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ポルシェボクスターS(981)のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.593(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ポルシェ ボクスター S(981)

    system

    メインユニット:純正(clarion NAV 6PJ 642 1E)
    デッドニング:フロント
    フロントスピーカー:FOCAL Utopia Be 165W-RC、Utopia M 3.5WM
    リアスピーカー:純正
    サブウーファー:CerwinVega VPAS10 (x2)
    プロセッサーアンプ:MOSCONI GLADEN D2-80.6 DSP + DSP-RCD
    ケーブル:kaiser swing

    comment

    フロント3way+パワードサブウーファー2基を8chDSPでドライブする事例です。
    スピーカーはFOCALのUtopia、DSPはモスコニとハイエンド製品で固めましたので100万円コースです。

    お客様が3Dプリンタで作成されたツイーターマウントも必見です♪

  • ダッシュボード


ポルシェ・ボクスターSのダッシュボードです。
お馴染みの2シーターロードスターモデルですね。
お馴染み、、、にしても、とチェックしてみると、なんと1996年デビューなんですね。今年で23年目。意外と(誰の意?)年月経ってるんですね。

このクルマの当コーナーへの登録数は、ケイマンと合わせて6,5台ですが、施工実績は結構ある車です。
ドライビングの楽しみを追求した2シーターモデルは、とくに車好きのオーナー様に選ばれるのでしょうから、普通のセダンに比べてプロショップにおいでになる傾向が強くなるのかもしれません。

で、このボクスター。施工させていただくのは今回で2回めです。
最初は、純正デッキをヘッドユニットとし、サウンドアッププログラムでフロントスピーカーをFOCALのPS165FXを使って2way化し、純正デッキの内蔵アンプで鳴らすというベーシックなメニューでお渡ししました。

オーナー様は腕に覚えのある方で、DIYも楽しんでみたいということで、FOCAL上級グレードUtopia Beに属する「165W-RC Active」をお買い上げいただき、「頑張ってみます!!」のお声をお聞きして長い時が過ぎ、、「やっぱよろしくです!!」と再度ご来店&さらにグレードアップで再施工ご依頼。という流れになりました。


今回のメニューは以下です。

?純正ナビからフルレンジ出力を取り出してモスコニの8chDSP(D2-80.6 DSP・190,000円)に入力
?それまでのフロント2way(FOCAL PS165FX・70,000円)を取り外して、前述の165W-RC Active(165,000円)をお預かりし、新規にFOCAL Utopia Mの9センチユニット3.5WM(100,000円)をスコーカーとしてお求めいただき、3way構成とする。
?リヤスペースにパワードサブウーファーCerwinVega VPAS10(46,500円)を2個配置。
?フロント3wayはDSP内蔵の6chアンプで駆動し、2基のパワードサブウーファーはプリアウト2出力にて信号供給。
といった内容で、DSPで3way+ツインサブウーファーという構成もさることながら、スピーカーもDSPも高性能・高額な製品のため、予算は100万円コースへ。。。
名実ともに大幅グレードアップ施工となりました!

ここ最近、ご視聴・ご用命の機会が増えてきたFOCAL Utopiaシリーズのハイパフォーマンスが光る☆一台がまた誕生しました。
施工の様子をどうぞご覧ください。

  • メインユニット

    まずはポルシェ純正2DINナビからご覧頂きます。

    正しくは純正採用されているOEMのナビ。ですね。供給元はクラリオン(仏フォルシア傘下)です。
    「clarion NAV 6PJ 642 1E」というラベルが貼ってあります。
    現行のポルシェはモニターもオーディオシステムもPCMに組み込まれていますが、この時代は2DIN規格の独立したデッキである点が異なっています。

    クラリオン製の市販ナビをベースに開発しているため、(今では後付けするしか無い)地デジもDVDも搭載されています。
    あらゆる商品が「日々新しさをアピール」しなきゃいけない運命にあるので、このままじゃいけなかったの?的な光景はあちこち見られますね。

    ちなみに、このデッキは外部アンプとセットで搭載されているものの、デッキ自体には、RCA接続によるローレベル出力と、カプラー接続によるスピーカー出力の両方が備わっていて、さらには、まさかのアンプが4ch分内蔵されています。

    よって、リーズナブルなサウンドアップの手段として、純正外部アンプはキャンセルして、バイアンプ接続可能なスピーカーをご購入いただいて、デッキの4ch内蔵アンプをフロントに全て割り当てることで、フェーダーで出力バランスを調整できる「セミマルチ接続」をご案内しています。

