スズキハスラーハイブリッドXのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.832(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スズキ ハスラー ハイブリッドX
system
メインユニット:全方位モニター付メモリーナビゲーション
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
リアスピーカー:純正
サブウーファー:carrozzeria TS-WX400DA
プロセッサーアンプ:HELIX M-FOUR DSP
ケーブル:audiotechnica、SAECcomment
メーカーオプションナビの出力をDSPアンプに入れ、フロント2wayとパワードサブウーファーを鳴らすシステムです。
ドアのデッドニングもしっかりやって、ゴキゲンはリスニングルームができあがりました。
スズキ・ハスラーの事例紹介です。
ハスラーは2014年から生産されている、スズキの軽自動車です。
現行の軽自動車の主要なボディタイプは以下のようなバリエーションがありますが、、
○トールワゴン:背が高い。ムーヴ・ワゴンR・デイズ・N-WGN等
○スーパーハイトワゴン:すごく背が高い。N-BOX・スペーシア・タント・ルークス等
○SUV:楽しい。トールワゴン系→ハスラー・クロカン系→ジムニー
○ハッチバック:コンパクト。軽の原型。アルト・ミラ・プレオ
○ワゴン・バン・1BOX:ミニバンぽい。エブリィ・タウンボックス・ハイゼット・N-VAN・スペーシア
○スポーツ・オープン:楽しい。コペン・S660・アルトワークス
ハスラーはSUVカテゴリに属し、かつ、トールワゴンをベースに開発された、,カテゴリー・クロスオーバーな車です。
びっくり目玉が印象的で、こういう愛らしさを持つ車(や製品)は実態以上に若々しく、新しい印象を受けますが、実はこの車。2014年の発売なので、なにげに10年も経過しているんですね。さらには、オーナーさん以外は誰も気づいて無いと思いますが、2019年にフルモデルチェンジも経験しているんです。
モデルチェンジまでの5年のインターバルは、スズキの売れ筋車種としては平均的ですが、クロスオーバーSUVならではの豊かな室内容量と、高めの最低地上高による走破性の高さから、古くて新しい新ジャンルの開拓の成功し、アウトドアやスポーツと言ったレジャーを楽しむユーザー層に広く受け入れられているマーケット状況からすると、このまま長期安定路線を走り続けられそうです。
今回お迎えするのは、全11色もの豊富なカラーバリエーションの中から、シックな落ち着きを感じさせるクールカーキパールメタリックをまとった、ルーフキャリアがお似合いのHYBRID Xです。
当サイトで、同じハスラーの施工事例を見つけていただいてご連絡いただきました。
「この事例と同じ仕様にしたいんですが。。」というお問い合わせは、当店で最も多く頂戴するパターンです。
ざっと予算を見積もらせていただいて、そのままご発注いただける場合もありますし、スピーカーやDSPといったコンポーネントをグレードアップなさる場合も、またその逆もあります。
今回は、型落ちとなったDSPアンプを同価格帯の製品に置き換えた点を除いて、同じ仕様でご依頼いただきました。
システム概要としては、メーカーオプションナビのフロントスピーカー出力をDSPアンプに入れて、フロント2wayスピーカーを鳴らし、パワードサブウーファーで低音域を補強するシステムです。
リヤ系の出力は純正の状態を維持し、通常はDSP経由の音だけを聴けるように、フェーダー操作でフロント100%に振り分けてつかいます。
以下、コンポーネント紹介です。
○DSP
DSPアンプはヘリックスのM-FOUR DSP(税込88,000円)を使いました。
これは、DSP製品で定評のあるヘリックス製品のなかで、DSPの信号処理能力や調整性能に軸足をおいた以下の製品群に対して・・
HELIX P-SIX DSP ULTIMATE(税込253,000円)
HELIX V-EIGHT DSP MKII(税込209,000円)
HELIX V-TWELVE DSP MKII(税込275,000円)
アンプの解像度・増幅性能の方に予算を配分して作られた製品です。
ラインアップは、今回のM-FOUR DSP(4チャンネル版・税込88,000円)の他に、HELIX M-SIX DSP(6チャンネル版・税込110,000円)の2つがあります。
上述のDSP側にリソースを割いた製品が正方形に近い四角い形をしているのに対して、アンプ軸足の2つは、アンプの系譜を感じさせる長方形をしています。
このDSPアンプは、入力6ch、プロセシング10ch、内蔵アンプ4ch分という仕様になっています。
