スバルレガシィツーリングワゴンのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.817(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スバル レガシィ ツーリングワゴン
system
メインユニット:KENWOOD MDV-X702
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
センター:なし
リアスピーカー:純正
サブウーファー:なし
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:SAEC SPC-350comment
社外ナビをヘッドユニットとして、フロント2wayスピーカーを鳴らすシステムです。
お手軽にチャンネルセパレーションを実現できるバイアンプ接続でクリアな音を目指しました♪
お客様から感想のメールをいただきました。
(個人/団体名、必要に応じて商品名は伏せさせていただいております。)
Audio Factory SOUND Pro.
代表 竹原啓太様
先日は、お世話になりました。
〇〇です。
25年振りにインストールするにあたってサウンドプロ様に依頼して本当に良かったと思っております。
予算、嗜好、解釈は千差万別ですが、それぞれの気持ちに寄り添った考え方、アドバイス、提案といったソフトの部分が素晴らしいと感じました。
技術力だけでは得られない満足感と安心感です。
そして音の感想ですが、以前はごちゃ混ぜになった音の塊が耳元でモコモコ鳴っていた印象ですがインストール後は音の解像度が上がったように感じます。
スピーカーがしっかり動いて止まっているからでしょうか。
モゴモゴと口ごもっていたのが滑舌良くなった印象です。
また、音の鳴っている場所が耳元からダッシュボード上に移動しました。
そのため、音量を上げても耳障りでうるさい感じは全くないです。
これは嬉しい驚きでした。
相談当初のプランにあったサブウーファーは結果論ですが見送って正解でした。
私の場合ですが、かなり低音優位でキレのある仕上がりなっており、最初の一歩としては現状で得られる最大の満足です。
今後も引き続き、音質調整やイコライジングのご指南等のご意見伺いたく、お付き合いのほどお願いしたいと思っております。
私のインストールがどなたかの参考になるようでしたら嬉しいです。
インストールギャラリーに協力させてください。
本当に、ありがとうございました。
スバル・レガシィ・ツーリングワゴンの事例紹介です。
レガシィは100年を超える富士重工業の歴史に燦然と輝く名車です。
軍用機および航空用エンジン開発・製造を祖業とする中島飛行機に端を発し、戦後、富士重工業へと再編され、順調に業容を拡大するものの、プラザ合意後の円高による北米事業の不振から経営危機が深刻化。公然と身売り話が取り沙汰されるような窮地から脱出する救世主となったのが、レガシィの登場でした。
水平対向エンジンや四輪駆動システムに代表される技術の集大成をつぎ込んだ意欲作で、その輝かしい販売実績によって「スポーツワゴン=レガシィ=スバル」という強力なブランディングに成功。技術偏重・硬派でド真面目のくすんだイメージから脱し、今に続くスバルの新しい神話の第一章をひらくこととなった、同社にとっても、世界の自動車産業にとっても、大変意義深いモデルです。
今回ご紹介するのは、1989年の初代から数えて5代目(2009-2014年)にあたるツーリングワゴン(BR型)です。
初期登録から10年を超える車ということもあって、オーディオのリフレッシュを図りたいとネット検索され、当店のサイトを見つけていただきご連絡いただきました。
お客様の目に止まったのは、同じスバルのフォレスターで、オプションナビをヘッドユニットとして、フロント2wayスピーカーを交換し、ドア防振で環境を整えた上で、パワードサブウーファーで低音域を増強するというベーシックなプランです。
標準オーディオの場合、4chの内蔵アンプをフロント・リヤに各2chづつ割り当てる格好になりますが、参照事例ではフロント2wayに全て割り当てるバイアンプ接続としているのが特徴です。
お客様は、リーズナブルにチャンネルセパレーションの効果を楽しめるこの方法に魅力を感じていただけたようで、早速ご用命いただくこととなりました。(パワードサブウーファーは一旦見合わせとしました)
以下、コンポーネント紹介です。
◯ヘッドユニット
KENWOOD MDV-X702です。
2015年発売のモデルですので、地図データの鮮度は落ちてますが、ケンウッドご自慢の「彩速ナビ」ならではの動作速度の速さは健在で、年式を感じさせないサクサク感を維持しています。
内蔵するアンプは4chで、上述の通り、フロント2wayに全て割り当てるように接続します。
リア出力をツイーターへ、フロント出力をウーファーにつなぎ、それぞれの途中に帯域分割のためのネットワークを介在させます。
使用するネットワークはスピーカーの付属品ですが、SX165のネットワークは1in 2out形式なので、軽加工を施して、高域用/低域用の2つに分離して使いました。
※ネットワークの構造によっては、同様の分割加工が出来ない場合もあります。
◯スピーカー
スピーカーは当店を代表する人気国産ブランド!BLUE MOON AUDIOをお選びいただきました。
製品としては、フラッグシップのRX165、ミドルグレードのAX165、ベースグレードのSX165とありますが、今回はSX165(税込48,400円)をお選びいただきました。
◯スピーカーインストールとドア防振
取り付けに関しては、ウーファーはドアの定位置にMDF製バッフルを組んで固定し、ドア防振は制振力のマイルドなドアチューニングにて施工しました。
セパレートツイーターは、純正ツイーターグリル内にきれいに収めましたので、ウーファー部共々、純正と変わりない外観をキープしています。
以上を持って、レガシィ・ツーリングワゴンのスピーカー交換&スピーカーケーブル引き換え&ドア防振が完了しました。
予算的には、商品代・基本施工費用・ネットワーク分割加工費一切を含んで税込総額171,490円といったところです。
オーナー様は出来上がりの音を気に入っていただけたようで、感激コメントを頂戴いたしました(^o^)♪
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください♪
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メインユニット
メインユニットのKENWOOD MDV-X702です。
