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トヨタアルファード30系のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • アルファードのスピーカー交換とUSB電源増設の事例です

  • 事例No.748(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ アルファード 30系

    system

    メインユニット:ALPINE BIG-X
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:carrozzeria TS-V173S
    センター:なし
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:なし
    パワーアンプ:内蔵アンプ
    ケーブル:SAEC

    comment

    フロント2wayをカロッツェリアのハイエンドモデルTS-V173Sに交換し、デッドニングで環境を整えました。
    後席利用者のためにセカンドシート&サードシートにそれぞれ2口づつ、合計4口のUSB電源を用意しました。

  • ダッシュボード


トヨタ・アルファードの事例紹介です。

今やトヨタの旗艦モデルとして不動の地位を築いた高級ミニバンです。
高級ミニバン市場は、1997年発売の日産エルグランドの登場によって誕生し、当時で月販1万台とされるハイペースで膨張を開始しましたが、そのビッグウェーブに乗るべく、2002年に市場投入されました。

初期型の10系は2002年から2008年まで、次期20系は2015年まで販売され、30系が現行モデルとなります。
兄弟車のヴェルファイアと並んで、トヨタのフラッグシップミニバンに位置づけられるクルマですので、ミニバン本来の目的であるファミリーユースの枠を超えて、黒塗りの法人車や要人車、各種オフィシャルカーといった、セダンの独壇場だったカタい方面にもドンドン採用されていますし、一部ではオラオラ系のカスタム車両も散見されたりと多様性を極め、トヨタならではの懐の深さを発揮しております。

当サイトで30系に関係した話題では、
(1)「T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム」をオプション装備した車両のケースで、「せっかくリヤモニタをオプション装備しても、HDMI入力した画像がリヤだけでしか視聴出来ない問題」を解決するために、ビートソニックのインターフェース商品を組み合わせてインストールし、iPhoneなどの外部ソースをフロントとリヤ同時にミラーリングできるようにした事例をご紹介したり、(2)フロントスピーカーを3way化し、外部アンプやパワードサブウーファーまで含んだフルオーディオの事例などもご紹介しました。


今回ご紹介する30アルファードは、純正レイアウトのフロント2wayの状態でグレードアップしたケースです。

オーナー様はこのアルファードをご購入後しばらく経っていて、ナビはアルパインのBIG-Xを取り付けていらっしゃるものの、スピーカーは純正のままで、そろそろ手を入れてみたいとお考えになられたようです。
当店では、だいぶ前からアルファード/ベルファイア向けのベーシックなパッケージプランをご用意しておりますが、今回はこのプランをベースとして、スピーカーの銘柄とドア防振のグレードを上げるカスタマイズを加え、(ご家族のご要望の強かった?)後席用のUSB電源の増設と合わせてご用命頂きました。

以下、コンポーネント紹介です。

○ナビ
上述のごとく、アルパインのBIG Xです。
堂々の11インチモデルがアルファード専用パネルを使って取り付けられていました。
ご購入当時は、トヨタのSDナビをお選びになられたのですが、その後、BIG-Xに交換されたようです。

スピーカー周りは標準のままですので、4ch出力のうち、フロント側2wayとリヤのフルレンジを鳴らす格好になっていました。

○スピーカー
カロッツェリアのTS-V173S(税込66,000円)です。

TS-V173Sは、パイオニアのカスタムフィットスピーカークラスで最上位のモデルで、カロッツェリアらしい明瞭な音色を価格を上回る豊富な情報量で描き出せるスピーカーです。
当店における販売状況からみても、ご満足の確率が極めて高く、ハズレのないハイコスパ・フラッグシップモデルです。
「バイアンプ接続」に対応したネットワークが付属しているのもポイントで、4ch内蔵アンプのみでも、手軽にクリアネスの向上を図れる点が更に評価を押し上げています。

バイアンプ接続可能なスペックを活かす使い方として、ナビ/ヘッドユニットに内蔵されている4chアンプをすべてフロント側に割り当てる方法があり、後部座席に人を乗せる機会の少ないお客様中心にご用命いただく機会が多いですが、今回はリヤはリヤで鳴らし、フロント側の出力を分岐させて2wayで鳴らすという、純正システム通りの方法で接続しました。

ドア防振については、パッケージプランの標準仕様である、マイルドな制振力を持つドアチューニング・グレードの防振に対して、外部アンプによる駆動にも耐える、デッドニング・グレードにグレードアップして施工しました。

スピーカーの取り付けについては、当店オリジナルのMDF製作によるカスタムバッフルを介して固定することで、スピーカー振動板の前後ストロークのブレを抑えた、リニアな再生条件を整えました。

