日産 スカイラインGT-R のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>

登録日 2026/08/27-
事例No.943(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 スカイラインGT-R
system
メインユニット:carrozzeria DMH-SZ700
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLAM SR 165X
リアスピーカー:BLAM SR 165S(ツイーター未利用)
サブウーファー:carrozzeria TS-WX010A
パワーアンプ:carrozzeria GM-D2400
ケーブル:純正comment
フロントスピーカーにコアキシャル、リアスピーカーにウーファーを取り付け、パワードサブウーファーで低域をプラスした事例です。
オーナー様がしっくり来ていなかったシステムの改善策としてお手伝いしました。
R34型GT-Rの事例ご紹介です。
日産のGT-Rといえば、国内外を問わず広く知られる日本を代表するスポーツモデルです。
現行のR35型からは「日産GT-R」として独立した車種となりましたが、それ以前は「スカイラインGT-R」として、スカイラインシリーズの頂点に位置づけられるモデルでした。
その歴史は連続していたわけではなく、途中に16年間の空白期間が存在します。(カッコ内は国内販売台数・生産台数)
1969年-1973年:ハコスカ・ケンメリ(PGC10型 / KPGC110型)[合計2,224台]
── 16年間の空白 ──
1989年-1994年:R32(BNR32型)[43,934台]
1995年-1998年:R33(BCNR33型)[16,520台]
1999年-2002年:R34(BNR34型)[11,344台]
2007年-2025年:R35(CBA/DBA/4BA-R35型)[国内約17,800台]
バブル期の熱気の中で16年ぶりに復活を果たしたR32型、ボディ拡大と空力改善が図られたR33型を経て、1999年に登場したのが今回ご紹介するR34型(BNR34)です。
R34型は、名機「RB26DETT」エンジンと高度な電子制御4WDシステム「ATTESA E-TS」を核とする「第2世代GT-R」の最終進化形にあたります。ホイールベースの短縮による回頭性の向上、剛性を大幅に高めたボディ構造、ゲトラグ社製6速MTの採用、さらに車両情報をリアルタイムで表示するマルチファンクションディスプレイ(MFD)の標準搭載など、当時の日産の技術が集約された完成度の高いパッケージングが特徴です。
排ガス規制の影響により、わずか3年半ほどで生産終了となったこともあり、総生産台数は約1万1千台とシリーズの中でも希少な存在となりました。内燃機関スポーツカーとしての完成度の高さから、現在でも世界的な評価を維持し続けており、例によって中古価格はものすごいことになっています。
今回ご登場いただくのは、これ以上ないほどにブラックカラーがキマってるR34GT-Rです。
外国の方の車両で、国内の方に管理をお願いしていて、来日時のみドライブを楽しむというクールな使い方をされているそうです。
ご相談いただいたのは、ヘッドユニットとオーディオシステムの刷新です。
以前、音質改善を主眼に、おまかせでディスプレイオーディオと、スピーカーを交換してもらったものの・・・
(1)意に反してオンダッシュツイーターがついていて、純正と見た目が変わっている。
(2)ディスプレイオーディオのAppleCarplayはワイヤレス接続が理想だったけど有線のモデル(DMH-SZ700)がついている。
この2点は明確に要改善ポイントとして認識されており・・・
(3)確かに音は変わったけども、もっとグッと来るサウンドが欲しい。
ご要望を伺ううちに、意思の疎通が良好になり、漠然と抱いていた音質への物足りなさに対する改善希望も打ち明けていただきました。
上記のご要望に対して、以下の改善策をご提案いたしました。
(1)現況のスピーカーは、フロントにセパレート2way、リヤにコアキシャルがついていたので、前後を入れ替えてオンダッシュツイーターをなくし、リヤスピーカーはウーファーのみで運用するように変更
(2)ワイヤレスをご希望とは言えども、スマホの充電はシガーソケット経由でなさってたので、DMH-SZ700とのUSB有線接続(兼給電)ポートをシガーソケットの裏に接続して、これまでと同じ見た目(ケーブル1本)で、充電とデータ通信の両方が済むように変更
