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ポルシェGT3RS(991)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • ポルシェ911GT3のスピーカー交換事例です

  • 事例No.661(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ポルシェ GT3 RS(991)

    system

    メインユニット:carrozzeria AVIC-CZ902
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:CerwinVega SPRO65C
    センター:なし
    リアスピーカー:なし
    サブウーファー:CerwinVega VPAS10
    パワーアンプ:ALPINE KTP-600
    ケーブル:kaiser SWING

    comment

    サイバーナビの出力を4chアンプに入れてフロント2wayを鳴らし、パワードサブウーファーを2台搭載して低音域を増強しました。

    予算もインストールスペースも抑えめでパワー感を出せました♪

  • ダッシュボード


ポルシェGT3 RSの事例ご紹介です。

あれこれと説明の必要はないですね。ランボやフェラーリと並ぶ問答無用のスーパースポーツカーです。
ポルシェ911は1964年に産声を上げ、1996年の996型まで一貫して空冷エンジンを搭載。水冷式に切り替わった1997年の997から991、992と年輪を重ねてきました。

GTというのは5代目の996(1997年)から、それまでのカレラに変わる最強モデルの称号として登場し、NAモデルがGT3、ツインターボモデルがGT2と呼び分けられ、さらにスポーツ性能を高めたモデルがGT3 RS/GT2 RS(997型から)となっています。

今回ご登場のGT3 RSは991型モデルです。
NAの4000ccで500馬力を発生する水平対向エンジンを、ポルシェ伝統のRR形式で搭載しています。
新車で2500万円〜と、高いんだか安いんだか判定不能(゜o゜)の値段のクルマですが、たまにご入庫の機会のあるクルマでして、当インストールギャラリーでも、今回を含めて3台のエントリがあります。


今回のクルマというかマシン、はリヤ側にロールゲージを組み込んだ、本気度の高い一台です。
走りもそこそこに楽しまれるようで、ヘッドユニットこそカロッツェリアのサイバーナビに交換なさっていたものの、スピーカー周りは純正のままなので、エンジンやロードノイズに負けないコシのある音が欲しいとのことでご相談いただきました。

システムの概要としては、サイバーナビをソースとして、外部アンプを経由してフロント2wayを駆動+パワードサブウーファーをダブル搭載のパワフル仕様です。
以下コンポーネント紹介です。

◯ヘッドユニット
カロッツェリアのサイバーナビ、AVIC-CZ902です。
これは2018年発売のモデルで、現在は生産終了のモデルですね。モニタは7型ワイド。ソースは地デジ/DVD/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナーと隙間なく揃え、カロッツェリア独自のDSP機能を搭載したAV一体型メモリーナビゲーションです。

カロッツェリアのDSPを搭載する上級機種のヘッドユニット(ナビとオーディオデッキ)では、◆ハイレンジ(ツイーター)、◆ミッドレンジ(スコーカーorウーファー)、◆ローレンジ(ウーファーorサブウーファー)の3wayユニットを個別につなぎ、それぞれにクロスオーバー・タイムアライメント)設定ができる3wayネットワークモードと、◇フロント、◇リア、◇パワードサブウーファーのスタンダードモードが選べるようになっています。

今回はフロント2way+サブウーファーの構成で、細かな調整を施して音作りをしようというスタンスなので、ネットワークモードで接続しました。
前述のハイレンジ出力をツイーターに、ミッドレンジ出力をドアのウーファーに、ローレンジ出力をパワードサブウーファー2基につないで、DSPの設定によって、各ユニットが受け持つ周波数帯域を決め(クロスオーバー)、ドライバーの耳の位置に音が同時に到達するように発音のタイミングを変えて(タイムアライメント)、強め・弱めに聞こえる帯域の補正を加えて(イコライジング)仕上げます。

◯パワーアンプ
アルパインの4chアンプKTP-600(税込19,580円)を使いました。
ヘッドユニットのところでご紹介したネットワークモードによる出力は、内蔵4chアンプを使って駆動することが第一選択肢ですが、より大きな駆動力・制御力を得たいということで、サイバーナビの内蔵アンプをキャンセルし、ローレベルで出力して外部アンプを使うことにしました。
アンプの性能は出力だけで評価できるものではないのですが、AVIC-CZ902内蔵の50W×4ch(最大)に対して、90W(最大)45W(定格)に格上げされることとなり、コーンを押し出す力も、ビシッと止める力も、レベルアップしました。

最近は純正ヘッドの出力をアンプ内蔵DSPに入れて料理するケースが主流ですが、社外ナビやオーディオデッキなど、デッキ側ですでにDSP機能を持っている場合のパワーアップ手段として、小型4chアンプを導入するケースがとても増えています。
ここでぶつかる両横綱が今回登場のアルパインKTP-600(税込19,580円)と、カロッツェリアのGM-D1400?(税込17,600円)です。
カロの方は100W(最大)45W(定格)で、数値上のスペックはほぼ互角ですが、KTP-600は2chごとにゲイン調整ができるようになっている分、デッキ側との組み合わせによっては使い勝手がよくなります。

