スバルBRZのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.741(お問い合わせの際にお伝えください)
model
スバル BRZ
system
メインユニット:carrozzeria AVIC-CQ911ZP-DC
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:KICKER CSS674
センター:なし
リアスピーカー:純正
サブウーファー:なし
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:純正comment
フロント2wayのスピーカー交換とドア防振を行った事例です。
kicker専用バッフルとカプラー製品を使って、無加工で取り付けました。
スバル・BRZの事例紹介です。
BRZは、トヨタの86とプラットフォームを共用するスポーツカーとして開発された車です。
初代(ZC6型)の発売は(当エントリ投稿時から)ちょうど10年前の2012年でした。そして昨年になって、待望の2代目モデル(ZD8型)が発売になりました。
初代は、スバルのお家芸の水平対向4気筒2,000ccエンジン(FA20型)を搭載していたのに対して、2代目は2400cc(FA24型)と400ccアップし、出力も235馬力と概ね30馬力ほどアップしています。
デザイン的には、初代に比べて、ヘッドランプ・テールランプ周りのデザインが穏やかになり、正統派スポーツカーといった趣に進化しました。
当店のような車系プロショップのお客さま層は、クルマを単なる生活の道具として捉えていらっしゃる方よりも、ライフスタイルを構成するとても大事な要素として捉えていらっしゃる方(一言でいうと車好き)が多く、自ずと趣味性の高い車の比率は高くなります。
もともとは生活に根ざしたクルマであったはずのミニバンも、オーナー様のノリによってはこの分野にカウントされるようですが、追加投資額、車いじり投入時間数、オーナー様の熱量!ともに最も多いのがスポーツ系で、今回のBRZはトヨタの86(ハチロク)と並んで上位にランクするクルマです。
今回のBRZは、当サイトの施工事例をご覧になってご連絡いただいたオーナー様のクルマです。
車の条件としては、8スピーカー(フロント3way+リヤ)搭載のSグレードで、ディーラーオプションのカロッツェリア・サイバーナビが選択されていました。ご意向としては、先々のステップアップを視野にいれつつ、ひとまずスピーカー周りの整備から手を付けたいとのことでした。
話の取っ掛かりとしてBRZのオーディオシステムの条件を整理します。
ベースグレードであるRグレードの場合、フロント2way(片側1ch)+リヤの6スピーカーであるのに対して、今回のSグレードの場合、フロントが3wayに増えています。
Rグレードの場合、片側1chをツイーターとウーファーに分岐させているだけなので、、一般的なネットワーク付き2wayスピーカーがすんなりつくわけですが、Sグレードの場合は接続図でお示ししているように、片側1chが2系統に分岐されていて、ツイーターとスコーカーがついている中高域系統は内蔵アンプで直接駆動され、ウーファー側の低域系統は、出力を更に増幅させるために外部アンプを通して駆動される仕組みになっています。
要は、3way鳴らすのに2系統の出力が割り当てられていることになります。
よって、純正外部アンプを活かすことを前提とした場合、3way全部を鳴らすにしても、2wayに絞るにしても、アンプの出力が内蔵と外部の2つある格好になっているので、ユニットごとの再生帯域をちゃんと切り分けて鳴らすには、バイアンプ接続に対応した2wayスピーカーセットが必要になります。
上述のとおり、オーナー様としては、先々のDSPを使ったステップアップを視野にいれており、その際はナビのフルレンジステレオ出力が2ch(フロント左右)、あるいは4ch(フロント左右とリヤ左右)だけ確保できればよいので、自ずと純正外部アンプはキャンセルすることになり、結果的に制約はなくなってしまうのですが、ファーストステップとしては、先々重複する経費は抑えて、最低限のコストでスピーカー周りのグレードアップを図りたいということなので、純正のアンプ・ケーブルはそっくりそのまま使うことになります。
その場合、上述の考察に従うと、バイアンプ対応スピーカーが浮上してくるわけですが、、そのネットワークもいずれ使わなくなるため、スピーカーのみの入れ替えと、防振だけでコンパクトにスタートをきることにしました。
◯スピーカーの選定
KICKERのCSS674(税込30,250円)にしました。
KICKERのスピーカーラインアップはフラッグシップのQSシリーズ、ミドルグレードのKSシリーズ、ベースグレードのCSシリーズに分かれており、今回はコスパ重視でCSを選びました。
ウーファーは165ミリ径で、ツイーターは1インチクラスと標準的なサイズです。
日本地区の代理店が独自に企画しているメーカー別インストールキットを使うことにより、少なくとも国産車のほとんどに対してポン付けできるので、ライトユーザーにはとてもフレンドリーな製品といえます。
今回は同インストールキットのトヨタ/スバル用(OG674T2・税込3,300円)を使ってウーファーを取り付け、ドアのデッドニングを行いました。
ツイーター関係には、CSSTW3(CSツイーター用バッフル・税込1,100円)と、OGTOC1(税込1,650円・トヨタ用ツイーター変換カプラ)を使って取り付けました。
いずれも純正の位置でのトレードインですので、外観には変更ありません。
以上をもって、フロント2wayのスピーカー周りの整備を行いました。
一気にゴールの形まで持っていく場合は、もっと違った形でのご紹介になりますが、あくまで第一期工事ですので、施工内容は限定的です。
しかしながらスピーカー周りは、オーディオシステム全体において音質変化への寄与度が最も大きな部分ですので、音に興味のある方なら、どなたでもお分かりいただけるくらいの音質改善効果が得られました。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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フロントドア
フロントドア外観です。
部分的にアルカンタラを配し、赤ステッチを加えたスポーツカー定番コーディネートです。
