インストールギャラリー

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。

Audi TTSのスピーカー交換

事例No.438(お問い合わせの際にお伝えください)

AUDI TTS

システム
メインユニット:Bang & Olufsen サウンドシステム
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO AX165・MX080
リアスピーカー:Bang & Olufsen サウンドシステム
パワーアンプ:Bang & Olufsen サウンドシステム

コメント
3代目TTSにサウンドアッププログラムを施工しました。

フロント3way構成のBang & Olufsen サウンドシステム仕様車でしたので2wayのBLUE MOON AUDIO AX165に、MX080をミッドレンジとして追加しました。

ダッシュボード全景




3代目Audi TTのダッシュボードです。

もともとシンプルでおしゃれデザインを持つ欧州車ですが、これはまたスッキリしていますね。水平に展開する吹き出し口の配置も素敵です。でも、よく見ると、これまでの常識ではダッシュボード中央にあるはずのメインユニットも、またナビ用のモニターもありませんね。

これは、最近のアウディやランボルギーニ、フェラーリなどの一部の車両はメーターパネルが液晶画面になっており、そちらで確認・操作できるようにしてあるために省かれているのです。
助手席の方はテレビもDVDも見れないのは可哀想ですが、運転者としては視線移動の減少による安全性向上への寄与はかなり大きそうですね。

今回のお車は、オプション設定されている Bang & Olufsen サウンドシステム(¥130,000)を装備している車両です。
名門ブランド監修のシステムですので、一定のレベルに達していることは間違いないのでしょうが、お客様の満足いくような情報量とレンジは得られなかったようです。

とは言え、オプションオーディオ搭載車はパワーアンプを別に持っていることが多く、チャンネル数も出力も標準のオーディオのお車よりも大きい事もあるので、中堅クラスの社外スピーカーを十分駆動する能力を持っています。

そこで、当店人気のサウンドアッププログラムで、スピーカー交換を含むドア周りのオーディオ環境の整備を図っていただくことになりました。
起用するスピーカーは当店人気のBLUE MOON AUDIO AX165の2wayセットに、ミッドレンジ用ユニットのMX080を加えた3way構成です。

フロントドア




ドアトリムの外観です。
こちらもダッシュボードと同様、ダークグレーとシルバーのバランスが素敵ですね。

向かって右下のグリルにウーファー、ハンドル部分にミッドレンジがそれぞれ収まります。

なお、Bang & Olufsen サウンドシステムは12スピーカーを謳っており、レイアウトは以下のようになっています。
【フロント】
センタースピーカー×1
ツイーター×2(*)
ミッドレンジ×2(*)
ウーファー×2(*)
【リヤ】
ツイーター×2
ウーファー×2
サブウーファー×1
以上、全部で12ユニットで、(*)が今回BLUE MOON AUDIO製に差し替えるユニットです。

第二段階




ドアトリムを外したところです。

欧州車定番?と思われていたスポンジシートのラッピングは見当たりません。
剥がす作業に骨が折れたものの、一定の防音効果はありそうだなと思っておりましたが、工数削減で省かれたのでしょうか。

サービスホールはご覧のように樹脂パネルで覆われています。
それらのパネルに混じって、ミッドレンジと、ウーファーユニットが設置されているのがご確認いただけると思います。

最近は、エアバッグセンサーがドアに埋め込まれていて、圧力や振動を監視している事例が多くみられます。
エアバッグなどの安全装備に携わっている配線のコネクタには脱落防止機能の付いた黄色いカプラが採用されています。

第四段階




樹脂パネルを外し、アウターパネルの防振作業に着手します。

この車両はオプションオーディオ使用車で、デッキ内蔵アンプに比べて駆動力のある外部アンプ方式を採られているため、防振力の高いデッドニンググレードの防振を行っています。

ミッドレンジスピーカーを備える最近の車は、ユニットがドアトリム側に取り付けてあるケースが少なくありませんが、この車の場合、インナーパネルについており、ドア筐体の中がエンクロージュアとなるので、アウターパネル(外の鉄板)のスピーカーの真裏に当たる裏にはレアルシルトディフュージョンを使用して中域の濁りを抑える工夫をしています。

第五段階




モジュールパネル方式など、インナーパネルにサービスホールなどの開口部がない構造を採用しているドアについては、「開きっぱなしの穴がない」ため、インナーパネルに防振をする必要が無いのでは?とのお問い合わせを頂く機会があります。

「穴あきの鉄製の箱」をスピーカーボックスに仕上げる上で、要点となるのが、(1)密閉性の確保と、(2)共振の排除の2点です。
穴を樹脂製の蓋でふさぐことにより、(1)への一定の寄与があることは確かです。ただし、接着されているわけではないので、出力レベルによっては、しっかりしまっていない風呂の栓のように抜けが生じ、ディテールを甘くする原因となりえます。

