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マツダ(ND)ロードスター990Sのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.718(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    マツダ (ND)ロードスター 990S

    system

    メインユニット:carrozzeria DEH-970
    ドアチューニング:フロント
    フロントスピーカー:BLUE MOON AUDIO SX165
    リアスピーカー:なし
    サブウーファー:なし
    パワーアンプ:内蔵アンプ(ネットワークモード)
    ケーブル:SAEC SPC-350

    comment

    Sグレード用のセグメントオーディオを1DINデッキに交換して、フロント2wayスピーカーをグレードアップしました。
    デッキ取り付け用のパネルは当店の得意技でカスタム製作しました。

  • ダッシュボード


マツダ・ロードスター・990Sの事例ご紹介です。

コンパクトオープン2シーターの代表格として、車好きは当然の事、大して興味のない方にも広く認知されている人気者です。
初期型であるNA型の誕生は1989年。以後、NB型(1998年)、NC型(2005年)とモデルチェンジを重ね、現行モデルは2015年からのND型、並びに、2016年発売の金属製の開閉屋根が装備されるRF(以前はRHDと呼んでいた)の2種類になります。

現行ND型の直近までのグレード展開は、ベースモデルのS。Sの装備を充実させたSスペシャルパッケージ/Sレザーパッケージ。ラグジュアリーモデルのRS。競技用車両のNR-Aとなっていましたが、昨年(2021年)末の全車機能改良に合わせて、特別仕様車の990SとNavyTopが追加されました。

今回ご紹介する車はその990Sです♪
990Sは、文字通りSをベース車両として、走行性能を高めつつ重量増を抑えたモデルとして開発されており、以下のカスタマイズを加えてあります。
○RAYS社製鍛造16インチアルミホイール(RAYS ZE40 RS)でバネ下を3.2kg軽量化。
○フロントにBrembo製大径ベンチレーテッドディスクブレーキと対向4ピストンキャリパー、リアにはブラック塗装の大径ブレーキローター&キャリパーを装備。
○ダンパー・コイルスプリング・電動パワーステアリング・エンジン制御を専用セッティングに変更。

オーディオ面については、スペシャルパッケージの6スピーカーやBOSEの9スピーカーに対して、ベースグレードのSと同等なので4スピーカー(フロント2way)の最小構成です。
ヘッドユニットについても、マツコネの7インチセンターディスプレイではなく、セグメントオーディオ(USBとミニジャック入力付きのラジオ)のみと簡素で、ブルートゥース機能もないため、ハンズフリー通話も不可です。


今回の990Sのオーナー様のご依頼は、(1)このヘッドユニットを実用に堪えるものに交換したいというのと、(2)スピーカー周りのグレードアップによる音質改善です。

ロードスターのヘッドユニット交換については、先代のNCまでなら、比較的に軽度な工作によって1DIN規格のオーディオデッキが取り付けられましたが、ダッシュボード上にパネルを立てるスタイルになったNDからは、グッと難易度が上がりました。
当店はちょっと手のかかる工作が大好物なこともあって、比較的早い段階から複数経験させていただいており、1DIN取り付けパネルのスタイルを確立しています。施工事例は当コーナーでも複数登録させていただいており、オーナー様の目にも留まったようで、ご相談の直接のきっかけとなりました。

スピーカー周りについては、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換を行い、フロント2wayをバッチリ作り込みました。

以下がシステム概要です。
○ヘッドユニット
カロッツェリアのDEH-970(税込38,500円)です。
同社のハイエンド1DINオーディオデッキとして、DEH-P01(税込110,000円)と並んで長らく愛されている製品で、リニアテクノロジー社製高性能オペアンプ、AKM製28bitDSP、バーブラウン製オペアンプといった高性能部品を惜しみなく使って、高い基本性能を有しているにも関わらず、非常に低価格に抑えられている名機です。

基本性能の高さに加えて、同機のおすすめポイントはスピーカー接続モードが選べる点です。
フロント、リア+パワードサブウーファーのごく一般的な接続である「スタンダードモード」と、ツイーター、ウーファー、パワードサブウーファーの3wayユニットを個別につなぎ、それぞれにクロスオーバー設定、タイムアライメント設定、イコライジングといった調整を行える「ネットワークモード」が選べるようになっています。
今回は、このネットワークモードを選んでツイーターとウーファー(ドアスピーカー)を接続し、目の前に音像が形成されるように調整を加えます。

