RENAULTトゥインゴのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
-
事例No.858(お問い合わせの際にお伝えください)
model
RENAULT トゥインゴ
system
メインユニット:carrozzeria AVIC-RZ721
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO EX165
リアスピーカー:なし
サブウーファー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:純正
ドライブレコーダー:PORMIDO PRD6XCcomment
フロント2wayスピーカーを交換し、ドア防振で環境を整えるプランです。
純正ツイーターが取り外しにくいので、残したままスピーカー交換できるように配線を工夫しました。
当店取扱のデジタルミラー型の2カメラドラレコも取り付けました。
ルノー・トゥインゴの事例紹介です。
トゥインゴは、ルノーのラインアップでも最もコンパクトな「Aセグメント」に属する小型車です。
初期型の発売は1992年と30年も前で、キュートなデザインで知られるハッチバック車、ルノー4(キャトル)の後継として開発されました。
トゥインゴの2代目へのフルモデルチェンジは2007年、3代目は2014年に実施され、今に至っています。
エンジン/駆動型式は、コンパクトカーへの馴染みのよいFF形式でスタートしましたが、3代目からはメルセデス・ベンツとの提携に伴い、スマート・フォーツーとのシャーシ共通化の関係から、RR(リヤエンジン/リヤドライブ)方式に改められ、室内長の拡大による居住性と、小回り性能の向上を実現しています。
その愛嬌のあるスタイリングから、国内外の多くのユーザーから愛されてきた同車ですが、2025年に施行されるユーロ7排出ガス基準の影響もあり、現行の第3世代をもって、トゥインゴの全シリーズの生産が終了されることになりました。
今回ご登場いただくのは、最終モデルのトゥインゴです。
生産終了の知らせを耳にし、思い悩んだ末、購入を決断されたという幸運な一台です。
この車のオーディオは、フロントが2wayセパレートで、シート下に埋め込み型のサブウーファーがついていて、コンパクトカーにしては充実してるのですが、もっといい音で聴きたいと検索され、当店の 複数のトゥインゴのサウンドアップ事例を見つけていただいて、ご連絡いただきました。
ご相談の結果、ご依頼内容は以下のようになりました。
(1)サウンドアッププログラムによる、フロント2wayスピーカー交換と、ドア防振
(2)デジタルミラー型2カメラドラレコの取り付け
(3)取付済みの追加メーターの配線への工作(容易に取り外せるように途中にコネクタを追加)
以下、コンポーネント紹介です。
〇ヘッドユニット
カロッツェリアの AVIC-RZ721です。
いわゆる楽ナビです。現行品のラインアップは9V型ラージサイズ/9V型フローティング、8V型ラージ、7V型200mmワイド/7V型180mm2Dの5つで、この車には7V型180mm2Dが取り付けられていました。
なお、トゥインゴは、純正の状態だとディスプレイオーディオが搭載されており、市販のナビを入れるには、パネルキットが必要です。
この車では、サードパーティから販売されている 取り付けキット(税別69,900円)を組み込んでありました。CAN-BUSアダプタときれいな化粧パネル、その他関連部材がセットになった商品です。
スピーカーとの接続については、フロント出力を分岐させて、インラインフィルターつきケーブルが付属しているツイーターとウーファーをつなぐ方法をとりました。
〇ヘッドユニット付近の加工
お預かり時点で、ダッシュボードに追加メーターがのっかっていました。
配線をたどると、メーターに繋がる配線のコネクタに直接刺さっています。この状態ですと、今後、オーディオを触るなどの都合でパネルを外したい時に、大元のコネクターまでたどって抜き差ししないといけないので、作業性がかなり悪くなります。
ということで配線の途中で切り離しできるように、マイクロカプラーを取り付けました。
こうしておけば、追加したコネクタを外すだけでパネルを脱着することができます。
〇スピーカー
BLUE MOON AUDIOのEX165(税込35,200.円)です。
これは同ブランド発足時から、ベースモデルとして支持されてきたSX165の後継モデルで、昨年から発売されている商品です。
現行の2wayセパレートのラインアップとしては、フラッグシップがRX165(税込221,000円)、ミドルグレードがVX165(税込137,500円)、そして新ベースグレードのEX165(税込35,200.円)の3つになります。
