プジョー308CCのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.229(お問い合わせの際にお伝えください)
model
プジョー 308CC
system
メインユニット:Carrozzeria AVIC-MRZ99
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:JBL PJ62C
リアスピーカー:純正
スピーカーケーブル:kaiser swingcomment
JBLのPJ62Cでアウターバッフルの制作依頼です。
このシリーズはグリルと呼ばれるスピーカーの保護ネットが付属していないため、メーカーの営業さんに泣き付いて、他の製品に付属のものを手に入れました〜。
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スピーカーベース制作
オリジナルの構造としては、内装の外観上のスピーカーの位置に対して、実際にスピーカーユニットが設置されている位置が右側にズレています。
今回はインナーパネルからアウターバッフルに向かってMDFを真っ直ぐ積み上げてヌケのよさを狙うのですから、当然、軸を揃えておかなくてはなりません。
そのため、写真の通り、オリジナルのスピーカー位置よりも左方向にオフセットさせるようにインナーバッフルを組みました。
作業としては、オリジナル穴の左側の鉄板を必要分切り取り、サビ止めした後、MDFのフランジとリングを組むことになります。
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第三段階
位置合わせが終われば造形を残すのみですので防振施工を進めます。
写真では、インナーパネルをシート状のAT7550Rでふさいでいますが、その前にアウターパネルに円形のAT7560Rを配しています。
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クリアランス確認
話の順序としては少し戻りますが。。
アウターバッフル化にあたっては、周囲とのクリアランス確認が重要です。
この車の場合、この写真の上にアウターバッフルを構成して、スピーカーユニットを固定すると、もっとも高い位置に来るスピーカーグリルと、写真右側に写っているグローブボックスのフタとが干渉します。
回避策としては、グローブボックスのフタとギリギリ干渉しないようにアウターバッフル面の高さを決定し、その面から一段掘り込んだ位置にスピーカーユニットを取り付けるという方法があります。(普段、「落とし込み」なんて呼び方をします。コレやコレがその例です)
しかし、ご推察のとおり工作の手間がかなり増えるので、予算がかさみます。今回のお客様は、ほとんどグローブボックスの開閉をなさらないとのことでしたので、干渉する前提で製作を進めました。
どうしても開閉の必要が出てきたときはドアを開けていただくことになります。
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アウター採寸・デザイン
残るはバッフルのデザインのみですので、内装を全て戻し、養生をして整形を進めていきます。
積層したMDFに赤マジックで描いてあるのはスピーカーユニットのフランジのアウトラインとねじ穴の位置です。
内装側に貼ったガムテープに黒で描いてあるのはアウターバッフルのアウトラインです。
出来上がりをしっかりイメージして描き、そのイメージが鮮明なうちに一気にパテ盛り作業へと移っていきます。
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アウターバッフル
パテ硬化→切削→再度盛り付け&硬化→切削・・を繰り返し、格好ができたところでレザーを貼って出来上がりです。
今回はドアトリムと同色のレザーでつながりを持たせて仕上げてみました。
トータルとしてはオリジナルデザインのキープが大前提ですが、音響面のスペックアップに見合った、ほんの少しのヴィジュアルな証が欲しいもの。チラリとのぞく白いコーン紙&JBLのオレンジのロゴが、軽い「一線を越えた感」を味わわせてくれます。
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ツイーター取付
ツイーターは純正位置へ埋め込みました。
こちらは整然そのもの、外観に全く変更なしです。
十分鑑賞に堪える美しい造形の社外ツイーターもありますが、どちらかというとダッシュボード上はあまりにぎやかにしたくない向きの方が多いようです。ショップ(&お客様の層)によるのかもしれませんけれど〜(笑)
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作業後期−−−−−−−−−−☆
今回の作業は当店で通常提供させていただいているサウンドアッププログラムにアウターバッフル化を加えた内容で、カーオーディオショップの作業としては特に難易度が高いわけではありませんが、スピーカーホールのセンター位置をずらす工作も行っているので、解説上のボリュームが増えましたね。
おそらく皆様が最も想像しやすいのが、純正のスピーカーの位置にリング状のインナーバッフルをおいて、スピーカーユニットをおいてネジで留めるというパターンだと思います。
確かに当店の施工でもコレが最も多く、コスト的にも最も安く上がるわけですが、音の抜けや響き、余韻を重視しようとなると、これをもっと積み上げて内装から顔を出させ、アウターバッフル化も可能なわけです。
この段階になってくると、オリジナルデザインからの制約も少なくなってくるので、今回のように軸をずらすような工作を含め、アウターバッフルの造形や色にこだわってみたり、アクリルやアルミのような異素材を合わせてみたり、はたまたちょっとイルミネーションを加えてみたりと、満足度の追求のための選択肢を幅広く提供させていただくことができます。
製作例をいくつかご紹介・・
・しっとりなスカイライン
・ゴージャスなリンカーンナビゲータ
・どっしりな750iL
・キラッキラのスープラ
・ガッツリなAMG・・
時代の空気に合わせて、純正ルックスキープの施工を中心に提供させていただいておりますが、そういった枠を超えたご要望にもそれなりに対応できるスキルは用意させていただいているつもりでおりますので、どうぞ思うままをお聞かせ下さい。予算に応じた成果を提供させていただけるよう努めます。
お問合せはお気軽にどうぞ♪
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