ポルシェ911991カレラSのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.728(お問い合わせの際にお伝えください)
model
ポルシェ 911 991カレラS
system
メインユニット:Carrozzeria AVIC-CZ912-DC
デッドニング:フロント
フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165、MX080
センター:純正
リアスピーカー:純正
サブウーファー:なし
パワーアンプ:PLUG&PLAY POWER
ケーブル:SAEC、audiotechnica
バックカメラ:Panasonic CY-RC100KDcomment
カロッツェリアのサイバーナビをヘッドユニットとして、純正3way分の取り付け位置内で、2way+ダブルサブウーファーを構築しました。
今回はポルシェ911カレラSの事例紹介です。
世界で一番有名、というか、「知名度の高いスポーツカー」という理解でいいんでしょう。
フェラーリ、ランボルギーニといった強豪メーカーもあるにはありますが、その独特なボディ形状の連想まで含めて、世界に広く認知されている点では、無二の存在と言えるでしょう〜。
この911はポルシェ社で一番古い車で、初期型の生産は1964年です。水平対向形式の空冷エンジンをリヤに搭載し、カエル目のヘッドライトとグラマラスなボディが特徴です。
空冷エンジンの伝統は、約30年後の1996年の996型まで続き、1997年の997から水冷エンジンにバトンタッチ。その後991、992と年輪を重ねてきました。
ポルシェは特に趣味性の高い車であるので、当店のお預かり実績の「外車部門」では、おそらくトップだろうと思います。
最近は、見た目もパフォーマンスも大変エグいGT3とGT2のシェアが高く、次いでボクスター・ケイマン兄弟が来て、911はポツラポツラ。あとは定期的にマカンという感じでしょうか。
今回は、2011年から2019年に渡って生産された991型の911のご紹介になります。
911のヘッドユニットは、1997年デビューの996型から、この991型の前期型(2011-2015年)までの約18年に渡って、クラリオン製OEMの2DINナビが搭載され、991後期型からは7インチタッチパネルを採用したポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)に切り替わっています。
今回の車は前期型でしたので、クラリオン最後のナビ搭載時期に該当し、経過年数はほぼ7年。。地図データの鮮度も、反応速度も許容限度いっぱいっぱいということで、最新ナビへの更新と、スピーカーまわりの更新をしたいということでご相談いただきました。
近年のポルシェは、フロントが3way構成になっているのが大きな特徴の一つで、オーナー様は、ナビ入れ替え後も3way分のスピーカーを鳴らしたいとのご意向でした。
そうなると、ナビから出力されるチャンネル数では賄いきれなくなるため、DSPアンプを組み合わせたシステムアップが定石となりますが、サーキット走行の都合上、重量増はできるだけ抑えたいので、「ナビに内蔵されているDSP機能で実現できる範囲でまとめる」との条件が確定し、見積もりの条件が整いました。
ということで、ナビはカロッツェリアのサイバーナビとし、スピーカーをマルチ接続できる「ネットワークモード」を使い、フロントの6つのスピーカーを全て鳴らす案で行くことになりました。
以下、コンポーネント紹介です。
◯ナビ
カロッツェリアのサイバーナビAVIC-CZ912-DCです。
スマホとの連動を前提としたディスプレイオーディオではないので、筐体内にナビデータを持つ、フルスペックナビです。
スピーカー接続モードは、カロッツェリアお得意のスタンダードモードと、ネットワークモードの2つから選べるようになっています。
内蔵される4chアンプを使い、「スタンダードモード」の場合はフルレンジでフロント/リヤを出力し、サブウーファー用のプリアウトも使えます。
これに対して、「ネットワークモード」の場合は、内蔵アンプを(ツイーター用の)ハイレンジ出力と、(スコーカー/ウーファー用の)ミドルレンジ出力に割当て、プリアウトのローレンジ出力でサブウーファー帯域を賄う格好になります。
今回は、ハイレンジ出力→ツイーター、ミドルレンジ出力→スコーカーと繋いで、ローレンジ出力を外部アンプに入れて、(両ドアにある)ウーファーを鳴らす構成としました。
前提としてご留意いただきたいのは、このネットワークモードは基本的に、2wayとパワードサブウーファーをヘッドユニット1台で鳴らすことを目的(の上限)として設計されています。よって、上位側の2chはステレオであるものの、ウーファーにはモノラル信号が入力されることになりますので、正確には「フロント2way+ダブル・サブウーファー」という表現になります。
