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フェラーリ458Spiderのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.668(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    フェラーリ 458 Spider

    system

    メインユニット:CYBERSTORK JOYN SMART STATION
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:KICKER HS10
    パワーアンプ:JBL STAGE 9004
    ケーブル:audiotechnica、kaiser swing

    comment

    インストールスペースに制約の多いフェラーリをJOYN+フロント2wayでサウンドアップしました。
    パワー獲得のために4chアンプを追加し、パワードサブウーファーで低域の増強も図りました。

  • ダッシュボード


フェラーリ458スパイダーの事例ご紹介です。

2004年から2009年に掛けて販売されていたF430の後を継ぐ形で、2009年にデビューしたのが458イタリアです。
この458スパイダーは、その名の通り458のクーペカブリオレ版で、電動で開閉するアルミ製のルーフが装備されています。
2015年発売の488GTBにバトンを譲るまでの6年間に渡って販売されましたが、F430までにはなかったグラマラスでスタイリッシュなデザインは多くのファンの注視の的となり、販売終了から6年ほど経過した現在においても、ユーズド市場での高評価が続いています。

お察しの通り、新車価格は3,000万円弱の超高級車なわけですが、地味なショップにもかかわらず、当店にはポツラポツラとお問い合わせ&ご依頼のある車でして、当インストールギャラリーでのご紹介は4台目になります。



今回ご登場いただくのは、ホワイトボディにレッドレザーインテリアでキメたド派手な一台。
純正オーディオの音割れ、ビビリなどの経年劣化と思われる異音といった諸問題の解決と、抜本的な音質の改善をご希望で、ネット検索等で当店の事例を発見!され、ご連絡いただきました。

一般的な乗用車に比べてオーディオの設置条件に制約のある車ですが、外部アンプを入れて、基本のフロント2wayに加えてパワードサブウーファーも投入し、458としては密度が高めなシステムをインストールしました♪

以下、システム概要です。
○ヘッドユニットとアンプ
大元のヘッドユニットは純正です。フロント・リヤともに左右一つづつの4chフルレンジ出力が出ています。

この内、フロント出力をまず、サイバーストーク社のJOYNスマートステーションに入力しています。
JOYNは純正ヘッドユニットとスピーカー間にカプラーオンで割り込ませるだけのイージーインストールで?純正オーディオと、?ブルートゥース接続によるiPhoneなどの楽曲の2系統をソースとして取り込み、内蔵の4chコンパクトアンプで増幅することで、音質の向上を図るアプローチの製品です。

このJOYNは50Wアンプを4ch分内蔵しており、常用域での音質向上目的であれば多くのユーザーを満足させる能力を有していますが、今回は更にパワーを求めたいということで、JBLの4chアンプSTAGE A9004(終売品)を通して、フロント2wayスピーカーを鳴らしています。

○スピーカー
フロント2wayは当店人気のBLUE MOON AUDIOから、ミドルクラスのAX165(税込93,500円)をセレクトしました。
前述の通り、標準のスピーカーレイアウトはドアのフルレンジのみで、ツイーターを取り付ける場所は設けられておりません。
これを2way化するためには、予算抑えめでいくなら、ダッシュボードにツイーターポン置きという手が考えられますが、ゴージャスに作り込まれたレッドレザーのインテリアの雰囲気を壊さないように、ダッシュボード両端への埋め込み加工を施しました。

接続については、ハイエンドスピーカーならではのバイアンプ接続対応ネットワークを使って「片側2ch入力→高域低域2way出力」とし、相対的に強いウーファー側の電流が、微弱なツイーター側の電流に及ぼす影響を抑制するように配慮しています。

○パワードサブウーファーとスペシャル防振
元気印ブランドKICKERのHS10(税別78,000円)を起用しました。
パワードサブの定位置はシート下ですが、なんとなくご想像の通り、この車にそんなスペースはありません。。

ということで、助手席後方のリアパネルに取り付けました。取り付けと言っても穴あけは避けたいので、金属ステーを内装のスキマに差し込んで足場を作り、サブウーファー側にも取り付けておいたステーをネジ止めする方法をとりました。
これに加えて、サブウーファーによるビビリを抑えるために、リヤというか、ルーフの開閉機構まわりに関して、広範に防振加工を施しました。このサブウーファーが手もつけられないくらいに強烈ハイパワーというわけではありませんが、個体差・コンディションの影響からか、想定以上にビビリが生じていたので事後的に対処しました。