(3)-1 フロントドアにデッドニング施工
(3)-2 前後4スピーカーの情報量を増やすために4ch外部アンプを投入
(3)-3 低音域を厚くするために助手席足元の奥に小型パワードサブウーファーを投入
以上でお客様の理想の外観とサウンドクオリティを目指すこととなりました。
以下が使用コンポーネントです。
◯ヘッドユニット
カロッツェリア DMH-SZ700
従来からのラインアップであるナビゲーションシステムとは異なり、ナビ機能とオーディオビジュアルの機能の一部をAppleCarplay/AndroidAutoのサービス経由で実現するディスプレイオーディオです。
このDMH-SZ700は、2DIN枠に収まる6.8V型ワイド液晶を持つ製品で、ソースはUSB、ブルートゥース、スマートフォン、HDMI入力、AV入力に対応(DVD・CDドライブはなし)し、カロッツェリアお得意のネットワークモード接続もできるので、コレ一台でフロント2way+パワードサブウーファーのマルチシステムも構築できる仕様になっています。
今回は、スタンダードモードを選択して、フロント/リヤの4chの低域をカット(ハイパス)し、プリアウト出力にパワードサブウーファーを接続して低域を担当させる使い方をしています。
◯パワーアンプ
carrozzeria GM-D2400 (オープン価格)
2024年の年末に発売されたアンプで、ロングセラー商品だったGM-D1400? の後継品です。
旧モデルに対する改良点としては、1. ハイレゾ音源対応、2. 放熱性能の向上などがアピールされていますが、現場の声としては、前モデルでは省かれていたゲイン調整ができるようになった点がもっとも評価したいとポイントです。
今回は上述の通り、ディスプレイオーディオの内蔵アンプから出力される(フロント・リヤ)の4chの信号をこのアンプに入力し、それぞれのユニットに出力する使い方をしました。
サイズ的には181(W)mm×38(H)mm×64(D)mmとコンパクトなので、シート下などの設置用スペースを確保することなく、メインユニットの裏側のスペースに隠してインストールできました。
◯スピーカー
BLAM SR 165S(税込38,500円)2wayセパレート
BLAM SR 165X(税込47,300円)2wayコアキシャル
BLAMスピーカーのベースグレード「RELAX」グレードのアッパーモデルとして設定されている「SUPER RELAX」スピーカーです。
冒頭で前置きしました通り、セパレートがフロントに、コアキシャルがリヤに設置されていましたので、コアキシャルをフロントに、セパレートのウーファーのみをリヤに移設して引き続き運用することとしました。(セパレートツイーターは撤去)
◯パワードサブウーファー
カロッツェリア TS-WX010A(オープン価格)
これは、ドアスピーカー(ウーファー)とのクロスポイント以下の低音域を全体的に受け持つような、従来のパワードサブウーファーとは異なり、100Hz近辺の周波数をピークとした、ウーファー寄りの低域を補強することで、アタック感・ビート感を演出するという新発想の製品です。
「BASS SOUND CREATOR」というサブタイトルがその思想を物語っています。
製品コンセプトとしては、くぼんだ形をしている助手席の足元に設置して鳴らすことで、ホーン効果による音の広がりを狙うという取付方法を第一に掲げていますが、230 mm (W) × 70 mm (H) × 116 mm (D)というコンパクトさが、タイトなスペースへの取り付けを可能にしています。
ブルートゥースレシーバーの説明でも触れましたように、7センチの高さ(薄さ)を活かして、シート下への取り付けを実現しています。
以上を持って、R34GT-Rのサウンドアップが完了しました。
外国の方にとって、R34はR35と並んで夢の車のようですね。それだけに、ナビ周りの使い勝手、オーディオの音質、インストールの見た目と、しっくりこない状態でもやもやされていたようですが、一気に解消できたようで何よりでした(^o^)
費用的には、新規投入の4chアンプとパワードサブウーファーの商品代と工賃一式で208,230円(税込)でしたが、全て新品で揃えた前提だと381,260円(税込)になります。
それではどうぞインストールの様子をご覧になってください♪
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フロントドア


