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マツダCX-8のオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.837(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    マツダ CX-8

    system

    メインユニット:マツダコネクト
    デッドニング:フロント、リア
    フロントスピーカー:純正BOSE
    センター:純正BOSE
    リアスピーカー:純正BOSE
    サブウーファー:純正BOSE、carrozzeria TS-WX70DA
    パワーアンプ:純正BOSE
    ケーブル:純正

    comment

    BOSEサウンドシステムのパフォーマンス改善を目指して、前後4ドアに対してデッドニングを施工しました。
    さらに、低音域を補強するために大型のパワードサブウーファーを追加しました。

  • ダッシュボード


マツダ・CX-8の事例紹介です。

CX-8は2017年から発売されているクロスオーバーSUVです。
マツダのクロスオーバーモデルとして先行したCX-5(2012年-)、並びにCX-3(2015-)に対して、3列シートを採用した6名/7名定員の大型モデルとして登場しました。
このCX-8投入と同じタイミングで、SUV/ミニバン系モデルであるプレマシーとビアンテの販売を終了させており、同車のような大容量を備えた3列シートSUV投入の背景には、従来のミニバン文化を継ぐ新市場創造の意図があるとされています。

ここ10年ほどで、マツダの乗用車のデザイン統一が行われ、他メーカーとの差別化がかなり進みました。
薄いライトと小ぶりなグリルによるシャープな顔立ちと、キャラクターラインを抑えた流れるようなサイドが特徴的な、マツダ独特のデザインテーマは「鼓動〜Soul of Motion〜」というタイトルがついており、そのテーマを始めて適用した車は2012年発売のCX-5とされています。
その後、順次他車にも適用されて今に至るわけですが、時期と順番がモヤモヤしたのでその歴史を調べてみました。
順番は時系列です。

●デザインテーマ「鼓動〜Soul of Motion〜」導入の歴史●
CX-5(初代)2012が魂動スタート
MAZDA2(旧デミオ4代目)2014-
CX-3(初代)2015-
ロードスター(4代目)2015-
CX-9(2代目)2016-2023
CX-8(初代)2017-2023
MAZDA3(旧アクセラ4代目)2018-
MAZDA6(旧アテンザ3代目)2019-
CX-30(初代)2019-
MX-30(初代)2020-
CX-60(初代)2020-
CX-90(初代)2023-

と、こんな感じでした。今では全車マツダ顔で統一完了してますが、2012年のCX-5を起点として、2019年の旧アテンザからのリニューアルまでの8年間が切り替わりの時期だったわけですね。


ということで、今回ご登場いただくのは、発売当初から新デザインのCX-8です。
マツダ車のオプションオーディオとして、古くからBOSEサウンドシステムが設定されていますが、そのBOSEシステムを搭載した一台です。

オーナー様は、「(このシステムを)基本的には気に入っているのだけれど、もう少しパンチがほしい」とお考えになり、当店の施工例をご覧になられてご連絡いただきました。
BOSEは、そのブランドの知名度の高さから事前の期待値が高くなりがちで、その反動として「期待したほどでもないのかな?」というオチを迎えやすい宿命を背負ったシステム。とそんな感じがしています。

セパレートアンプ・スピーカー共に、そこそこの製品がついているんですが、効率よく組み付けられる純正システムであるため、スピーカー稼働の前提条件といえるエンクロージャー作り(=ドア防振)は行われていません。
従って、商業施設などで見かけるBOSEスピーカーのような「ズーンとビートのきいた低音域」を全音域に渡って再生することは難しく、ボリュームを上げるにつれてビビリが増大して共振を引き起こし、ウルサイ感じになってしまいます。

逆に言えば、スピーカー交換を行わずとも、防振によって条件を整えてあげるだけで、欠けたパズルのピースを加えるがごとく、システムのバランス改善が期待出来る(=高音質化を図れる)ということです。

