このシリーズは、どの製品もFOCAL独自のM型(凹型)の断面の振動板を持っているのが特徴です。
凹みのある振動板のストロークによって、●音の拡散性が高い●凹形状部分が小径スピーカーに準じた特性を有し、高域側の伸びがよいといった特徴があります。また、●大口径のボイスコイルとネオジム磁石のコンビネーションで駆動力・制動力が強いという特徴もあり、比較的高めの価格に妥当性を感じさせてくれるパフォーマンスを発揮してくれます。
この他にサブウーファーユニットも純正とトレードインする必要があるのですが、こちらは同じフレンチブランドのBLAMのRS10(税込17,600円/1ピース)にしました。
折角ならUTOPIA Mで揃えたかったところですが、タイトな構造の純正エンクロージャー内に納める都合で、薄型タイプを出しているBLAM製に白羽の矢が立ちました。
RS10はその名の通り10インチ(=25cm)口径の主流サイズのユニットで、取り付け深さが66ミリに抑えてあるので、純正入れ替えの局面では優位性があります。
以上を持って、LC500hのオーディオシステムのグレードアップが実現しました。
冒頭でも触れましたように、外来ノイズ対策に関しても、車格に似合わず?対策できる余地が意外にあったため、防振材や吸音材を多用してそこそこ手をかけ、相応の静寂性を確保できたと思います。
この辺は他の(ノイズが気になる)オーナー様への情報として有用なのではないかと思います。
施工の様子をどうぞご覧ください。
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フロントドア
ドアの外観です。
ラグジュアリー感あふれるいかにもなデザイン。
ドアオープナーなんて、タワマンの調度のようで、グリップ部分は車のドア用に見えません。
ドアのスピーカーレイアウトは、標準/マークレビンソン共通で一つです。
外から見る限りわかりませんが、ドア筐体全体をスピーカーボックスにする一般的なスタイルではなく、スピーカーを取り付けた小型のボックスを取り付けてある「エンクロージャータイプ」を採用しています。 -
ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
インナーパネルは樹脂製です。リブが配置され、当然ながら強度は十分に確保されているはずですが、叩くとそれなりにカンカンしますし、振動に対する共振もしやすそうです。
お客様からご申告いただいた「外来ノイズ」もうなずける気がします。
黒色インナーパネルと同化しちゃってますが、スピーカーが直接とりつけられているのではなく、ボックスがパネルにネジ止めされている様子がわかりますね。
今回は、ボックス入りスピーカーということなので、ドアのアウターパネルへの防振はせず、スピーカーボックスと、インナーパネル、そしてドアトリム裏を防振することで、スピーカー稼働条件の整備と、外来ノイズへの対策を行いたいと思います。
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インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
スピーカーボックスにバッフルを組み、UTOPIA Mの6MWを取り付けました。
そして、そのボックス本体と、インナーパネル全面に渡って、防振材を貼り付けました。
アウターパネルにも貼れば貼っただけの差は出ると思いますが、その分重くもなるし、ドアトリム側にも貼るわけですし、このあたりで止めとくのがスマートだと思います。
次に続く3カットで、スピーカーボックスの加工の工程をお目にかけようと思います。 -
スピーカーボックス加工1/3
純正スピーカーを取り外したボックスの開口部です。
UTOPIA Mを取り付けるのに必要な穴の直径は141ミリです。
この直径にまでスピーカーホールを拡張するために、切り取り線を描きます。切り取りの幅でいうと3mm程度ですね。
切り取りには超音波カッターを使います。樹脂とは特に相性がよく、熱いナイフでバターを切るように、、、とは行きませんが、常温のナイフでチーズを切るくらいの抵抗感で切ることができます。
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スピーカーボックス加工2/3
カット後の状態です。
スピーカーを仮置きしてみたところ、ギリギリ何とか収まることが確認できました。
定石でいけば、ここにMDFなどでバッフルを組んで、スピーカーを取り付けて、、と行くわけですが、ドアトリムの裏面と、ボックスとの間にはほとんど隙間がなく、バッフルを挟む余地がありませんでした。
よって、純正スピーカーと同様に、このボックスに直接固定することにします。
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スピーカーボックス加工3/3
スピーカー取り付け直前の様子です。
車のもともとの構造を前提としてインストールする都合上、純正ボックスを使っていますが、6MWを前提とすると容量不足は否めません。
このような場合の対策として、吸音材詰め込み作戦が有効です。
吸音材の効果の第一は内部で乱反射する中高音や、隅っこなどに停滞する定在波を吸収する効果ですが、第二に、吸音材の繊維との衝突によって抵抗を発生させることで、見かけの容積を増やす効果もあります。
ハコが狭いので、第一の効果も当然ほしいですが、今回は第二に効果を積極的に狙ってたくさん詰めました。
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純正サブウーファー
座面とウーファーカバーを外した状態です。