取り付けに関しては、セグメントオーディオのディスプレイ部分を取り外して、1DINを格納できるオーディオパネルを制作し、すっきりと納めました。

【大事なお知らせ】
突然のお知らせで恐縮ですが、DEH-970は2022年3月末をもってメーカー出荷が終了する旨、発表がありました。
今後はDEH-6600(CDつき)/あるいはMVH-6600(CDなし)を実質的な後継機としてご案内する予定です。

いずれも部品のコストダウンが図られており、実売価格は1万円以上安くなっています。正直申し上げてヘッドユニットとしての基本性能の点では、970の方が上ですが、○スマホと接続してオーディオ操作ができるスマートフォンリンクに対応したり、○スタンダードモード時のDSP設定(カットオフ周波数)のレンジが拡大されたり、○無損失コーデックであるFLACに対応したり、○ブルートゥースのバージョンが上がるなど、時代に合わせた改良も図られています。
取り急ぎ比較表を作りましたので、こちらでご確認ください

なお、DEH-970については、販売終了時点のメーカー在庫を仕入れましたので、取り付け希望の方はどうぞお問合せください。(4月1日時点で8台確保)
DEH-970のネットショップページはこちらです!

○スピーカー
BLUE MOON AUDIOのSX165(税込48,400円)を起用しました。
当店で一番お選び頂く機会の多いブランドで、フラッグシップのRX165、ミドルレンジのAX165に対するベースグレードの位置づけの製品になります。

比較的低価格な割には、クセが感じられない素直さと、カーオーディオ用スピーカーにふさわしい、心地よいパンチ力を備えていて、大変バランスの良い製品に仕上がっています。

取り付けに関しては、サウンドアッププログラムにてドア防振を行い、MDFで制作したインナーバッフルを介して、ウーファーを取り付けます。
ツイーターは、Aピラーに設けられている純正ツイーターの位置で差し替えて、外観に一切の変更が生じないように配慮しました。

以上を持って、NDロードスター定番?メニューの1DINデッキ搭載と、2wayスピーカーのグレードアップを果たしました。

スピーカーの性能を引き出す、しっかりとした取り付け&ドア防振と、DSP調整による音場形成によって、オープンカーらしからぬ輪郭のはっきりした音を作りました♪

施工の様子をどうぞご覧になってください(^o^)

  • メインユニット

    DEH-970の取り付け状況です。

    セグメントオーディオのモニターが立っていたところに、1DINデッキを格納できるオーディオパネルを作って、DEH-970を納めました。
    デッキのフロントパネルは、ドライバーの顔の高さくらいの仰角がついているので、表示が見やすく、気になる反射や映り込みも少なくなっています。

    オーディオパネルの形状は、向かって右側のタテのラインと、左側に落ちてゆくナナメのライン、エアコン吹出口の上端のラインで囲まれた三角形の形をしています。いずれの辺も、隣り合うパネルとの境界が明確で、「あとから作った感」が目立ちにくく仕上がっています。

  • デッキ裏加工(1/3)

    次いでメイキングを3枚の写真でお目にかけます。
    まずは、セグメントオーディオを取り外して、配線の準備をしているところです。

    CDを回転させるための機構が搭載されているDEH-970は、奥行きがあるので配線もコンパクトにまとめる必要があります。必要以上の余剰がでないように、純正の配線とデッキ用の配線をすっきりと配線を繋ぎこんでいきます。

    向かって左側の樹脂カプラが絡んでいる束が電源線と、コンソールのコンセントにつながっている外部入力線。ギボシの絶縁スリーブが並んでいるのがスピーカー線。右側のグレーのカプラ関係がアンテナ線です。

  • デッキ裏加工(2/3)

    セグメントオーディオを取り外した直後の様子です。

    セグメントオーディオユニットの背面と嵌合する金属ステーがあるので、これを切り落とします。
    切り落とすというと乱暴に聞こえますが、ダッシュボード部分の強度を確保している構造材には手を付けませんので、強度的な問題はありません。

  • デッキ裏加工(3/3)