お客様のご相談に対して、こんなアプローチをお伝えし、スピーカーはそのままで前後4ドアに対してデッドニングを施工する方向で合意できました。
これと併せて、大型のパワードサブウーファー投入による低音域増強も行うことになりました。

以下、コンポーネント紹介です。

○純正オーディオシステム
BOSEサウンドオプション適用車です。

マツダコネクト2をヘッドとして、,●BOSE専用セパレートアンプで増幅し、●フロント側が165mmウーファーと25mmツイーターの2wayと、80mmセンタースピーカー、●リア側が130mmウーファーと60mmハイレンジの2way、●トランクのスペアタイヤスペースに130mmサブウーファーの10スピーカーを駆動するシステムです。

今回のプランのメインであるデッドニングの施工に関しては、お察しのように純正のコンポーネントに手を加えませんが、パワードサブウーファーの搭載に関しては、接点をとる必要が出てきます。
これについては、純正アンプ(助手席シート下)のサブウーファー向け出力から分岐させる方法と、純正サブウーファー(トランク)への入力の付近に接点を設ける方法の2つが考えられますが、今回設置予定のパワードサブウーファーの設置場所の関係から後者を選びました。

○デッドニング(ドア防振)
スピーカーの稼働環境を整え、特に低音域の「絞まり」が期待出来るドア防振が今回のプランのメインです。
これについては、ドライバー側に近いフロントドア2枚を施工すればひとまず十分と考えますが、リヤスピーカーも鳴らす場合、こちら側が未施工だと、引き続き共鳴を起こしてボワついてしまい、スピーディーでしまりのある音に変化したフロント側の「足を引っ張る」こととなってしまうので、リヤも条件を整えておく方がベターです。
ということで、前後4ドアに対して施工することとなりました。

○パワードサブウーファー
carrozzeria TS-WX70DA
(税込42,900円)を使いました。
現在のパワードサブウーファーはシート下に収まるタイプが主流ですが、こちらは
850 mm (幅) × 97 mm (高さ) × 323 mm (奥行き)と、トランクの幅いっぱいいっぱいの大きさがある大型タイプです。
16センチ径のユニットを二つ備え、大きな筐体内に設けられたバックロード構造によって増幅する仕組みで、大型エンクロージャーならではの深い低音を再生してくれます。


以上を持って、CX-8のデッドニング主導の音響改善が完了いたしました。

当コーナーの他の事例と比べると、スピーカー交換が伴わないのはちょっと地味に見えてしまうかもしれませんが、「最初の一歩はドア防振」「純正スピーカーは言われるほど悪くない」と考える当店としては、これこそ正攻法だと考えております。

納車時には、その音の変化に大変お喜びいただけました♪
それでは施工の様子をごらんください。

  • フロントドア

    フロントドアの外観です。

    すっきりとしたデザインに、すこし主張の強いステッチでアクセントをつけてあって、なかなかシュッとしています。
    標準オーディオのCX-8の内装に比べて、スピーカーグリルの周囲にメッキのトリムと、BOSEのエンブレムが追加されています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    ドアのインナーパネルはほぼ額縁と言って良いフレームで、中央の樹脂パネルにウインドウレギュレーターや電装品が集中的に組み込まれている「モジュールパネル構造」をとっています。
    現在はそんなにめずらしくもない発想・構造ですが、マツダは2007年製造開始のDEデミオあたりから取り組んでいますので、だいぶ先駆的です。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    前カットでご覧いただいたモジュールパネルをガバッと取り外すと、ごらんのように異様に作業性のよい状態になります。
    モジュールパネル取り外しに際しては、前述の通りウインドウ関係の部品もいっしょになっちゃってる都合上、窓ガラスも同時に取り外すこととなるので、ちょっと手間がかかります。(写真のドア内に窓ガラスが写っていないのに注目)