    なお、ボクスター系ではこちらのボクスターSエントリが宣伝役を果たしてくれていまして、「サイトで見たんですけど、アレと同じ感じで」とご用命頂く機会が多いです。

  • フロントドア

    それではドアの外観チェックです。

    ドアの左側に落ちているのは、ウエットティッシュのボトルです。
    掃除しないといけませんね。すいません。

    このボクスターはドアにウーファーとスコーカー、ツイーターはダッシュ配置の3way構成になっています。
    ドア内の配置は、右下の定位置にウーファー、グリップの手の甲のところにスコーカーとなります。

    初回の施工ではツイーターとウーファーの2wayで、スコーカーは純正ユニットが付けたままになってるものの、鳴らない状態にしてありました。

    今回はFOCALのUtopia Be 165W-RCのウーファーと、Utopia M 3.5WMがスコーカーとして着席することになります。
    なお、例によって外観は変わらずです。

  • ドアスピーカー


今回は再施工で、途中の絵がすっきりしませんので、インナーパネル出来上がりのところまでワープです。

981型ボクスターは、その他大勢の3way欧州車と異なり、中音域担当のスコーカーがインナーパネル側についています。
ユニットの強固な固定という点では、幾分優位ですね。

Utopia Be 165W-RCは、FOCALの2大フラッグシップ(Utopia BeとM)のBeの方の2wayセットの製品です。
RC(=Ready for Competition)の名の通り、マルチ運用が前提となっているネットワークなしの尖った設定となっています。
これに対して、後からデビューしたUtopia Mの方に属する2wayモデル、165W-XP(165,000円)はユーザーの間口を広げたい意向があるのか、左右2chがあれば使えるネットワーク付きの設定となっています。
単純な優劣は付け難いですが、Mカテゴリでは、公称40kHzまで伸びる「ピュアベリリウム・Mインバーテッド・ドームツイーター」にリキが入っているので、この点はリードしていると言って良いでしょう。

スコーカーに起用した3.5WM。これは折に触れてご紹介差し上げておりますように、非常に良い仕事をします。
ツイーターからサブウーファーまで、担当帯域に関係なく、スピーカーの最重要課題は、?真っ直ぐなストロークと?ねじれない振動板、加えて意のままに動いてくれるという意味での?振動板の軽さ。が上げられます。

このUtopia Mの場合、振動板中央部の大きな凹みが非常に特徴的ですが、この山部分に沿って、コイルのボビンが接合される構造になっています。よって、同クラスの直径のスピーカーに比べて、ボビンの直径がかなり大きくなるわけです。これによって、ネオジム製のマグネットも大きなものになりますので、?駆動力の向上が意図されたことは明白ですが、それと等しく、?振動板の強度の飛躍的向上が達成されていることは明らかです。また翻って、中央の大きな凹部は、?波動の直進性を向上させる効能も同時に具備することになります。

ということで、向こう10年20年、既存の技術の延長線から離れることはなさそうに見えたスピーカーの構造に、ほとんどアートと呼んでも良いくらいの三位一体のイノベーションが起きているわけで、これはもっと評価されるべきだと思っています。

もっとも、ジャズ・ロックのアメリカ、フラットで堅実?なドイツ、オペラでカチ上げる明るいハリを求めるイタリア、シャンソンに代表されるヴォーカルを心にしてきたフランスと、文化的背景によって音の味付けに大きな違いがありますので、構造だけで優劣を語ることは適当でありませんし、キラキラハデハデな音ではなく、万人にとって分かりやすいエッジがあるわけではありませんが、(優秀なアンプを前提として)強力なモーター部で精緻に駆動される、軽量かつ格段に堅牢につくられた振動板から繰り出される、究極のフィデリティーは、この価格を分母としてもなお、高コスパと言わしめるほど、経験者の方々を中心に、高い評価を集めています。

お店にはUtopia Mの2way(ツイーター:TBM / ウーファー6WM)をデモボードに収めていますので、ご興味をお持ちいただけたお客様はどうぞ聴きにいらしてください。

  • ツイーター取付

    ツイーターの取り付け状況です。

    お馴染みのカスタム取り付け、Aピラーの中程にこしらえたマウントを介して固定されています。
    ・・が、いつもと一つだけ違うところは、奥様は魔女。ではなく、お客様ご自身で設計なさり、→3Dプリンターで制作→塗装までお済ませになられたピラーをお持ち込みいただいたのです。

    塗装は然るべきところに持ち込めばできることですが、3Dプリンターの登場・実用レベルへの進展の意義は大きいですね。個人の発想が低コストで形になる時代です。メーカーも加工・施工業者も安穏とはしていられませんね。当店も気合を入れないといけません(`・ω・´)ゞ


