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フェラーリ458スペチアーレのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.699(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    フェラーリ 458 スペチアーレ

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    リアスピーカー:接続解除
    サブウーファー:なし
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:SAEC

    comment

    純正ヘッドの4ch出力をバイアンプ対応ネットワークに入力して、フロント2wayを構築しました。
    ツイーター用のパネルを特別に制作して、純正の外観にしっとり馴染むように仕上げました。

  • ダッシュボード


フェラーリ・458スペチアーレの事例ご紹介です。

この車は、フェラーリのV8ミッドシップシリーズの系譜を次ぐモデルです。
フェラーリV8の血統は、1990年代のF355に始まって、2000年代で360モデナ、F430ときて、2010年代に入って458イタリア>488GTB>F8トリブート(現行)と引き継がれています。

当458スペチアーレは、4代目の458イタリアをベースモデルとして、出力の向上、フロント/リアバンパーの変更が加えられた派生モデルです。458の新車価格が2,830万円であるのに対して、こちらは3,290万円といいますから、気が遠くなってしまいます(^o^);

しかしながら、世の中には不思議なことが起きるものです。当店のような地味〜な事業規模のショップに、このようなド派手な車が降臨するという超常現象が時折、確認されています。(当コーナー登録のチーム・フェラーリの面々はこちら


今回ご登場いただく458スペチアーレのオーナー様もそんな一台で、当サイトの登録事例をご覧いただいてご連絡いただきました。

458には、オプションとしてJBLのオーディオシステムが設定されており、これはフロント2way+リヤの6スピーカーから構成されていますが、標準だとフロント/リヤの4スピーカーと質素です。
今回は音の出口であるスピーカー周りをきちっと整備しつつ、音像の明確化も図るためにフロント2way化し、さらに、コンポーネント間のシームレスな繋がりを実現すべく、バイアンプ対応のネットワークを組み込みました。

◯ヘッドユニット
純正のオーディオユニットを継続して使いました。
前述のとおり、フロント/リアの4ch分のスピーカー出力がでています。

◯スピーカーとネットワーク
スピーカーユニットは、当店人気のブルームーンオーディオから、ベースグレードのSX165(税込48,400円)をお選びいただきました。
ウーファーはドア内で差し替えて、新設のツイーターは、ダッシュボード両端にある三角形状のパネルに穴をあけて・・・・とやるのは簡単なのですが、純正戻しの際の再入手コストがそこそこかかるので、そっくり同じ形のパネルをカスタム制作して、そちらに取り付けました。

ヘッドユニットとの接続については、通常であれば、フロント出力をSX165に付属のネットワークに入力して、ツイーター/ウーファーに分岐させるところですが、今回は、同ブルームーンオーディオの最上位グレードであるRX165用のバイアンプ対応ネットワークを使って接続しました。

方法としては、フロント/リヤの4chをネットワークに接続して、フロント側入力がツイーターへ、リヤ側入力がウーファーへと、それぞれ出力されるようにしています。

通常なら1系統を2分割するところを、完全に独立した2系統で、高域/低域を別々に鳴らすことで、(1)介在する部品の抵抗値を減らす(2)相対的に大きな電流が動く低域側のウーファーのマグネット部分で発生する逆起電流が高域側のツイーターに回り込んで音を濁すのを防ぐ。というメリットが得られるようになります。

一般的には、複数のチャンネルを持つ外部アンプと接続するケースを想定した方法ですが、純正ヘッドユニットや、ナビヘッドの前後左右4chマルチ出力を外部アンプに見立てて接続することで、同様の効果を狙っています。

ウーファーは、きっちりデッドニングしたドアの強固に取り付けて、ツイーターもベストポジションにセットし、バイアンプ接続で信号の配分も最適化することで、純正ヘッドユニットの条件下で実現しうる最善の音を創り出すことが出来ました。

インストールの様子をどうぞご覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアの外観からスタートです。