オーディオの名門の名に恥じない音質を誇りますが、カーナビ製品の市場を開拓したパイオニアとの差は詰め難く、少々苦戦している様です。
しかしながら「彩速ナビ」の名の通り、動作速度では圧勝で、他メーカーの主力商品と比較するとウソのようにサクサク動きます。
今回はバイアンプ接続ということで、純正スピーカーケーブルは使わず、ヘッドユニット裏からツイーター/ウーファーそれぞれにつながるスピーカーケーブルを新たに引き込んでいます。
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フロントドア
フロントドアの外観です。
スピーカーレイアウトは、ウーファーが右下のスピーカーグリル内で、ツイーターはダッシュボード両端のツイーターグリルの中ということで、極めてオーソドックスです。
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ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
ドアトリムを外すと、サービスホールがビニールシートで覆われています。
よく見ると、ビニールシートの裏側にうっすらとホコリが入り込んでいるのが確認できますが、逆に言うとその程度でしかありません。
雨水侵入の跡もごく軽微で、年式を考えるとかなり保管状態がよいと判断できます。 -
アウターパネル作業
アウターパネル作業が終わったところです。
雨水侵入防止のためのビニールを剥がして、接着剤がわりのブチルゴムをきれいに除去したら、アウターパネルを清掃、脱脂して防振材を貼っていきます。
材料は、オーディオテクニカのAT-7560Rという円形の防振材を使っています。
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インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
スピーカーホール部にMDFで制作したバッフルを固定し、通しておいたスピーカーケーブルを接続してSX165のウーファーを取り付けます。
最後に防振材でサービスホールを塞いで、スピーカーの前面と背面の空気の行き来を遮断して、スピーカーボックス状態にします。更に、振動しそうな(ビビりそうな)ところを防振材で抑えて完成です。 -
ツイーター(施工前)
純正ツイーターユニットの様子です。
ダッシュボードのピラーの根元に取り付けられているツイーターグリルを外すと、純正ツイーターが見えます。
多くのクルマでは、グリルだけパカンと外してしまえますし、この車も外そうと思えば外れるのですが、整備書によると、各所を養生して(傷防止の準備をしてから)カバーを外してね♪とあるので、予めピラーカバーを外しておきました。
純正ツイーターは、振動板が5cmくらいあるので、人の声くらいの周波数は再生できるのですが、背面にハイパスフィルターが取り付けられて低音域がカットされているため、シャカシャカ音のみが聞こえます。
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ツイーター(施工後)
SX165のツイーターに交換した状態です。
当店オリジナルのツイーターブラケットを使用して、純正ユニットの位置でトレードインしました。
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ネットワークバイアンプ加工
最後はバイアンプ加工したネットワークの写真です。
SX165の1in 2outタイプのネットワークをツイーター用とウーファー用に分割しました。
簡単にいうと、ハイパスフィルタとローパスフィルタに分割したということです。
分割の方法ですが、、一般的な1in 2outタイプのネットワークは、ハイパス側とローパス側とで、マイナス極を共有した基盤になっているので、まず、マイナス側の回路が、ハイ側とロー側の両方に残るように、基盤をカットして2つに分けます。
二分割した基盤には、両方に出力用の配線がついた格好になりますが、入力側の配線は、どちらか片方にしかない状態になります(もともと1ch入力ですので)。よって、入力線のない方に対して、新たに配線をはんだ付けしてやれば基盤作業は完了です。
最後に、基盤を保護するために熱収縮チューブでカバーして終わりです。
なお、これらのネットワークはナビの裏に設置します。
一般的に、ネットワークはスピーカーの発生する逆起電力の影響から逃れるために、出来る限り離れた場所への設置が理想とされています。
レガシィの場合、スピーカーから最も離れた位置といえる、ヘッドユニット裏のスペースに比較的余裕があるので、有利な条件で設置できました。
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作業後記
スバル・レガシィ・ツーリングワゴンのスピーカー交換の事例をご覧いただきました。
今回の事例でご紹介した、ナビの内蔵アンプ4ch分を全てフロント2wayに割り当てる「バイアンプ接続」で鳴らす手法は、最も低コストで「チャンネルセパレーションの効果」を実現できる音質改善手段としてオススメです。
チャンネルセパレーションを追求していくと、多チャンネルアンプ内蔵DSPや、アンプレスDSP+複数のアンプを組み合わせたシステムに行き着くわけですが、手軽に始められる第一歩として、多くのお客様がお選びになる方法であることが、その有用性の高さを立証しているとも思います。
基本的には、スピーカーケーブルの引き換えと、ネットワーク組み込みだけで出来るので、容易に純正戻しは出来るものの、リヤスピーカーがならなくなることが留意点ですが、車の使い方によっては特に問題にならないと思います。
とは言え、多くの方にとって、純正スピーカーの構成を維持した音質改善が受け入れやすいと思いますので、フロントはネットワークを介した2wayとし、リヤはリヤで鳴らす方法も、引き続き有力な選択肢であることはお伝えしておきます。
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皆様お察しの通り、(一部の多チャンネルオプションオーディオを除けば)現行の純正/社外ナビの内蔵アンプの多くは、フロント/リヤの4chですので、この方法は多くの車に適用可能です。
是非ご検討ください♪
ドラレコ・ETC取り付けなどの軽作業から、サウンドアッププログラムによる音の出口の整備、DSPを組み込んだ本格的なシステム構築まで、お客様のご予算とご要望に応じて柔軟にプランさせていただきます。
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