入力が6chあるのは、フロント2ch+リヤ2ch+センター1ch+サブウーファー1ch=合計6chといった、別々のチャンネル出力を全て取り込む事態を想定して決定した数で、6chは現行DSP製品の主流となっています。当機には、4ch分のアンプを搭載していますので、4ch(フロント2way/フロント&リヤ)までは当機1台で出力まで賄えることになります。
上述の通り、DSPのプロセシングは10chまで対応できるようになっているので、この製品でスタートして、先々フロント3way化するとか、リヤも制御範囲に含めるなど、内蔵アンプ数の4chを超えるシステムへと変更したくなった場合は、外部アンプを買い足せば対応できるようになっています。(最大10chまでプロセシングできるので、あと6ch分追加可能という計算)
今回は純正ヘッドユニットのフロント出力(左右で2ch)のみを入力して、フロント2way(ツイーターとウーファーで合計4ユニット)とパワードサブウーファーを鳴らすシンプルな構成です。
設置については、ボディサイズが横230×縦154×厚み50mmとコンパクトなので、助手席下にきれいに収めることができました。
(6チャンネル版のM-SIXと同サイズです)
○スピーカー
BLUE MOON AUDIOのSX165(税込48,400円)です。
当モデルは生産終了の案内があってからしばらく経つ製品なのですが、大変バリューを感じた製品でしたので、当店にて最終在庫を多めに手当させていただきました。そのうちの1セットです。
インストールについては、ツイーター/ウーファーのいずれも純正の位置での入れ替えです。
ウーファーはMDF製のバッフルを介してしっかりと固定し、ドア防振は制振力が高いデッドニンググレードで施工しました。
○パワードサブウーファー
カロッツェリアのパワードサブウーファーTS-WX400DA(税込33,000円)を取り付けました。
パワードとしては標準的なタテヨコ30cm×20cmの断面に、24cm×14cmの四角形の大型振動板と250Wのアンプを組み込み、10センチと深めにとられたエンクロージャーによって、ボリューム感のあるヘビーベースを演出する製品です。
高価格帯の定番品であるKICKER HS10や、Cerwing VegaのVPAS10に比べると、ダイキャストボディでない分、軽めの音にはなりますが、その分、ノリの良さを感じられますし、コストも抑えられますので、十分に選択の価値がある製品だと思います。
以上を持って、ハスラーのサウンドアップが完了しました。
計規格の車両と言えども、リスニングルームとしてのハンデは感じられないほどの室内容量と、天井の高さを持つ車ですので、音楽をゆったりと楽しめる素敵な空間を作り上げることができました。
それでは施工の様子をご覧ください♪
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フロントドア
ドアの外観です。
ダッシュボードとの調和を意識した、カラーガーニッシュが力強さを表現しています。
ガーニッシュのメタリック部分の輝きと、ヒジが当たる部分との明暗差により、ずいぶんと奥行きがあるように見えますが、例によってドアそのものが薄く作られているので、見た目ほどの深さはありません。
ハスラーの標準オーディオは、ハイブリッドXとタフワイルドはフロント2wayとリヤの6スピーカーで、ハイブリッドGはフロント2スピーカーの二通りです。
今回の車はハイブリッドXの6スピーカーですので、写真のドアウーファーの他にダッシュボードの両端にツイーターが装備されています。
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
サービスホールはビニールシートで覆われています。
ビニールの左上を見ると、サービスホール部分にカップ状に成形された別パーツが溶着されているのがわかります。
この凹形状に、ドアトリムのヒジの張り出し部分がはまり込む関係になっているため、後の工程で防振材を貼る際、このへこみを正確にトレースする必要があります。
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アウターパネル作業
アウターパネル側の作業が終わったところです。
純正スピーカーを外してスピーカーケーブルを引き込んだら、清掃と脱脂を済ませて、アウターパネルに防振材を貼っていきます。
ヒジの当たる部分を見てみると、アウターパネル(外側の鉄板)とヒジの先とのクリアランスって、いくらも無いんですね。
横から突っ込まれそうになったら、ヒジを引っ込めといた方がよさそうです。
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インナーパネル側作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
MDFでバッフルを制作して、スピーカーを設置したら、サービスホールを防振材で塞いでいきます。
左上のサービスホール部分は、ゆっくりとたわませてあるのがお分かりになると思います。