◯スピーカーとパワードサブウーファー
当店ド定番のパワードサブウーファー、VPAS10でおなじみのCerwinVegaで統一しました。
米国メーカーらしいカラッと明るい音色を基調とし、ハイエンドオーディオブランドにふさわしいハイファイ表現に加えて、ヘヴィーな音圧系の領域にも踏み込む音作りに特徴のあるブランドです。(ちょっとオトナなKIKCKER的)
製品グレードはハイエンドのストローカーシリーズと、ミッドレンジのベガシリーズの2段構成で、今回はフロント2way用として、フラッグシップのSPRO65C(旧製品)を使いました。(実質的な後継機はST65C(税込83,600円)

パワードサブウーファーの方は、定番のVPAS10(税込51,150円)の登場となるわけですが、今回はGT3定番?の2台搭載で武装しました。
911系はスポーツカーの宿命で室内が狭いためインストールの自由度が低くなってしまいます・・・が、2名定員のGTとなると、逆にリヤまわりが自由に使えるようになります!ということで、やる気満々なルックスが好評の「リヤトレイ・インストール」パターンで攻めてみました。



このように、ヘッドユニット側でDSP調整を施し→小型アンプで増幅して→フロント2wayを力強く駆動し、力自慢のパワードサブウーファーで土台を作る。シンプルな機器構成で十分な音量を得るシステムが出来上がりました。

それではインストールの様子をごらんください♪

  • フロントドア

    それではフロントドアの外観からです。・・といいつつ、写真を撮り忘れてしまいました。
    ということで、別の同型(991)GT3のエントリからお借りしました。
    塗装部分のカラー以外はいっしょです♪

    このクルマは硬派な走りのモデルでありながらも、オーディオ的には多少ナンパで、スピーカー構成はフロント3way+センター+リヤ。外部アンプで駆動するシステムになっています。

    ドアのスピーカーレイアウトは右前方の大きなポケットに見える部分の奥の方に直系20センチのウーファーが仕込んであり、中域のスコーカーはドアハンドルの奥(手の甲側)に付いています。

    ツイーターはダッシュボードの上面の両端に配置されています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    ご覧のようにインナーパネル側のほとんどが鉄板ではなくて樹脂のパネルになっています。
    右側に見える純正ウーファーは樹脂パネルに取り付けられ、アウターパネルとの空間がエンクロージャーとして活用されています。
    コレに対して、中央のスコーカーのお尻は樹脂パネルの奥に出ておらず、ドアトリムとの空間がエンクロージャーになります。

    このインナーパネルの取り外しに先立って、ドアフレーム上端についているエアバッグモジュールを取り外す必要があります。これには誤作動を防ぐために、バッテリーのマイナスを外してから10分程度放置しなければならないので、待ち時間にスピーカーを外す等の作業を進めつつ過ごします。

  • アウターパネル防振

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    インナー樹脂パネルをは外すと非常〜に作業性がよくなります♪
    お陰様でアウターパネルの防振作業そのものは一般的なクルマに比べて良いのですが、前述のエアバック機構の取り外し作業にはそこそこ手間がかかります。(これまた結構重いです)

    ドア防振は制振力の強いデッドニンググレードで行います。よって、アウターパネルには短冊状にカットした材料を等間隔で配置する方法をとります。

    防振が終わったら、ウーファー用のスピーカーケーブルを引き込んでおきます。
    なお、スコーカー(とセンタースピーカー)は鳴らしませんので、それ用のケーブル引き込みは行いません。

  • インナーパネル防振

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    20センチウーファーの位置には、同じ寸法のバッフルを組んで、CerwinVega SPRO65Cの16.5cmウーファーを取り付けました。
    16−17センチクラスの標準的なスピーカーホールに同じサイズのスピーカーを取り付けるのとは異なり、バッフルがかなり重厚になりますので、スピーカーバスケットの安定度が増し、低音が伸びるようになるほか、音のディテールがつぶれにくくなるなど、音質へのありがたい寄与が得られます。

    ウーファーの10時くらいの位置で折り曲げられているのは純正のスピーカー配線カプラーです。
    純正ヘッドユニット→純正セパレートアンプ→純正スピーカーと至る回路(ハーネス)は標準の状態のまま残してあるため、出口となるカプラもチョイとたたんでおきます。