    過去のご入庫車両を拝見する限り、ベースモデルの458はフルレザー貼りで、当スペチアーレ、488ピスタといった派生モデルはカーボンパネルで差別化されているようです。
    ガチのドライカーボンパネルがレーシーかつ、極めてエクスクルーシブなオーラを放っています。織り目が工芸品のように美しいですね。

    ドアのスピーカーは前方の◯部分ですね。標準オーディオだとフロントのスピーカーはここだけです。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    正確には、下半分のカーボンパネルを外したところですね。
    上部は特殊な樹脂で整形されたパネルにアルカンタラが貼ってあります。これも外したいところですが、見えている六角ボルト以外にも隠しネジが複数あり、容易に外れない雰囲気でしたので、破損リスクを考え合わせて、分解はここまでとしました。

    なにかと割り引いて見られがちな純正スピーカーですが、このクラスの車のスピーカーともなると、高音域の再生にも配慮したダブルコーンになってるとか、出力重視のダブルボイスコイル仕様であるなど、なにかしら差別化が図られていることが少なくありませんが、これはホントに純正スピーカーそのもので、随分と質素でした。

  • アウターパネル作業

    アウターパネルの作業が終わったところです。

    サービスホールを塞いでいた黒いゴムシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませたらアウターパネルの防振です。
    今回は、制振力の強いデッドニンググレードで施工しますので、Dr.Artexの材料を短冊貼りにしています。

  • インナーパネル作業

    インナー側が終わったところです。

    インナーパネルから、ドアトリムのスピーカーグリルまではそこそこ距離があるので、バッフルの背が高めですね。
    別ボードのフランジ面に15ミリのMDFを2枚積層して形成しました。これだけの高さになると、当然のことながら、筒の内側をテーパー形状に成形して、スピーカーの背圧が抜けやすくなるように配慮してあります。

    デッドニンググレードですので、インナーパネル側の防振は全面貼りです。
    写真で見えるところは、ご覧のようにみっちり貼り込んでありますが、上部についても、黒パネルは外さないまでも、ネジを外してパネルを浮かせ、道具の届く範囲で奥まで貼り込んであります。

  • ツイーター取り付け

    まずは完成状態から。ツイーター取り付け後の様子です。

    458ではおなじみ?の、ダッシュボード両端にある三角パネルへのインストールです。
    お客様の意向に応じて、純正パネルに穴を開けて取り付けることもありますが、今回は(一個5万円もする!)純正パネルは温存して、同形状のパネルを作製して取り付けました。

  • ツイーターパネル製作中

    パネルの原型を作っているところです。

    こういったものの作り方は色々流儀がありますが、もっとも多いのは、MDFである程度かたちを作ってから、パテを盛って面を作り、キレイに研磨して、下塗り、上塗り、という方法だと思います。

    造形物にある程度起伏があったり、塗装仕上げが前提になる場合はそういう方法をとっても良かったのですが、今回は生地貼り仕上げで、かつ、面の構成がゆるやかでしたので、薄手のMDFを工作用紙のように使って組み上げてみました。

    上の面と左右の面、合計3面=3枚の板を貼り合わせて作ってあります。ちょうど船をひっくり返したような格好で、背面は空洞です。

  • 完成品比較

    出来上がり品の比較です。

    繰り返しますが「比較」ですよー。
    上が完成品で、下はツイーター取り付け前の仕掛品、、、ではなくて、下は純正パネルです。

    造形的にぴったり一緒なのは、合うように作ってるので当然のこととして、アルカンタラ調の生地についても、内装関係の業者さん経由でそのものズバリ!の一品を調達できましたので、純正品のような雰囲気に仕上げることが出来ました。

  • ネットワーク取付

    最後にネットワークの取り付け状況です。

    最初にゴメンナサイでお断りしておきますが、この写真だけタテヨコが入れ替わっております。向かって右側が上です。
    写っている場所は右側の助手席側のダッシュボードで、パネルをカパッと外して、中を露出させているところです。

    一般的な車だとグローブボックスがあるあたりですね。この車にはスペースの余裕の都合か、あるいはデザイン上の判断か、グローブボックスは省略されており、その分、少々のスペースが残っています。