    なお、写真でおわかりになると思いますが、左上が裸の状態のユニットです。
    これが中に収まり、サランネットと呼ばれる素材で出来た防護ネットをかぶせてあります。
    ペロっと出ている帯は、保護ネットを外すためのツマミですね。これがないと往生します。

    サランネットは、ホームオーディオのスピーカーボックスの前を覆う用途で開発された素材ですので、音(波動)は極力差し障りのないように配慮されていますが、ツイーターレベルの周波数だと、ほんの少しだけ丸くなる方向で作用すると思います。

    ジャンルを問わずディテールを極めたリスニングを行いたいときや、ギターの弦の余韻の先の先まで見届けたいときなどは、外してみるのもいいかもしれません。なお、幼児は危険です。凹んだ形をしてるので、確実に指を入れたがります。厳重にご注意ください。

  • サブウーファー&DSP

    次にフロアをご覧いただきます。
    作業のために座席を取り外した状態です。

    ご覧の通り、運転席と助手席の後ろにパワードサブウーファーを2基配置しました。
    20cmクラスの小型ボディ(345*245*65ミリ)に25cmのユニットを積み、定格200W・最大450Wのアンプを内蔵した高効率モデルです。
    パワーの絶対水準は当然評価できますが、特に有り難いのがコンパクトさですね。
    何かとスペースの工面に苦労するポルシェでは特に重宝する製品です。

    運転席(左ハンドルです)後方においたのがモスコニのアンプ内蔵DSP、GLADEN D2-80.6 DSPです。
    設置場所はサブウーファーの真ん前ですので、再考の余地はありですが、選択の余地はなく、ここが最善です!ご了承ください。

    冒頭でも触れましたとおり、純正ナビの後ろから取り出したフルレンジ出力(フロントスピーカー出力)を取り込んで、80W×6chの内蔵アンプでフロント3wayを駆動し、プリアウト出力2系統で2つのパワードサブウーファーを鳴らしています。

  • コントローラー


最後にDSPコントローラーの顔を拝んでいってください。

当サイトでDSPのコントローラーの役割について、繰り返し触れておりますので、今回のシステム構成では不要であることにお気づきの方は少なくないのではないでしょうか(汗)。
純正デッキのアナログ出力をDSPに入れる場合、ヘッドユニット側で音量を調節できますが、DAP(デジタルオーディオプレイヤー)等のソースからデジタル入力する場合は、送出側に音量の概念がないため、DSPを直接制御する必要が出てきます。
よって、ぐるぐるツマミ付きのコントローラーが必要になってきます。
また、デジタルソース「も」聴こうという場合、他のソースとの切り替えのニーズが出てくるため、セレクトスイッチも備えているのが相場です。

というわけで、今回のこの状況では不要なのですが、ついでに買っておこうというノリでご購入なさいました。
さすがイタリアンブランド、というのはベタですが、スッキリデザインでかっこ良いですね。
昨今の相場からすると微妙に大きいので、場所を選びますが、デジタルソース試聴体制に本格移行の際は、かっこよくインストールしたいと思います。

  • 作業後記

    今回はボクスターSの大躍進グレードアップの事例を御覧いただきました。

    元のスピーカーもFOCAL PS165FXで7万円クラスのグレードですので、ハイレベルの情報量が楽しめる製品ですが、二段目のロケットの角度がかなり急でしたね。
    アツいお客様に恵まれ、こちらも楽しくなります♪

    今回の事例のボクスター、そして姉妹?兄弟?車のケイマンは、外観に変更を加えずとも3wayを組める貴重なクルマです。

    たまたま(でもないんですが)、先週ご紹介したパナメーラGTSも3way構成が取れるクルマでしたが、3wayは各ユニット(スコーカーとウーファー)に受け持たせる帯域を狭くすることができ、あまり端の方まで頑張らせずに済むため、歪みが少なくなり、音の凸凹の発生を抑制出来るメリットがあります。また、ユニット間の帯域が近くなるため、良好な繋がりを実現することが出来ます。

    標準で3way構成になっているクルマはそんなにありませんので、この好条件の恩恵を十分に享受すべく、DSP制御による3wayマルチ運用への転向をおすすめしたいです。

    また、上述のパナメーラのエントリ内で詳述しておりますが、この3モデルは20センチ径のウーファーを飲み込む事ができる選ばれしクルマでもあります。
    20センチウーファーに脇を固められたスコーカーによる、中心帯域の描写力には格別のものがあります。20cmウーファーをラインアップするUtopia Mで揃えると、少しご予算大きめにはなりますが、ご体感いただく価値は十分にあると思います。
    こちらも合わせてご検討ください。

    この界隈の事例から幾分減らして、あるいは足してと、ご要望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
    どうぞお気軽にご相談ください♪
    電話もお気軽に♪03-5913-8450です!