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フェラーリ488ピスタのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.683(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    フェラーリ 488 ピスタ

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロントドア
    フロントスピーカー:CerwinVega SPRO65C
    サブウーファー:CerwinVega VPAS10
    パワーアンプ:ALPINE KTP-600
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    4chアンプを入れて、フロント2wayをバイアンプ接続で鳴らすシステムです。エンジンの騒音に負けないよう、パワードサブウーファーも2台投入してパワーアップしています。

  • ダッシュボード


当コーナー初登場!フェラーリ488ピスタの事例ご紹介です。

ピスタはフェラーリのV8ミッドシップシリーズの系譜を継ぐ近年のモデルです。
1990年代のF355に始まって、2000年代で360モデナ、F430ときて、2010年代に入って458イタリアになり、その次に(当ピスタのベースモデルである)488GTBにバトンタッチしています。(最新は488の次のF8トリブート。)

488GTBのスタイリングは、フロント/リヤ共に先代の458イタリアを踏襲し、絞り込んだウエストからリアフェンダーに続くグラマラスなラインと、そのリアフェンダーに刻まれる大きなエアインテークがアクセントになっています。

今回登場の488ピスタはGTBの派生モデルで、GTBの3900ccツインターボ670馬力に対して720馬力にパワーアップされ、空力面での改良が加えられています。
一般的なクルマのフロントグリルにあたるところがエアスクープになっており、ここから流入したエアがノーズ下をくぐり抜け、同じ低さにまで前方ダイブさせたボンネットの上へ駆け上がる導線がとられています。この際にダウンフォースが得られる。という設計なんでしょう。これはエンスーの皆様ならずとも悶絶してしまうメカニズムですね。

ちなみに488GTB、488ピスタ共に屋根の開くスパイダーモデルもあります。こちらもたまりませんね。



今回ご紹介するのは、レーシングストライプがワンポイントのモノトーンな一台です。
直近まで所有されていたGT3からのお乗り換えで(ハデな乗り換えですねぇ)、今回もヨロシク♪ということで機器一式の移設をご依頼いただきました。

システム概要は、純正オーディオからの出力を4chアンプに入れた後、フロント2wayを鳴らし、並行してぱパワードサブウーファーを2基ならすという構成です。
載せ替え・・といっても、GT3時代が極めて短かったので、コンポーネントは全部現行品です。

○ヘッドユニット
これは標準仕様のディスプレイオーディオ的な組み込みオーディオです。
AppleCarplayに対応しており、モニタはメーターパネル内に組み込まれています。よって、純正デッキ的なハードウェアはなく、センターコンソールにあたる位置にナビっぽい液晶モニタもありません。
外部ソース入力&給電用として、センターコンソールにUSBコンセントが2口設けられています。

こういった造りの「コントロールパネル」という表現がしっくりくるようなヘッドユニットの場合、一定の大きさのハードウェアが必要になるアンプ機能は、おのずとセパレート式になります。
この488の場合、助手席のつま先の奥あたりに4chアンプが仕込まれていました。この4ch(フロント/リア)出力を外部アンプに入力します。

○アンプ
アルパインのKTP-600(税込19,580円)です。
1chあたり90W(最大・4Ω時)の出力を持つ4chアンプです。前述のように、このアンプに純正アンプから出力されているフロント・リア信号を入力し、フロント側信号をドアのウーファーに、リヤ側信号をツイーターにそれぞれ入力します。

最近は純正ヘッドの出力をアンプ内蔵DSPに入れて料理するケースが主流ですが、社外ナビやオーディオデッキなど、デッキ側ですでにDSP機能を持っている場合のパワーアップ手段として、小型4chアンプを導入するケースがとても増えています。
ここでぶつかる両横綱が今回登場のアルパインKTP-600(税込19,580円)と、カロッツェリアのGM-D1400?(税込17,600円)です。
カロの方は100W(最大)45W(定格)で、数値上のスペックはほぼ互角ですが、KTP-600は2chごとにゲイン調整ができるようになっている分、デッキ側との組み合わせによっては使い勝手がよくなります。