    金属ステーを切り落とした後の様子です。

    エアコンダクトの流路は確保しつつ、1DIN取り付けの高さ分を確保する、絶妙の切り取りです。
    配線の逃げの分も、なんとか確保できています。

  • 純正コンセント

    コンソール部分に取り付けられている純正のコンセントです。

    こういったインターフェースは純正をそのまま活かすのがベストです。
    DEH-970の背面には、アナログAUXが一つと、USBが2つ出力できるようになっていますので、各1本づつ、純正コンセントの裏に接続しました。

    これにより、ここにスマートフォンをUSBケーブルで差し込むだけで再生できるのでスマートですね。

  • USB2

    もう1系統のUSBのゆくえです。

    こちらは助手席側に引き出してあります。
    DEH-970のUSBは、そのソースが選択されていないと給電されない仕組みなので、常時充電用にするような用途には向きません。

    USBメモリーに楽曲ファイルを保存しておいて、挿しっぱなしで隠しておくと、音源が入っているスマホを忘れた時に役立つかもしれません。

  • ハンズフリー用マイク設置

    ハンズブリー用のマイクの取り付け状況です。
    定位置のステアリングコラム上に設置しました。

  • 純正位置ツイーター取付加工

    今回はデッキ周りの紹介が先行したので、スピーカー周りは最後になりました。
    ツイーターの取り付け前後を御覧ください。まず施工前です。

    左側は、純正ツイーターユニットをブラケットから外した状態です。
    ブラケットはピラーカバーに溶着されており、その溶着を解いたのが右側です。ここにSX165のツイーターを取り付けていきます。

  • ツイーター固定

    ツイーターユニットを固定したところです。

    前カットでご覧いただいたように、ブラケットを取り外したあと、SX165のツイーターユニットを接着剤で固定します。
    後ろから見ると、このツイーターが表に顔を出してしまっているように見えますが、純正のツイーターグリルの範囲内に収まっております。

    なお、ツイーターについている防護用のグリルネットは、純正グリルがある以上、過分ですし、音の障害になりますので取り外しています。

  • ドアの作り込み

    ドアの施工の様子です。
    他の多くのエントリでは、前半でお目にかけているのですが、今回はトリになってしまいました。

    ドアトリムを取り外した後、一通り清掃・脱脂し、アウターパネルとインナーパネルの両方に防振材を配置します。
    今回は、制振力がマイルドなドアチューニング・グレードで施工しましたので、中も外も間隔を開けて貼っています。

    SX165のウーファーはMDFボードで制作したバッフルを介して取り付けています。
    大きさも厚みもそこそこあるので、バスケットが安定し、振動板のストロークの軸も定まるので、音のディテールがつぶれにくくなります。いわゆるハイファイな音ですね。

    あと、ロードスターならではのアドバンテージとして、このウーファーの高さが挙げられます。
    一般的なSUVやセダンだと、文字通り足元に来てしまいますが、ロードスターのウーファーは、サイドシルがしっかりしている分、ドアパネルの下端に対して少し上めについています。加えてシートがぐっと低いので、発される音がヒザに遮られにくく、より直線的に耳に届きやすくなっています。
    乗ってヨシ聴いてヨシなんて、ドライビングプレジャー独り占めで羨ましいですねぇ。

  • 作業後記

    今回はNDロードスターのデッキ交換&スピーカー交換の事例をご覧いただきました。

    Sのスペシャル/レザーパッケージ車とRSのように、マツダコネクト装着車ですと、DSPアンプやJOYNのようなコンパクトアンプを使うなど、システムからのスピーカー出力を取り込んでうんぬんする世界に限られますが、セグメントオーディオのSグレードの場合はやりたいようにやれますので、今回のような施工ニーズがかなりあります。

    今回のように、1DINが入るようにパネルを作って、カロッツェリアのDEH-970/DEH-6600/MVH-6600を取り付けて、サウンドアッププログラムでブルームーンオーディオのSX165にスピーカー交換する内容で、20万円程度の予算で収まります。
    予算に余裕が持てるようなら、音の厚みを演出するために、パワードサブウーファーを追加する手もオススメです♪

    ご希望とご予算に応じて、どのようにでもプランいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください(^o^)