スバル レヴォーグ STI Sportのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
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		<事例No.657以前は税別表記です。円安の影響で大きく価格が変わっているものもあります。ご了承ください。>
 
 登録日 2023/02/16
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				事例No.764(お問い合わせの際にお伝えください) model スバル レヴォーグ STI Sport
 system メインユニット:純正センターインフォメーションディスプレイ 
 デッドニング:フロント
 フロントスピーカー:BLAM S165.100MG A.1
 リアスピーカー:なし
 パワーアンプ:内蔵
 ケーブル:SAEC
 comment 純正デッキの4ch出力を全部フロントに割り当てて、フロント2wayをバイアンプ駆動しました。 
 従来のデッドニングに加えて、新製品「バッフル・スタビライザー・ウエイト」によって、スピーカー周りのブレを効率よく抑制し、一次元上のハイファイサウンドを実現しました。
				スバル・レヴォーグ・STI Sport R EXの事例紹介です。
レヴォーグは、フォレスター、レガシーアウトバック等と並ぶ、スバルの主力車種です。
初期型は発売されたのは2014年のことで、ステーションワゴンというカテゴリ誕生の立役者であった、レガシィ・ツーリングワゴンから国内市場のバトンを受け継ぐ形でスタートを切りました。
レガシィブランドはその後、セダン系のB4とワゴン系のアウトバックの形で正常進化を遂げることになるわけですが、年々大型化しつつあったレガシィに対する、市場期待とのズレを補正する目的もあって、レガシィ比(全長/ホイールベースともに-100mm、全高-50mm)とシェイプアップし、初期型レガシィデビュー時を彷彿とさせるインパクトをもってデビューしました。
事前の予想通り、発売とともに人気を集め、一躍主力車種に躍り出でて快走し、6年後の2020年には待望のフルモデルチェンジを果たしました。
新レヴォーグは今後、スバル車全体に適用していくと思われる、新デザインコンセプト「BOLDER」を採用した最初のクルマとされています。
ヘキサゴン(六角)型グリルから放出される波動がボディサイドに展開し、節度のあるフェンダーと、少し絞ったウエストとのメリハリあるボディラインを形成。全身にみなぎる塊感に前傾姿勢が与えられ、まさにスポーツ車の鏡。内部機構の充実度が外観に存分に投影された、スバル史に残るモデルチェンジの成功例といって良いと思います。
今回ご紹介するのは、憧れのスポーツグレード「STi Sport R EX」です。
新車でご購入され、市販のイージークローザー(ドア開閉機構)をDIY取り付けするなど、順調にレヴォーグライフを満喫中でいらっしゃるようですが、純正オーディオの満足度も適当に低下してきたようで、、オーディオのシステムアップについてお問合せいただく展開を迎えました。
最初にヒアリングさせていただいたところ、センターインフォメーションディスプレイのAUXにウォークマンを接続して楽しまれているそうで、アナログ接続へのこだわりをお持ちのようでした。
システムアップの方向性としては、DSPアンプを組み込んだマルチシステムも興味があるが、、などとお話しながら、まずは候補のスピーカーを決めるべく視聴していただきました。
結果は税込15万円強のBLAMのフラッグシップモデルがお気に召したとのことでしたので、DSPは先の楽しみにとっておいて、まずはBLAMをしっかり堪能すべく、内蔵4chアンプを活用した「バイアンプ接続」にてインストールすることでご注文いただきました。
以下システム構成です。
◯ヘッドユニット
スバル渾身のタテ型インフォメーションシステム「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ」です。
モデルチェンジから3年目を迎え、多数お預かりの機会に恵まれましたが、今のところ全部これがついていました。
機能的にはApple CarPlayとAndroid Autoに対応し、相場どおりの機能をそなえています。外部との接続はブルートゥースの無線通信に加えて、USB2つとAUXもひとつと、なかなか気が利いています。
スピーカー出力はフロント2ch/リヤ2chの計4chとなっており、今回は4chを全部フロント側に割り当てることにします。