○スピーカーとパワードサブウーファー
当店ド定番のパワードサブウーファー、VPAS10でおなじみのCerwinVegaで統一です。
米国メーカーらしいカラッと明るい音色を基調とし、ハイエンドオーディオブランドにふさわしいハイファイ表現に加えて、ヘヴィーな音圧系の領域にも踏み込む音作りに特徴のあるブランドです。
製品グレードはハイエンドのストローカーシリーズと、ミッドレンジのベガシリーズの2段構成となっており、前車からフロント2way用として受け継ぐのは、フラッグシップのSPRO65C(旧製品)です。(実質的な後継機はST65C(税込83,600円)

パワードサブウーファーの方は、定番のVPAS10(税込51,150円)となるわけですが、設置スペースのなさは、前車911GT3のはるか上を行ってますので、頭をひねりました・・・というのはウソで、作業の難易度はそれなりにあるものの、付けられる場所は決まっていて、両シートの後ろです。
ここにパワードサブ2個をすっぽり格納できるような薄型ボックスを設置して、あたかもウーファーボックスで鳴らしているかのような雰囲気で仕上げました。外観も特別に調達した生地を貼りましたので、まるで純正オプション・・・(はチト苦しいが)後付け感が出にくいように整えました。


以上を持って、フロント2way+サブウーファー2基のシステム移設を完了させました。
毎度のことながら、フェラーリ様のドアの分解・組み立ては大変で、今回はさらにマジもののドライカーボンパネル多数で、なかなか神経を使いました(^O^);

作業の様子をどうぞ御覧ください♪

  • フロントドア

    ドア外観です。

    見た目の質感でお分かりだと思いますが、上半分の赤いところがアルカンタラ貼りで、下半分の黒いところはカーボンパネルになっています。
    このカーボンパネルは、炭素繊維の織物をハケ塗り樹脂で固めたウエットカーボン(おなじみFRPの炭素繊維版。CFRPともいう)ではなく、ごく少量の樹脂を染み込ませた炭素繊維をメス型に貼り付けて、余計な樹脂を吸い取った後、高温高圧の窯で硬化させて作られた「ドライカーボン」です。

    ウエット製法に比べてカッチンカッチンに硬い上、余剰の樹脂が極めて少なくペラペラなのでおっそろしく軽いです。FRPのガラス繊維の代わりにカーボンを使えば、微妙に軽くはなりますが、カーボンによって引き出される軽さと強さという本来の特性は、こういうレベルのことを言うんでしょうね。

    ちなみに赤いベルトはドアハンドルです。開閉のときに取手として握ります。その前方のつまみはパワーウインドウ、じゃなくてミラーの調節ノブで、パワーウインドウスイッチはセンターコンソール側についています。

    肝心のスピーカーレイアウトのご紹介が最後になってしまいました(汗)
    このクルマはフロント2wayのみ(アンプ出力はあるがリヤスピーカーがない)で、いずれもドアにレイアウトされています。赤いところにある黒三角がツイーターです。

  • ドアトリム取り外し1/2

    下半分のカーボンパネルを外したところです。

    強度はあるってことになってますが、なにぶん薄いですからね。割らないように慎重に慎重に外しました。
    新車価格4000万クラスのクルマですが、標準オーディオの純正スピーカーはめちゃめちゃ見慣れた純正スピーカーでほっこりしました。
    中古価格は更にキッツイですね(°_°))

  • ドアトリム取り外し2/2

    純正スピーカーと上部トリムカバーを外した状態です。

    赤いところにはエアバックシステムが入っております。高い欧州車は決まってこのパターンですね。
    エアバックは作動する際は、赤いパネルの中央をぶち破って風船が膨らむ機構になっていますが、万万が一にも赤いパネルが外れて吹っ飛んできたらまずいですね。そんな事態を防ぐ目的だと思いますが、たくさんのネジでガチガチに取り付けてありました。

