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レクサスRC300hのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.790(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    レクサス RC 300h

    system

    メインユニット:純正
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:audison APX4(同軸)、AP6.5P
    センター:audison AP 2 MV
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:純正
    パワーアンプ:純正
    ケーブル:純正

    comment

    純正ナビ・セパレートアンプ・スピーカーケーブルは純正のままで、ハイレンジスピーカー、ウーファー、センタースピーカーを交換し、デッドニングでドアの条件整備を行ったプランです。

  • ダッシュボード


レクサス・RC300hの事例紹介です。

RCはLCと並ぶレクサスのクーペモデルです。
現在のレクサス車のラインアップは、セダン3車種(IS/ES/LS)、ハッチバック(CT)、クロスオーバーSUV4車種(UX/NX/RX/LBX*)、SUV2車種(GX/LX)、ミニバン(LM*)、電気自動車(RZ)と、ユーザーのニーズと海外メーカーの策略に呼応する形で、だいぶ充実してきましたが、黎明期(1980年代〜90年代)はセダン(ES・ウインダム/LS・セルシオ/GS・アリスト)とクーペ(SC・ソアラ)の2カテゴリのみでスタートしています。(*2023秋以降発売予定)

国内版レクサス車としての初クーペであるSCは、Z30系(1991-2001年)/Z40系(2001-2005年)ソアラからバトンを引き継ぐ形で誕生、2010年まで生産されました。市場全体で見ると、ミニバンやSUVといった、居住性や使い勝手を売りにした車種の市場拡大に伴って、セダン/クーペ系の勢いは往時に比べて年々落ち着いてきてはいますが、先進性に加えて、トラディショナルな価値も尊ばれる高級車カテゴリはまた別の世界で、SCの後、ISクーペ(2009-2014年)を経由して、当RC(2014年〜)、LC(2017年〜)と、クーペの系譜は脈々と引き継がれています。

今回スポットライトを当てるRCは2014年に誕生し、9年を経た現時点で、未だフルモデルチェンジは経験していないものの、マイナーチェンジを重ねながらながら熟成し、RC300(2000cc)、RC300h(2500cc・ハイブリッド)、RC350(3500cc)を揃え、5000ccのV8エンジンを積むスポーツモデルのRC Fもラインアップしています。


今回ご登場いただくのは、ハイブリッドモデルのRC300hです。

RCのオーディオシステムは、標準の位置づけの「レクサスRCプレミアムサウンドシステム」と、オプションの「マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム」のふたつがあり、今回のお車は前者です。パイオニアが開発を請け負ったシステムで、CSTスピーカーがハイレンジスピーカーに組み込まれており、純正オーディオとしてはだいぶ完成度の高い部類だと思いますが、オーナー様は変化を求める時期を迎えられたようで、当店へお問い合わせいただくに至りました。

ご要望としては、個性の強い味付けを避ける純正オーディオの特徴とも言える、「音のフォーカスが広め」に取られている現状に比べて、よりキリッと明瞭な音にしたいというような趣旨でした。こういった車では当然のことですが、見た目は変えずに、かつ、コストはできるだけ抑えめで。という条件つきでした。

音のフォーカスを際立てるための方法としては、(1)スピーカー交換によって性能を上げることとあわせて、(2)バッフルを使ってスピーカーの固定をしっかり行うことと、(3)ドア防振によってエンクロージャーを形成することによって、音の出口でロスしている情報量を稼ぐことが第一で、外部アンプによる増幅性能の向上や、DSPによる精密な調整といった「川上」の手当は、次の段階のテーマとして捉えるのが適当だと考えます。

ということで、予算抑えめ条件もついていることですし、今回はフロント3wayとセンタースピーカーの交換によって、音をしゃっきりさせることにしました。

以下、コンポーネント紹介です。

◯スピーカー
audisonのスピーカーはフラッグシップのThesisシリーズ、ミドルレンジのVOCEシリーズ、ベースグレードのPRIMAシリーズの3グレードで構成されておりますが、今回はリーズナブルなPRIMAシリーズで揃えることにしました。

フロント3wayは、ダッシュボード上の2wayコアキシャルと、ドアのウーファーから構成されますが、前者用としてコアキシャルモデルのAPX4(税込15,400円)、後者用として、大径シングルコーンのAP6.5P(税込17,600円)を選びました。
センタースピーカー用としては、ミッドレンジ(スコーカー)用として企画された小径シングルコーンのAP 2 MV(税込17,600円/ペア ※単品で販売)にしました。

PRIMAシリーズのスピーカーは、セパレート2wayが3万円前半、3wayが5万円前半。コンポーネント(単品)スピーカーが1万円台前半から中盤。同軸スピーカーが1万円台中盤から2万円台前半とかなりリーズナブルで、サイズも大小まんべんなく揃っているので使い勝手がよく、肝心の音についても、価格を考慮するとお客様の満足度は高い製品です。

