スズキハスラーHYBRID Xターボのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.779(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スズキ ハスラー HYBRID Xターボ
system
メインユニット:スズキ純正ディーラーオプションナビ
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
リアスピーカー:純正
サブウーファー:Carrozzeria TS-WX400DA
プロセッサーアンプ:audison prima AP4.9bit
ケーブル:SAEC、audiotechnicacomment
オプションナビの出力をDSPアンプに入れて、フロント2wayとパワードサブウーファーを鳴らすシステムです。DSPは4chアンプの製品をセレクトしてコスパを追求しました。
スズキ・ハスラーの事例紹介です。
ハスラーは2014年から生産されている、スズキの軽自動車です。
現行の軽自動車の主要なボディタイプは以下のようなバリエーションがありますが、、
○トールワゴン:背が高い。ムーヴ・ワゴンR・デイズ・N-WGN等
○スーパーハイトワゴン:すごく背が高い。N-BOX・スペーシア・タント・ルークス等
○SUV:楽しい。トールワゴン系→ハスラー・クロカン系→ジムニー
○ハッチバック:コンパクト。軽の原型。アルト・ミラ・プレオ
○ワゴン・バン・1BOX:ミニバンぽい。エブリィ・タウンボックス・ハイゼット・N-VAN・スペーシア
○スポーツ・オープン:楽しい。コペン・S660・アルトワークス
ハスラーはSUVカテゴリに属し、かつ、トールワゴンをベースに開発された車です。
初期型は2014年に発売されており、その斬新なスタイリングからも、全くのニューモデルに見えますが、開発のきっかけの一つに、クロスオーバーSUVのKei(1998年-2009年)の生産終了を惜しむ声の存在があったことから判断すると、Keiの系譜を継ぐモデルと言えるかも知れません。
クロスオーバーSUVならではの豊かな室内容量と、高めの最低地上高による走破性の高さから、古くて新しい新ジャンルを開拓し、アウトドアやスポーツと言ったレジャーを楽しむユーザー層に広く受け入れられているようです。
今回お迎えするのは、長らく当店をご愛顧いただいているお客様の「娘さん」のハスラーです。
直接のお客様である旦那様の車、奥様の車に続いて、3台目のご用命となりました♪
「ディーラーオプションナビを前提として、30万の予算でよろしく。」という条件でシステム提案をご依頼いただきました。
コレとコレをつけて、ケーブルはコレで、防振はコレで、と細かくご指定いただけるのも、頭を使わない分、ラクでいいんですが(笑)、予算だけご提示いただいて自由に提案させていただけるのも大変大変嬉しいものです。めちゃめちゃやり甲斐を感じてしまいます(T_T)
ということで、頭を絞って考えました。
スピーカーは他の2台でお使いいただいていて、評価の定まっているSX165で、防振はデッドニンググレードとして、約15万コース。ヘッドユニットはDSP機能のない標準的ナビなので、必要十分なスペックを有する4chアンプ内蔵DSPを入れて、、仕上げにコスパの良いパワードサブウーファーを突っ込んで税込318,010円!という線でプランしました。
金額的には少しオーバーランしてしまいましたが、ご容認いただけてご発注の運びとなりました(^o^)
以下、コンポーネント紹介です。
○DSP
老舗audisonのPrima AP4.9bit(税込83,600円)を使いました。
オーディソンのロングセラー商品であるAP 8.9bit(税込110,000円)は、9chまでのプロセシングに対応し、出力35Wのアンプを8ch分内蔵していますが、今回の4.9bitは、プロセシングは9chのまま、アンプを4chに絞った製品です。
このAP 8.9bitや、パワーアップ版のAP F8.9bitであれば、フロント3way+リヤ+パワードサブウーファーといった多チャンネル対応が可能ですが、今回のようにフロント2way+パワードサブウーファーといったコンパクトな構成の場合は、AP F8.9bitで十分ということになります。
ちなみに4.9bitのアンプは70W x 4chと、1chあたりの出力が8.9bitより大きいので、今回のようなコンパクトなシステムではムダがなく、ベストな選択といえます。
設置については、ボディサイズが横191×縦131×厚み34mmとコンパクトなので、助手席下にきれいに収めることができました。
○スピーカー
当店を代表する人気国産ブランド!BLUE MOON AUDIOのSX165(税込48,400円)です。
上述のとおり、旦那さま、奥さまの両方の車でご使用いただいており、家族ぐるみで評価が固まっているので、事実上の一択でした。
インストールについては、ツイーター/ウーファーのいずれも純正の位置での入れ替えです。
ウーファーはMDF製のバッフルを介してしっかりと固定し、ドア防振は制振力が高いデッドニンググレードで施工しました。
○パワードサブウーファー
カロッツェリアのパワードサブウーファーTS-WX400DA(税込33,000円)を取り付けました。
パワードとしては標準的なタテヨコ30cm×20cmの断面に、24cm×14cmの四角形の大型振動板と250Wのアンプを組み込み、10センチと深めにとられたエンクロージャーによって、ボリューム感のあるヘビーベースを演出する製品です。
高価格帯の定番品であるKICKER HS10や、Cerwing VegaのVPAS10に比べると、ダイキャストボディでない分、軽めの音にはなりますが、コスパの点で相応の競争力はあると思います。
以上を持って、ハスラーのフルオーディオ・システムが組み上がりました。
軽自動車は、登録車に比べてフロントガラスが近い車が多いので、目の前のステージングの点で幾分ハンデがありますが、バッファーとなる室内容積の点においては大して差のない時代になり、リスニングルームとしての性能は互角に近づいた感じがします。
さらに、今回のようにDSPが加わると微細な補正が可能になるので、実質的なハンデは無くなった!と言って良さそうですね。
それでは施工の様子をご覧になってください♪
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フロントドア
ドアの外観です。
ダッシュボード同様に白のアクセントがワンポイントになっています。
