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サウンドプロ

ポルシェ911996カブリオレのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • PORSHE911(996)audio

  • 事例No.443(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ポルシェ 911 996カブリオレ

    system

    メインユニット:Carrozzeria AVIC-ZH9MD
    ドアチューニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165、MX080
    リアスピーカー:BLUE MOON AUDIO MX080
    パワーアンプ:内蔵
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    ナビヘッドをソースにサウンドアッププログラムでフロント3wayとリヤをBLUE MOON AUDIOのユニットに換装しました。

  • ダッシュボード全景


一見してそれとわかる、ポルシェ911のダッシュボードです。
996は空冷から水冷に切り替わった最初のモデルなので、空冷最後の964の雰囲気が強く残っている感じがします。

カブリオレモデルなので、一般の車に比べて高いポイントから撮影できました。
ほんのちょっとの差なのですが、非日常的で華やかな雰囲気が強調された絵になりますね。シートも美しいです♪

このクルマは古くからお付き合い頂いているお客さまの乗り換えでご入庫いただいた車両です。
カロッツェリアのナビ付きでお買いになり、スピーカーを一新しようということでサウンドアッププログラムをご用命頂きました。

アンプはナビヘッドの内蔵アンプを使うこととし、フロントの3wayとリヤの計8スピーカーをBLUE MOON AUDIOのユニットに換装。
フロントはお馴染みのドアチューニング、リヤはスペースの関係で吸音材充填でエンクロージャーを仕上げるプランです。
デッキからのフロントの出力は左右ワンペアなので、これを3wayに分割するために、JBL製の3wayネットワークを調達して組み込んでみました。

フロント、リヤともに手を入れますが、例によって純正の外観に一切変更を及ぼさないプランです。
ゴージャスな外観に負けない音を目指します!

  • メインユニット

    車両ご購入段階で取り付けられていたサイバーナビです。
    これをヘッドユニットとして試用いたします。

    「HDD」のエンブレムが誇らしく輝く同機。2004年の発売当時の価格が33万円!思わず遠い目になっちゃいます。
    この10年で、カーオーディオの多くの機能のチップ化が進み、あたかもPCのようなペースで高機能化と低価格化が進みました。
    それにしても懐かしい♪

    接続については、上述のとおり、フロントをJBL製ネットワークに入れて、3wayユニットへ。リヤはそのままフルレンジユニットに繋ぎます。

  • フロントドア(施工前)

    それでは作業に入っていきます。
    作業の第一歩はドアトリム外しです。

    塗装と同色で見分けがつきにくいかもしれませんが、下方4分の3が薄いスポンジシートで覆われています。これまで欧州車の得意技でしたが、徐々にフェードアウトしつつあるような気がします。

    純正スピーカーは13センチと、一般的なドアスピーカーのレンジとしては下限サイズのユニットがついています。
    黒く見える樹脂製のハコはバスレフ式のスピーカーボックスです。

  • ドアバッフル

    作業を進めます。

    スポンジシートを剥がし、脱脂、清掃の後、アウターパネルの防振を行いました。
    今回は内蔵アンプ駆動が前提で、外部アンプに比べて出力が小さいので、制振力のマイルドなドアチューニングを選択しました。

    上述の如く13センチの純正スピーカーを16.5センチに換装することとなるので、純正のスピーカーボックスは撤去し、インナーバッフル形式としました。
    スピーカーは当店売れ筋ランキング上位安定のBLUE MOON AUDIOブランドの2wayユニット、SX165と、8センチのMX080を使っています。

    3wayの内、ドアは写真のウーファーのみ設置で、中域・高域の2つはダッシュボード上の純正位置でのトレードインとなります。

  • フロントドア(施工後)

    インナーパネル全体の作業が終了したところです。

    下半分で大きく口を開けていたサービスホールを始めとして、すべての穴を塞ぎ、相対的に共振しやすそうなポイントを見つけて押さえていきます。

    今回はオープンカーということで、幌を占めた状態であっても、クローズドボディに比べて低域が損なわれる傾向にあります。
    パワーアンプを投入する場合は、出力の大きさでいくらでも補うことができますが、今回は内蔵アンプなのでその手が使えません。
    よって、ウーファーの抵抗を減らしてゆったりと鳴らすことによって補う策を採ります。

    具体的には、コーンが動きやすいように防振をやわらかめに、締め込みすぎないように整えてやる方法となります。
    一部で誤解されているようなのですが、コーンに強い負荷がかかっていない限り、コーンをドンと表に突き出すことは、内蔵アンプクラスでもちゃんとやれるので、実はそれなりの音量は出せるのです。ただ、グッと止める!段階で相応のパワーが必要になってくるので、パワーが有ったほうがディテールが出せるよねー。という話なわけです。

