レクサスNXNX450h+のオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.839(お問い合わせの際にお伝えください)
model
レクサス NX NX450h+
system
メインユニット:純正
デッドニング:後日施工予定
フロントスピーカー:KICKER KSC404(ハイレンジ)/KSC2704(スコーカー)/KSC6704(ウーファー)
センター:KICKER KSC3504
リアスピーカー:純正
サブウーファー:純正
パワーアンプ:純正
ケーブル:純正comment
フロント3way形式のマークレビンソン仕様車のスピーカー交換事例です。
センタースピーカーを含む7ユニットを交換し、デッドニングで整えます。KICKERのリーズナブルなユニットで構成して税込総額21万円ちょっとであがりました。
レクサス・NX450h+・F SPORTのオーディオインストール事例紹介です。
NXシリーズはレクサスのクロスオーバーSUVラインアップの主力車種の一つです。
ボディサイズの序列で表すと、RZに次ぐミドルサイズの位置づけになります。(値は2024年06月時点の最新型・全長降順)
モデル名(生産開始)ホイールベース・全長・全幅・全高
LX(1996年)2,850mm・5,100mm・1,990mm・1,885mm
RX(1998年)2,850mm・4,890mm・1,920mm・1,700mm
GX(2002年)2,790mm・4,880mm・1,885mm・1,885mm
RZ(2023年)2,850mm・4,805mm・1,895mm・1,635mm(EV車)
NX(2014年)2,690mm・4,660mm・1,865mm・1,660mm
UX(2018年)2,640mm・4,495mm・1,840mm・1,540mm(UX300eはEV)
LBX(2023年)2,580mm・4,190mm・1825mm・1,560mm
NXは、初期型(AZ10型)はNX300(旧称NX200t)とハイブリッド盤のNX300hでスタートし、2021年のモデルチェンジでAZ20型に切り替わりました。
ラインアップは、ガソリンモデルのNX250とNX350、ハイブリッドのNX350hに加えて、レクサス初となるプラグインハイブリッドモデルとしてNX450h+が加わりました。
車購入の楽しみは、グレード選定の他、仕様選びもあります。
NXで現在選択可能な仕様は、スポーツ系のF SPORT、ラグジュアリー系のversion L、アウトドア系のOVERTRAILの3つがあります(グレードによる)
当店のような車関係プロショップには、やはりスポーツ志向のお客様にお立ち寄りいただく傾向が強いので、F SPORTのお客様が多いですが、最近はversion Lが追い上げる展開を迎えております。
今回お迎えするのは、フラッグシップであるNX450h+のF SPORTです。
NXのオーディオは他のモデルと同様に、標準装備である「レクサスプレミアムサウンドシステム」のほかに、オプションオーディオである「マークレビンソン・プレミアムサラウンドシステム」が選択できるようになっています。
これまでに当コーナーにご登場いただいたNXはすべて前者だったのですが、今回は初の後者マークレビンソン装備車です。
両システムの大まかな違いは、デジタルアンプが違うほか、標準が13スピーカーに対して、マクレビは17スピーカーです。
(スピーカー数:標準/マクレビ)
ダッシュ:
ハイレンジスピーカー(4/4)
センタースピーカー(2/2)
フロントドア:
スコーカー(0/4)
ウーファー(2/2)※
リアドア:
リアスピーカー(4/4)
トランク:
サブウーファー(1/1)※
合計:(標準13/マクレビ17)
なお、※以外はコアキシャル(同軸)スピーカーで、1ユニット=2個として数えているので、数字の大きさに戸惑ってしまいますが、見た目のユニットの違いとしては、フロントドアのスコーカー(ミッドレンジ)の有無だけ(小声)ということになります。
お客様いわく、オプション価格24万円強に見合うほどの満足が得られなかったとのことで、音質改善を図りたいとのことでした。
純正システムから一歩抜け出したい!という段階でのご要望の場合、音質改善効果の寄与度で判断すると、デッキやアンプといった再生側に比べて、ドア防振を含むスピーカー周りの見直しから着手すべきです。
ということで、初期提案として、ドライバーを中心とした音響に影響度の高いフロント周りのスピーカー群について、より性能の高い社外品へと交換し、ドアのデッドニングを施工するプランを提示させていただきました。
具体的な対象は、(1)ダッシュ上両端のハイレンジ、(2)中央のセンター、(3)ドアにあるスコーカーと(4)ウーファーの7ユニットです。
と、ここで審議!のランプが灯りました。
オーナー様曰く、トヨタが提供している アップグレードセレクションによる装備のグレードアップを予約しているため、ドア内の大幅な手入れは(トヨタによる)施工後にしたい。とのことでした。
アップグレードセレクションとは、マイナーチェンジで変更された装備について、マイチェン前の車に対しても装着・グレードアップする機会を提供するというサービスのことで、伺った感じでは、イルミネーションUPGRADEというのをご予約になられているご様子でした。
