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トヨタGRスープラのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.747(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ GRスープラ

    system

    メインユニット:Toyota Supra Connect HDD ナビゲーションシステム
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165(ツイーター)、MX080
    センター:BLUE MOON AUDIO CX100
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO CX100
    サブウーファー:BLUE MOON AUDIO SX165(ウーファー)
    パワーアンプ:audison Prima AP F8.9bit
    ケーブル:純正、SAEC、audiotechnica

    comment

    全てのスピーカーを交換し、8チャンネルDSPアンプで駆動しています。
    スピーカーケーブルは純正を使って引き直しを省略し、コストダウンを図りました。合計税込569,976円のプランです。

  • ダッシュボード


トヨタ・GRスープラ RZの事例紹介です。

スープラは言わずと知れたトヨタのスポーツカーブランドで、半世紀近くもの歴史を誇ります。
初期型A40の発売が1978年で、セリカの派生車種として誕生しています。
2代目のA60(1981年)で、リトラクタブルヘッドライトを与えられました。
(この2代目までは、海外でスープラ、国内ではセリカXX(ダブルエックス)として販売されていました)

3代目のA70(1986年)で国内外共に「スープラ」で一本化され、4代目のA80(1993年)でトヨタ史上最強と謳われる「2JZ-GTE」エンジンを与えられ、長らく黄金時代を謳歌しました。この4代目は2002年に生産終了を迎ることとなり、次期モデルについては、あるようなないような・・事実上の白紙状態にありましたが、17年後の2019年に5代目となるDB型(通称A90型)が販売されることになりました。

スープラの歴史は直列6気筒の歴史だったわけですが、A80に搭載していたJZ型をもって直6の生産を終了していたため、当時唯一の直6メーカーであったBMWとの提携によって開発することになったようです。その結果、同じプラットフォームを共用して、BMWではZ4、トヨタではスープラとして開発されることとなりました。
同プラットフォームといっても、例えばハチロクとBRZのようにごく一部しか違いがないわけではなく、Z4がオープン専用であるのに対して、こちらはクローズド専用といったように、随所に大きな隔たりがあり、(それぞれ試乗させていただいた感じでも)まったく別の車に仕上がっています。


新型スープラのグレード展開は、先代のA80にならって、ベースグレードのSZならびにSZ-Rと、上位グレードのRZに分かれており、前者には2,000ccツインターボ、後者には3,000ccツインターボエンジンが与えられており、やっぱり?RZの売れ行きがよいように聞いています。

そして今回ご登場頂くのは、RZグレードの一台です。
オーディオシステムは、12スピーカーから成るJBLプレミアムサウンドシステムが装備されているのですが、オーナー様の期待には届かなかったようで、グレードアップのご相談をいただきました。

上述のとおり、BMWのZ4と多くの構造・部品を共用しているクルマなので、(走りに影響のない)オーディオシステムの基本構成も似通っていて、リヤ周りのスピーカーのレイアウトに違いがあるものの、純正セパレートアンプから各スピーカーへのチャンネル配分、ならびに末端のスピーカーの構成については全く同じです。
よって、当店がBMW車全車種に向けてご用意しているBMWブライトオーディオパッケージZ4用のプランをそっくりそのまま適用できるため、プラン内容の検討に時間を要することなく、ほぼ規定の内容通りでご注文いただくこととなりました。

システムの概要としては、メインユニットならびにセパレートアンプまでは純正のままとし、アンプからの出力を社外のDSPアンプに入力し、フロント2wayスピーカー、センタースピーカー、リヤスピーカー、サブウーファー(2つ)の合計9スピーカーを鳴らすシステムです。

以下、コンポーネント紹介です
◯DSPアンプ
audisonのprima AP F8.9bit(税込154,000円)です。
歴史あるAP 8.9bit(税別11万円)をベースに、内蔵アンプ出力を85 W x 8(4Ω時)とパワーアップし、デジタル入力のサンプリングレートを192kHz/24bitとスペックアップしたモデルです。

