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トヨタアルファード30系のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.726(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    トヨタ アルファード 30系

    system

    メインユニット:アルパインBiG-X11インチ
    ドアチューニング:フロント
    フロントスピーカー:KICKER KSC2704(スコーカー用)/KSS6904(2way用)
    センター:なし
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:KICKER HS10
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:SAEC

    comment

    標準オーディオのフロント2wayスピーカーを3way化して、パワードサブウーファーを加えたプランです。
    ツイーターをピラー上につけてシャープな音像を目指しました。

  • ダッシュボード


アルファードの事例紹介です。

初期型の発売が約20年前の2002年で、現行の30型で3代目を迎えます。

兄弟車のヴェルファイアと並んで、トヨタのフラッグシップミニバンに位置づけられるクルマですので、ミニバン本来の目的であるファミリーユース向けのみならず、その実用性から、セダンの独壇場だった法人車や要人車、ハイヤー、さらには各種オフィシャルカーといった、おカタい方面にも活躍の場を広げています。


現行の30型(マイチェン後)になってから、個人ユーザーさん中心に話題なのがディスプレイオーディオの取り扱いですね。
ディスプレイオーディオですので、テレビ試聴はできず、ナビ機能も当然なく、(1)ラジオと(2)USBソース(3)ブルートゥース再生、(4)ミラキャストのみに限られます。

これに対して、○テレビチューナー、○ナビ(標準/T-Connect)、○CD/DVDプレイヤー追加、○フリップダウンモニター追加と、必要に応じてオプション追加する仕組みになっています。
「フル課金」して一式揃えるとなると、20万を超えてきてしまいます。

それならオプションオーディオのJBLシステムはどうか?というと、上記の機能が一通り使えるようになって、HDMI入力経路も確保できる(リヤ試聴のみ)ようになるといえども、総額656,000円(リヤモニタ代別)とカナリの金額になるため、なかなか悩ましいところです。

そうなると、いっそ社外ナビのほうがいいんじゃないか?という方向に考えが及ぶ訳ですが、実際のところ、JBL入れるよりも安く上がる上、HDMI入力による前後モニタへのミラーリングも楽勝という、小さいようで巨大な課題も解決できるということで、ニーズは膨らんでいるようです。

ただし、当然のことながら、標準で装備されているディスプレイオーディオを「物理的にどかす」ことが前提となります。
一見、低機能に見えるディスプレイオーディオであっても、SOSエマージェンシーコールやドアロック設定、室内照明などの設定機能を司っているため、スパッと外すのは抵抗があります(外した時の設定が維持されるようにはなってるので運行には支障が出ないようです)。

ここにサードパーティやプロショップの活躍の場(商機ともいう)があるわけですね。
当店のようなお店では、ディスプレイオーディオを外す、あるいは電気的な接続を維持したまま移設して場所を空けて、ナビを取り付け、さらにフリップダウンや車外カメラ等のシステム一式の取り付けを行えます。
また、JBLを入れた車両についても、サードパーティ製品を活用して、フロントモニタにもミラーリングできるようにする施工も行っています。

前置きが長くなりましたが、今回お迎えしたアルファードは、標準仕様でお求めになった後、11型のBIG-Xに換装済みの車両です。

上記のような社外ナビ入れ替えは、当店のようなお店でも対応できますが、一番人気のBIG-Xに関しては、アルパインスタイルというメーカー系のカスタマイズショップでもフルに対応しています。
屋号に「アルパイン」の文字が輝いてますからねー、仕事じゃ負けないと思いたいですけど、ブランドで勝てるワケありません(笑)

で、そのアルパインスタイルでは、ヘッドユニット取り付けの前提として、ディスプレイオーディオを移設するプラン/外してしまうプランのいずれかを選べるようになっているようです。

これにて、お客様は念願の11インチ大画面を手にされ、ナビやテレビ、各種インターフェース等の課題も解決されたわけですが、オーディオの部分についてはプロショップに頼んでみよう。。という気になられたようで、有難いことに当店へお声かけいただくに至りました。