そういったご事情であるならば、ということで、上述の7ユニットのうち、相対的に大物のドアウーファー(165mm)の交換と、ドアのデッドニングを延期とし、今回は中高音域の5ユニットについて交換しましょう。ということで落ち着きました。
それでは以下に、少々工夫を凝らして選定したスピーカーの内容をご説明いたします。
なお、資料としての有用性を確保するために、先々交換予定のウーファーの候補も含めてご案内します。
あと、お話の前提として、純正で使われている(1)から(3)のスピーカーは全て同一(90mm径の同軸スピーカー)です。
(1)ダッシュ上両端のハイレンジスピーカー
KICKER KSC404(税込23,100円)
直径10センチのコアキシャルスピーカーです。
純正は9センチですが、ハイレンジのスピーカーグリル内には市販の10センチクラスが入るので、中音域までしっかりつながるように、最大サイズを入れました。
(2)ダッシュ中央のセンター
KICKER KSC3504(税込17,600円)※製品はペアですが使うのは一つ
直径8.9cmのコアキシャルスピーカーです。
ここは、(1)のハイレンジにくらべてスペースがタイトで10センチは入りませんので、純正とほぼ同じサイズの8.9センチをセレクトしました。
(3)ドアにあるスコーカー
KICKER KSC2704(税込17,600円)
直径7センチのフルレンジスピーカー(中央にツイーターがついてない普通のスピーカー)です。
繰り返しになりますが、純正では高音域も再生できるコアキシャルスピーカーですが、ダッシュ上の3ユニットによって高音域は再生できるわけで、高音域とドアウーファーの低音域をシームレスにつなげる役割のスコーカーとして、高音域も出せるユニットを使う妥当性は低いと考えました。(指向性が強くて輪郭がはっきりした高音があちこちから聞こえると音がまとまりにくくなるという事情もあります)
ということで、スペック上は高音域も出るには出るけど(上限20kHz)コアキシャルほどシャープでない、小径フルレンジをもってきました。
(4)ウーファー(予定)
KICKER KSC6704(税込33,000円)
直径16.5cmのコアキシャルスピーカーです。
KICKERブランドで、かつ、同グレード(KSCシリーズ)でウーファーに使えるサイズというとコレになります。
純正スピーカーは23cm×20cmという微妙に楕円形の外枠に収まっており、スピーカーホールも楕円なので、MDF材でスピーカーバッフルをカスタム制作して取り付けることになると思います。
なお、このスピーカーはコアキシャルなので中央にツイーターがついてますが、アンプからの信号はローパス(高域カット)がかけられているため、ツイーターが鳴るような帯域は送られてきません。
したがって、中音域のスコーカー、並びに高音域のハイレンジの高域再生の妨げにはなりません。
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上記のほか、リアスピーカーとトランク内ボックス型サブウーファーがありますが、これらは純正のまま仕事をしてもらうことになります。
以上をもって、音質アップの施工の半分が済みました。
当店としては、音の基調を決定する低音域ユニット(ドアウーファー)の差し替えが済んで初めて、バランスの取れた音が完成するという認識でいるのですが、オーナー様は、この段階ですでに「全体的な音圧が上がって、高域がクリアになった上に、幾分低音の迫力も増した」と喜んでいただけました。
ドアウーファー交換とデッドニングでさらに驚いていただけそうで、今から楽しみです(^O^)
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください♪
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スコーカー(交換後)
スピーカー交換後の様子です。
純正スピーカーはツイーターも付いている同軸ですが、7cmのフルレンジスピーカーに交換後します。
300-20kHzという再生帯域ですので、ツイーターが再生する帯域まではカバーするのですが、指向性の強いツイーターとは明らかに音の出方は違います。
再生可能周波数の数値だけでみると、このスコーカーと、ダッシュ上のハイレンジスピーカーとは、大半がオーバーラップしていますが、上述のように、高域側のエッジの立ち方が違うので、聴感上のすみ分けは良好に感じられました。
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ダッシュハイレンジ(交換前)
純正のハイレンジスピーカーです。
標準オーディオには、パイオニア製のCSTスピーカーが採用されており、位相ずれが出にくいように低く作られたツイーター部に特別感が漂ってたりするのですが、マークレビンソン仕様は見るからに同軸2wayスピーカーです。
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ダッシュハイレンジ(施工後)
交換後の様子です。
こちらには、取り付けできる最大サイズのKICKER KSC404という10cmの同軸スピーカーを使っています。
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センター(施工前)
純正のセンタースピーカーです。
