スズキスイフトスポーツのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.646(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スズキ スイフトスポーツ
system
メインユニット:スタンダード8インチナビセット(パイオニア)
デッドニング:フロント、リア
フロントスピーカー:carrozzeria TS-F1740S
リアスピーカー:carrozzeria TS-F1740
サブウーファー:Cerwinvega VPAS10
DSPアンプ:audison prima AP 8.9bit
ケーブル:audiotechnicacomment
フロント2wayとリヤスピーカーを交換し、パワードサブウーファを足して、全てをDSPアンプで制御するシステムです。
スピーカーをカロのエントリモデルにすることで、税別35万円台でフルシステムを構築しました。
スズキ・スイフトスポーツの事例ご紹介です。
スイフトスポーツはその名の通り、スズキの世界戦略車であるスイフトのスポーツモデルで、現行で4代目を数えるスイフトと、ほぼ同じペースでモデルチェンジを重ねて来ました。
初代モデル(HT81S)の発売は2003年、2代目(ZC31S)が2005年、3代目(ZC32S)が2011年、そして現行の(ZC33S)が2017年の発売となっています。
ベースモデルより排気量の大きなエンジンを積み、足回り、シート等が強化されています。最新モデルのデータとしては、1371ccの4気筒DOHCターボエンジンで140馬力。6速MTとATがラインアップされています。
今回お迎えするのは、スポーツマインドあふれるイエローカラー、6速ミッションの1台です。
できるだけ予算は抑えめで。だけれども前後4スピーカーを交換して、フルシステムと呼べるようなレベルの音が楽しめるようにしたい。と(いうニュアンスの)ご相談をいただきました。
こういったご相談ですと、今はなきJBLのベースグレードモデルでセットアップしたJBL CLUBコンプリートパッケージ的な視点でコーディネートするのがよかろうということで、リーズナブルなプライスで品揃えが充実し、音の評価も安定しているカロッツェリアのベースグレードモデル(Fシリーズ)とDSPアンプで組み、これにパワードサブウーファーを足して低音域を補強することにしました。
●ヘッドユニットはディーラーオプションの大画面ナビです。
ドライブレコーダーのコントロールができるパイオニアのスタンダード8インチナビが装着されていました。
このナビは、パイオニアがスズキ用にOEM供給している製品で、カタログには、CA74(99000-79CC0) 本体価格146,300円と記してありました。
●スピーカーは、フロントに2wayセパレートモデルのTS-F1740S(税別16,000円)をセレクトしました。
ウーファーは17センチ、セパレート式のツイーターは国内ブランドならではのキレイなスタンドが付いています。
また、このモデルは主要カーメーカーのツイーター取付部にフィットするブラケットが一式ついているので、裏配線がちゃんと引ければ、標準の位置でのトレードインがDIY出来てしまうという、プロショップを戦慄させる製品です。
今回はこの専用ブラケットを使って、ミラー裏の標準の位置にトレードイン形式で取り付けました。
もとがフルレンジのリヤスピーカーには、フロントのTS-F1740Sのコアキシャル版であるTS-F1740(税別8,000円)を使いました。
取り付けに関しては、前後とも、MDF製インナーバッフルでしっかり据え付け、制振性能の強いデッドニンググレードでドア防振を行いましたので、スピーカーの稼働条件整備としては、十二分のレベルといえます。
●DSPアンプは、こちらも定番モデル、audisonのprima AP 8.9bit(税別100,000円)を選びました。
AP 8.9bitは35w出力(4Ω時)のアンプを8ch分搭載し、それにプリアウト1chを加えた9chのプロセシングが行えるDSPアンプです。
今回は、内蔵8chアンプの内、2chを左右のツイーターに、4chをブリッジ(2chを直列につないで一つにする)して、左右のフロントスピーカーに、残りの2chをリヤスピーカーに、それぞれ配分しました。
パワードサブウーファーはローレベル信号を供給してやれば、増幅(amplify)は自分で出来るので、DSPのプリアウト出力からモノラル信号を出してやります。
●パワードサブウーファーはまたまた定番のCerwinvega製のVPAS10(税別46,500円)にしました。
シート下設置可能なボディに、クラスを超える10インチ(25センチ)ユニットと定格250Wアンプを詰め込んだパワフルモデルです。
ボディはアルミダイキャスト製でずっしりと重いため、振動板ので発生する波動をハコのブレで吸収してしまう損失が極めて少なく、ヘビーな低音を余すところなく堪能させてくれます。
コンポーネントは以上です。
価格を抑えたスピーカーですが、それ以上に大事な取り付けはハイエンド仕様でしっかりやって、性能を十分に引き出す条件を整えていますし、audisonのDSPアンプ、サーウィンベガのパワードサブウーファーに至っては、いずれも中級機以上といえる製品です。
これらにより、トータルのサウンドはハイファイとよべる情報量を確保しながら、ドライビングプレジャーに不可欠のヘビーな低音域も充実させた、なかなかのシステムが組み上がりました。