標準のオーディオシステムは、前述の通りDAをヘッドユニットとして、フロント2wayとリヤ2wayの8スピーカーとなっています。
オーナー様は、メーカーオプションのJBLや、アルパインから販売されているスピーカーでも示されている「フロント3way化」がお望みでしたので、これにパワードサブウーファーも加えてシステムアップすることになりました。

以下、システム概要です。

○スピーカー
KICKERのKSS6904(税込63,800円)(2way用)と、KSC2704(税込16,940円)(スコーカー用)です。

前者のKSS6904は2wayスピーカーセットで、1インチのツイーターと、純正の形状にフィットする楕円形(16×23cm)のウーファーと、パッシブネットワークがセットになっています。
対して、後者のKSC2704は、7センチ径の小型フルレンジスピーカーです。

標準では、ドアのウーファーとダッシュボード上のコーン型ハイレンジユニットとの2wayになっていますので、ドアにKSS6904のウーファーを入れ、ハイレンジユニットをKSC2704に差し替えて、KSS6904のツイーターをAピラーに取り付けることで、フロント3way化を果たそうというわけです。

スピーカー配線の接続については、標準オーディオだと、片側1chを2つに分岐して、ドアウーファーとハイレンジに分配する格好になっています。
今回は、全てスピーカーケーブルを引き直した上で、ドアウーファーにはフルレンジで直接入力し、ハイレンジ側のケーブルの先にKSS6904付属のパッシブネットワークを繋いで、そこから新設ツイーターと、旧ハイレンジのスコーカー(KSC2704)に分岐させる格好をとりました。

ネットワークの使い方はちょっと変則的になりますが、片側1ch(or 2ch)出力の2wayシステムを、ネットワーク付き2wayスピーカーキットと、小径スピーカーを組み合わせて3way化するときによく使う手です。
ツイーターと(その下の)スコーカーとの切り分けはネットワークでキレイに処理して、スコーカーと(その下の)ウーファーとの間は、それなりにカブりはするものの、コストなりの満足度は得られるという解釈で落ち着いています。
(すり合わせたい場合はウーファー側にローパス(ハイカット)フィルタを入れるか、市販の3wayネットワークの適当なもので全体を束ねるか、DSPアンプを入れて抜本的にやるか。の三択になります)

○パワードサブウーファー
KICKERのHS10(税込85,800円)を使いました。
シート下設置を前提として、サブウーファー本来の低い基音を出す性能と、楽しいブンブン性能を求めると、現行製品ではこれが一番手かなということでおすすめしました。

アンプの定格出力は180W、直径10インチ(25センチ)のウーファーをもち、ボディはダイキャスト製です。5.2kgとずっしり重いため、振動板のストロークによって発生する振動(ハコのブレ)による損失が起きにくく、安定したヘビーベースを発生させてくれます。

設置にあたっては、助手席シート下にアルパインのチューナーがあったので、それをまたぐようにゲタ状の台を作成・設置して、その台の上に本機を固定する方法をとりました。
後部座席に向かうエアコン送風口もきちんと機能します。

以上を持って、アルファードのフロント3way化とパワードサブウーファーの追加が実現しました。

ナビまわりに関しては、いろいろと悩ましい車ですが、スピーカー/オーディオシステムとしては、特に難しい車ではありません。
標準の2wayのままでも、今回のような3wayでも、社外ユニットへのグレードアップが可能です。

施工の様子をどうぞご覧ください♪

(注)文中の価格は2022年6月1日に予定されている改定後の価格です。

  • ドアトリム取り外し

    スピーカー入れ替えの対象となるフロントドアのトリムを外したところです。
    (ドア外観の写真は撮り忘れてしまいましたm(_ _)m)

    この車のスピーカーレイアウトは、フロントがドアスピーカーとダッシュ上のハイレンジスピーカーの2way、リヤも2wayで合計8スピーカーです。
    (ちなみにJBLは17スピーカー。内訳はこちら