純正の状態では、イコライザーを操作してもなんかしっくりこない・・とのことで、それなりの音量にすると、内装が低周波を受けて鳴きまくっている状態でした。
サイバーナビのサウンド設定は「スーパーバス」になっていたので低域が強調されてはいるのですが、それを割り引いても、ちょっと鳴きすぎです。 -
ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
ロットによって組付けが異なり、ビビリの原因になってるのかな?なんてアタリをつけて見てみましたが、特に気になる点はありませんでした。
しいて言うならば、ネジの締め付けが若干緩かったような気もしなくはないかなぁ?といった感じでした。釈然としません。
純正スピーカーは16センチクラスで、バッフルはトヨタと共通の3本ネジで留めるタイプです。
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アウターパネル作業
アウターパネルの作業が終わったところです。
ビニールシートを剥がして清掃と脱脂を済ませ、アウターパネルに防振材を貼りました。
防振のグレードは、先々のパワープレイに備えて、制振力の強いデッドニンググレードで施工しました。
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インナーパネル作業
インナーパネル側が終わったところです。
ウーファーはKICKERのCSS674です。
冒頭でご案内しましたように、代理店が企画している専用バッフル(OG674T2)を使って取付けています。
このバッフルキットには、樹脂製のバッフルの他、スピーカーケーブル取出し用のコネクタが同梱されています。
車両側のメスカプラに対して、付属のオスカプラをセットし、末端をスピーカー裏の端子に接続することで、純正配線に負荷をかけずに取り付けができるようになっています。
バッフルの重量感によるスピーカーバスケットの保持力の点と、スピーカーケーブルの接点抵抗の点の両面において、ハイエンド志向のユーザーのニーズに応えきれない点は無きにしも非ずですが、コスパ重視のライト〜ミドルユーザー層に対しては大変よいチョイスだと思います。
スピーカーの取付が終わったら、インナーパネルを全面貼りします。
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純正スコーカー
純正スコーカーユニットの様子です。
今回のSグレードはフロント3wayで、高域のツイーターと中域のスコーカーは、ダッシュボード両端にあるグリルの下に並べて格納されています。
この2ユニットの内、スコーカーはご覧のようにダッシュボード側に取り付けられていて、ツイーターはグリルの裏側にくっついているので、写真には写っていません。
今回は、スコーカーはキャンセルして、ツイーターとドアのウーファーとの2wayに集約することになりますが、一般的な2wayスピーカーに、8センチクラスのフルレンジスピーカーをスコーカーとして加えることで、比較的容易に3way全てのスピーカー交換をすることも可能です。(もともと2wayのRグレードの3way化も可能です)
ハイレンジ側ユニット入れ替えに関しては、以下のエントリで細かくご紹介してますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=716
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ツイーター取付
KICKER CSS674のツイーター取り付け状況です。
冒頭でもご紹介しました、CSツイーター用専用バッフルCSSTW3(税込1,100円)を使って固定しています。
車両側のハーネスとの接続には、トヨタ用ツイーター変換カプラOGTOC1(税込1,650円)を使っています。
なお、接続図でもお示ししている通り、今回は付属のネットワークを使用せず、ウーファー/ツイーターユニットのみ交換していますので、フルレンジ信号が供給されているツイーターに関しては、ハイパスフィルタを介在させています。
スピーカーグリルの裏側に取り付けられている純正ツイーターについては、取り外す積極的な理由もないので、そのままにしています。
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作業後記
今回はスバルBRZのスピーカーのサウンドアップの様子をご覧いただきました。
といっても、DSP導入によるフルマルチ化までを視野に入れた第一期工事でしたので、スピーカーユニット交換+防振のみにとどまり、ユニットごとの帯域分割は完全でありませんが、施工前の純正とははっきり違いを感じられる水準に引き上がりました。
現状でも、それなりの情報量とパンチ力を備えていますので、結構楽しんでいただけると思いますが、先々のステップアップでDSPアンプ、あるいはアンプレスDSP+複数アンプを搭載して、フロント2way、あるいはリヤも入れた6スピーカーのそれぞれの出音を調整し、音の焦点をドライバーに合わせることで、パッシブシステムとは次元の違う世界を味わうことが出来ます。楽しみですね♪
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今回はスピーカー交換の工程を軸にごらんいただきましたので、KICKER製品を使った別のパターンもご紹介しておこうと思います。(専用バッフル・カプラー製品は省略しています)
◯ベースグレードのCSシリーズによる2way(今回ご紹介のパターン)
2wayセットCSS674(税込33,550円)
◯ミドルクラスのKSシリーズによる3way
2wayKSS6704(税込60,500円)
+
7センチフルレンジKSC2704(税込19,640円)
※KSS6704のネットワークをツイーターとKSC2704に間に使い、ウーファーはフルレンジで鳴らします。
◯ミドルクラスKSシリーズのコアキシャルを使った3way
ドアスピーカー用16.5cmコアキシャルKSC6704(税込31,900円)
+
ダッシュ上用8cmコアキシャルKSC3504(税込16,940円)
専用バッフルならびにカプラ製品を使えば、いずれも無加工で取り付けが可能です。
また、DSPアンプを加えたステップアップにも対応しますのでお気軽にご相談ください♪
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