    よって、今回の手法では、外部アンプ方式に比べるとストッピングパワーが不足する分、ビシビシとした切れ味は求められないものの、一定の広がりのある低域は獲得できるということになります。

  • 純正スピーカー

    それでは中・高域を担当するユニットの方へ転じます。

    これはダッシュボード両端に設置されている、純正のスコーカーとツイーターです。
    取り外した部分の写真を撮り忘れてしまいました(汗)ので、最初のダッシュボードの写真を御覧ください。右端にちょこっと写っています。

    純正アンプ側でハイパス(低域をカット)された信号がカプラーで入り、そのままスコーカーへ、そしてフィルターで更にハイパスされた信号が右側のツイーターに供給される構造になっています。

    これを次の写真のように加工いたします。。

  • 加工後

    加工後の様子です。

    スコーカーは、直径合わせのためのスペーサーを介して、8センチユニットのMX080に差し替えています。
    ツイーター側は、ウーファーとセットになっていたSX165のものですが、ハウジングに収まっている製品そのままでは取り付けられませんので、ハウジングをそっくり取り除き、「中身」だけ取り出して固定しています。

    配線は、スコーカー、ツイーターそれぞれから引き出し、次のカットで紹介するネットワークに接続します。

  • 3wayネットワーク

    これがネットワークです。
    運転席・助手席それぞれのシート下に取り付けました。

    このネットワークは、デッキからの信号を高中低の帯域に分割し、フロントの3つのユニットに供給する役割を担っています。

    ハイエンドの世界では、接続するスピーカーとの相性を前提にきっちり帯域を計算して、パーツを調達してオリジナル製作したりしますが、市販品の流用だとかなり低予算でやれますので、手始めに導入するにはオススメです。

  • リアスピーカー

    今回、リヤスピーカーも交換しました。
    ユニットはフロントと同じくMX080です。

    あまり細かすぎる話をしてもどうかと思いますが〜。
    一見、フロントと同じ格好をしていますので、前後左右4つともおなじユニットのようですが、中身の角度の付け方がちがうので、4つとも品番が違っています。一応、トリビアです。

  • 吸音材

    最後は穴の写真です。

    写真のダッシュボードとリアスピーカーの奥には、は吸音材を詰めて音に余計なこもりが出ない様に配慮しています。

    ドアの様に防振材を用いた施工が出来ないので、ある程度空間を詰める事でエンクロージュア効果を狙っています。

  • 作業後期

    今回はカブリオレスタイルのクルマの事例をご覧いただきました。

    多くの方は、オープンカーは外がうるさいから、オーディオは楽しめないのでないかという印象をお持ちだと思います。

    また、実際に所有なさっているオーナー様でも、同様にお考えの方が少なくないと思います。

    しかしながら、防振を行ってスピーカーボックスを形成し、スピーカーをキッチリと固定して、性能を十分に発揮できるよう整え、ツイーターで音の輪郭を先鋭化する。。いわゆる「ステージング」がそれなりにできたシステムだと、オープンであっても、これは一般の方の想像を超えるサウンドを体感できるようになるのです。

    今回は内蔵アンプを前提としているので、強力に低域を制御することは出来ませんが、それはそれとして、本文で説明させていただいたようなアプローチでふくよかな低域をベースに、輪郭の感じられる中高域を組み立てていくことは可能です。

    更に、外部アンプあるいはプロセッサーを追加できるようであれば、クローズドボディに遜色ないサウンドを堪能することも可能です。

    オープンエアーならでは開放感の中で、上質のサウンドを楽しみたい!!オーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
    予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。

    最後に、今回の予算をお知らせしておきます。ご参考になさってください。

    【お見積もり】
    BLUE MOON AUDIO SX165 x1 ¥39,000
    BLUE MOON AUDIO MX080 x2 ¥60,000
    JBL 3way ネットワーク(補修部品)x2 ¥7,000
    kaiser swing(650/m x16) ¥10,400
    ダッシュボードスピーカー取付加工 ¥10,000
    ドアスピーカーバッフル制作 ¥8,500
    リアスピーカー取付加工 ¥10,000
    ドアチューニング ¥40,000
    配線引き回し一式 ¥15,000
    ダッシュスピーカー用吸音材仕込み ¥8,500
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    小計 ¥208,400
    消費税 ¥16,672
    合計 ¥225,072

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