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マツダ(ND)ロードスターRFのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。 当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.782(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    マツダ (ND)ロードスター RF

    system

    メインユニット:マツダコネクト(BOSE)
    デッドニング:フロント/バッフル・スタビライザー・ウエイト
    フロントスピーカー:DYNAUDIO ESOTAN 236 40th Anniversary
    リアスピーカー:純正BOSE
    サブウーファー:純正BOSE
    パワーアンプ:純正BOSE
    ケーブル:AT-AFSP204

    comment

    BOSEオーディオシステム車のフロント2wayを社外スピーカーに換装し、デッドニングでドアの環境を整えました。好評販売中のバッフル・スタビライザー・ウエイトも加えて、厚みのあるサウンドを引き出しました。

  • ダッシュボード


マツダ・ロードスターRFの事例紹介です。

ロードスターは、言わずとしれた日本が世界に誇るライトウエイトスポーツカーで、1989年の生産開始から、本年(2023年)で34年目を迎えるロングセラーモデルです。
初期型のNA型(1989〜)からスタートして、NB(1998〜)、NC(2005〜)、ND(2015〜)と、これまでに4世代が生産されており、ミレニアルに湧く2000年5月の段階で「2人乗り小型オープンスポーツカー生産累計世界一」、台数にして531,890台を達成し、ギネス世界記録に認定されています。
そこから22年経過した2022年末時点の世界生産台数は、1,187,290台へと伸長し、途中の2016年からはアバルト向けOEM供給も開始するなど、量産ライトウエイトのパイオニアとしての優位性をいかんなく発揮しています。

仕様的には、オリジナルのキャンバストップオープンの他、NCで設定されたRHT(金属屋根開閉・NDのRFに継承)と、複数のボディタイプとグレードが用意される他、NBから設定されたモータースポーツ志向のNR-Aや、その他多くの特別仕様車が設定され、質の高い購買体験が楽しめるように配慮されています。


今回ご紹介するのは、最新のND型で設定されたRF(リトラクタブル・ファストバック)です。

プレミアムオーディオのBOSEサウンドシステムを搭載した車で、ご購入後しばらくお楽しみいただいた後、そろそろグレードアップをということでネット検索し、当店を見つけていただいてご相談いただきました。

当サイトでは、数多くのNDロードスターの事例をご紹介しており、フロント2wayスピーカーの交換をベースとして、オーディオパネルをカスタム製作して1DINオーディオデッキ or 2DINナビを入れたり、さらにDSPアンプを入れて音作りしたりと、様々なバリエーションをお楽しみいただいておりますが、今回のお客様はサウンドアッププログラムによるスピーカー交換+スピーカーケーブル交換+ドア防振をご用命いただきました。

以下、コンポーネント紹介です。
●スピーカー
ディナウディオは(1)ESOTAR2 (2)ESOTEC (3)ESOTANの3グレードで展開しています。以前は(1)(2)の二本立て、価格も2wayで20万円台中盤以上と比較的高額なブランドでしたが、2020年に発売された(3)ESOTAN40周年モデルは、2wayの232で77,000円(税込)、236で99,000円と、だいぶ身近なプライスになりました。

今回はこのESOTAN 236の方ををお選びいただきました。

インストールに関しては、MDFでカスタム製作したバッフルを使ってしっかり固定し、制振力の強いデッドニンググレードで施工して、強固なスピーカーボックスを形成し、ハイエンドスピーカーの性能を十分に引き出せるように整えました。
信号の伝送ロスを減らすためのスピーカーケーブルには、当店オリジナルの4芯タイプのケーブルを使いました。

●スピーカーインストールの新常識!
ドアウーファー取り付けの際、当店オリジナル!バッフル・スタビライザー・ウエイト(8ピース44,000円/6ピース33,000円)も組み込みました。

これはスピーカーバッフルの裏側(ドアの中)に取り付けるウエイトで、スピーカーの振動板が動作する際、その反動によってスピーカーバスケットが逆方向にブレて、振動板の振幅の一部が相殺されてしまう現象を防ぐことを目的としています。

一つ320グラム程度のウエイトを、スピーカーバッフルの固定ボルトに共締めし、スピーカー周辺の質量を増加させることで、振動板の動作により生じていた反動を吸収し、振動板の安定した動作を可能にします。

全帯域の基調を決める低音域の規律がキチッと整うことで、低域は伸び、中高音域のディテールがきれいに表現され、音場は広くなり、音像がクリアにまとまるといった目覚ましい効果が得られます。

当コーナーにおける、取り付け事例のご紹介が増えるにつれて、ご用命いただく機会が増えてきました。スピーカーの稼働条件整備の決め手として、どうぞご検討ください♪

オープンカーというと、クローズドボディに比べて、低音域が抜けがちになるため、強固なスピーカー取り付けとドア防振に加えて、小型パワードサブウーファーによる補強まで視野に入れることもあるのですが、バッフル・スタビライザー・ウエイトによる低音域の伸びによって、かなりいい感じに仕上がりました。