このような内容で2way+サブウーファーシステムへグレードアップを図りつつ、ダッシュ周りの使い勝手を高めるべく、JOYNのコントローラーの取り付け位置を工夫したり、カスタムのスマホホルダーも取り付けたりして、無事に仕上がりました♪

  • フロントドア

    ドアの外観です。

    赤レザーは独特の雰囲気ですね。
    ラグジュアリー感。とはまた違う、カタログから抜け出してきたような非日常的な雰囲気に言葉が出ません(笑)
    赤という色はかなり退色しやすいはずですが、なかなかよいコンディションですね。お手入れが行き届いているのでしょう。

    スピーカーは黒い台形のところですね。上述の通り、フルレンジスピーカーでセパレートツイーターはありません。

  • アウターパネル作業

    アウター側の防振が終わったところです。

    「台数こなしてますんで♪」とドヤっても差し支えない程度には経験させていただいてますのでm(_ _)m、革張りのドアトリム外しからスポンジシート剥がしまで、サクサクと(かつ慎重に)進みます。

    今回は制振力の強いデッドニンググレードで防振しますので、短冊状にカットして等間隔に貼っています。
    コンバーチブルボディだけに、レインフォースメントもぶっといですね。そのお陰でドアの下半分しか貼ってないように見えますが、ちゃんと上側も貼ってますのでご安心ください。

    防振が終わったら、ウーファー用のスピーカーケーブルを引き込んで次の工程に進みます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側が終わったところです。

    スピーカーバッフルを製作してスピーカーを固定したら、インナーパネルを防振していきます。
    デッドニンググレードなので全面貼りですね。

    バッフルはいつも通りMDF製です。
    ご覧のように約5センチほどの高さがありますので、振動板の動作に伴って背面に生じる圧力を円滑に逃がせるように、筒の内側をテーパー状に仕上げてあります。

  • ツイーター取り付け予定地

    ツイーター取り付け前の状態です。

    冒頭で触れましたように、458にはセパレートツイーターがありませんので、ピラーの根本にある三角のパネルに取り付けることにしました。
    今回はもとからあるパネルを加工しますが、オークション等で中古を調達して使う手もあります。

  • パネル加工

    加工前後の様子です。
    右が車から取り外した加工前、左がレザーを剥がして、取り付け穴を開けたところです。

    右側に拡げてあるのは、貼替え用に調達したレザーです。
    赤ということで日射による退色も考慮しなければなりませんが、なめし方によっては退色よりも日焼けによる黒ずみが生じてしまいますので難しい素材ですね。
    今回は、車での使用に向いた(変化が生じにくいクロームなめし系)の革を使いました。

  • ツイーター取り付け完了

    ツイーター取り付け後の様子です。

    ご覧のようにツイーターはパネルの下側から固定しています。
    検討段階では顔を出させる選択肢もあったのですが、ガラスとの距離が近くなりすぎるため、落とし込んだ取り付け方法をとりました。
    結果的に、周囲に隣接しているパネルのエッジの丸みとの調和が演出され、うまく調和したように思います。

    ただ、内側から取り付ける場合、ツイーターユニットが自重で落ちてこないように、相応の強度で固定する必要があります。
    方法としては、まず大きめのベース材をパネル裏に接着し、そのベース材に対して、金具を介してツイーターをネジ止めし、さらにツイーターグリル外周と、パネルが接触する辺を接着剤で覆うような構造をとっています。

  • ガラス越しに臨む

    上から見たところです。
    若干色が明るいかなという感じですが、別調達の色付き素材でここまで近づけられれば及第点だと思います。

    このカットだけを改めてご覧いただくと、「ガラスに近いのでは??」とのご意見が聞こえてきそうですが、?音質面でシャープネスを演出しやすいピラー埋め込み、?PODを制作してダッシュボード上の設置の2案に比べると、外観上の変化が低く抑えられる点で勝っています。
    特にこういうデザイン性に気を遣った車の場合は、頭でっかちにならずに外観の維持を優先したほうがよさそうですね。

    あと、音像のまとまりの点でひとつ付け加えますと、キリッとしたシャープネス追求型ではピラー埋め込みに軍配が上がるものの、一旦ガラスに当てて反射音を聴くスタイルの場合、音像の輪郭がやわらぎ、スイートスポットが広がるため、あまり緊張せずにゆったり聴くのに向いた音を作ることができます。