具体的には、フロント出力をドアウーファーに、リヤ出力をツイーターに繋ぎ、スピーカーケーブルの途中にバイアンプ対応ネットワークを介在させることで、再生帯域の分割を行います。
◯スピーカー
BLAMのS165.100MG A.1(税込154,000円)です。
BLAMのスピーカーは、フラッグシップのSignatureシリーズ、ミドルクラスのLIVEシリーズ、ベースグレードのRELAXシリーズの3グレードで展開しており、今回お選びいただいた製品はSignatureシリーズに属する製品です。
効率の良い2Ω抵抗のウーファーに、マグネシウム素材の振動板を使ったツイーターがセットされた2wayセットで、値段はちょっとしますが、当店ではそこそこ売れている製品です。
パッシブネットワーク付きの製品は税込169,400円ですが、このネットワークはバイアンプ非対応のため、当店で別途、用意したネットワークを使います。したがって、15,400円安のネットワークレスモデルの方をお求めいただくことになりました。
なお、使用したネットワークは、ブルームーンオーディオAX165用に付属していた製品です(新品下取り品)
◯デッドニング関連の新兵器!!
開発期間2年超!当店オリジナル商品「バッフル・スタビライザー・ウエイト」もご注文いただきました!(8ピース44,000円/6ピース33,000円・税込)
カテゴリとしてはデッドニング関連商品です。具体的には、スピーカーバスケットとバッフル周辺のインナーパネルの振動を効果的に抑制し、これまでにない、リニアな振動板のストロークを実現する商品です。
これまでのドアの環境整備メニューと言えば、一にも二にもデッドニングですね。
ドアを密閉して「ハコ化」するのと、スピーカーから発せられる振動をうけて、ドア筐体がうなりだす「共鳴」を抑えるにはこの手しかなく、今後も主力メニューであり続けるでしょう。
ただ、デッドニングも万能とはいえず、スピーカー周辺で発生する強い振動に対しては、抑止力を発揮できずにいたのも事実です。
その振動の発生と音への影響を順を追って説明すると
(1)スピーカーの電磁石によって振動板が前に押し出されたときに
↓
(2)反動によって、スピーカーが取り付けられているバッフルとインナーパネルが後ろにハネ返される動きがかかり
↓
(3)その分、振動板が後ろに引き戻されてしまう
現象が起きてしまいます。(後退のときは逆方向に読み替え)
非常に極端な例えで表現すると、
(1)が意図している移動量が3だったとして、(2)の反動分が1だとすると、結果的に振動板が前進できる量は3-1=2に減ってしまうということです。
これによって、相対的に微細な音(ディテール)が消えてしまうのは当然のこと、ボリュームが大きくなるに連れて(反動が大きくなって)揺れが大きくなり、全体に歪みが生じ、音がボケたりうるさくなったりするという現象につながっていきます。
その解消のために開発したのがこの「バッフル・スタビライザー・ウエイト」です。
1個約320gの重量のウエイトで、バッフルを留めるボルトに共締めするだけで、
インナーパネル及びスピーカーバスケットのブレが効果的に抑制され・・・
●振動板が意図した動きが相殺される現象が抑えられる
●ディテール(細かい音・高い音)が聞こえるようになる
●音場の見晴らしが良くなり広がりが増す
●ひずみが減る分、音割れさせずにより大きな音量が出せるようになる
●無信号時は、振動板に振動が速やかに停止するため、メリハリのある再生が可能になる。
●音量に応じたブレ・ひずみが抑制されるので、DSPのセッティングが出しやすくなる(スイートスポットが広がり崩れにくくなる)
といった、カーオーディオフリークには見逃せない、数々のメリットを獲得することができます。
バッフル固定ボルトは、3本あるいは4本のどちらかですが、レヴォーグは4本なので、片側4個(約1300g)を取り付けました。
以上をもって、レヴォーグのオーディオグレードアップが完了しました。
外形的には、スピーカー交換とデッドニングを施して、バイアンプ接続で駆動とシンプルな内容ですが、音質に対するスタビライザー・ウエイトの効果は大きかったですね。
澄みきったディテールや、音場の広大さ、緩急のメリハリ等がしっかりと感じられ、開発の苦労が報われました(T_T)
それでは施工の様子をご覧になってください♪
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									センターインフォメーションディスプレイとDAP   ディスプレイ部です。 
 