・インストールについて
直径10センチのコアキシャルスピーカーであるAPX4は、ダッシュボード両端のスピーカーグリルの中で交換し、直径165ミリのウーファーであるAP6.5Pは、カスタム制作によるバッフルを介して、ドアの純正スピーカーと交換し、その性能を十分に引き出せるように、ドア全体をデッドニングによってエンクロージャー化しました。
直径5センチの小径ユニットAP 2 MVは、センタースピーカーグリル内で、カスタムバッフルを使って差し替えました。

スピーカーケーブルは、末端のカプラを含めて純正ケーブルを使いました。カプラと社外スピーカーとの接続には、お店で制作した変換ケーブル(カプラ⇔平型端子)を使っていますので、純正ケーブルへの負担はなく、純正戻しも容易です。

以上を持って、RCのフロント3way+センタースピーカーの交換によるサウンドアップが実現しました。
商品代・材料代・工賃あわせて202,260円と、金額的には抑えめでまとまりましたが、スピーカーの性能は十分に引き出せるシステムに仕上がったと思います。

それでは施工の様子を御覧ください♪

  • フロントドア

    それではドアの外観からご覧いただきます。

    レザーとメタリックパーツを複雑に組み合わせた、ラグジュアリー感あふれるデザインです。
    ミニバンのようにハッキリと背が高かったり、非ミニバンの4ドア車でも、使い勝手・居住性に配慮して高めに作られたドアを目にする機会が多いので、ガチな大型クーペのドアは、かなり大きく感じられます。

    ドアのスピーカーは、標準オーディオ/マークレビンソン共通で1つのウーファーのみです。
    この写真の段階で、少々大きく見えますね。そうです18センチのウーファーが入っています。
    中高域はコアキシャルの2way(CST)で、シングルツイーターに比べて低いところまで出せるため、低域ユニットには、より低い帯域を常用域にできる大口径を採用したものと推察します。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    サービスホールは大きめのが2つ空いていて、吸音材つきのビニールシートで塞がれています。
    スピーカー前後のあまり具合を見てみても、やっぱりデカいですね。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業を終えたところです。

    ビニールシートを剥がして清掃と脱脂を済ませ、アウターパネルに防振材を配置します。
    今回は、制振力の強いデッドニンググレードで施工しますので、短冊状にカットした防振材をパネル全面に渡って貼っています。

  • インナーパネル作業

    インナー側が終わったところです。

    MDFで制作したバッフルをボルトで留めて、スピーカーを固定したら、インナーパネル全面を防振材で覆います。

  • ドアスピーカーカプラー

    ちょこっと時間を戻して、ウーファー用のカプラーのクローズアップです。

    このカプラーは、一般的なトヨタの2ピンタイプです。
    冒頭で触れましたように、純正の配線には一切手を加えませんので、このカプラーとスピーカー背面の端子との間は、「メスカプラ⇔平型端子」の変換コネクタを作って橋渡しします。

    ちなみに、ハイレンジスピーカーとセンタースピーカーについても、ドアと同様に変換コネクタを介して接続しています。

  • ハイレンジスピーカー

    ダッシュボードに移動して、ハイレンジスピーカー部分を見ています。

    写真中央のスピーカーグリルの下に、中高音域を担当するスピーカーが収められています。
    ダッシュボード手前は一段低くなるよう、高低差をつけたデザインになっていますね。写真の光線の具合の影響もありますが、なかなか高級感をただよわせております。

  • 純正CSTスピーカー

    純正ユニットの近影です。

    こちらがレクサス全車の標準オーディオである「レクサスプレミアムサウンドシステム」の最大の特徴といえるCSTスピーカーです。

    かなり乱暴に意訳してしまうと同軸スピーカーなんですが、CST(Coherent=整然とまとまった Source=音源 Transducer=変換器)の語感から連想できるように、単純な同軸スピーカーであれば、ツイーター部分とウーファー部分との間に生じてしまう「位相ズレ」を解消し、点音源に近い発振を実現するスピーカーということになります。

    一般的な同軸スピーカーに比べて、中央のツイーターがぐっと埋め込まれており、おしゃれなフルレンジ?のように見える、シームレスな設計の寄与も大きいと思いますが、中高域をブレンドするドライバーとの連携によって、点音源思想の具現化を図っているようです。

    専門職の立場からしても、一般の同軸にくらべてまとまりのある音がするので、もっと評価されてもいいと思うのですが、キレキレの設定を避けている純正オーディオの味付けと、納車後の時間の経過によって生じる「慣れ」のせいで、いつしか特別感が低減してしまうようです。

  • audison APX4(同軸)

    audisonに交換後の様子です(ピンボケですいません)