    今回は、ここにネットワークを仕込むことにしました。
    写真の左側に写っているのが、ダッシュボードから外したパネルです。この裏側に、ノリの強いウレタンテープを使ってネットワークを留めました。

    テープの質感がわかりにくいかもしれませんが、パネルの樹脂パネルとは非常に馴染みのよいノリで、しっかりくっついています。また素材に適度なクッション性もあるため、車両の振動で緩んで脱落、という可能性もかなり低いと判断しました。

    冒頭でも触れましたとおり、使用しているネットワークは、ブルームーンオーディオのRX165用のバイアンプ対応ネットワークです。

    RX165はフラッグシップモデルであることから、DSPアンプの出力を直接つなぐマルチ接続でお使いになるお客様が多いです。現在はネットワークを含まないセットも販売されておりますが、以前はネットワーク付きのみでしたので、不要になったネットワークを下取りさせていただいており、当時の在庫をそこそこもっています。今回のようなSX165、あるいはひとつ上のAX165との組み合わせでお使いになりたいというお客様には販売させていただきますので、お申し付けください。

  • 作業後記

    今回はフェラーリ・458スペチアーレの事例を御覧いただきました。

    この手のインストールスペースが極端に少ないスーパースポーツの場合、選択肢がほぼ決まっております。
    今回の事例のように純正ヘッドの4ch出力をバイアンプ接続で2wayパッシブとする基本形の他に、以下のようなプランが考えられます。

    他エントリでもご紹介済みのプランですが、以下に再掲いたします。ご参考になさってください。

    (1)ヘッドユニット
    純正のヘッドユニット(セパレートアンプ含む)のスピーカー出力から・・・
    (1)-1小型アンプに取り込む
    候補はアルパインKTP-600(税込19,580円)、カロッツェリアのGM-D1400(税込16,500円)とこんなところだと思います。いずれも4chです。
    (1)-2ブルートゥース付きハイエンドアンプで付加価値をつける
    純正デッキからの出力に加えて、ブルートゥース接続によるスマホソースも再生できて、ハンズフリー通話もできるようになるのがこちらの458で取り付けているJOYNです。
    (W)178(H)25(D)120と大変コンパクトで薄いボディなのでインストール場所に困ることは有りません。
    (1)-3【番外】DSPやりたい場合
    アンプ内蔵の超小型DSPというのがあります。ちょっと値段が張りますが、ちょこちょこ売れている製品でドイツブランドMATCHのM-5.4DSPといいます。5chアンプ内蔵で9ch分のプロセシングができて、寸法は(W)110×(H)35×(D)85と手のひらサイズ。価格は税込110,000円です。

    (2)スピーカー
    極端にマグネットの大きな一部ハイエンド製品を除けば、なんでも対応可能です。
    純正のスピーカーグリルの中でベストポジションに収まるよう、バッフルを選定して取り付けて、入念デッドニングで防振します。

    (3)パワードサブウーファー
    17センチクラスのスピーカーをきちんと付けてデッドニングすれば、しっかり低域は伸びるものなのですが、エグいスポーツカーの場合かなり爆音なので、当たり前のようにサブウーファーをご希望になるお客様が多いです。
    そういった場合に便利なのがパワードサブウーファーです。狭いスポーツカーでも、ポルシェはリアの平たいスペースを使えばOKですし、基本的に2シーターですので、こちらの488の例のようにシートバックにボックスをこしらえることもできます。またこちらのボクスターのようにシート後方のフロアに立てて設置するパターンであれば、ほぼすべての車で可能です。
    (ちなみにいずれのケースにおいても、左右2台設置が可能です。)

    大変ざっくりで恐縮ですが、以上が室内の狭いスポーツカー向けの最小コンポーネント数で組めるオーディオシステムプランです。
    エンジン・マフラーの爆音+ロープロタイヤによるロードノイズはスポーツカーの醍醐味ではありますが、それはそれとして、曲もまともに聴けるといいんだけどなぁ、というオーナー様はどうぞご相談ください♪

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