 11.6インチのタテ型ディスプレイを擁するレヴォーグ専用のナビシステムは、その圧倒的な見やすさと操作性の高さがセールスポイントです。
 これまで、何度もいじらせていただいていますが、ルート案内の方角のつかみやすさは唯一無二ですね。心理的な余裕が生まれるので、事故回避への寄与度は想像以上に高いような気がします。
 
 外部ソースの接続インターフェースは、ブルートゥース、USB、AUXの3つが用意されており、オーナー様はウォークマンをAUXで入れて聴いていらっしゃるようです。
 ウォークマンへの給電用としてUSBが刺さっていますが、車両側がOTG入力に対応していないので、アンドロイド系端末の楽曲ソースをUSB経由で入力することは出来ません。
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									フロントドア   フロントドアの外観です。 
 
 ボルドーとブラックの2トーンカラーは、STi Sport専用カラーのようです。
 スポーツマインドを感じさせながらも、シックにまとめてくれる色使いですね。
 
 スピーカーレイアウトは、楕円形バッフルのドアウーファーが右下の定位置。ツイーターはダッシュボード両端です。
 
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									ドアトリム取り外し   ドアトリムを外したところです。 
 
 バリバリの新車なんですが、ビニールシートを脱着した形跡があり黒いブチルゴムが乱れています。
 これは、「イージークローザー」というドア開閉を半自動化するためのアフターパーツを、DIYで取付けになられたからだそうです。
 
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									アウターパネル作業   アウターパネル側の作業が終わったところです。 
 
 ビニールシートを剥がしてブチルゴムを除去後、パネル全体を清掃、脱脂し、防振材を貼っていきます。
 今回は制振力の強いデッドニンググレードで施工しますので、短冊状にカットした材料を等間隔に配置しています。
 
 右上のサービスホールから、黒くて四角いボックスが見えます。これが上述のイージークローザーのモジュールのようです。
 
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									ディフューザー   スピーカー背面に配置したディフューザー(拡散材)です。 
 
 上述の「バッフル・スタビライザー・ウエイト」の組み込みも含め、今回はスピーカーの稼働条件向上のための技術を全投入!しようということで、拡散材を使いました。
 スピーカーの振動板の背面から発生する前後方向の気圧の流れを、横方向や斜め方向に逃がすことで、振動板にかかる抵抗を減らし、ディテール潰れやひずみを防ぐ効果があります。
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									バッフル仮固定   カスタム製作したバッフルを仮固定したところです。 
 
 スタビライザーウエイトを使わない、通常のバッフル取り付けであれば、ここで本固定ですが、ウエイトを正確に位置決めするために、まず仮固定のステップをとります。
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									作業後記   今回はレヴォーグのスピーカー交換を軸としたオーディオグレードアップ事例をご覧いただきました。 
 
 レヴォーグにお乗りで、センターインフォメーションディスプレイをオプション選択なさっている場合のオーディオグレードアップは、このディスプレイになにかするなんて非合理的な選択をなさるはずはないと思いますので、今回のようにスピーカー交換をした上で、バイアンプでフロント2wayを鳴らすか、純正と同様の出力配分で、フロント/リヤを穏やかに鳴らす方法が第一選択になると思います。
 
 次いで、DSPをやってみようという場合は、ディスプレイからのオーディオ出力をDSPに取り込んで、フロント2way、リヤ、サブウーファーを鳴らすパターンになりますね。これも問題なくできます。
 このディスプレイは後ろ側のカプラが100万個くらいあって、かつ、車両側から出ている配線の長さにあまり余裕がないので脱着作業がちょっと大変ですが、だいぶ慣れましたので安心してお任せください♪
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 あと、今回のエントリで初お披露目となりました、バッフル・スタビライザー・ウエイトは、手前味噌になりますが、ホントにスピーカー稼働条件を安定させる効果が高いので、たくさんのお客様におすすめしたいと思っています。
 
 デッドニングによって、ドアのエンクロージャー化はできるんだけども、振動板の動作によって、スピーカー自身が揺れてしまう現象に対しては、もう一歩踏み込んだ対策が取りたいなとかねがね思っており、オモリ的なアイデアも当初からあったんですが、できるだけ加工なしで多くの車に適合させる方法(形状・固定方法)の見極めに時間がかかり、今になってしまいました。
 
 効能については、本文で触れましたので同じことは繰り返しませんが、一見関係なさそうにみえるツイーターの音像が簡単に高く上がってくる効果を目の当たりにし、ウーファーがブレていたからツイーターのストロークと調和しきれず、音像が上がりきらないという因果関係に気づくことが出来たのは、ちょっと感動でした。
 
 オンラインショップでは、早速販売を開始しております。
 取付説明書もそれなりに詳しく(当社比)作ってみましたので、DIYできそうか見極めていただき、どうぞお試しください。
 お店インストールも順調に開始しております。スピーカー交換・デッドニングとの同時施工はもちろんのこと、スピーカー交換済みのお客様にウエイトだけ追加することも対応いたします。
 
 ご希望とご予算に応じて柔軟に対応させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください♪
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