フロントドアの外観です。
今となっては信じられないかも知れませんが、日産スカイラインでは、R34までの全車において、ツイーターが付いていませんでした。
従って、このドアの純正スピーカーは、定位置(右下)のフルレンジスピーカーのみとなります。
この後、スカイラインは2001年のV35から、GT-Rは2007年のR35からセパレートツイーターが標準設定されるようになります。あと、いろいろ話題にのぼりがちなBOSEサウンドシステムのオプション設定は、ラグジュアリー路線を意識し始めたV35からスタートしています。
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ドアトリム取外し


ドアトリムを外したところです。
「お任せ」で施工してもらったメニューには、ドア防振はふくまれていなかったようで、ビニールシートとご対面です。
スピーカーバッフルについては、R34では、ちょっと変わった使用になっています。
最近の純正スピーカーはスピーカーユニットと樹脂製のフレーム(兼バッフル)が一体化していますが、この車はスピーカーとバッフルが別パーツになっています。
当時の交換の手引きでは、16cmタイプのカスタムフィットスピーカーを純正バッフルに取り付けると案内されていました。
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アウターパネル作業


アウターパネル側の作業が終わったところです。
ビニールを剥がして、インナー/アウターパネルをきれいに清掃し、アウターパネルに短冊状にカットした防振材を貼っていきます。(黒くて見えにくいですが)
発売から27年も経っている車ですから、ビニールシートを留めているブチルゴムの油分がすっかり飛んでしまい、カッチカチになってるのが相場ですが、随分とスムースに剥がれたのでびっくりです。よほど保管が良かったんですね。 -
バッフル内側処理


プロショップのひと手間です。
バッフルの内側には何も処理がされていなかったので、アルミテープを貼っておきます。
こうすることで、雨天時の雨水の吸い込みを防ぐことができるのと、スピーカーの背圧の抜けが幾分スムーズになり、音の詰まりや歪みを防ぐ効果も期待できます。
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インナーパネル作業


インナーパネル側の作業が終わったところです。
インナーパネル全面に防振材で覆って、サービスホールを塞ぎ、ドア筐体をエンクロージャー化したら、リアトレイに設置されていたコアキシャルスピーカーを取り付けて完了です。
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リアスピーカー


作業着手前のリアスピーカーの様子です。
スカイラインのリアスピーカーは、リアトレイに設置されています。
スカイラインの純正リアスピーカーは、アンプ一体型の特殊仕様(12V電源が供給されるアクティブスピーカー)が採用されています。
そのため、社外オーディオやアンプへの交換時には注意が必要です。
施工者の方は、アンプの入力と出力をショートさせるコネクタを使用して対策なさっていました。
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リアスピーカー入れ替え前


施工前の状態です。
スピーカーグリル付きリアトレイを外した状態です。
写真に写っているコアキシャルスピーカーは、2カット前の「インナーパネル作業」のドアに移設されました。
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リアスピーカー入れ替え後


スピーカー入れ替え後の様子です。
フロントドアについていたウーファーを持ってきました。
繰り返しになりますが、このウーファーとペアで仕事をしていたセパレートツイーターは移設せず、ウーファーのみの運用です。
理屈から言えば、リヤのパッセンジャーのために、前席同様、高域再生のためのツイーターが必要ということになるんでしょうけども、フロントメインを前提とすると、リヤは低域の補強・環境音の演出のための役割として切り分けたほうが、全体のまとまりが良くなるように思います。
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施工前のダッシュボード