POPで可愛げな演出を目指すと、軽自動車は(作りが小さい分)有利ですね。ずるい。
軽自動車のエントリでは定番の解説になって恐縮ですが、、室内を広く取るために、ヒジ部分の逃げが深く取ってありますね。最も出っ張った(引っ込んだ)部分だと、インナーパネルの水準を割り込んで、サービスホールを突き抜けているんですから、来る所まで来たという感じです。来年はどうするんでしょうか。
スピーカーレイアウトについては、ハイブリッドXとハイブリッドXターボはフロント2way+リヤの6スピーカーで、ハイブリッドGとハイブリッドGターボはフロント一対の2スピーカーという仕様になっています。
今回のはXターボですので6スピーカーで、ツイーターはダッシュボードの両端にあります。 -
ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
サービスホールは伝統のビニール&ブチルゴム方式ですね。
遮音性能は別として、これが一番、環境負荷が低い気がします。
ビニールの左上を見ると、サービスホール部分にカップ状に成形された別パーツが溶着されているのがわかります。
後の工程で防振材を貼る際、こういった「逃げ」部分も丁寧に再現する必要があります。
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アウターパネル作業
アウターパネル側の作業が終わったところです。
純正スピーカーを外してスピーカーケーブルを引き込んだら、清掃と脱脂を済ませて、アウターパネルに防振材を貼っていきます。
今回、作業手順の一部を変更したので、インナーパネルのブチルゴムが残っています。(この後、除去しています)
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インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
MDFでバッフルを制作して、スピーカーを設置したら、サービスホールを防振材で塞いでいきます。
左上のサービスホール部分は、ゆっくりとたわませてあるのがお分かりになると思います。
ドアが薄くて、窓ガラスとの距離が近い車だと、このへこみ加減の調整にコツがいります。最初から十分にたわませようとすると、窓ガラスに接触してしまうリスクが高くなるので、ちょっと凹ませておいて、あとは内装の裏側でかるく押してやるくらいの感覚でやるとうまくいきます。
でも、「押し込み効果」に頼りすぎると、テンションの具合や温度変化を原因とした防振材の剥離を誘発してしまうので、注意が必要です。あと、ガラスとのクリアランスが微妙なときは、防振材裏側のサービスホール部分の剥離紙を剥がさずに残したり、アルミテープを貼るなどして粘着しないようにしておくと、マージンが稼げます。(接触しっぱなしはアカンですよ)
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純正ツイーター
純正ツイーターの外観です。
ご覧のようにダッシュボードの両端に設置されています。
これをパカッと外して、中のユニットを入れ換えます。
冒頭でも触れましたように、ダッシュボードの奥行きが狭く、ガラスまでの距離が近いですね。
距離が短い分、減衰もしにくいし、耳までの到達時間も短くなりますので、DSP調整の際は、音量を抑えめにして、タイムアライメントについても、ドアスピーカーとの差を小さくする方向で調整を施すことになります。(あくまでも実測値が基本です!)
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ツイーターグリル裏・施工前
純正ツイーターの裏側の様子です。
カップ状に成形されたベゼルの裏側にツイーターユニットが取り付けられ、別パーツとして用意された防護ネットを表側から組み付けるという構造になっています。
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ツイーターグリル裏・施工後
SX165のツイーターをねじ込んだところです。
純正ツイーターがかなり小ぶりでしたので、比較的コンパクトなSX165のツイーターでも、すんなりトレードインというわけには行きません。純正品は取り付けステー部分も含めて取り去った後、接着剤でガッツリ接着して固定しました。
なお、奥行きはさほど変わらなかったので、ダッシュボード側は無加工で済んでいます。 -
パワードサブウーファー
運転席の下に移動しました。
ここにはカロッツェリアのパワードサブウーファー、TS-WX400DAが収まっています。
サブウーファーをシート下に置く場合、ドアについているウーファー、ダッシュボード上のツイーターとの距離の差を抑えるために、助手席の下に置くのが定石なのですが、TS-WX400DAは高さが10センチと、一般的な製品より2センチほど背が高く、既存の設置物(バッテリー)の関係で助手席下に置けなかったので、運転席側に持ってきました。
こちらは掘りごたつ形状になっているのでぴったりですね。サブウーファーも気分よさそうです。
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アンプ内蔵DSP
4chDSPのPrima AP 4.9bitは助手席下に持ってきました。
助手席側には、ごらんのようにでかい設置物があるんですね。ハイブリッド用のバッテリーです。こやつのせいでサブウーファーが置けなかったわけです。
とはいえ、アンプボードと4.9bitの厚み(34ミリ)はセーフでしたので、このバッテリーの上に設置しました。 -
作業後記
今回はスズキ・ハスラーのオーディオ・グレードアップ事例をご覧いただきました。
軽自動車だと、何かと制約がありそうな印象を持たれている方は少なくないと思いますが、マグネットの大きな一部の超ハイエンドスピーカーを除けば、大概のスピーカーは取付可能ですし、無限に集積度が上昇し続ける半導体によって、DSPアンプは弁当箱サイズになり、取り付け条件を選ばなくなりました。
また、周知のとおり、パワードサブウーファーはシート下に収まる製品が主流ときてますから、もうなにも制約は無くなっているんですね。
ご希望とご予算によって、柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪ご連絡お待ちしております(^o^)
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