ちなみに、クロスオーバー周波数はツイーター/スコーカー間が4kHz、スコーカー/ウーファー間を250Hzとしました。この250Hzは設定可能な周波数の上限です。サブウーファーの上限としては妥当ですが、3wayのウーファーの上限として捉えると、もっと高い値で設定したいケースもでてくるので、その場合はいよいよ外部DSPの出番ということになります。
◯外部アンプ
プリアウトのローレンジ出力を増幅する目的で、PLUG&PLAY POWER(税込42,900円)を使いました。
これは2chのアンプですので、モノラルのローレンジ出力を入力して、同じ信号を左右のウーファーに出力する目的でつかいます。
◯スピーカー
当店人気のブルームーンオーディオで揃えました。
フロント3wayのうち、高域のツイーターと低域のウーファー(サブウーファー)は、2wayモデルのSX165(税込48,400円)、中音域のスコーカーは8cm口径のMX080(税込33,000円)でコーディネートしました。
ドアは、外部アンプによるパワフル駆動にも耐えられるデッドニンググレードで防振し、ウーファーとスコーカーはカスタム制作によるバッフルを介して、頑丈に取り付けました。
ツイーターについては、音質重視でAピラーに埋め込む選択肢もありますが、今回は純正の外観重視で純正ツイーターグリルの下でトレードインしました。
◯バックカメラ
911系といえば定番メニューのバックカメラも取り付けました。
使用カメラはパナソニックのCY-RC100KDです。
バンパーをおろして、車両のちょうど中央に埋め込みましたので、大変見やすく、車両感覚がつかみやすい画角の映像が得られます。
見た目についても、バンパー埋め込みですので、下から覗き込まない限りカメラは見えず、美しいヒップラインを崩しません♪
以上を持って、フロント2way+ダブル・サブウーファーのシステムが組み上がりました。
ネットワークモードによるマルチ駆動で、輪郭のある中高域を明瞭に描き、低音域も外来ノイズに十分対抗できる量感を演出できました。
施工の様子をどうぞご覧ください。
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純正OEMナビ
最初は交換前の純正ナビからです。
オープニング画像はポルシェのエンブレムにカスタマイズされていますが、モニタを囲うバネルの左上にClarionのロゴがプリントされています。
ベースとなるナビは、基本的に市販モデルと同じもので、機能や操作方法も変わりありません。
ただし運用方法は独特で、フロント/リヤの4chのプリアウト出力を外部アンプに入力し、そこからフロント側に4ch、リヤに2ch、センタースピーカー用に1chが出力される格好になっています。 -
サイバーナビ
サイバーナビへの交換後の状態です。
2DIN規格に合わせて作られているため、トレードインで交換できますが、画面の位置(前後の深さ)については、留意が必要です。
具体的に申し上げますと、車両にもともとついている取り付け用金具はクラリオンOEM機の寸法に合わせて作られており、幅と高さはDIN規格通りですが、前後の位置については、(モニタ部が厚いクラリオン機にあわせて)すこし奥側に設計されております。
よって、この取付金具をそのまま使って、相対的にモニタ部が薄いサイバーナビをつけると、モニタがツライチにならず、少し奥まった格好になります。
回避策は当然あり、社外品のパネルキット(25,000円程度)を使うことでキレイにツライチになります。
写真は、パネルキットを使わずに、もともとのブラケットを流用して取り付けた例です。実際のところ「このくらいならこれでいいや♪」とおっしゃる方も少なくないんですが、、ご検討中のお客様は写真を拡大して「引っ込み具合」をご確認ください。
なお、サイバーナビじゃなくてディスプレイオーディオ系の製品(DMH-SZ700)だと更に数ミリ奥に入ります。
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ドア全景
それではドアに手をかけてまいります。
まずは外観です。
多くのお客様にご用命いただいたお陰で、991系の施工経験はたくさん積ませていただきました。
当インストールギャラリーでご紹介している範囲ではGT3が主ですが、カレラSは初お目見えになります。
ドアの表皮やパネルの仕上げはグレードで異なると思いますが、当然ながら型は共通です。
スピーカーレイアウトについては、フロント3wayの内、ツイーターはダッシュボード両端で、スコーカーがドアハンドルの奥(手の甲に当たる部分)、ウーファーはポケット部分の上半分(よく見るとメッシュになってます)です。 -
ドアトリム取り外し
ドアトリムを外したところです。
フロント3way形式を採用したのは、水冷エンジンに切り替わってオシャレになった996型からです。
今回の991の一つ前の997型までは、中域のスコーカーがドアトリムの裏側に取り付けられており、スピーカーの固定方法として必ずしもベストではありませんでしたが、この991型からは、写真のようにインナーパネル側に付くようになり、ブレにくくなりました。