サブウーファーのボックスは、一見シールドタイプ(密閉型)に見えるのですが、トランク側にポートが設けられています。ボックスだけでは容量が空気ばねが効きすぎるので、トランクの容積も活用する目的があるんだろうと思います。
実はこの段階では、リアシートまわりの鉄板の防振の予定は無かったんですが、分解しているそばからカンカン響くので、ここでの不作為は背信なんじゃなかろうかと焦ってご連絡し、ここにも防振加工をさせていただくことになりました。 -
リヤまわり静音1/3
爬虫類のウロコっぽく見えますね(汗)
でも、施工前は本当にカンカンと甲高い音が響きやすい状態だったのです。
そのままだと、前方のエンジンとマフラー由来の音、車体の下を流れる空気の音、タイヤの転がる音、など色々響いてくることが想像されます。
ということで、鉄板のシート下とサイドカウルに防振材を貼り、鉄板の共振を抑制しました。
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リヤまわり静音2/3
サイドカウル部のアップです。
ご覧いただきたいのは、左のギラギラではなくて、右奥の「穴」の方です。
このサイドカウルの空間には、反響音の軽減を目的として、吸音材を詰めこみました。 -
リヤまわり静音2/3
シートを戻す直前の状態です。
前カットで御覧頂いた、鉄板への手当と併せて、高周波の吸音性能をもつシンサレートを配置しました。
鉄板に貼った防振材が低い周波数の振動を熱に変えて減衰させるのに対して、こちらは人間の耳に聞こえやすい中高音の周波数の振動を減衰させる効果があります。
なにかとノイズが気になるエコカーのシート下やドアトリム裏に入れる他、頭を抱えてしまう雨音対策として、ルーフの鉄板とライニングの間に入れるのが定番です。
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サブウーファーボックス分解
シートバック中央にあったサブウーファーボックスを車体から外して、加工を始めます。
ウーファーユニットを外して、右側にネジ止めされていたフタ状のパネルを外し、フレームだけにしました。
その後、社外ウーファーユニットをつけるためにバッフルを組み込んでいます。(つや消し黒のリングです) -
サブウーファーほか取付
加工後の状態です。
ウーファーユニットは、BLAMのRS10に変わっています。
右側には土台となるボードを取り付けてから、PLUG&PLAYのDSPアンプを固定しました。
DSPはトランク内に置くこともできるのですが、できるだけ使い勝手が変わらないようにと考えると、、ここしかありませんでした。
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パワーアンプ取付
DSPアンプが固定されていたボードの真裏を見ています。
これはサブウーファーのエンクロージャー内にあたる位置ですね。ここにサブウーファー駆動用のパワーアンプを固定しました。
DSPとアンプは文字通り表裏の関係ですので、DSPから生えているプリアウトケーブルが最短でパワーアンプに届きます。
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サブウーファーボックス組み上げ
リアサイドトリムを戻して座面を戻す手前の状態です。
サブウーファーのボックスにはDSPアンプをつけて、ウーファーユニットも入れ替えた関係で全体的に高さが増しているため、ウーファーグリルが付いていたトリムの裏のリブを適宜切除して調整しておきました。
トリムを戻してしまうと、またここまで分解するのは非常に手間なので、最終テストが終わってから座面を戻し、トリムをつけます
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純正ハイレンジ
フロント側に移動して、ハイレンジスピーカーまわりをご覧いただきます。
これは1ユニットの中にツイーターとスコーカーを配置したユニットです。一見、同軸スピーカーに見えてしまいますが、そんな事言うとパイオニアの開発の方はがっかりしてしまいます。
ユニット構成としては、まわりが中音域、中心が高音域なので、同軸配置には違いないのですが、それぞれの振動板から発せられる位相ズレが起きないように同じ面に配置されています。
また、それぞれの振動板が帯域分離を起こさない周波数帯で動作するように、専用ドライバー(CSTドライバー)で駆動するのがミソで、結果として、ドアウーファーを含めた3wayシステムで、これまでにないクリアネスと定位感を獲得しています。
これは純正採用ために簡略化されている部分が少なからずあると思いますが、大本の原理はそんなところらしいです。
市販品だと、carrozzeria TS-Z900PRSになります。ハイレンジ2wayユニットはおにぎりくらいの大きさがあり、純正位置でのトレードインができないのが難点ですが、一度は聴いておきたい製品ですね。 -
TBM取付
FOCALのツイーターを純正位置に設置しました。
今回は、フロント2wayという仕様ですが、今後3way化も視野に入れていらっしゃるということなので、スピーカーケーブルはピラーまで届く長さで2本あらかじめ引いています。
アンプの接続も3wayにできるように、ABチャンネルのプラスとマイナスを組み合わせてパソコンの設定のみで繋ぎ替えて増設できるように仕込んであります。
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AT-HRD1取り付け
オーディオテクニカのデジタルトランスポートAT-HRD1の設置状況です。
これは、スマートフォンのデジタル信号を光信号に変換する機器です。ここで変換された光信号が、リヤに取り付けたDSPアンプに伝送され、高品位再生される仕組みです。