今回のAP F8.9bitは、先輩のAP 8.9bitと同様に、内蔵8ch+プリアウト1ch=9chまでのプロセシングに対応しています。今回は内蔵8chのうち7chを使って、フロント2way(2ch)、センタースピーカー(1ch)、リヤ(2ch)+サブウーファー(2ch)を鳴らしています。

◯スピーカー
BLUE MOON AUDIOで揃えています。
センタースピーカーとリヤスピーカーには、コアキシャルスピーカーであるCX100を使います。
同ブランドの2wayスピーカーセットであるSX165のツイーターをフロントドアのツイーターとして用い、ウーファーをリヤフロアのサブウーファーユニットとして使います。
残るはドアのウーファーですが、ここには8センチフルレンジスピーカーであるMX080を使います。

これによって、純正12スピーカーのうち、9つが入れ換えられる格好になります。
なお、システム図内でもお示ししておりますように、センターとリヤスピーカーはもともと2wayセパレートですが、お隣のウーファーをコアキシャルスピーカーに置き換えて、高音域までカバーしてしまうため、ツイーターはキャンセル(外さないけど配線を繋がない)状態にしてあります。

スピーカーへのケーブルは純正ケーブルを活用し、DSPならびにスピーカーへの接続加工で必要になる分のみ、お店のスピーカーケーブルを足して使っています。


以上を持って、スープラのオーディオシステムのグレードアップならびに最適化を果たすことができました。

セパレートツイーター3つをキャンセルした都合で、見かけのユニット数は12個→9個に減りましたが、各ユニットの性能向上によってパフォーマンスは遥かにアップしています。
これに加えて、純正プレミアムオーディオではなし得なかった、DSPによる音場の最適化を図りましたので、次元の違う環境に仕上がっています。

価格的には、規定プランの総額638,550(税込)に対して、569,976(税込)です。
施工の様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアの外観から見ていきます。

    コストメリットの追求の都合でプラットフォームは共通化するものの、それぞれがオレんちの車だ!と頑張って個性を追求した様子が感じられます。
    ドアの外形は一緒ですが、ドアトリム上のデザインは全く別の車になっています。(Z4はこちら

    スピーカーのレイアウトも全然違ってますが、BMWはハーマンカードン、トヨタはJBLとブランドは違うものの、ユニットは共用しているようで、ついているものは全く一緒です。
    こういうやり方も、広義のバッジエンジニアリングの手法として肯定されるんでしょうか。購入者さんが納得されていればいいんでしょうけど、何かもやもやしますね。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    ご覧のように、中央のサービスホールを一枚のモジュールパネルでふさぐ構造になっています。
    ドアの面積に対して、サービスホールは小さめで、インナーパネル側の「フチ」は大きいので、剛性的にはかなり強そうです。

    ドアスピーカー(ウーファー)は約10センチ径のものが付いています。(ツイーターはドアトリムの裏側に付いてます。)

  • アウターパネル作業

    アウターパネルに対する作業が終わったところです。

    モジュールパネルを外して、清掃および脱脂をした後、アウターパネルに防振材を貼ります。
    今回は、制振力の強いデッドニング・グレードで施工していますので、短冊状にカットした材料を等間隔に配置しています。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    ウーファーのスピーカーホールにはアルミバッフル付きのMX080を取り付けています。もともとはBMW用に用意したバッフルですが、当然ながらネジ穴が一緒なので、無加工で取り付けられます。

    ツイーターとスコーカーの間には、SX165に付属しているネットワークを介在させて結線しています。
    配線の経路としては、ドアの右上から生えているハーネスから、左下の黒いネットワークに入り、もと来た道を折り返すようにウーファーへのつながっています。ツイーターに向かう配線は、更に上に伸びて、右上にちらっと見えている赤白ケーブルの先のギボシ経由で接続するようになっています。