前方に見える大きなウーファーの口径は20センチあります。
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アウターパネル作業
アウターパネル側の作業が終わったところです。
樹脂製の大型インナーパネルの取り外しに際して、窓ガラスやウィンドレギュレーターを外す必要はないので、その点はラクですが、向かって右上にあった、エアバッグのインフレーター部品を外す際に緊張を強いられるので、、差し引きいっしょですね。
ドア防振は制振力の強いデッドニンググレードで施工しますので、アウターパネルには短冊状にカットした防振材を配置しています。 -
インナーパネル作業
インナーパネル側の作業が終わったところです。
20センチウーファーがついていたところには、BLEMOONAUDIOのSX165のウーファー、10センチスコーカーがあったところには、同じくブルームーンオーディオのMX080がついています。
ウーファーのバッフルは、20センチ用のブラケットを埋める都合があるので、ずいぶんと大型ですね。
スピーカーをしっかり稼働させる上で、バスケットの強固な固定は大前提ですが、土台となるバッフルもより大きく、できればそこそこの重量がある方がベターです。
これくらいどっしりしていると、スピーカーバスケットが発する微細な振動を抑え込んで(吸収して)、振動板のストロークのブレを減らしてくれるので、重低音の伸びがよくなり、上位の中高音域ユニットが発するディテールを濁すような波動の乱れも起こしにくくなります。
スコーカーがついているバッフルは、ご覧の通りアルミ製です。
純正のネジ穴にあわせて型紙をつくってあるので、都度、業者さんにお願いして切り出して作っています。
防振については、デッドニンググレードなので、インナーパネル全面を覆うように貼り込んでいます。
前カットのアウターパネルと、このインナーパネルの両面を防振することで、ひとまずエンクロージャー(スピーカーボックス)ができたことになりますが、ドアトリムの内側にスピーカーが位置する「インナーバッフル形式」の場合、ドアトリム内の空間への共鳴が一定程度発生しますので、ドアトリム側への防振や、吸音材の配置といった対策が有効です。
ということで、今回はドアトリム裏にも防振を行います。次カットへどうぞ♪
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ドアトリム防振1/2
ドアトリムに手を付ける前の写真です。
一般的な国産車のトリムは軽量で、音が響きやすかったりするんですが、ドイツ車は総じて重く作ってあり、部品同士の結合も必要以上にしっかりしています。
といっても国産がチープと言いたいわけではなく、製品価格と品質特性に対して、過不足ない構造を検討した結果だと思いますので、精度の高い見極めが為せる技と言えると思います。
このポルシェのトリムは、結構ゴチゴチしていて強固ですね。
溶着/ネジ止めで結合されているポイントの間隔も妙に狭くて、強度十分という感じですが、相対的に振動しやすい平面の部分はそれなりにあるし、パネル全体の遮音のために、全体的にレイヤーをかける意義はあるので、施工の有効性は十分に見いだせそうです。
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ドアトリム防振2/2
施工後の様子です。
平らな部分を中心に、防振材を貼りました。材料はアウターパネルに使っているのと同じものです。
重量は増え、ノックした際の音も、重く低く変化しました。
更に手をかけるとすれば、シンサレートのような吸音材充填ということになりますが、、現場がポルシェですからね。大排気量エンジン、マフラー、ロードノイズの大きな扁平タイヤと、ドア以外のところから侵入するノイズがはるかに大きく、ドアにばかり気合を入れすぎてもバランスが悪い話になってしまいます。このへんで止めとくのが妥当なところだろうと思います。
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純正位置ツイーター取付1/2
純正ツイーターの様子です。
この一つ前の997型では、ダッシュボード側にツイーターユニットが固定されていましたが、991型はツイーターグリル側に固定されるようになったので、脱着と交換が比較的容易になりました。
ツイーターユニットは金属バネのテンションで固定されているだけなので、バネの両端の嵌合を外すと、簡単に取り外すことができます。 -
純正位置ツイーター取付2/2
SX165のツイーターに交換後の様子です。
純正の金属ばねを流用して留めています。
SX165のツイーターは、純正よりも厚みがあり、直径もちょっと大きいので、同じバネで抑え込むにはコツが必要なのですが、お陰さまで慣れましたので短時間で済みます♪
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パワーアンプ
助手席の下には外部アンプを設置しました。