通常なら、DSPの近くや、シート下などに仕込んだりするのですが、今回は場所がないため、コンソール内への設置やむなしというところです。
しかしながら、2極カプラーで電源を供給しているので、必要に応じて取り外せるようになっています。
白く見える手前のはiPhoneとの接続用の「カメラ3アダプター」です。ここから青いケーブル経由でAT-HRD1に信号が入力されます。
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SAEC ZAC TosLink
似たような絵になってしまい恐縮ですが、ケーブルにもコストがかかっているので1カットお付き合いください。
DSPからここまで長めのケーブルで通す必要があったので、予算を奮発してチョイ高級ケーブルを引き回しました。
製品は4メートルの長さがあり、すこし余るので、余剰分はシート下で調整しています。
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COMMAND
最後はコントローラーです。
一連のオーディオインストールによって、サウンドはハッキリ変わるものの、車内全体のどこを見回しても純正のままってのも、ちょっと寂しい?ので、一つくらい変わったところがあるのもいいんじゃないでしょうか。
オシャレなシャンパンゴールドのコントローラーです。
このコントローラーは、入力ソースが純正オーディオのスピーカー出力のみで、音響セッティングは固定、あるいはPCを繋いでセッティングするときだけに切り替える。という使い方であれば不要です。
しかしながら今回は、スマホ経由のデジタル入力と純正ヘッドユニット経由のアナログ入力とソース切り替えの必要があるし、それぞれに応じた音響セッティングも登録してあり、それらの切り替えの必要もありますので、DSPコントローラーはマストです。
あと、サブウーファーのボリュームも単独で調整できるので、ここでも出番がありますね。 -
【作業後記】
今回はレクサス・LC500hの事例をご覧いただきました。
センチュリーのように、政界・財界向けのクラスタに向けた車や、それに準じたレクサスLSのような車は別として、国産ラグジュアリースポーツも1000万円台半ばの高額で販売されるようになり、海外マーケットでもそれなりに評価されていると聞くと、なんだか誇らしく感じてしまいます♪
ポルシェやフェラーリのようにブランド価値がより大きな車だと、20万ドル・30万ドルという値段も一定の妥当性を帯びてくるのかもしれませんが、年々向上するデザイン力に、製品の品質と維持コストを合わせたトータルの価値で測ると、(買えないながらも)コスパよさそうに見えますね。
90年代初頭、LS(セルシオ)初期型の異様な品質の高さが北米市場を仰天させ、ドイツ系のシェアを脅かしたお話を思い出します(^o^)
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さて、持ち上げた直後でなんなんですが、今回のLC初バラシで感じたのは、外来ノイズ対策が意外と簡素だという点です。
オーナー様はノイズが気になるとおっしゃられたので、当店でも感じ取ってみようと、(アイドリングとチョイふかしの範囲で)五感を澄ませてみましたが、実際に市街地走行したとして、それほど気になるものかなぁ??というのが正直な感想でした。
しかしながら、ドア、リヤシートとバラさせていただいて(へんな日本語ですね)、んんっ?これはもっと「やれる」だろうという印象を持ったのもホントのところです。
純正のノイズ対策の手としては、比重の重い防振材をフロアやアウターパネルの一部に貼る(or塗りつける)のと、室内の主流はニードルパンチやスポンジっぽい吸音材です。
今回もリヤシートのフロアパネルの一部には防振材がくっついていて、シートバック側にはニードルパンチ、リアサイドトリムの内側にはスポンジ状の吸音材と、一通りの手はかけてあるのですが、一般的なコンパクトカーやミドルクラスの車を基準に考えると、もうちょっとやってもいいんじゃないかと思えます。
本文でも触れました通り、実際にリヤまわりの鉄板はそこそこカンカンしてましたし、トリムも(フロントドアの分も含めて)外車に比べて、幾分質感が軽く、共振もしやすそうだし、ノイズの侵入も許しそうです。
とは言え、製品価格・製造コスト・製品の性能を高度にバランスさせて、トヨタが世に出した製品なのですから、一介のショップがわかったようなことを言うのは中二病丸出しで恥ずかしい限りなのですが、もし、「ちょっと音が気になるかも」とお思いになるオーナー様がいらっしゃったとしたら、フロアデッドニング、ドアデッドニング、吸音材追加等によって改善のお手伝いができますし、上述の通り、そういった手当によって体感できるくらいの改善余地が残されている点も強調しておきたいと思います。
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オーディオ面では、スポーツカーらしく?室内のインストールスペースがタイトですし、ラゲッジルームに手を付けない条件も加わって、なかなか特殊な方法をとりましたが、フロント2wayとサブウーファーの入れ替えに加えて、追加コンポーネントとして、DSPアンプ+外部アンプ一つをハイダウェイ的にインストールできたので、一定のバリューのある仕事ができたのではないかと自賛しております。
ドラレコ、ETC取り付けのような軽作業から、フロントスピーカーの入れ替え、パワードサブウーファー追加、DSPを使った本格的なマルチシステム構築まで、ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
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