スバル インプレッサ のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>

登録日 2025/10/24-
事例No.900(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スバル インプレッサ
system
メインユニット:11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:HELIX Ci3 K165.2FM-S3
リアスピーカー:不使用
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:純正、SAECcomment
フロント2wayスピーカーを交換し、デッドニングによってスピーカーの稼働条件を整えた事例です。
純正ヘッドユニットの4ch出力を全てフロントに割り当てる「バイアンプ接続」により、クリアネスも追及しました。
スバル・インプレッサの事例紹介です。
インプレッサは、レヴォーグ、フォレスター、アウトバック、S4、BRZ等と並ぶスバルの主力車種です。
ツーリングワゴンという新ジャンルを確立したレガシィ(1989年)は、それまでの主力であったレオーネの排気量1.8Lに対して1.8-2.0Lと大きくなり、より小排気量のジャスティ(1.0L)との間が空く格好となったため、その中間を埋め、かつ、世界市場を狙った世界戦略車としての期待も込めて開発され、1992年に市場投入された車です。
モデルチェンジの履歴は以下の通りで・・・(太字はセダン/無印はワゴン)
初代 GC/GF系(1992年 - 2000年)
2代目 GD/GG系(2000年 - 2007年)
3代目 GE/GH/GR/GV系(2007年 - 2011年)
4代目 GP/GJ系(2011年 - 2016年)
5代目 GT/GK系(2016年 - 2023年)
6代目 GU系(2023年 - )
初代から5代まで、セダンとハッチバックの両方を揃えていましたが、6代目の現行からハッチバックのみに集約されました。
なお、同一モデル名が存続している現行車種としては、(1)サンバー(1960年-)、(2)レガシィ・アウトバック(1990年-)に次ぐ、1992年からの歴史を持つ古参車種ということになります。
今回ご登場いただくのは現行(6代目)のインプレッサです。
標準オーディオからのグレードアップを検討され、ネットで情報収集なさっていたところ、当サイトのスバル・クロストレック の事例をご覧になったのをきっかけにお問い合わせいただきました。
ご意向としては、 サウンドアッププログラムの02-04(ダイキャストバッフルを使ってスピーカー交換+ケーブル交換+バイアンプ接続+ドアをデッドニングするプラン)で、メールでのお見積りをご覧いただいたのち、スピーカーの視聴のためにご来店いただきました。
実際にお聴きいただいたところ、最近デモボードに登録したHELIXが気に入られたご様子で、以下の二つを聞き比べていただき・・・
(1)HELIX CB K165.2-S3(税込44,000円)
(2)HELIX Ci3 K165.2FM-S3(税込66,000円)
・・・後者の方に決まりました。
施工の概要としては、「フロント2wayのスピーカー交換」で、センターインフォメーションディスプレイの4chアンプをフロント2wayに割り当てて、スピーカー交換とデッドニングを行いました。
以下がコンポーネント紹介です。
〇スピーカー
HELIX Ci3 K165.2FM-S3(税込66,000円)です。
現在のヘリックスのスピーカーのラインアップは、以下の4グレードに分かれています
(1)ハイエンド系
・ COMPOSE Ci7シリーズ
・ COMPOSE Ci5シリーズ
・ COMPOSE Ci3シリーズ
(2)スタンダード
・ COMPOSE BASICシリーズ
Ci7は20mmツイーター、10cmミッドレンジ、13cm/16cm/20cmミッドバス(ウーファー)と、ハイエンドのトップグレードらしく、全て単品での設定となっています。