スピーカーケーブルは、当店のベースグレードとしておすすめしているSAECのSP-350に引き換えて伝達ロスを減らしました。

○HDMI入力インターフェース整備
HDMI/USB接続ユニットを取り付けました。
といっても、BIG-Xの背面のHDMIポート/USBポートをケーブルで延長して、トヨタの純正スイッチパネルにソケットの顔を出させるという、アルパインの純正パーツ(KCU-Y62HU)を取り付けただけです。
取り付け位置はドライバー左側のヒザ付近のパネルです。

○セカンドシート&サードシート用USB電源ソケット追加
ご家族のエンタメを支える重要インフラとして、USB電源を整備しました。
セカンドシート用として中央大型コンソールの背面に2口。サードシート用として、車両両脇にそれぞれ1口づつ。合計4口整備しました。
(車両引き取りにご同行いただいていた)お子様から歓喜の雄叫びが立ち上っていました♪


以上の施工によって、音の出口の環境整備を一気に整えました。

当店では、ナビやヘッドユニットといった再生機器、ならびにDSPなどの増幅機器のグレードアップを考える前に、まず信号を空気の振動に変換する「音の出口の整備」を優先すべき!というスタンスをとっております。

今回の事例は、正にその分野に集中投資していただいた事例で、総じて予算がふくらみがちな再生・増幅系の投資に比べて、大変コストパフォーマンスの高い音質向上を果たすことができました。
費用の総額はリヤ周りのUSB電源の増設も含めて、税込237,930円でした。

それでは施工の様子を御覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアチェックから始めていきます。

    ドアトリムの奥行き(厚み)は、車の重厚なイメージほどは深くないのですが、そうは見えないのはトヨタのデザイン力の賜ですね。
    他の車たちと同じく、グレードによって肘掛けの化粧パネルのバリエーションが複数あるようです。

    スピーカーレイアウトは、右下のスピーカーグリルにウーファー、ダッシュボード両脇にハイレンジスピーカーの2wayで、リヤには2wayの合計8スピーカーになります。

    あと、極めて小ネタになっちゃいますが、写真で赤く光っているカーテシランプ。
    これは、ベースモデルのSグレードだとリフレクターレンズになっていて光りません。これを光るようにしたいと考える方は少なくないようですが、裏側に配線が来ていないので、DIYは少々面倒です。
    当店でも作業可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。オーディオ関係との同時作業はもちろんのこと、単独作業でもお受けいたします♪

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    スピーカーホールのカバーは、ビニールシートに遮音用のゴムシートを重ねたタイプです。
    左上の楕円形のへこみは、ひじ部分の逃げのためにカップ状に整形されたビニールシートですね。室内を広くとるための手法として、車格に関係なく幅広い車種で採用されています。

    純正スピーカーは、楕円ベースの18cm円形タイプです。
    固定はトヨタお得意のリベット留めですので、取り外す際には細いドリルを使って削り取ります。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    ビニールシートを取り除いて清掃・脱脂し、アウターパネルの防振の作業を終えたところで電話がなりました。。
    「プランの内容の相談です。ドア防振をデッドニングにできますかね?」

    ということで、マイルドな効き目のドアチューニング用の材料を貼った上から、強めのデッドニング用材料を重ね張りする展開になりました。
    後々のシステム見直しで防振をグレードアップすることは時々ありますが、まさに作業途中での変更はまれです。ライブ感がたまりません♪

    実はこのお電話で、スピーカーもTS-V173Sに変更になったのでした。一歩先の展開がわからないのが人生の醍醐味なのかもしれません。(在庫を切らしてなくて良かった!)

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    カスタム製作によるバッフルにスピーカーを装着して、配線を引き回したらサービスホールを防振します。
    TS-V173Sに付属するネットワークは、ツイーター用とウーファー用が別々になっているので、設置場所をうまく見つけないといけません。アルファードの場合、ドア内に設置できる場所が見いだせないため、ナビ裏の空間に固定することにしました。

    ドアへのハーネスの引き込み方法については、従来の方式だと、ドアの前側の側面の穴が設けてあり、ハーネスが通してあるゴム製のじゃばらを取り付けて配線する方法でしたが、近年の車はドアの手前(インナーパネル側)を這わせるように取り付ける方法が増えてきています。こちらのほうが組立作業/メンテナンス作業の工数が削減できそうですね。

  • 純正ツイーター

    ツイーターグリルを外して中を見てるところです。

    最近のトヨタ車に見られるコーン型のツイーターです。
    一般的なドーム型のツイーターに比べると、高音域の輪郭が甘いのは否めませんが、再生可能周波数的には高域ユニットとして妥当といえる値が出てるんだろうと思います。