前カットでご覧いただいた、ビニールシートに設けてあったへこみ具合を意識して、あらかじめ防振材に余裕をもたせて貼り込んで、奥にへこませるように成形しています。
なお、こういう配慮が必要な場合は、十中八九ガラスとのクリアランスもシビアになりますので、万一接触しても粘着しないように、防振材裏側のサービスホール部分の剥離紙を剥がさずに残したり、アルミテープを貼るなどして対策しておきます。
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純正ツイーター
純正ツイーターの裏側の様子です。
ダッシュボード両端に取り付けられているツイーターグリルを取り外して、裏側から見たところです。
小ぶりなツイーターユニットが、固定用ブラケットを介して取り付けられています。
信号は、ドアスピーカーに接続されるケーブルを分岐させたフルレンジ信号が供給されているので、低音域をカットするためのコンデンサー(ハイパスフィルタ)がくっつけてあります。
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ツイーターグリル裏・施工後
SX165のツイーターを取り付けたところです。
純正ツイーターがかなり小ぶりでしたので、比較的コンパクトなSX165のツイーターでも、すんなりトレードインというわけには行きません。純正品は取り付けステー部分も含めて取り去った後、接着剤で固定しました。
なお、奥行きはさほど変わらなかったので、ダッシュボード側は無加工で済んでいます。
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パワードサブウーファー
運転席下の様子です。
こちらにはカロッツェリアのパワードサブウーファー、TS-WX400DAが収まっています。
本来は、各スピーカー(音源)の距離のばらつきが少ない方が良いので、助手席下への設置をお勧めしているのですが、ハスラーの助手席下には使い勝手の良さそうな引き出し式バスケットがありますので、運転席下へ設置することにしました。
他のハスラーの事例でも同じ理由で運転席下でした。
今回のようにDSPアンプを搭載する場合、各スピーカーごとの再生タイミングを調整できる「タイムアライメント機能」を使えますので、理屈の上ではユニットの距離のばらつきによる影響は補正できることになっていますが、過度な補正によって得られた均衡はスイートスポットが狭くなる可能性が高くなるため、元の条件を揃えておくに越したことはありません。
そういった背景から、助手席下を第一選択肢としてご案内しておりますが、引き出しバスケットの使い勝手を優先なさりたい場合はその限りではありません。
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パワードサブウーファーコントローラー
サブウーファー用のコントローラーを手の届く場所に設置しました。
サブウーファーの出力帯域、ボリューム(ゲイン)、タイムアライメントはDSPアンプの方で設定していますので、必ずしも取り付ける必要がありませんが、ちょっとボリュームを上げたり下げたりしたい時のために取り付けました。
マジックテープで固定しているので、移動は可能です。
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DSPアンプ
4chDSPのHELIX M-FOUR DSPは助手席下に持ってきました。
助手席側には、ハイブリッド用のバッテリーがあります。
アンプボードを製作してバッテリーの上に設置しても、バスケットとのクリアランスがあることは以前の施工で確認が取れています。
エアコンの送風口はアルミテープでふさいで、製品に温冷風が直接当たらないようにしています。
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作業後記
今回はスズキ・ハスラーのサウンドアップ事例をご紹介いたしました。
カーオーディオのグレードアップメニューの段階として、まず(1)スピーカー交換とドア防振が基本となり、(2)パワードサブウーファーの追加、あるいは(3)DSPアンプ投入による音作りが、相前後して続くというのが最近の主流パターンです。
そういった観点から眺めてみると、今回のプランはやる価値のありそうなポイントを一通り押さえたプランであり、かつ、軽自動車向けのライトな感覚で捉えれば、よほどのことが無い限り、これ以上やる必要がなさそうな「腹八分目プラン」であると思います。
ま、アンプレスDSP+マルチアンプや、エンクロージャータイプのサブウーファー、安定化電源などなど、インストールスペースとご予算次第で施工内容に制限はありませんが、軽ならこのあたりで抑えておくのがスマートなんじゃないでしょうか。
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