Ci5についても、25mmツイーター、16cmミッドバス、20cmフラットウーファーと同じく単品設定ですが、20cmのフラットウーファーは埋め込み寸法47mmと、20cm径にしては非常に浅く作られているため、クリアランスに余裕のない車に取り付けしやすくなっています。
Ci3はハイエンド系の中でも比較的廉価なグループで、20mmツイーター、10cmミッドレンジ、13cm/16cm/20cmミッドバス(ウーファー)と、Ci7と同じ寸法での単品設定の他、10cm/13cm/16cmの2wayセパレートと、同コアキシャルも設定されており、現代のカーオーディオのほとんどの条件に適用できるように配慮されています。
今回はCi3のうち、16cmセパレートである Ci3 K165.2FM-S3(税込66,000円)をお選びいただいたわけです。
〇インストール
インストールにあたっては、以下の2点がユニークポイントになっています。
〇バイアンプ接続
センターインフォメーションディスプレイの内蔵アンプは、一般的なナビと同様に4chで、フロント2wayとリヤに出力されています。
今回は、この4ch分の出力をフロント側の2way(ツイーターとウーファー)に割り当てる、「バイアンプ接続」を行いました。
バイアンプ接続の簡単な説明
スピーカーがアンプによって駆動される際、ユニットの中央にある磁石とコイルが発電機と同様の作用をし、微弱が電流がスピーカーケーブルを逆流してくる現象がおきます。この電流を逆起電流と呼びます。
ごく一般的な2wayスピーカーは、片側あたり1chの出力を、パッシブネットワークを使ってツイーター行きとウーファー行きに分けていますが、この場合、相対的に消費電力の大きい(=発電能力の大きい)ウーファー側で発生する逆起電流がネットワークまで「上がって」きて、さらにツイーターユニットに向かうスピーカーケーブルにも流れ込むことで、音声信号を乱すという現象がおきます。
これを抜本的に回避する方法が、バイアンプ接続です。
高域用と低域用に別のアンプを割り当てて、それぞれがツイーターとウーファーを別々に駆動する方法です。高域側と低域側が回路的に独立した形になるため、電流が回り込む経路そのものが存在しないわけです。結果として、低域側が力強くビートを刻む(発電する)傍らで、ツイーターが繊細に高域を奏でる。。という静と動が併存する世界が実現します。
〇デッドニング
ドアをしっかりしたエンクロージャー(スピーカーボックス)として機能させるために、ドアにデッドニングを施工しました。
標準の状態のドアはインナーパネル(室内側の鉄板)にサービスホールが開いているため、スピーカーの振動板が前後に動作する際、押し出された空気の一部がユニットの逆側に瞬時に回り込んでしまい、空気を振動させる(=音を発生させる)という効果が相殺されてしまう状態にあります。
このスピーカーホールを防振材でふさぎ、密閉性を持たせることで、この相殺現象を防ぐのがデッドニングの目的の一つ目です。そして二つ目が、スピーカーから発せられる振動により、ドアの鉄板が共振して、ビビり音(共鳴音)が発生するのを防ぐ効果です。
デッドニングによってこの二つの目的を果たし、ドアをカチッとしたエンクロージャーに仕立てて、スピーカーの性能を十分に引き出すことが可能になります。
以上をもって、インプレッサのサウンドアップが完了いたしました。
比較的高価格帯のスピーカーと、高出力対応の防振であるデッドニング施工によって、カーオーディオの第一歩として必須の「ドア回りの整備」をハイレベルでコンプリートすることができました。
予算面では、スピーカー、ダイキャストバッフル等の商品代と、デッドニング資材、工賃の一切を含めて税込184,800円となりました。
オーナー様には大変お喜びいただき、当店もうれしくなりました(^O^)
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください♪
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フロントドア