むしろ問題として大きく残るのは(2)の方です。鉄の箱にプラスチックの蓋と異素材の組み合わせで、それぞれの質量が異なるので、相対的に軽い(弱い)素材のほうに波動が集中し、ビビりやすくなります。また、前述のとおり、全面接着で固定している訳ではないものの、ほぼぴったりと接しているので、余計にビビリ・バタつきが起きやすい状態になっています。

ビビりやバタつきというと、一部のロックやヒップホップ、ラップなど、故意に低域を強調する表現をとるジャンルでしか差が出ないような印象をもたれるかもしれませんが、それらに加えて、ギターの弦の繊細な響きや、息遣いまで含めたヴォーカルの伸びといった、いわゆる「ディテール」の再現も、(ツイーターとの共同作業の部分もありますが)ビビりやバタつきが出ないくらいキッチリ出来た箱でないと獲得できないのもまた事実だと、お伝えしたいところです。

スピーカーバッフル




ウーファーを取り付ける穴を覗き込んでいただいております。

穴の奥に樹脂製のパネルが見えますが、これはBang & Olufsenシステムのウーファー用に設けられているエンクロージャーです。
エンクロージャー(スピーカーボックス)を内側から覗いている状態ですね。

このエンクロージャーは純正スピーカーの特性に合わせて設計されたもので(特に容量)、今回スピーカーがBLUE MOON AUDIO AX165に変わるので、継続利用するか否か、測定器を使ってデータを取り、検討しましたが、AX165規定のF0値(最低共振周波数=再生可能な最低音)近くの信号が再生できたので、そのまま使うことにしました。
※仮に容量が不足していると、コーンの律動の抵抗が増えるので、最低周波数が上がります(低いところまで出なくなる)

取り付け条件の改善のため、スピーカーの固定面を固く、フラットにする効果のあるALPHAメタルリングスタビライザーAL165MS をスピーカーホールに取り付けました。
このパーツはフラットな金属で出来ていますが、スピーカーのバスケットもダイキャスト製で硬さがあるものですので、ただ共締めするだけでは足場強化の効果が引き出しきれません。適切な接着剤でしっかり接着して一体化させ、スピーカーの背圧が解消されやすくするために内面をきれいに整えたあと、更にアルミテープを貼って面を平滑に仕上げています。

純正位置ツイーター取付




今回セレクトしたBLUE MOON AUDIOのAX165は、フラッグシップのRX165と同じく、アルミ製の大きなハウジングを持ったツイーターがセットされています。

今回のようにユニット背面のスペースがタイトな場合、ハウジングを切削してしまう手もありますが、後々、露出させて取り付けたくなった場合、使えなくなってしまいます。

よって、写真のように表面のみ顔を覗かせるような取り付け方法を採りました。
いわゆる純正外観そのまま!ではないわけですが、ドーム面が露出することで、純正カバーのネットによる抵抗から逃れることができましたし、いざ純正戻しとなった場合でも、ネットを再調達するだけで済みます。

ツイーター設置位置の構造と、周囲のデザインや色調との調和が大前提にはなりますが、純正外観キープから、一歩だけ音質面重視に駒を進めた手法として一考の価値はあると思います。

センタースピーカー




今回は交換予定の無かったセンタースピーカーですが、今後、交換のご希望がある場合に備えて、抵抗値とF0、クリアランスとサイズ確認をしておきました。

作業後期☆☆☆

今回は新しいAudi TTSのサウンドアッププログラムの様子をご覧いただきました。

クルマのオーディオのグレードアップには、川上のデッキ、プロセッサ、アンプから、川下のデッドニング、スピーカーと手をつけるところは複数ありますが、最も体感(聴感)上の変化が得られやすいのは音の出口である、川下のデッドニングとスピーカー交換の部分です。

特にプレミアムオーディオ仕様車であれば、標準より性能の高いものが装備されていますので、なおのこと、川上については、特に飽きが来るまではそのままでも全く問題ないと思います。
ただ、スピーカー部分は、たとえ名のあるブランドでも、限られた工数・予算の中でスピーカーボックスとして最適な構造にするのは難しく、あたりまえのセオリーどおりに手をかけるだけで、それほど大きな予算をかけずとも、容易に高音質化が図れます。

当店の人気メニューのサウンドアッププログラムでは、デッキ裏からドアに渡るスピーカーケーブルの交換、ドアの防振、インナーバッフル製作、スピーカー交換と、ドア周りのグレードアップをワンストップで完成させるメニューを、一日の納期でご提供しています。

2way構成で価格は73,300円(税別)+お好みのスピーカー代とコストパフォーマンスも抜群です。
ちょっと音にはこだわりたいお客様。どうぞお気軽にご相談ください