施工の様子をどうぞご覧ください♪♪

  • フロントドア

    ドアの外観から御覧ください。

    今回の車は最上グレードのRSということで、レカロシートのアルカンタラと似た質感の素材をドアとダッシュボードの中段に配してあり、とてもいい雰囲気です。これなら目の肥えた大人も納得ですね。

    スピーカーレイアウトについては、この車はBOSEシステム搭載車なので、9スピーカー仕様です。
    内訳はドア2個、ピラーのツイーター2個、助手席足元サブウーファー1個と、変わりダネのヘッドレストスピーカー2個×2座席分で9個の計算です。

    標準オーディオの場合、グレードによって、上記からサブウーファーと、助手席ヘッドレストスピーカーを除いた6スピーカー、あるいはドアとピラーの4スピーカーになります。

  • デッドニング

    ドア周りの一連のプロセスが終わったところです。

    ドアトリムを外して、純正スピーカーを外し、インナーパネルとアウターパネルをきれいに清掃し、防振材の定着を良くするために脱脂します。

    その後、スピーカーケーブルを通し、MDFでカスタム制作したリング状のバッフルを固定します。(バッフル固定時に後出のバッフル・スタビライザー・ウエイトを共締めします)

    最後にアウターパネル/インナーパネルの防振施工を行い、スピーカーを固定します。

  • バッフル・スタビライザー・ウェイト

    スピーカー取付部の裏側から撮影した様子です。

    バッフルボード固定時に、当店オリジナルのバッフル・スタビライザー・ウエイトを共締めしています。
    スピーカーホール周りの形状は車によって異なりますので、干渉を避けてきちんと固定できるように。形には気を遣っています。
    図中に明示しておりますように、多くのケースでは、丸く肩を落としてある面を鉄板に向けるのですが、今回は平たい方を鉄板に向けることで、収まりを良くしています。

    どちらかの面がぴったり密着するのが基本ですが、干渉を避ける目的でワッシャーなどを挟んで、浮かすような付け方をしたとしても、ボルトがしっかり締まっていて、重量が掛かっていれば、効果はきちんとでます。

  • ピラーツイーター埋め込み加工

    ツイーターインストール後の様子です。

    この写真を見る限り、純正ツイーターグリルを丸く拡大してポン付け♪してるだけのように見えますが、角度をつけるために9時から12時の部分は彫り込んでありますし、わりと大きいユニットのため、2時と8時の部分は隙間ができないようにベースラインを盛り上げて造成し、仕上げもレザー貼りで仕上げてあるので、一通りの手間が掛かっています。

    DYNAUDIOのユニットのストイックなデザインもおかげもあって、大変シックに決まっています。

  • ネットワーク設置

    スピーカーセットに付属していたネットワークの設置状況です。

    冒頭のシステム図をご覧いただくとわかるように、フロントの片側1ch出力をハイとローに分岐させるためのネットワークで、片側1個づつあります。

    設置場所はグローブボックスの奥、とお考えいただければお分かりいただける位置です。ただ、この車のグローブボックスはシートの後方にあるので、写真のココは開きません。見当をつけていただくための表現としてご理解ください。

  • 【情報】ピラー問題

    NDロードスター「あるある情報」です。
    「助手席側のピラーカバーの下端の高さがダッシュボードとズレてる」問題です。

    原因は、ピラーのよじれのようですが、分解してみると、やっぱそうなるようなぁという構造をしています。
    今回は、ピラーへのツイーター埋め込みに伴ってレザーを巻いたわけですが、その過程で高さ調整をしましたので、着地はきれいに揃いました。(写真は加工前です)

    ということで、高さのギャップが気になる方は、ピラー埋込加工をご検討くださいませ(汗)
    ちなみに、裏にスポンジなどを詰めて調整することも可能です(小声)

  • 作業後記

    今回はロードスターRFのサウンドアッププログラムによるスピーカー交換の事例をご覧いただきました。

    最初の書き出しでもお伝えしましたように、ライトウエイトでインストールスペースに少々制約のあるロードスターでも、1DIN/2DINスペースを作るための造作や、DSPアンプの搭載、場合によってはパワードサブウーファーの搭載といった本格的なシステムアップも可能ですが、まずはスピーカー交換とドア防振による「音の出口の整備」が基本になりますね。

    正直なところ、オーディオの音質向上への寄与度が最も大きいのが、こういったドア周りの整備であり、DSPやアンプ、電源周りと行った「川上」の整備ほどはお金がかかりませんので、費用対効果(コスパ)を気になさる方にはダブルプッシュしたいところです。

    これに加えて、ソース側の方も手をかけたいとお考えのお客様には、1DINデッキ or ナビの出力をDSPアンプに入力して、自由自在の音質調整ができますし、チャンネル数が増えることで、フロント2wayの4スピーカー、あるいは小型パワードサブウーファーも加えた5スピーカーのシステムも可能になります。

    また、DSPアンプを入れることで、iPhoneやアンドロイド端末のデジタル信号の入力が可能になり、ハイレゾ再生の世界も開けますので、よりピュアな音が楽しめるようになります。

    長年の経験を活かし、お客様のご要望にお応えします!
    ご予算とご希望に応じて、柔軟にプランさせていただきますので、どうぞお気軽にお声掛け下さい♪

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