今回のシステムでは、ナビ内の機能(DSP機構と内蔵アンプ)を最大限使っていますので、ヘッドユニット以外の取り付け機材はこのアンプだけです。
アンプの上部からでている2本のRCAケーブルは、途中で一本にまとめられて、ナビのサブウーファープリアウトに繋がっています。
手前左側の赤白赤白はスピーカーケーブルで、左右ドアのウーファーへ出力されています。残りは電源関係です。
ご説明の順番が逆になりましたが、アンプがカメラ目線になってるのは、固定前に撮影したからです。後ほどまっすぐに固定しました。 -
バックカメラ取付1/2
バックカメラ取り付けのためにバンパーを降ろしているところです。
別に脱着費用を稼ごうと目論んで、わざと外しているわけではないのです。バンパーを降ろさずに済む方法はなく、脱着が前提になります。
参考情報としてに、カメラケーブルの配線経路を重ねてみました。
カメラ側を起点として、、2つあるハンバー灯の中央をカメラ埋め込み位置として定め、バンパーの裏を左側に這わせます。
次いで、左側のテールランプがはめ込まれている凹み(エンジン左側)を伝って、ゴソゴソやって室内へ抜けます。ちょうどリヤシートの左側あたりに出るんですね。
そこからフロアパネルやらを伝って、ナビ裏にアクセス♪という経路です。
バンパー、テールライト脱着に際して、傷をつけないようにテープで養生する手間もありますし、脱着作業は二人でやることになりますので、それなりに工数もかかります。
あと、折角のヌード画像なので、見える範囲&わかる範囲で構造の説明もしてみます。
御存知の通り、911はRR(リヤエンジン・リヤドライブ)なので、写真の黒いあたりの奥にエンジンがあります。エンジンの形式は水平対向6気筒なので、左右に3本づつのシリンダーが向かい合っている格好になります。
で、黒い横長の樹脂製ボックス。これはエアクリーナーです。なんとなく中央がくびれて、左右に分かれて見えるのは、シリンダーレイアウトの影響ですね。
その下の銀色のは、衝突時の衝撃を受け止める構造材ですね。微妙にラフな溶接跡がドキドキします。
更に下にあるのは、マフラーです。アツアツになるので、耐熱素材で巻き巻きしてあります。左右のシリンダーの上部(車体の外側方向)から吐き出されて、中間マフラー(≒タイコ)を通って、、すぐ下のテールエンドから排気されるのではなく、バンパーに沿って一旦中央まで寄せられてから、クイッとUターンして外側に折り返し、やっとテールエンドから出ていく流路になっています。
こういった迷路をバンパー内にかかえているので、耐熱材をたくさん使って対策しているのですね。
リヤエンジンの伝統を維持しながら、狭いスペースで進化させなきゃいけないので、ほんとに大変そうです。お疲れ様です。
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バックカメラ取付2/2
バックが苦手な世界のポルシェオーナーの夢!
サウンドプロの埋め込みブラケットを使ってカメラを取り付けました。
グラマラスなヒップラインを崩さす、下から覗き込まないんとわからないさり気なさでカメラをインストールすることができます。
位置も車両のちょうど中央なので、車両感覚がつかみやすい画角が得られ、好評です。
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ネットワークスティック他インターフェース
グローブボックス内に引き出したケーブル類です。
その中でも、目玉はネットワークスティック(右端)でしょう。
これはドコモの「in Car Connect」というLTE通信サービスを利用するための通信モジュールです。
スマホのWifiデザリングでも通信経路を確保できますが、こちらは定額料金で使い放題で、「クルマの特性を考えたサービスなので、移動中でも広いエリアで安定した通信が楽しめます」と解説されています。
なお、この製品に同包されている通信モジュールには利用開始から1年間の無償利用権がバンドルされているので、お得ですね。
写真のケーブルの中央は、ナビから出ているもう一本のUSBケーブルです。
一番左のケーブルはHDMIですね。スマホのミラーリングが可能です。
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マイク取付(団長仕様)
ナビの取付のシメはおなじみのハンズフリー通話用のマイクの設置状況です。
ステアリングコラム上が定番ですが、ご要望に応じてピラー上につけるケースもあります。
多くの方がイメージされているより、マイクの性能はよく、真ん前じゃなくても十分に音を拾ってくれます。
日常の通話シーンに西部警察の彩りを加えてみたい方はどうぞご依頼ください。
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作業後記
今回はポルシェ911(991型)カレラSの事例をご覧いただきました。
冒頭でも触れましたように、991型の前期型が2DIN型OEMナビ搭載の最終モデルに該当します。