お預かり段階でのダッシュボードです。
オンダッシュツイーターは、ローコストに良い再生環境を得られるので、オススメなのですが、(今回のオーナー様のように)純正の外観をキープしたい方には抵抗感を持たれてしまいますね。
ということで、前述の通り、このツイーターは撤去し、お客様にお返ししました。
奥に映り込んでいるGPSアンテナについては、撤去は出来ませんのでそのままとなっています。
車種によっては、ダッシュボード内に隠してしまうことも可能ですが、R34はダッシュ内の構造が込み入っているのと、劣化が懸念されるクリップ類を破損した際のリカバリーが出来ないため、お勧めしませんでした。
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パワードサブウーファー


助手席の足元部分です。
足元のつま先に当たる部分に、カロッツェリアの小型パワードサブウーファー(TS-WX010A)を設置しました。
サブウーファーがない場合、ドアスピーカーにローエンドまで再生させることになるため、ボリュームの大きさに比例して歪みがでてしまいますが、このサブウーファーに低音域再生を受け持たせることで、BLAMのスピーカーのローエンドをカットすることが可能になります。結果として、システム全体として歪みの発生を避けながら、より大きなパワーを入れられるようになります。
今気づきましたが、発煙筒レスはイカンですね!
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USB埋め込み


シガーソケット周りの様子です。
冒頭でお話しましたように、シガライターユニットを取り外して、USBソケットを埋め込み、DMH-SZ700のUSBポートと接続しました。
DMH-SZ700のUSB端子は、USB-Cなのですが、USB-Aの方が汎用性が高いので、Aで指定されました。
右側に写っているHKSのブーストコントローラー(EVC6-IR 2.4)のモニターは、灰皿のあった場所に埋め込み取り付けがされていました。
おそらく、3Dプリンターで制作されたと思われるブラケットでした。
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作業後記


今回はスカイラインGT-R(R34型)の事例を御覧いただきました。
一言で総括すると「オーナー様の意にそぐわなかったシステムの手直し」ということになりますので、汎用性は低いですが、セパレートツイーターがなかった時代のスカイライン/GT-Rを純正外観キープでサウンドアップしたい場合には、大いに参考にしていただけるものと思います。
コアキシャルスピーカーは中央にツイーターが付いているため、(ツイーターなしのフルレンジに比べて)帯域としては高域から低域まで再生できるのは分かるが、取り付け位置が低い場合、ちゃんと高域が聞こえるのか?という懸念をお持ちの方は少なくないと思います。
実は、それなりに位置が低くても、音の成分としてはそこそこ再生されています。しかしながら、ドア防振が施工されていなかったり、スピーカー取り付けが脆弱で、振動板の動作による反動によって、スピーカーバスケットが微細にブレてしまうような状態で、「ドア周りにボワ付いたノイズが偏在した状態」だと、「低い位置からボワボワした音を感じる」→「低い音が余計に出ているんだ」→「音は高い位置に届いていないんだ」というふうに脳が判断して、実態以上に音像の位置を低く認識してしまうという現象があるようです。
実際、しっかりとしたスピーカーバッフルを使ってスピーカーを固定し、デッドニングを施工して、可能であればスピーカーバスケットのブレ抑制に驚異的な効果を示す、当店の秘密兵器のバッフル・スタビライザー・ウエイトを取り付けるといった施策を重ねることで、ドア全体のビビリや歪みを取り除き、スピーカー振動板が楽曲ソースのオリジナルに忠実な動作できる条件を整えてやると、膝や足元に設置されたコアキシャルスピーカーでも、目線に近い音像が得られるという現象は数多く経験しています。
お察しの通り、この現象はスカイラインに限ったことではありませんので、オリジナル外観を保つためにセパレートツイーター設置は避けたいが、いい音は欲しいという方には、コアキシャル+デッドニング+(必要に応じてブレ対策)の組み合わせを参考にしていただきたいと思います。
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ドラレコ、レーダー取り付けのような軽作業から、スピーカー交換、パワードサブウーファー増設、DSPアンプ投入、はてはフルオーディオまで、ご希望とご予算に応じて柔軟に対応させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
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