このEXには、上述のように、ツイーター/ウーファーの各スピーカーケーブルにインラインフィルターが組み込まれているので、2wayの純正交換の場面では非常に扱いやすいメリットがあります。
今回は、このスピーカーを使って、 サウンドアッププログラムの01-02をベースとしたMDFバッフル仕様として施工しました。
〇デジタルミラー型2カメラドラレコ
PORMIDO PRD6XC(税込38,900)を取り付けました。
これは、デジタルミラー、フロントカメラ、リアカメラの3ピースで構成される、デジタルミラー型ドラレコです。
デジタルミラー(モニター)部分は、純正ミラーにかぶせてバンドで固定し、カメラはフロント/リヤウインドウに固定するタイプです。
駐車監視用のケーブルも併せてご注文いただきました。
以上をもって、ルノー・トゥインゴのサウンドアップが完了しました。
スピーカー交換によって性能を上げて、さらにドア防振によって、スピーカーの稼働条件を上げることで、スピーカーから出てくる音の情報量が大幅に増えて、とても聞きやすくなりました。純正サブウーファーも元からついているので鬼に金棒ですね♪
予算としては、スピーカー製品、ドア防振、インストール費用、デジタルミラー製品・駐車監視用ケーブルと取り付け費用で税込192,170 円でした。
それでは施工の様子をご覧になってください。
-
アウターパネル作業
アウターパネル側の作業が終わったところです。
サービスホールを塞いでいるスポンジシートを剥がして、清掃と脱脂を済ませたら、アウターパネルに防振材を貼ってい行きます。
今回は、制振力のマイルドなドアチューニングですので、オーディオテクニカのアクワイエを使用します。
円形にプレカットされた防振材を1ドアあたり5枚程度配置します。
-
アウターパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
スピーカーは、純正の樹脂製のブラケットの上にMDF製のバッフルを取り付けた上に取り付けています。
スピーカーが終わったら、同じくオーディオテクニカの材料を使って、インナーパネルを防振していきます。
制振力の強いデッドニング・グレードで施工する場合、パネル全面に貼りますが、ドアチューニングでは全面に貼らず、サービスホールはすべて塞いだ上で、振動しやすそうな部分をスポット的におさえる貼り方をします。
-
ツイーター取り付け
ツイーターの設置状況です。
この写真の中段右側。ダッシュボードの奥に純正ツイーターがあるのがお分かりになるでしょうか?
ほとんどの車はダッシュボード側に取り外し式のツイーターグリルがあって、外すとユニットが見えて、必要に応じてユニットのつけ外し、ケーブルの抜き差しができるのですが、この車の場合、ツイーターユニットがダッシュボードの裏からつけてあり、表側からは一切、手が出せない造りになっています。
冒頭の接続図の中にメモで残したのですが、純正のフロント2wayスピーカーの配線は、1組のケーブルをツイーターとウーファーに分岐させた格好になっています。
純正ツイーターのケーブルを抜くには、ダッシュボード脱着コストがかかるため、純正ケーブルの奥の方には手を付けずに接続する必要がありました。方策としては、ナビからのフロント出力ケーブルをAB2本に分岐させて、Aの方に、ハイパスフィルター付きの新ツイーターを接続します。
そしてBの方には、ローパスフィルタを繋いで、中低域の信号に落としてから、純正ケーブルに戻してやる方法をとりました。こうすれば、その先のウーファーには中低域が届き、同じ回路から分岐している純正ツイーターは(高音域が行かないので)実質的に鳴らない。。という状態を作ることができます。
この写真のツイーターは、Aの先に取り付けた社外(EX165)のツイーターです。
この製品には、取付対象面に穴をあけて埋め込む(フラッシュマウント)用のベゼルと、角度のついた半球状のマウントの2種類が付属しています。
後者は、ダッシュボード上に上向きに取り付けるのが一般的な使い方ですが、今回はこのマウントをAピラーに取り付ける方法をとってみました。
-
デジタルミラー型ドラレコ
デジタルミラー型の2カメラドラレコです。
PORMIDO PRD6XC(税込39,050円)
ミラーに被せるタイプのデジタルミラーとドライブレコーダーを合体させた製品です。
ミラーとドラレコ。どちらが主か?と問われば、ドラレコです。
モニターとしてのミラーの性能は、高輝度タッチパネルで、直射日光下でも映像が見やすいといった点で一定の水準を満たしています。
ドラレコの方は、前後最大60FPS撮影、暗視機能(STARVIS)、HDR&WDR機能搭載、フロント170°リア140°の広視野角撮影、10段階の感度調整が可能な3軸Gセンサー、20段階ズーム機能(リヤ)と、高機能ぶりをアピールしています!