このパフォーマンスの「分母」となる予算は税別359,000円に抑えましたので、コストパフォーマンスもなかなかのレベル。バランスの良いシステムになったと思います。
それでは施工の様子を御覧ください♪
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フロントドア
それではドアチェックからです。
このデザインを見ると、あまり技巧的でなく、プレーンな感じにスズキっぽいテイストが出てるような気がします。
肘掛けのところにはめ込んであるパネルは、ダッシュボードと基調を合わせたグラデーションが配してあり、室内の統一感を演出しています。
スピーカーのレイアウトですが、スピーカーは定番の位置。ですけども、微妙にギリギリ気味な低いところについています。
ツイーターの方はミラーウラのメッシュグリルの中ですね。 -
ドアトリム取り外し
ドアトリムをガバっと外したところです。
樹脂パネルフタorモジュールパネルが主流の現代にあって、風前の灯火のブチル&ビニールスタイルです。
でも、よく考えると、燃費のための軽量化の点でも、製造コストの点でも、実はブチ・ビニのほうが優れてそうですね。
ドアパネルが軽量は高張力鋼板になり、外来ノイズが増している(といわれている)ので、静寂性アピールが必要な車だと、防音策を講じる必要がでてきますが、「スポーツモデルだからそこそこうるさいよ!」で済む場合はこれでいいんでしょうし。
遠い将来、1周回って意外と主流に返り咲いているかもしれません。(適当)
純正ウーファーは、セパレートツイーターがありながらも、(ある程度高音域が出せる)ダブルコーンスピーカーがついています。
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アウターパネル作業
アウターパネルの仕事が終わったところです。
純正スピーカーを外して、全体を掃除・脱脂して、デッドニングを行います。
スズキの純正スピーカーは、止めねじを受ける「雌ねじ」がインナーパネルの鉄板に切ってある、ごく一般的なスタイルをとっておらず、ただの穴に差し込んでおいた樹脂製のスリーブにネジをねじ込んで膨らませて固定する、アンカーボルトのような方式をとっています。
ですので、スピーカーを外した後に残る「樹脂スリーブ」取り去っておきます。
スピーカー配線はこの段階で通します。
今回はコスパ重視でAT7420(18ゲージ・税別200円/m)を使っています。
ドア防振は制振効果の高いデッドニンググレードで施工しています。
材料はDr.ARTEXのEarth Quatroです。 -
インナーパネル作業
インナー側が終わったところです。
スピーカーホールにMDF製バッフルを固定し、TS-F1740S(¥16,000)のウーファーを取り付けます。
インナーパネル全面を覆っているのは、Dr.ARTEXのEarth GOLD HDです。
ウーファーの上方から突き出ているハーネスに、青白のスピーカーケーブルAT7420が合流していますが、これはミラー裏に向かうツイーター用ですね。
これにてフロントドアの作業は終わりです。
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アウターパネル作業
スピーカーを外して配線の引き込みを済ませます。
リアスピーカーで使用するTS-F1740も、形式上は、2wayですが、フロントと違ってコアキシャル(同軸)で、かつ、1系統にまとめられているタイプの製品なので、スピーカーケーブルは1組です。
アウターパネルに貼る素材は、フロントと同じDr.ARTEXのEarth Quatroです。 -
インナーパネル作業
リヤのインナーパネルが終わったところです。
リヤスピーカーの顔をご覧いただくと、真ん中にツイーターがついているのがお分かりになると思います。
高域・低域を兼ねた1ユニットでフロントと同じ帯域をカバーします。
パネル全面を覆うのは、フロントと同じDr.ARTEXのEarth GOLD HDです。
ドアトリムを固定する樹脂製のクリップが入る穴を避けるために、あちこち切り抜いてあるのがお分かりになると思います。
なかなかめんどい作業です。
これにてリヤドアも終わり。次はツイーターです。
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ツイーター(交換前)
次にツイーターのトレードイン前後です。
ミラー裏のカバーを外すと、ネジ2本で純正のツイーターが装着されています。
今回起用したTS-F1740Sには、非常にスグレモノの付属品がついているので、このネジをなくさないように摂っておきます。。(次へ) -
ツイーター(交換後)
こちらが交換後の様子です。
中央のカロッツェリアのツイーターユニットを押さえている黒いブラケット。これがなんと製品に付属しているんですね。
全車種対応というわけではありませんが、?トヨタ・ホンダ・三菱・スバル用と?日産・スズキ用の2タイプが入っており、今回のスイフトも適合車種に入っていました。(適合表はこちら)
DIY派が多そうなエントリーモデルならではの気遣い。さすがですね。
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パワードサブウーファー
それでは運転席の下に移動します。
こちらにはは、パワードサブウーファーを設置しました。
製品はサーウィンベガのVPAS10です。