    取り外しが済んだら、アウターパネルの清掃・脱脂を行い、短冊状にカットした防振材を配置します。

  • インナーパネル側作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    窓ガラスの組み付けを含む、モジュールパネルの取付作業を行った後、パネル全面に対して防振材を貼り込んでいきます。
    ご覧のように、ドアの上端に平らな鉄板があります。ゴツゴツと起伏がある部位に比べて、平面は共振しやすいため、ここにも防振材を貼っています。

  • リアドア

    次にリヤドアです。

    リアドアのスピーカーグリルには、BOSEのエンブレムのみで、メッキの装飾はありません。
    この車は3列シートのため、最後尾にはリアシートをスライドさせて乗り込む必要があり、間口を広くとっておいた方が楽ということになります。

    そんな理由から、リヤドアとしては比較的大きなドアが付いています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    フロントとは違ってスピーカーは鉄板部分に設置されています。
    ドア内の配線は、フロント同様にドア内に引き込まれず、表面を這わせるような方法をとってあります。
    フロントはこの方式でも、リアドアは従来の(ドア内を通す)方法で配線してある車両が多いので、この徹底ぶり?は珍しいなという印象です。

  • アウターパネル作業

    アウターパネル側の作業が終わったところです。

    リアドアもフロントと同じモジュールパネル構造をとっていますので、パネルの取り外し時にはガラスも一緒に外すこととなります。
    サイドインパクトビームがあるので、何か入ってる感を漂わせてますが、ドアの中は空っぽ状態です。

    こちらも清掃と脱脂を済ませて、短冊状にカットした防振材を貼っていきます。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    モジュールパネルを付け戻したら、サービスホールと樹脂パネルに防振材を貼っていきます。

  • パワードサブウーファー設置

    今回唯一の新規導入機器であるパワードサブウーファーTS-WX70DAです。

    リアシートを倒してゴルフバッグや長物を積載しても邪魔にならないフラットなデザインのTS-WX70DAは、荷室の横幅めいっぱいのジャストサイズでした。
    これだけ大きいこともあり、重量が10.4kgあるので、ズレの心配はありません。

    純正のサブウーファーとの相乗効果で十分に迫力のある重低域が楽しめます。
    コントローラーは一度設定をしたらほとんど触ることはないので、グローブボックス内に引き出しておきました。

  • 作業後記

    マツダ・CX-8の事例をご覧いただきました。

    今回はデッドニング施工とパワードサブウーファー追加のみで、アンプやDSPといった定番の道具が登場しませんでしたので、コンテンツとしては多少地味だったと思いますが、防振が最初の第一歩であることは間違いありません!と言い切りたいと思います。

    本文でも触れました通り、オーディオの音質向上への寄与度が最も大きいのが、こういったドア周りの整備です。

    もっとお金をかけてDSPやアンプ、電源周りと行った「川上」を整備すれば、信号の品質は上がりますが、信号を空気の振動に変換する装置であるスピーカーの性能がイマイチなら、やってもやんなくても同じ。というくらいにロスしてしまいます。

    仮にスピーカーが良いものでも、取り付けがしっかりしていなかったり、スピーカーボックスであるドア防振が不十分で、ビビリや空気漏れによる相殺が生じていれば、「ツイーターの高域がハッキリ聴こえるから、これでいいんだよね?ね?」くらいの感想しか持てないような、投資の大部分を毀損してしまうほどのロスが生じてしまいます。

    ここでいう「ドア周りで生じているロス」の解消を図ったのが今回の手当という訳ですね。
    サブウーファーの下支えも多分に寄与していますが、デッキとスピーカーが純正でも、きっちり防振して、ドアをエンクロージャー(スピーカーボックス)化してやるだけで、総合的な性能が上がり、しっかり聴けるようになるわけです。

    実際には、スピーカーもやってみたくなるのが実情だと思いますので、同時施工という形でご依頼いただくのが大半となると思いますが、どうか、ドア防振があってこそ、スピーカーの性能が引き出されているという因果関係をご理解いただきますよう御願い申し上げます。

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