  • パワードサブウーファー

    パワードサブウーファーの設置状況です。

    場所は助手席の後方。背もたれの真後ろあたりで、フロアから40センチほど上がった、少し高めの位置です。
    ポルシェしかり、スペース的な余裕のない高級スポーツカーにパワードサブウーファーを取り付けたいというご希望は多いです。そういった場合、おのずと目に付く場所に設置することになりますので、取り付けのための金具類はできるだけ目立たなくしたいですし、加えて穴あけなどの負担も極力抑えなきゃいけませんので、すこし工夫が必要になります。

    今回は、サブウーファーの筐体の短辺に40センチ弱の金属ステーを取り付け、下端は内装のスキマに差し入れ、上端は、別途さしこんでおいたU字型のステーと連結させる方法で取り付けてみました。

  • JOYN用コントローラーとサブウーファー用ボリューム

    純正デッキ周りの様子です。

    デッキの下端にJOYNのコントローラーと、前出のパワードサブウーファーのボリュームを並べてレイアウトしました。固定は強めの両面テープです。

    システムの流れは冒頭でお伝え済みですが、おさらいします。
    純正オーディオのスピーカー出力(デッキ裏)をハイローコンバーターに入力してローレベル信号に下げた後、ステレオミニプラグにて、グローブボックス内に納めたJOYN本体のAUXに入力します。

    JOYNからのスピーカー出力は、ダッシュボード奥(グローブボックスを外した奥)に設置したJBLの4chアンプに入力され、左右のキックパネル付近に納めたバイアンプ用ネットワークを介してフロント2wayの各スピーカーへ出力されます。
    サブウーファーについては、JOYN本体にサブウーファー出力用のローレベル出力(ステレオミニジャック)が備わっていますので、ここからサブウーファーにRCAにて入力します。ざっとこんなところです。

    通常の使い方としては、車内の乗り込めば、(あらかじめペアリングしておいた)スマートフォンとJOYN本体がブルートゥースで繋がり、スマホのアプリ操作orコントローラー操作で音楽を再生することができます。
    電話についても当然のこと、ハンズフリー通話が可能です。

    コントローラー本体にレイアウトされている各ボタンの機能は以下のとおりです。
    (左から)
    ?電源
    ?ブルートゥース/AUX切り替え(ペアリングボタン兼)
    ?BT接続時のひとつ戻り
    ?再生/停止(電話応答)
    ?ひとつ送り
    ?ボリューム−
    ?ボリューム+
    ?grooveボタン(プリセットイコライジング・4パターン)
    ※?のAUX=純正デッキのスピーカー出力ソースをさします。

    サブウーファー用のボリュームコントローラーについては、適切にGAIN調整しておけば都度都度の操作は必要ないはずですが・・・。曲によってズズンとイワせたくなる一瞬がいつか必ず来てしまいます。そんなとき、感情にまかせてぐりぐり操作できる物理コントローラーがあるといいのです。独特の悦楽が得られます。

  • スマホホルダー

    ダッシュボード周りの最後はスマホホルダーのご紹介です。

    車載サードパーティー製品業界の雄。ビートソニック製のホルダーです。
    ホルダーと言っても、最大公約数的で適応力がイマイチな既製品ではありません。取り付け場所の状況に応じて、別個に販売されているスタンド部分とホルダー部分を組み合わせて使うという新発想の製品です。

    スタンド部のバリエーションは吸盤、粘着、ネジ止め、ヘッドレスト、ドリンクホルダー・・・と10分類・21アイテム!
    ホルダー部も10アイテム!と、さすが昼夜問わずこういうことばっかし考えているメーカーさんだけのことはあります!(賛辞)

    この豊富なバリーションの中から、粘着タイプのスタンドQBL5(税込1,760円)とワイヤレス受電機能付きホルダーBSA30(オープン価格)を組み合わせて使いました。
    ホルダー本体への給電ケーブルは、アクセサリー電源に連動して通電するようダッシュボード内で接続し、プロショップならではのホスピタリティーをフルに発揮して!できるだけ目立たないように取り回し、ご覧のようにセットしました。

    いつもなんとなく視界に入っていて、あっちブラブラこっちブラブラしてる充電用のケーブルが無くなるのは気持ち良いです。
    オーナー様は今回が「ワイヤレス充電デビュー」だったようで、この便利さ・自由さに大喜びなさってました(^_^)

    あと、このホルダー部は「取り外しのしやすさ」においてもおすすめです。
    スマホの幅にあわせて爪の距離を設定しておけば、普段はワンタッチで取り外しできます。地味に使い勝手がよろしいです。

    最近は電動でホールド・解除するパターンのホルダも多くでており、実際、当店でもいくつかお取り付けしましたが、?不意にエンジンを切ると、まじめにガッチリホールドしたままだったり(笑)、?スマホを操作した時に電動ホルダが反応してホールドを解除してしまって落っこちることがある。といった不都合がたまにあるのも事実です。
    今回のホルダーはキラキラ感はありませんが、アナログゆえの安心感が光る逸品といえます。

  • リヤ周り防振(バルクヘッド部?)