    なお、同じコーン型でも、ツイータースコーカーという名称で、中音域側までレンジを広げているものもありますが、こちらは完全に高域のみが再生されているようです。

  • ツイーター交換

    TS-V173Sのツイーターに交換したところです。

    このツイーターはフェイズプラグがついていて、中央がとんがってるので、純正ユニットと同レベルの深さでとりつけると干渉してしまいます。
    当店オリジナルの樹脂製ブラケットの中央をくりぬくと、サイズ的にはなんとか収まりますが、強度がダメダメになってしまうので、汎用の金属のステーを加工して固定しました。

    こういった大型のツイーターにも対応できるように、オリジナルブラケットの見直しを進めています。
    近日中に3タイプ追加してリニューアルする予定です。時期が来ましたら販売開始いたします!

  • USB電源増設(セカンドシート)

    大型コンソールの後ろ側の様子です。

    セカンドシート用の電源として、中央のブランクキャップに市販のUSBソケットを埋め込みました。
    周囲の乳白色のフチはイルミ連動で青く光るので、夜間の視認性が高くていいですね♪

  • USB電源増設(サードシート)

    サードシート用に引き込んだUSB電源ケーブルです。

    左右対象の位置に1本づつ引き込んで(引き出して)あります。
    クォーターパネルを分解して埋め込み型のソケットを装着することも出来るのですが、成果に対してコストが過大ですので、機能優先・コスト優先の方法でご提案いたしました。

    配線引き出しの経路としては、前席の左右のキックパネル付近からアクセサリ電源を取り出し、それぞれを左右のサイドシルを這わせて、後席まで引いています。


  • 今回は30系アルファードのサウンドアッププランをご覧いただきました。

    ミニバンは、クーペやセダンに比べて、車両後端のラゲッジスペースを含めてリヤ側の使い勝手が重視される車のため、DSPや大型アンプ等のインストールスペースが見出しにくいハンデがあります。

    アルファード/ヴェルファイアの場合、助手席のシート下は比較的スペース(高さ)があるため、大きめのアンプやパワードサブウーファーを入れることも可能なのですが、今回の事例のように、ナビをヘッドユニットとして、フロント2way+リヤ2wayの純正通りのレイアウトでコスパよく楽しむスタイルをお選びになるお客さまが多いようです。

    スピーカー入れ替えの方法として、ウーファー(ドアスピーカー)はについては、しっかりしたバッフルを介して17センチクラスの製品を取り付ける方法の一択ですが、ダッシュボード上のハイレンジ側については、複数のパターンが考えられます。

    (1)一般的なツイーター
    第1選択肢は、一般的な2wayスピーカーセットに付属しているドーム型ツイーターをトレードインで取り付ける方法です。
    純正ツイーターグリルの下はそれなりに余裕があるので、今回の例にように直径がそこそこ大きなハイエンド系の製品でも、ブラケットを工夫すれば取付可能です。

    (2)小径フルレンジスピーカー
    形式的には純正に近いとも言えると思いますが、7センチ〜8センチ径のコーン型ユニットをトレードインする方法です。ドーム型のツイーターほど高音域の輪郭がキリッとしないので、柔らかめがお好みの方には向くかもしれません。
    この条件を満たすユニットはそう多くないので、具体例をあげてみます。
    ・KICKER  KSC2704(税込16,940円)再生可能周波数300Hz-20kHz
    ・BLUE MOON AUDIO MX080(税込36,300円)140Hz-12KHz
    ・BLAM LFR80(税込37,400円)150Hz〜37kHz

    (3)小径コアキシャルスピーカー
    真ん中にツイーターユニットを持つコアキシャルスピーカーを持ってくるという手もあります。
    ハイレンジ側の帯域が深くなる分、音に厚みを出すことができます。ネットワーク・フィルターを上手く使って、ウーファーとの境界を調整すると、良いところが引き出せると思います。
    ・KICKER KSC3504(税込16,940円)80Hz-20kHz
    ・KICKER CSC354(税込10,890円)80Hz-20kHz
    ・ETON RSX-80(税込66,000円)99Hz-22kHz

    基本的に、ネットワークつきのドーム型ツイーター+ウーファーの2wayセットが検討の中心になるでしょうけども、小径コーン型のハイレンジスピーカーはトヨタ・スバルで多用されつつあるので、上記(2)(3)の選択肢についても、一度は視野にいれておく価値があるのではないかと思います。


    ご予算とご希望に応じて、柔軟にプランさせていただきます。どうぞお気軽にお声掛けください♪

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