フロントドアの外観です。
伝統的に武骨でコンサバティブなデザインを基調としてきたスバル車ですが、起伏のある流麗なデザインにシフトしているのは時代の影響でしょうか。
一般的には、水平に近い線で区切られるパーツで構成されるデザインが主流ですが、斜めにカットされたトリムが組み合わされているのが斬新です。
この車のスピーカー構成は、フロント2way+リヤの6スピーカーで、フロントウーファーはドアの右下、ツイーターはダッシュボードの両端に組み込まれています。
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ドアトリム取り外し


ドアトリムを外したところです。
純正スピーカーは、楕円のブラケットに円形の振動板の組み合わせです。
ブラケットの外周部分は、接触するドアトリム裏(スピーカーグリル部分)の形状に合わせて、上向きのナナメにカットされています。
ビニールシートには防音用のゴムシートがラミネートされています。
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純正ツイーターユニットの様子です。
ダッシュボードの両サイドに設置されています。
ツイーターユニットそのものは3センチ程度といったところですが、ベースのデザインは、9cmのスコーカーが取り付けられる大きさ・形をしています。
インプレッサにはプレミアムオーディオオプションの設定が無いので、メーカー内の他車とで共有する都合なのだろうと思います。
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ツイーター交換


ツイーター交換後の様子です。
当店のオリジナル商品である、トヨタ・スバル用ツイータースコーカー取り付けブラケットを使用しました。
ネジ穴の水準から2センチ弱ほど落ち込んだ設計になっており、市販の一般的なツイーターが収まるようになっています。
HELIXのツイーターは、ネットグリルがついたハウジングに納められていましたが、最終的に純正のツイーターグリルで防護されるため、ツイーターユニットそのものの防護は不要と判断し、音質の阻害要因となるハウジングは取り除いています。
このツイーターには、メインユニットのリアスピーカー出力を社外ケーブル(SAEC SPC-350)を使って新たに引き直しています。
ウーファーにはフロント出力、このツイーターにはリヤ出力をそれぞれ入力することで、全4チャンネルがそれぞれ独立したアンプで駆動されるバイアンプ接続が成立します。
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作業後記


スバル・インプレッサのサウンドアップ事例をご覧いただきました。
バイアンプ接続によるクリアネス向上効果については文中で触れましたので、その点を除くサウンドアッププログラムによるスピーカー交換の効果としては、(1)スピーカーが所定の性能を発揮できるようにドア防振+密閉し、(2)純正に比べて性能の高いスピーカーへ交換することで、手つかずの標準オーディオとは明確な違いを体験していただけます。
特に(1)の寄与度が大きいですね。穴あきの箱では、スピーカー振動板の前と後の空気がつながっちゃってますので、せっかく押し出した空気が即時に反対側に回り込んで、運動の多くが相殺されてしまいます。これではどんなにハイスぺなスピーカーも性能を活かせません。具体的には、設計上は再生可能な低音域の多くが聞こえなくなっており、実質的な下限はだいぶ切りあがってしまっています。(施工後、曲のイントロ一発目で多くの方が「おっ♪」と反応されるのは、未知の低音インパクトが主因です。)
これに対して、サービスホールをふさいでドアを密閉し、振動板の前後の空気の行き来を遮断することで、相殺によって消失していた低音の伸び・パンチを取り戻すことができます。
ドア防振のもう一つの目的は、ドア筐体の微細な振動の抑制です。これによっても、低音域の改善は図られますが、より注目されるのは、中・高音域への効果です。低音→中音へ上がるにつれて、振幅が小さくなるので、鉄板の微細な振動によって、相殺される確率が高くなり、ギターの弦の息づかいや、オーケストラの空気感など、微細な音(ディテール)が簡単に消えてしまいます。
防振材の配置によって、「少々のことでは動じないハコ」にしてやることで、これらのディテールが消失する確率を下げることができます。
便宜的に低域と中高域をわけてお話ししてみましたが、当然ながら相乗効果もあります。
中高域の帯域が適切に出せたとしても、低音域が十分に出せていないと、倍音効果の減少によって中高域の音は細く聞こえ、実体感は乏しいままです。ここに豊かな低音域が加わると、中音域の厚みが一気に増し、高域はスーッと高く伸び、空間(音場)が車の大きさよりも広く感じるように変化してきます。(ハイファイにサブウーファーが必須とされる理由もここにあります)
◆
ドア防振の工法としては、アンプの駆動力・スピーカーの性能に応じて、二つご用意しています。
デッキ内蔵型の駆動力が弱めなアンプであれば、制振力のマイルドな「ドアチューニング」、駆動力の強い外部アンプであれば、効き目のハードな「デッドニング」が向きます。さらには、スピーカーの前後方向の微細なブレによる、振動板の動きの微細な相殺を抑制するための「バッフル・スタビライザー・ウエイト」の装着も有効です。
ご希望とご予算に応じてご検討ください。
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