    下段の後方にはサービスホールが設けられており、ペラっと平面のスポンジシートでふさいであります。車格から行ったら樹脂パネルか、金属じゃないか?と思いますが、重量増に配慮した結果なのでしょうか。

  • アウターパネル作業

    アウターパネルへの作業が終わったところです。

    簡素なスポンジシートをベリベリと剥がし、清掃・脱脂した後、デッドニング用のDr.Artexの材料を貼っていきます。
    スピーカーケーブル(2wayなので2組)を引き込んで、17センチスピーカーを受け止めるバッフルを作成・固定します。

  • インナーパネル側終了

    インナーパネル側が終わったところです。

    インナーパネル全体を防振してサービスホールを塞ぎ、配線を済ませたら、バッフルにCerwinVega SPRO65Cのウーファーを取り付けます。
    左側にアルミガラスクロステープで貼り付けてあるのは、SPRO65Cに付属していたネットワークです。

    今回は2wayそれぞれにアンプをつなぐバイアンプ接続なので、このネットワークがバイアンプ接続に対応していれば、2系統入力して、2系統出力して、というつなぎ方になるのですが、バイアンプ対応ではないため、ツイーター側だけに接続してハイパスフィルターとして機能させています。(ウーファーだけ繋がないと抵抗値の関係でいけないので、ちょこっと細工しています。)

  • ツイーター設置

    ツイーター交換後の様子です。

    純正ユニットより幾分大きいため、純正用の固定用ツメを活用したトレードインができません。
    かといって、固定用プレートをこしらえてはめ込むようなスペースの余裕もありません。
    こんなときはテープを巻いて直径を大きくして押し込むという裏技!?で対応しております。

    ツイーターの出力調整のハナシなのですが、今回は(ハイパスフィルタ代わりに接続している)ネットワークに備わっている切り替えスイッチで出力を減衰させています。
    第一義的にはパワーアンプが調整するのですが、ノイズ対策目的でアンプのゲインをツイーター・ウーファー両方ともかなり絞っているため、ネットワークの段階での減衰にも頼りました。

  • シート後方スぺース

    シート後方に移動して、パワードサブウーファーの設置状況です。

    シートの後ろは(2シーターですので)いきなりカベになっています。
    このカベはいわゆるバルクヘッドというのでしょうか、ミッドシップに積まれるエンジンルームとを隔てるカベでもあります。

    このカベの手前にある、ほんのちょっとした床の間みたいなところが、このクルマ唯一の収納スペース(なんとグローブボックスもナシ)なのですが、それだけに他に用地もないので、ここにパワードサブウーファーを収める箱をこしらえました。

    ご覧のように、左右に1基づつ収まるレイアウトで、中央部を埋めちゃうとのっぺり間延びしてしまいますので、アクセントと実用性を兼ねてポケットを設けました。

    表皮はセーレン株式会社のラックススエードという材料で貼ってあります。取引のある張替え業者さんにお願いして、内装の赤に最も近い色を提供してもらいました。
    撮影のフラッシュで飛び気味でわかりにくいかもしれませんが、違和感なく仕上がったように思います。

  • 小物入れ部アップ

    小物入れ使用中の図です。

    せっかく作った貴重なスペースですが、あっという間に発煙筒と車検証入れ等で満席になってしまいました。
    グローブボックスがないというのはこういうことなのです。収納場所がなくて困るんだよねぇ〜このクルマ♪とか言ってみたいですね。

  • 純正パワーアンプ

    純正アンプの記念写真です。

    場所はダッシュボードの奥。助手席のつま先当たりにあたるところです。
    冒頭で触れましたように、一定の容積のある「純正デッキ」がないクルマだと、アンプはセパレート形式をとる傾向がありますが、4chにしてはチト大きいような気がします。