    直径9センチの純正に対して10センチですが、問題なく付きます。
    ネジ穴も純正そのままでいけます。

    APX4の見た目は、純正のCSTスピーカーと似ていて、中央の飛び出しのないデザインになっていますね。
    CSTスピーカーの思想に触れるまでもなく、このようにツイーター部分が出っ張らずにツライチになってる方が、ウーファー部分の振動発生の邪魔にならないし、音源が一点に近くなるので、アドバンテージが高いように感じます。

  • センタースピーカー

    センタースピーカーグリルです。

    6インチ超えの画面を持つ、大きめスマホくらいの大きさです。

  • 純正スピーカー

    グリルを外したところです。

    6.5cmほどのミッドレンジスピーカーが装着されています。
    写真だと、いっぱいいっぱいで余裕が無いように見えますが、プレミアムオーディオのマークレビンソンになると、ここに9センチユニットが収められます。

  • audison AP 2 MV

    audisonに交換後の様子です

    AP 2 MVは、現行品では希少な5cmユニットで、微妙なサイズ的な要件をクリアしてくれました。
    前述の通り、9センチが収まる空間があるのですが、それもギリギリなので、ダッシュボード両端に取り付けたAPX4は入ってくれませんでした。

  • 作業後記

    今回はレクサス・RC300hのスピーカー交換事例をご覧いただきました。

    本文で触れましたように、今回のRCにはパイオニアが開発した「レクサスプレミアムサウンドシステム」が採用されています。
    このシステムはRCだけでなく、他のレクサス車全てに対して採用されており、モデルごとに「レクサス(車種名)プレミアムサウンドシステム」という呼称が与えられています。

    総スピーカー数、センタースピーカーの径、サブウーファー・リアスピーカーの仕組みに違いはありますが、フロントのハイレンジスピーカーにCSTユニットが採用され、デジタルマルチアンプで駆動されている点と、左のハイレンジスピーカーにオペレーターとの通信用のテレマティクスアンプの音声が出力される点は共通しています。

    これまで、NXを中心に多くのレクサス車のサウンドアップ施工をご依頼いただきまして、その内容は、ご予算とご要望によって、ある程度の多様性はありましたが、まとめると、だいたい以下の2メニューに集約されます。

    (1)ハイレンジスピーカーを10センチコアキシャルに、ドアスピーカーを16.5センチウーファーにそれぞれ交換し、ドア防振で整えるプラン
    (2)上記(1)に加えて、8chあるいは10ch・DSPアンプを搭載して、フロント3way(4ch)・リヤ(2ch)・サブウーファー(2chブリッジ)を鳴らすプラン。

    (1)の方は今回の事例で、レクサス事例の6割超がこのパターンです。
    (2)については、こちらのNX350hや、NX 450h+が該当します。

    いずれの事例においても、●ハイレンジスピーカー代替用の10センチ程度のコアキシャルスピーカーが必要な点と、●センタースピーカー代替用の9センチ以下のスピーカーが必要な点がスピーカー選定の条件となるため、選択肢が絞られてきます。

    ここでは、現在調達可能な製品の中で、条件に適合するものをピックアップしてみます。

    ☆以下の順で記載いたします。
    ブランド名
    上記(1)で施工した場合の工賃・税込総額(※RCのような2ドア車の場合、35,000円ほど増額になります)
    製品名(ウーファー/高域用コアキシャル/センター)

    ブランド名:BLAM(フランス)
    工賃・税込総額:210,650円
    (Signature WS 6.80/RELAX 100RFC/LIVE LM80

    ブランド名:audison(イタリア)
    工賃・税込総額:166,650円
    AP6.5P/APX4/AP 2 MV

    ブランド名:ETON(ドイツ)
    工賃・税込総額:214,170円
    PSX-16/PSX-10/PRW-80

    ブランド名:KICKER(アメリカ)
    工賃・税込総額:177,610円
    KSC6704/KSC404/KSC2704

    ブランド名:MOREL(イスラエル)
    MAXIMOグレード
    工賃・税込総額:208,450円
    (MAXIMO COAX 6/MAXIMO ULTRA 402/CCWR 254)

    ブランド名:MOREL(イスラエル)
    TEMPOグレード
    工賃・税込総額:268,950円
    (TEMPO Ultra Integra 602/TEMPO Ultra Integra 402/CCWR 254)
    MORELのカタログはコチラ

    以上が、17センチクラスのウーファー/10センチクラスのコアキシャル・ハイレンジスピーカー/8センチクラスのセンタースピーカーを同ブランドで揃えられる選択肢のご紹介でした。

    スピーカーの選択、DSPのあるなし、スピーカーケーブルの引き換えの有無、あるいはできるだけケーブル引き換えを抑える方法など、ご希望とご予算に応じて、如何様にもプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください♪
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