  • 標準位置ツイーター取付

    ツイーター差し替え前後の比較です。

    フロントドアのカットでお伝えしたように、ツイーターはダッシュボード両端に配置されております。
    写真は、そのツイーターが固定されているツイーターグリルです。樹脂製のグリルに、ユニットが直接固定される、だいぶ質素な作りになっています。このあたりはスポーツカーらしいですね。

    右が純正ユニットの状態で、左がST65Cのツイーターです。
    バネ式のロックプレートを少し加工して、純正より一回り大きなST65Cのツイーターを納めています。

  • パワードサブウーファー設置

    パワードサブウーファーの設置状況です。

    ご案内したとおり、リヤトレイの上に2台並べて取り付けています。
    サブウーファー帯域(120Hz以下くらい)の音は指向性が低いので、取り付け場所の選定はそれほどこだわらなくてよいのですが、ガラスの近くで前方に反射しやすいので、良好な音場形成が期待できる位置といえます。

    他車の事例では、周囲と同色のカーペット生地を貼ったボードで覆って化粧していますが、今回は「ネイキッド」で並べることになりました。
    ネイキッドと言っても、各ユニット4箇所づつ、合計8個の固定金具ステーを使ってしっかり固定していますのでズレたり外れたりすることはありません。

  • パワードサブウーファー(車外から)

    リヤウインドウ越しに見えるサブウーファーです。

    二つ並んで、かつネイキッドだと迫力ありますね。
    赤色のエッジもロールバー・ボディと同系統でカラーリング的にもよろしいんじゃないでしょうか。

  • 作業後記

    今回は911GT3 RSのサウンドアップ事例を御覧いただきました

    昨今はDSP機能を取り込んだサウンドアップが大人気ですが、
    ?ヘッドユニットが純正ナビなのか社外のヘッドユニット(ナビ含む)に交換するのか。
    ?DSP機能は社外ヘッドユニットに含むのか、別途DSPアンプを導入するのか。
    といったように、導入前の前提によってシステムが変わってきます。

    ?で純正ヘッドはそのままにする場合は、5chなり8chなりのDSPアンプを付けましょうという(最も多い)ケースになります。
    ここで社外のヘッドユニットに交換してみようとなった場合は、DSP機能の有無や性能で選ぶことになるでしょうから、ほとんどの場合、社外ヘッドDSP機能による調整と、アンプによる増幅の両方をデッキ内で済ませることになります。

    しかしながら、より大きくパワフルな音、より情報量の多い音を目指したいという場合は、消費電力が大きく、情報の分解能力が優れた外部アンプを使うことになりますし、音量はさておいても、異なる機能(データ再生・DSP調整・アンプ増幅)は別々の筐体で行ったほうがノイズ低減の面でメリットがある。という理由が直接の動機となって、外部アンプを志向するパターンもあります。

    今回のケースは、ハイパワーなパワードサブウーファー群の導入と歩調を合わせた「パワー追求」が最大の誘因となってアンプを足した事例になるわけですが、まずはナビヘッドのDSPとアンプで楽しんだ後、クオリティアップのために増幅機能を外部アンプに託す展開もあるわけです。

    こういった場面で手軽なのが小型の4chアンプです。
    最近の売れ筋は、文中でも触れましたカロッツェリアのGM-D1400?とアルパインのKTP-600です。

    ヘッドユニット側に内蔵されたアンプよりも相対的に性能の高いアンプに増幅機能を委ねることで、ディテールや力強さといった表現力が増す他、相対的に大きな電力を使うアンプをデッキ側から切り離すことで、ノイズによる損失を低減させる効果もでるため、二重のメリットを享受することが出来ます。
    また、今回のサイバーナビのように、音質への配慮をうたった製品だと、(ローレベル出力で運用する場合には用のない)アンプへの通電をカットして、デッキ内で生じるノイズを減らす機能をもったものもあります。

    また、すこし調子に乗って、筐体を分離させること(セパレーション)による音響改善効果を追求してみようと思うなら、2台使って系統間の影響を減らすアプローチもあります。

    今回の例でいうと、電流の大きさが異なるツイーター側とウーファー側でそれぞれ1台つづ使うというのが第一案ですね。ツイーターへの足かせが減って軽快感が出るのを感じていただけると思います。また、左側のツイーターとウーファーで1台、右側で一台というように、左右で分けるという手もあります。これは同帯域ながら、左右間で生じていた相互影響がなくなって、ステレオ感が増す変化を体感できると思います。
    究極的には上下左右、つまり1chごとに1台!というところまでやっちゃう手もありますが、これは当エントリの文脈で触れる世界ではありませんね(笑)

    ということで、DSP機能のついたヘッドユニットを前提とした音質向上の一手として、増幅性能向上とノイズ低減を目的とした、小型アンプを組み合わせる案のご紹介でした。余裕があるようでしたらご検討ください。

    ご相談はお気軽にどうぞ♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!