オーナー様の多くは社外ナビに更新なさってるものと思いますが、まだ引っ張っていらっしゃるオーナー様がいらっしゃったら、どうぞご相談ください。
今回の事例のように、フルスペックのナビ(サイバーナビ・楽ナビ)の他、スマホアプリ経由でナビ機能を実現するディスプレイオーディオタイプの製品もあり、ナビに求める品質・仕様と予算に応じて選択できます。
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あと、ポルシェに関しては、フロント3wayスピーカーの活用方法も課題ですね。
とりあえずOEMナビ搭載車を前提にお話しますが、純正システムでは、ナビのフルレンジ4chプリアウト出力がセパレートアンプに入力されて、フロントのハイレンジ(ツイーターとスコーカー共用)、ローレンジ(ウーファー)、リヤの3方向に各2ch、それにセンタースピーカーの1chが加わって、合計7chが出力される格好になっています。
これを社外ナビにするに当たり、スピーカーについては以下の2つの選択肢があります。
(純正セパレートアンプはキャンセルする前提です)
(1)中域のスコーカーを無視して、2wayスピーカーに集約する。
(2)2wayスピーカーに8センチのフルレンジを足して3wayを維持する。
要は2wayに絞るか、3wayで継続するかの選択ですね。
次の選択は、パッシブかマルチかの選択です。
(1)のパッシブ
この場合パッシブなら2wayに付属するネットワークを使えばよいだけの話ですね。片側1chあればよいので、どんなヘッドユニットでもいけます。
(1)のマルチ
カロッツェリアのサイバーナビでネットワークモード接続すれば、マルチ接続で個別制御することが可能です。
なお、もっと精緻なセッティングをしたいということなら、DSPアンプ/アンプレスDSP+外部アンプのフェーズへどうぞ。ということになります。
※これにパワードサブウーファーを加えるお客様が一番多いように思います。
(2)のパッシブ
これ、実はそんなに壁は高くないです。出力的にはあまり余裕がありませんが、片側1chの出力をハイレンジ側とローレンジ側とに2分割し、ローレンジ側をウーファーにそのまま接続し、ハイレンジ側を2wayスピーカー付属のネットワークに入力して、ツイーターとスコーカー(8センチフルレンジ)に振り分ける方法があります。
スコーカーの下限と、ウーファーの上限との再生帯域はカブることになりますが、何よりコストが低く抑えられますし、これで納得されるお客様もたくさんいらっしゃいます。
(2)の準マルチ
準マルチというのは変な呼び方ですが、、カロッツェリア製品のネットワークモードをつかって、ハイレンジ出力を上記の「ハイレンジ側」のケーブルに、ローレンジ出力を同じく上記の「ローレンジ側」に出力する方法です。この場合、再生帯域の切り分けはきっちりできます。
また、ツイーターとスコーカーが一括りの制御になってしまうものの、タイムアライメントによる一定の調整も加えられるようになります。
----(ここまでの世界であれば、プリアウト出力が空いているので、パワードサブウーファーを接続して低域を補強することができます)-----
(2)のマルチ
ある意味、これに挑戦したのが今回の事例だったわけですね。
ネットワークモードを選択した場合でも、サブウーファー出力がモノラルなので、2way+ダブルサブウーファーという形になり、完全な3wayというわけには行きませんでした。
なお、同じカロッツェリア製品でも、ディスプレイオーディオ系AVヘッドユニット(DMH-SF700/FH8500DVS等)の場合、サブウーファー出力がLRに分かれているので、ステレオで出力されてる!と思ってしまいますが、実は両方に同じモノラル信号が流れていますので、ナビ系の機種と条件は同じです。
ということで、3wayで帯域分割をきっちりやって、自在にDSP調整もしたいとなると、やはり外部DSPのお世話になるしかないナということになります。
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フロント3way=6ch以上の出力が欲しい場合の外部DSPアンプをの選択は、定番のヘリックスHELIX V-EIGHT DSP MKII(税込187,000円)や、audison Prima AP F8.9bit(税込154,000円)が筆頭になりますが、新興ブランドのPLUG&PLAY 1080(税込126,500円)あたりは、コストに加えてインストールスペースも節約できるので、スポーツカーフレンドリーかもしれません。
話し出すと終わらなくなりますので、このあたりで止めますが、ヘッドユニットだけでやれる上限を理解していただくには、ある程度意味のある考察をお示しできたのではないかと思います。
ご予算とご希望に応じて、柔軟にプランさせていただきます。
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