今回は本体の他に、駐車監視用電源ケーブルPR08X(税込2,420円)もお求め頂きました。
-
作業後記
ルノー・トゥインゴのサウンドアップ+ドラレコ取付事例をご覧いただきました。
サウンドアッププログラムによるスピーカー交換の内容としては、ごくごく標準的で、とりたてて強調する要素はありませんが、(1)スピーカーが所定の性能を発揮できるようにドア防振+密閉し、(2)純正に比べて性能の高いスピーカーへ交換することで、手つかずの標準オーディオとは明確な違いを体験していただけます。
特に(1)の寄与度が大きいですね。穴あきの箱では、スピーカー振動板の前と後の空気がつながっちゃってますので、せっかく押し出した空気が即時に反対側に回り込んで、運動の多くが相殺されてしまいます。これではどんなにハイスぺなスピーカーも性能を活かせません。具体的には、設計上は再生可能な低音域の多くが聞こえなくなっており、実質的な下限はだいぶ切りあがってしまっています。(施工後、曲のイントロ一発目で多くの方が「おっ♪」と反応されるのは、未知の低音インパクトが主因です。)
これに対して、サービスホールをふさいでドアを密閉し、振動板の前後の空気の行き来を遮断することで、相殺によって消失していた低音の伸び・パンチを取り戻すことができます。
ドア防振のもう一つの目的は、ドア筐体の微細な振動の抑制です。これによっても、低音域の改善は図られますが、より注目されるのは、中・高音域への効果です。低音→中音へ上がるにつれて、振幅が小さくなるので、鉄板の微細な振動によって、相殺される確率が高くなり、ギターの弦の息づかいや、オーケストラの空気感など、微細な音(ディテール)が簡単に消えてしまいます。
防振材の配置によって、「少々のことでは動じないハコ」にしてやることで、これらのディテールが消失する確率を下げることができます。
便宜的に低域と中高域をわけてお話ししてみましたが、当然ながら両者の相乗効果もあります。
中高域の帯域が適切に出せたとしても、低音域が十分に出せていないと、中高域の音は細く聞こえ、実体感は乏しいままです。ここに豊かな低音域が加わると、中音域の厚みが一気に増し、高域はスーッと高く伸び、空間(音場)が車の大きさよりも広く感じるように変化してきます。(ハイファイにサブウーファーが必須とされる理由もここにあります)
◆
工法としては、アンプの駆動力・スピーカーの性能に応じて、二つご用意しています。
デッキ内蔵型の駆動力が弱めなアンプであれば、制振力のマイルドな「ドアチューニング」、駆動力の強い外部アンプであれば、効き目のハードな「デッドニング」が向きます。さらには、スピーカーの前後方向の微細なブレによる、振動板の動きの微細な相殺を抑制するための「バッフル・スタビライザー・ウエイト」の装着も有効です。
ご希望とご予算に応じてご検討ください。
◆
ドラレコ取付などの軽作業からフルオーディオまで、ご予算とお希望に応じて、出来るだけご満足いただけるプランをご提案いたします。
どうぞお気軽にお声掛けください!
メールフォームはこちらです♪♪
直接のお電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
-