こちらにも、ダッシュ左右に配置されているハイレンジと同じスピーカーが設置されています。
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センター(交換後)
センタースピーカー交換後の様子です。
起用したKICKER KSC3504は本来、ペアで販売されている商品ですが、当店では、1個での提供ができるようにいたしました。
1個売りの場合は、保証書はお渡しできませんが、当方にて製品情報を管理させていただきますので、メーカー保証の適用に支障はございません。
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リアドア1/2
今回は手を入れていませんが、資料としてリアドアのスピーカーの仕様について触れておきます。
写真をご覧いただく限りでは、ドア上部のスピーカーは、フロントと同様に表側から比較的簡単に交換できそうですが、結論から言うと、コストに見合わないような手をかけない限り、簡単には交換できないとお考え下さい。
構造としては、もう一枚の写真のように、ドア上部に設けられた小さなエンクロージャーの中に、9cm同軸スピーカーが収められており、そのエンクロージャーと、ドア下部にあるスピーカーグリルとが、長ーい筒で連結されている格好になっています。
要は、9センチユニットの正面で発生した直接的な音がドア上部のグリルから聞こえ、低音域の成分がバスレフポートである下部のグリルから聞こえるという仕組みです。
(次カットにつづく)
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リアドア2/2
(前カットの続き)
実は、これはNXの標準オーディオでも全く同じ構造になっており、かつ、ドア下部のスピーカーグリルの裏にあたる、ドアの鉄板(インナーパネル)には、17センチくらいのスピーカーホールが設けられていた(フタで閉じられている)ことから、きっとマークレビンソン仕様を選択したときに、17センチスピーカーがつくんだな。間違いない!と熱く確信していたんですが、今回の検証で間違っていることがわかりました。
この結果から、リヤスピーカーの交換については、以下の選択が考えられます。
(1)触らずにフロントメインで納得する(おすすめ)
(2)ドア上部のエンクロージャー内に工作して、フロントドアで使ったような小径スピーカーに差し替える。(ユニットにもよるが出来なくはない)
(3) こちらのNX350hの事例のリヤのように、ドア下部のスピーカーホールに17センチクラスの同軸スピーカーをいれる。※ただし奥行きの都合からアウターバッフル形式をとらざるを得ないので、コストがかかる。
という感じです。
レクサスという車の性格上、あんまりゴリゴリいじりたいニーズは少なそうですし、やっぱり(1)でしょうね。
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作業後記
今回はNX450h+のスピーカー交換事例をご覧いただきました。
冒頭でお伝えしたように、ウーファーとデッドニングは後日施工予定なので、完成には至っておりませんが、スコーカー(ミッドレンジ)が加わったマークレビンソン仕様でも、問題なくスピーカー交換ができることはわかりました。
マークレビンソンのブランドと、24万円強という価格には、前段階で非常に高い期待が寄せられるでしょうから、実際に聴いて、ちょっと慣れちゃえば、よくても期待通り。。大方はこんなもんかなぁ・・という評価に陥りやすい宿命を背負っているように思います。
そんな場合でも、音の出口にあたる「スピーカー交換とデッドニング」によって、非常にコスパよく改善が可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
価格的には、文中でご紹介した以下のフロント側7つのユニットと、フィッティング用のバッフル制作、取り付け、フロントドア2枚のデッドニング、諸掛りを含めて、210,760円(税込)といったところです。
(1)ダッシュ上両端のハイレンジスピーカー
KICKER KSC404(税込23,100円)
(2)ダッシュ中央のセンター
KICKER KSC3504(税込17,600円)1/2
(3)ドアにあるスコーカー
KICKER KSC2704(税込17,600円)
(4)ウーファー
KICKER KSC6704(税込33,000円)
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なお、NXの標準オーディオの交換対象として、ほかの事例でご紹介している、BLAM、audison、ETON、MORELといったブランドにおいても、センタースピーカー用として選定しているユニットもう二つ調達して、スコーカーに使うことで、今回の事例と同様の入れ替えが可能です。
細かくなるのでそれぞれの見積もり例の掲載は省略させていただきますが、予算としては、概ね20万円強(audison)から30万円強(morel)といった価格レンジに収まる格好になります。
ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせください。
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