    フロントのウーファーは、楕円形のバッフルに丸いコーン(振動板)というおなじみの組み合わせです。
    インナーパネルへの固定は、これまたおなじみのリベット留めです。ドリルの刃を中心に優しく当て削り落とす要領で外します。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです

    サービスホールを塞いでいたビニールシートを剥がし、接着剤代わりのブチルゴムを奇麗に除去し、アウターパネルを清掃、脱脂します。
    今回のドア防振はマイルドな効果のドアチューニング・グレードで実施しますので、オーディオテクニカの丸い防振材を使います。

    スピーカーバッフルは、KICKER KSS6904に付属している、樹脂製のバッフルを使用しています。
    MDF等でカスタム製作する際と同様に、バッフルの内側をアルミテープを貼り、鉄板とバッフルの隙間から雨水がにじまないように配慮します。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    スピーカーケーブルを引き込み、スピーカーを固定した後、インナーパネルの防振を行います。
    防振は、全てのサービスホールを塞いで気密性を上げるのと、鉄板の要所に配置して共振を防ぐのと、2つのアプローチで行います。

    スピーカーの振動板は純正の丸に対して、ワクいっぱいの楕円形となったことで面積が増えています。
    ざっと計算してみると30%強、増えていますし、モーター部も強化されてますので、音圧・情報量も上がりますね。

  • 純正ツイーター

    純正ツイーターの様子です。

    ダッシュボード両脇、フロントガラスと触れる面にあるツイーターグリルの中にいます。
    ツイーターというと、社外品では1インチ≒2.5cm径のドーム形状が一般的ですが、最近のトヨタ車では、コーン型が採用されるようになりました。
    理由はわかりかねますが、入力されている信号を分析してみると、ドーム型に割り当てているのと同じような帯域のようで、とくにクロスポイントを下げるような意図は無いように思います。
    やっぱコスト的に有利なんでしょうか。

    なお、JBL仕様では、ココに同軸タイプの2wayスピーカーが装着されます。

  • スコーカー取付

    ツイーター→スコーカーへ換装後の状態です。

    純正ツイーター(というかハイレンジスピーカー)から、スコーカー(としての小径フルレンジユニット)に換装しました。
    冒頭でもご紹介しておりますとおり、これはKSC2704という型番にて、単品で販売されている製品です。

    キッカー製品は純正置き換えに便利なフィッティングパーツが(異様なまでに)充実しているのが特徴です。
    今回は、OG269/ALIVEという品番のバッフルパーツ(税込み4,378円)を使って取り付けています。

  • ツイーター取付

    ツイーターの取付状況です。

    前カットのように、純正ツイーターが取り付けられていた場所は、中音域用のスコーカーのために使いましたので、高域のツイーターはピラーカバーに露出取り付けすることにしました。

    固定はネジ留めですので、チコっとネジ穴を空けています。
    今回の一連の施工で、ここだけが純正の外観との相違点となります。このとらえ方はお客様の価値観によりますが、製品と統一感のとれたスタンドは節度のあるデザインで、ユニット本体を含めて、全体的に割りとひかえめで視覚的にもうるさくなく、純正の調和を乱しているとか、損ねているといった印象を持つ方は少ないように思います。。

    こういう取り付けにする効果のほうは、それは大きいです。
    仮に純正のグリルの下にセットした場合と比較するなら、それは全く別次元で、音像の立ち上がりがハッキリ違います。もともと天井が高くてダッシュボードの奥行きが深く、音像の形成の点でアドバンテージのあるミニバンですから、その特性がフルに発揮される状態です。

  • サブウーファー取付

    サブウーファーは助手席のシート下に取り付けました。

    アルファードはフロアからシート座面(の下端)までの距離があるので、シートレールがフロアより離れた位置にあり、写真のように10センチ近いヤグラのような台の上に乗っかった状態になっています。
    その分、クリアランスはあるので、こういった製品の設置に支障はないのですが、今回は先客ありで、ALPINEのチューナーユニットが設置されていたので回避する必要が出てきました。