  • 純正ツイーター

    交換前の純正ツイーターです。

    ドアの内装側に設置されているツイーターを裏側から撮影しています。
    オレンジ色のラベルには、BMWのマークとハーマンカードンのロゴが印刷されているので、くれぐれも凝視しないようにお願い致します。

  • ツイーター交換後

    SX165のツイーターに交換したあとの様子です。

    純正ツイーターを押さえていたツメの先を少しだけ切り落として、ツイーターを収めています。
    固定には2液性のエポキシ接着剤を使っています。

    ツイーターから伸びているケーブルの先のギボシが、2カット前の写真の右上にあるギボシと接続されます。

  • 純正センタースピーカー

    ダッシュボード上面・中央にあるセンタースピーカーユニットの様子です。

    プレミアムオーディオで採用が進んでいる2wayタイプなので、ツイーターとウーファーが分かれています。配線は1系統が分岐されてそれぞれに入力されるようになっており、ツイーター側にはハイパスフィルタが組み込まれています。

    ウーファーユニットは、リヤスピーカー(後出)として使われているものと同じものです。

  • センタースピーカー交換後

    交換後の様子です。

    センタースピーカーの交換候補としては、8センチフルレンジのMX080という選択もアリですが、「2way構成のセンターユニットを1ユニットにまとめる」というコンセプトで、コアキシャルタイプのCX100を起用しました。

    純正ツイーターユニットへの接続は解除してますので、全く鳴っていません。が、わざわざ取り外すまでの理由もないので、そのまま残しています。

  • リヤスピーカーとサブウーファー

    次にリヤ周りに移動します。。

    写真は左側(助手席側)のリヤスピーカーとサブウーファーです。
    写真がちょっと近くてイメージしにくいかも知れませんが、助手席の人の左ひじの後方に2wayリヤスピーカーが、背中の真後ろにサブウーファーがレイアウトされています。

    なお、コンバーチブルのBMWのZ4の場合、フロントシートの背面に垂直の壁を立てて、その壁これらのユニット群をレイアウトしているので、見た目は全く異なります。(でも使われているユニットは同じです)

  • 内装取り外し

    同じアングルで内装を取り外したところです。
    結構手間がかかりました(汗)

    壁面についている2wayリアスピーカーは、センタースピーカーとして配置されていたのと同じユニットが使われています。
    手前のサブウーファーは、BMW車で多用される下向き方式で取り付けられています。直径は約20センチといったところです。

    余談ですが・・・
    サブウーファーの周囲を覆っている黒いカバーは、センターコンソールを分解しないと外れない構造でしたので、浮かせて作業をすることにしました。
    基本的に外せるものは全部外したほうが作業性も作業品質も上がりますが、脱着に要する手間がそこそこ大きいのと、無理に外さなくてもなんとか作業できるとの見込みから、分解による破損リスクを回避する方を優先したほうが妥当だろうと判断しました。
    文字にすると一行ですんじゃいますが、決定に至るまでに2時間ほどかかっちゃいました(笑)

  • リアスピーカー交換(加工前)

    純正のスピーカープラケットです。

    ブラケット形状こそスープラ用ですが、使われているユニットは(他も含めて)BMWと共通ですね。おまけに、手前には例のオレンジのラベルが。。

  • リアスピーカー交換(加工後)

    ユニット入れ替え後の様子です。

    フィッティングのためにバッフルを制作して、ユニットをCX100に入れ換えています。
    純正ツイーターの方は、センタースピーカーへの対処にならって、そのまま残しています。

  • 純正サブウーファー

    スピーカーグリルを外して、純正サブウーファーを露出させた状態です。

    ユニットの直径は20cmほどあります。
    モノは、BMWと同じ型をしていて、コネクターの仕様も同じでした。

  • サブウーファー(交換後)