    サブウーファー設置に伴い、リヤ周りにビビりが発生したので防振材で対策しました。
    これは車体の個体差にもよるので、458スパイダーがすべて同じようにビビるとは思えないのですが、今回の個体は当初の想定を超えてビビったので、納車後、再度ご入庫いただいて追加施工という運びになりました。

    防振材の使用量はマシマシ気味ですが、内外装脱着時の破損リスクを考えると、具合を見ながら何度もパカパカ外すのは適当でないと判断し、一度で多めに施工しています。

    この写真はサブウーファー設置場所の上部の壁面です。
    奥に4.5リッター・V8エンジンがあり、室内との壁にあたるバルクヘッドがあります。
    防振材が貼り付いているのは、バルクヘッドの手前のサービスホール付きパネルです。

  • リヤ周り防振(バルクヘッド部?)

    一つ前の写真で防振してあるパネルの奥のパネルです。こちらがホントのバルクヘッドパネルですね。

  • リヤ周り防振(バルクヘッドカバー)

    バルクヘッド部の室内側にかぶせてあったカバーの裏もやりました。

    ABS的なパネルにダッシュボード周りと同じ赤レザーが貼ってあります。

  • リヤ周り防振(ルーフ格納部)

    アルミ製のルーフを格納するエンジンフードパネルも防振しました。

    写真の左側が進行方向です。左側から屋根がすべりこんできて、右側に立っているカバーが覆いかぶさってフルオープン完了という仕組みになっています。

  • 作業後記

    今回は458スパイダーのサウンドアップ事例を御覧いただきました。

    今回の事例がそうであったように、インストールスペースに余裕のないスーパーカー(?)のサウンドアップにはJOYNが使いやすいですね。
    それなりに早い時期に「ブルートゥースレシーバーつきの超小型アンプ」というコンセプトで打ち出してきたのは先見の明があったと思います。

    これだけであれば、グローブボックス内に本体をおいて、後は配線だけで済みますので、究極のミニマル・サウンドアップが実現します。
    オーディオ分野では一定の評価を得ているオラソニックとの共同開発製品だけあって、本体の4chアンプの品質は相応のレベルですので、これだけで満足される方は多いと思います。

    チャンネル数は4chですので、フロント・リヤに振り分けて、フロント側をネットワーク経由の2wayにするあたりが標準的なパターンだと思いますが、今回のように全部フロント側に使う前提で、バイアンプ入力対応のネットワークを持つ2wayスピーカーを組み合わせるなんてのはなかなかツウなやり方だと思います。

    これを踏まえて、もっとパワーを得るためにカロッツェリアやアルパインの小型4chアンプを通して増幅すれば、そこそこエンジン・ロードノイズの大きな車でも、欲求に見合った満足度を提供してくれるでしょう。
    また、JOYNはサブウーファー出力も備えてますので、今回のようになんとかパワードサブウーファーを設置するスペースを見いだせれば、より重厚で広さのある音場の創造が可能になります。


    一昔前は単機能のデッキ・コンポーネントをたくさん積み込み、物量の多さを愛でるのもカーオーディオの楽しみの一つでしたが、半導体の微細化が進んで機能の集約が進んだ結果、びっくりするほど小さな筐体で同等の機能を実現することが可能になり、スペースに余裕のないクルマでも、本格的なオーディオグレードアップの恩恵に浴することが出来るようになりました。

    今回の458に限らず、スポーツカー系の車や、極力オリジナルを維持したいヒストリックカーなど、機材の増加と車両への加工を抑えたサウンドアップをご希望のお客様は、JOYNの導入を検討なさってみてください。
    ローインパクトな取り付け方法や、関連機材とのコーディネート、見た目に影響を及ぼさないスピーカーインストールなど、ご要望に応じて柔軟にプランさせていただきます。

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