    サブウーファーはそれなりの大きさがあり、平らに並べるわけにも参りませんでしたので、チューナーをまたぐようなゲタ状のアンプ台を制作・設置して、「中二階」のような場所を作り、パワードサブウーファーを固定することにしました。
    それに加えて、シートレールのヤグラ部分を覆っているカバーとの干渉を避けるため、サブウーファーがきっちり顔を出せるように切り抜いて調整しました。
    なお、後部座席足元に向いたエアコンの吹き出し口は、支障なく機能します。

    なんだか設置場所の話ばかりになってしまいましたので、接続についても触れておきます。
    ナビとの接続は、別売の音声出力ケーブル「ALPINE KCE-200EX」を使って、RCAで接続しています。
    ボリューム調整、クロスオーバー設定はナビ側で出来るので、コントローラーは設置していません。

  • ラベル(試験運用中)

    ドア防振を施工したお車には、他業者様向けに注意書きを装着するサービスを始めました。
    まだ試験運用中ですが、今まで当店に防振をご依頼いただいた客様で、メンテや追加施工の機会ができましたら、無償で貼り付けますのでお申し付けください。

  • 作業後記

    今回は30アルファードの3way化+パワードサブウーファー設置の事例をご覧いただきました。

    純正ベースのナビまわりは、必要に応じて細かく機能を追加できるようになっているので、ムダがないという解釈もできますが、フル機能となるとまとまった金額になるし、JBLでリヤモニタも含めると80万コースに突入してしまうので、なかなか悩ましいところですね。

    いずれにしましても、音響のグレードアップは、スピーカー交換のみでも、DSPを組み合わせるパターンでも、如何様にもできますので、どうぞお気軽にご相談ください。

    今回は標準ベースの8スピーカーを前提として、キッカー製品でリーズナブルに実現可能なフロント周りのスピーカーグレードアップの選択肢をまとめておこうと思います。

    (1)純正とほぼ同様のユニット構成で入れ替える2way
    KSS269(税込63,800円)
    楕円形のウーファーと7センチ口径のスコーカーがセットになった商品です。(バッフル類も付属)
    純正のドアスピーカー、純正のツイーターが、もともとの形とほぼ同じで入れ替わります。
    外観は純正のままです。

    (2)高音の輪郭をキリッと立てた2way
    KSS6904(税込63,800円)
    楕円形のウーファーと、1インチ口径のツイーターユニットがセットになった商品です。(バッフル付き)
    ツイーターが小口径のドーム型になることにより、高音域がより鮮明になります。(一般的な2way構成です)
    ツイーターは純正ツイーターグリルの中に収まりますので、外観に変更は生じません。

    (3)より明瞭でひずみの少ない3way(今回の事例のパターン)
    KSS6904(税込63,800円)+KSC2704(税込16,940円)の組み合わせ
    KSS6904に付属のネットワークを、ツイーターとスコーカー(KSC2704)の間に使うことで、高音域側2ユニットの帯域分割を行います。
    それぞれが受け持つ帯域の幅を狭めることで、歪を減らし、クリアネスの向上を狙います。
    ツイーターがAピラーにつくので、外観には変更が生じます。
    ※ウーファーの帯域の上限には制限をかけていないので、状況に応じて改善の余地を残した格好になります。

    (4)2wayでもっとクリア
    上記(2)でご案内したKSS6904をつかって、ツイーターを純正グリル下に納めるのではなく、(3)のようにピラーに付けるパターン。
    ツイーターを露出させ、かつ、求めるセッティングに応じて向きを調整できるので、音像はより明瞭になります。
    ※ツイーターはダッシュボード上にセットすることもできます。

    パッシブで鳴らすにしても、DSP制御に切り替えるにしても、「鳴り物」の設置は上記のいずれかになると思いますので、参考になさってください。



    上記のようなスピーカー交換+ドア防振から、ディスプレイオーディオの移設や社外ナビの取り付け。JBL仕様車のフロントモニタへのミラーリング対応など、アルファード・ヴェルファイア関係のあれこれは一通り対応可能です。

    ご希望とご予算に応じてプランいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください♪
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    直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!