    SX165のウーファーに交換したところです。

    サイズダウンしたので、低音が弱くなっちゃうのでは?という不安もありそうですが、ご心配には及びません。

    再生可能周波数の下限を決める最大の要因はユニットの直径に違いありませんが、(1)振動板の素材と(2)マグネットの強さの点において、今回は純正を上回っているので、素の状態でも低音は十分伸びています。
    また、DSP調整によって、さらに低域を強調するような味付けも出来るため問題なしです。

  • DSP設置

    DSPアンプの設置状況です。

    純正のウーファーボックスにフィットさせるように制作したので、どこから先が作り物がわからないですね。

    audisonのDSPが埋め込まれている逆台形?のハコの部分が制作物で、フロア側から立ち上がっている横長のハコ(ウーファーボックス)が純正の部分です。
    要は、横長ウーファーボックスの中央のくぼみに部分に合わせて、アンプボードを制作してはめこんだ。ということです。

    実用性への配慮は世界一のトヨタとは言え、やっぱりスポーツカーですね。ラゲッジフロアを侵食せずに、室内側で収めようと考えると、やっぱりスペースがありませんので、こういうところを活用する発想が必要になってきます。

  • 資料写真:ラゲッジルーム

    作業には関係ありませんが、資料として撮影したので追加しておきます。
    ラゲッジルームのフロア下の様子です。

    フロアボードを取り外すと、バッテリーが設置されています。
    DSPや大きなアンプ、電源レギュレーターなどをガッツリインストールする場合に重宝するスペースなのですが、これだと全く手が出せませんね。

  • 資料写真:純正アンプ

    荷室の左後ろに純正セパレートアンプと、ASD(Active Sound Design)ユニットが設置されています。

    中央の縦長のシルバーがセパレートアンプで、その右上の小さいのがASDユニットです。
    アンプのカプラーとASDのカプラーは、当然ながらBMWと同じものでした。

  • 作業後記

    GRスープラ RZのサウンドアップ事例をご覧いただきました。

    BMWとの共同開発の車とは言え、BMWの純正部品や、BMW流の発想で決められた仕様が散見される車のようです。
    オーディオシステムは好例で、ドアにツイーターと10センチクラスの小径スピーカー(スコーカー)、フロアに20cmウーファーという構成はBMWの専売といっていいスピーカーレイアウトで、固定が甘いスコーカーと、大味なウーファーとのつながりがイマイチな感じもBMWゆずりです(笑)

    このあたりの特性は、スピーカーのスペックの向上と、ドア防振の施工によってだいぶカバーすることが可能で、さらにDSP投入によって音場の最適化が果たせれば、一般的なハイエンドオーディオインストール車両と遜色ないレベルにまで引き上げることが可能です。

    このクルマ向けのオーディオグレードアッププランについては、文中でも触れました通り、BMW Z4とまったく同じコンポーネント構成になっているため、当店でBMW車向けにご用意しておりますBMWブライトオーディオパッケージのZ4用プランがそのまま適用可能です。

    規定のプランは以下の5プランをご用意しており、ご予算に応じてお選びいただけるようになっています。

    F1:フロントスピーカー交換とドア防振
    167,200円
    F2:F1に対してセンタースピーカー交換をプラス
    217,800円
    F2R:F2に対してリアスピーカー交換をプラス
    282,700円
    F2R-8W:F2Rに対してサブウーファー交換と、8チャンネルDSPアンプを搭載
    638,550円
    F2-8W:F2R-8Wからリアスピーカー交換をキャンセル
    569,800円

    今回の事例はF2R-8Wを基準として、2wayセンタースピーカーをコアキシャル化したのと、スピーカーケーブルを引き直さずに純正ケーブルを活用した2点においてコストダウンを図り、合計569,976円(税込)で収めました。


    これらのプランをそのままでも良いですし、たたき台としてカスタマイズすることも可能です。
    お客様のご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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