まるで純正オプションのように、見事すっぽりと収まりました(^o^);;
写真の手前が進行方向、奥に見えているのが後部座席のフロアマットですね。
後席の足元は、若干つま先が窮屈になってしまいますが、こんなもんだろうとごまかせるレベルだと思います。
パワードサブウーファーに付属している音量調整つまみは、グローブボックス内に引き出してあります。
基本設定はDSPで行っているのですが、曲によって低音を効かせたい場合や、逆に抑えたいとき、直感的に調整できるので、あると便利です。 -
アンプ内蔵DSP
助手席の下には、アンプ内蔵のDSP、audison prima AP 8.9bitを設置しました。
サブウーファー同様、フロアマットは後席分です。DSPアンプは小型なので、後席の足元にはなんら影響を及ぼしていませんね。
手前にヒョロリと見えている黒い線は、DSP調整時のPC接続用のUSBケーブルです。普段はフロアマットの下かシート下に忍ばせておきます。
DSP関係で触れておくべき点としては、、audisonのDSP専用のコントローラーDSPのコントローラーとして用意されているDRC-MP(¥27,000)は今回取り付けておりません。
コントローラーを接続すると、?音響設定メモリーの切り替え、?メイン/DSP接続機器の入力切替、?DSPに直接接続したデジタル音響機器のボリュームといった操作が出来るようになるのですが、今回はオプションナビのスピーカー出力(フロント/リヤ)の入力のみで、他ソース(デジタル)入力を行っていないので、必ずしも必要でないという理由で見送っています。
なお、この状態でも、複数記憶させることが出来る「音響設定メモリ」を切り替えたいニーズが無くはありません。この場合はUSBケーブルでノートパソコンをつないで切り替える。ということになります。
※音響調整(クロスオーバー・タイムアライメント・イコライジング)の調整はPC接続が必須となります。
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バッ直電源引き込み
バッテリーから室内へ直接、電源を引きこむ配線の様子を御覧ください。
今回は?パワードサブウーファー?アンプ内蔵DSPと、消費電力の大きな機器を2つ動かします。このように合計消費電力が車両のヒューズ容量を超えてしまう場合は、必ずバッテリーから直接を意味するバッ直で引き込むことになります。
写真の中に配線方法を図示してみました。今回のように一般的なバッ直は青い見出しの図の方です。
プラスから赤い線で室内に引き込んで、各機器に分配しています。
アース(マイナス)側については、バッテリーは純正のボディーアース線のみ、各機器側については、機器ごとに最寄りのアースポイントにボルト留めて落とします。
これに対して、(ちょっと宣伝になって恐縮ですが)当店で状況に応じてお勧めしている、プラスマイナス同時バッ直です。
プラス側は同じですが、マイナス側についても、プラス同様に室内に引き込むのが特徴です。
※マイナス側を1点だけアースしているのはノイズ対策です。
これは、プラス側の経路とマイナス側の経路、それぞれの抵抗の差が減らして、レスポンスの向上を狙った工法です。抵抗差の平準化が目的ですので、当然ぴったり同じ長さにしています。
メニュー化して10年以上たちますが、乗り換え時のリピも含めてご好評いただいています。
現在、通販でヘッドユニット用のプラスマイナス同時バッ直キットを販売しておりますが、今回のようなアンプ等接続を目的とした室内引き込み用のキットもラインアップ予定です。
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作業後記
今回はスイフト・スポーツのサウンドアップ事例を御覧いただきました。
ご紹介事例の中で最も多いのはナビをヘッドとして、フロント2way交換、DSPアンプというケースだと思います。
これにDSPが加わったり、パワードサブウーファーが加わったりといろいろバリエーションが出てくるわけですが、今回の場合は税別35万円台の金額で、全スピーカーの交換+フルデッドニング+DSPアンプ投入+パワードサブウーファー投入まで詰め込んだところがアピールポイントですね。
スピーカーの音は、金額に応じて動作の精度が高まり、音の情報量が増えるのは確かです。しかしながら、製品の性能と同じくらい(あるいはそれ以上に)大事なのは取り付けと稼働条件の整備です。
エントリクラスの製品とは言えども、きちっと取り付けてドア防振をやれば、純正オーディオのレベルからはるかにグレードが上がり、聴き比べれば誰の耳にも明らかな違いが出てきます。
今回のドア周りと同等の手入れだけでご満足いただける方は少なくないと思います。
これに加えて、今回はDSPとパワードサブウーファーまで含んだフルシステムで、バランスはしっかり取れていますので、更にバリューは高いと思います。
※audisonのDSPはよりハイエンドのスピーカーをハンドリングできるスペックを持っています。
今回と全く同じ内容のオーダーも可能ですし、スピーカーやスピーカーケーブルのグレードアップも可能です。また、リヤスピーカーは純正のままにして、少し節約する方法もあります。
ご希望とご予算に応じて、柔軟に提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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