    全モデルの458同様、488でもJBLのプレミアムオーディオの設定があるようなので、そちら用のアンプと同位置で差し替えられるように余裕のある設計になってるのかもしれません。

  • パワーアンプ設置

    今回とりつけたアンプの設置状況です。

    場所は助手席側ダッシュボードの下部です。
    虎穴に入らずんば虎子を得ず。外から眺めた限りでは、どうにも設置場所がなさそうに見えましたが、助手席側のアルカンタラ貼りのトリムを外してみたら、手頃な洞窟が見つかりました。

    ここにアルパインの4chアンプ、KTP-600を設置しました。一つ前のコマでご覧いただいた純正アンプがこの下の方にありますので、そこから4chを入力してきて、ここから左右のドアに向かって2組づつのスピーカーケーブルが伸びていく格好になります。

  • 作業後記

    今回は当コーナー初登場の488PISTAのサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    先代の458は屋根あり1台、屋根なし2台と、フェラーリの神様に気に入っていただけたのかもと手を合わせておりましたら、488にもご来所いただくこととなり、大変感謝しております。m(_ _)m

    こういった欧州のトップクラスのスポーツカーのサウンドアッププランを複数、ご提案&施工させていただく中で、実質的な選択肢をかなり絞り込むことができたように思いますので、こちらに記しておきます。
    共通した条件は、皆様お察しの通り、極端にインストールスペースが狭いということです。

    (1)ヘッドユニット
    純正のヘッドユニット(セパレートアンプ含む)のスピーカー出力から・・・
    (1)-1小型アンプに取り込む
    候補は今回のアルパインKTP-600(税込19,580円)、カロッツェリアのGM-D1400(税込16,500円)とこんなところだと思います。いずれも4chです。
    (1)-2ブルートゥース付きハイエンドアンプ
    純正デッキからの出力に加えて、ブルートゥース接続によるスマホソースも再生できて、ハンズフリー通話もできるようになるのがこちらの458で取り付けているJOYNです。
    (W)178(H)25(D)120と大変コンパクトで薄いボディなのでインストール場所に困ることは有りません。
    (1)-3【番外】DSPやりたい場合
    アンプ内蔵の超小型DSPというのがあります。ちょっと値段が張りますが、ちょこちょこ売れている製品でドイツブランドMATCHのM-5DSP MK2といいます。5chアンプ内蔵で7ch分のプロセシングができて、寸法は(W)110×(H)35×(D)85と手のひらサイズ。価格は税込104,500円です。

    (2)スピーカー
    極端にマグネットの大きな一部ハイエンド製品を除けば、なんでも対応可能です。
    純正のスピーカーグリルの中でベストポジションに収まるよう、バッフルを選定して取り付けて、入念デッドニングで防振します。

    (3)パワードサブウーファー
    17センチクラスのスピーカーをきちんと付けてデッドニングすれば、しっかり低域は伸びるものなのですが、エグいスポーツカーの場合かなり爆音なので、当たり前のようにサブウーファーをご希望になるお客様が多いです。
    そういった場合に便利なのがパワードサブウーファーです。狭いスポーツカーでも、ポルシェはリアの平たいスペースを使えばOKですし、基本的に2シーターですので、今回の例のようにシートバックにボックスをこしらえることもできます。またこちらのボクスターのようにシート後方のフロアに立てて設置するパターンであれば、ほぼすべての車で可能です。
    (ちなみにいずれのケースにおいても、左右2台設置が可能です。)

    大変ざっくりで恐縮ですが、以上が室内の狭いスポーツカー向けの最小コンポーネント数で組めるオーディオシステムプランです。
    エンジン・マフラーの爆音+ロープロタイヤによるロードノイズはスポーツカーの醍醐味ではありますが、それはそれとして、曲もまともに聴けるといいんだけどなぁ、というオーナー様はどうぞご相談ください♪

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