日産NOTEのオーディオインストール事例
サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>
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事例No.717(お問い合わせの際にお伝えください)
model
日産 NOTE
system
メインユニット:NissanConnectナビゲーションシステム
ドアチューニング:フロント
フロントスピーカー:BLAM L 165 A
リアスピーカー:純正
パワーアンプ:内蔵
ケーブル:SAECcomment
標準ではドアスピーカーのみのフロントを2way化し、サウンドアッププログラムによってドアを作り込んで仕上げた事例です。
バイアンプ対応のBLAMスピーカーが良く鳴っています♪
日産・ノート(E13)の事例紹介です。
ノートは、上級コンパクトカテゴリの世界戦略車として、2005年に発売された車です。
マーチのシャーシをベースとし、1500cc/1600ccのガソリンエンジンでスタートしました。
2012年に2代目に切り替わりましたが、4年後の2016年にe-POWER搭載車が発売され、記録的なヒットを飛ばしました。e-POWERは俗にシリーズ型ハイブリッドと呼ばれる、エンジンで発電して(バッテリーにいったん蓄え)モーターだけで駆動するタイプのハイブリッドカーで、エンジンに比べて、全速度域で急峻なトルクが得られるモーターの乗り味が多くの方に好まれたようです。
そして2020年のモデルチェンジで現行型にバトンタッチしました。
3代目からは、ガソリンエンジンを廃してe-POWERのみとし、さらにモーターとインバーターを刷新した「第2世代」へと進化しています。また、路面状況からロードノイズが大きいと判断した場合に(うるささが気にならないように)積極的に発電を行う制御システムが加わり、従来のエコカーの泣き所だった騒音問題の低減を図っています。
今回ご登場いただくのは、最新型のノートのオーテックバージョンです。
ノートのオーディオは、基本的に全車オーディオレスが標準で、メーカーオプションでNissanConnectナビ/ディーラーオプションで日産オリジナルナビを付けるようになっています。
スピーカーについては、Sグレードがフロント2スピーカー、Xグレードはフロント・リヤの4スピーカーとなっており、どちらにしてもフロントはドアスピーカーのみで、セパレートツイーターはありません。
今回は、純正ナビをヘッドユニットとして、フロントを2way化し、サウンドアッププログラムにて、スピーカーの稼働環境をベストな状態に整備するプランです。
以下がコンポーネント紹介です。
○ヘッドユニット
NissanConnectナビゲーションシステムです。
9インチワイドのディスプレイを持ち、フロント/リヤの4スピーカーを駆動するための、4chアンプを内蔵しています。
フロントの2way化にあたり、全チャンネルをフロントに振り向けることもできますが、今回は、リヤは純正のまま鳴らして、フロント出力にネットワークをかませて、ツイーターとウーファーに分岐させる一般的な方法をとります。
○スピーカー
フレンチブランドBLAMのL 165 A(税込58,300円)です。デモボードで試聴していただいてお決めいただきました。
BLAMのスピーカーは、フラッグシップのSignatureシリーズ、ミドルクラスのLIVEシリーズ、ベースグレードのRELAXシリーズの3グレードで展開しており、今回お選びいただいたL 165 AはLIVEシリーズに属する製品です。
L165はテイストによって4タイプ用意されている点が、他で見かけないBLAMならではのこだわりポイントです。
以下はタイプごとの特徴です(代理店サイトより)
L 165 P:迫力のあるラウドなサウンドでシステムをドライブしたいパワー・ユーザー向けの製品。
L 165 S:取付奥行き62mmというスリムなサイズで取付スペースに制約のある車両にも対応するモデル。
L 165 A/L 165 C:アコーステック楽器のサウンドにフォーカスした製品。(Cはコアキシャルモデル)
L 165 LSQ:1980年代のアナログ・レコードのサウンドを彷彿とさせる、ウォームでダイナミックかつスムーズなサウンドが特徴。
・・・と、入浴剤のように幅広いテイストをカバーするようにラインアップされており、音のクオリティもさることながら、マーケティングのキメ細かさにもうなずかされます。
あと、上記のSを除く全モデルについて、ツイーター用/ウーファー用が別になったパッシブネットワークが付属しており、バイアンプ接続に対応している点も大きなポイントです。
今回のように、片側1chの出力を分岐させて、それぞれに繋いで使うことも出来ますが、バイアンプで繋いでセパレーション効果を発揮させることで、その真価が得られます。
取り付けに関しては、ウーファー(ドアスピーカー)はMDFで制作したバッフルを介して取り付け、音の通り道となるスピーカーホールも、バッフル内に飛び出す分を切除して抵抗を減らすといった手をかけ、ドア防振(ドアチューニング)によってドア筐体をスピーカーボックスに仕上げています。
ツイーターの取り付けに関しては、兄弟車であるノートオーラ用のツイーターグリル付きAピラーカバーを部品で取り寄せて使いました。もともとのAピラーカバーを加工する手もありますが、部品代は片側3,790円(税別)で済みますし、外観も純正そのものなので、こちらのほうがスマートです。
その他、スピーカーケーブルも当店ベースグレードである、SAEC製SPC-350に引き換えて、ソースの伝達ロスの低減にも配慮しました。
以上を持って、ノートの上質な2way化を実現しました。
スピーカーの性能もさることながら、その実力を引き出すために、一通りの手をかけてインストールしましたので、理想的な音を出せたと思います。
それでは施工の様子をご覧ください(^o^)♪
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フロントドア
それではフロントドアの外観チェックからです。
旭日旗のように、シャーと放射状に伸びるラインが斬新です。
フロントスピーカーは説明不要の定位置にあります。サイズは16センチクラスです。
造りは車格以上にガッシリした感じで、素材としてはなかなか優れていると思います。
スピーカーレイアウトは、前述の通り、Sグレードがフロント2スピーカーのみ、Xグレードになるとフロント・リヤの4スピーカーです。
ちなみに、仕様表を見ると、ビジネスユース主体のFグレードはスピーカーレスとなっていたので、念の為にディーラーさんに電話で伺ったところ、本当にスピーカーがついてないようです。
なお、日産オリジナルナビをオーダーすると、フロントスピーカーもセットで付いてきて道案内の音声が聞けるようになるんだそうです。
目下、素材価格全般が値上がり中ですし、いろいろと「レス化」が進みそうですね。 -
アウターパネル作業
ドアトリムを外し、アウターパネル側の作業が終わったところです。
サービスホールを塞いでいたビニールシートを外して、中外のパネルをキレイに掃除して脱脂した後、アウターパネルに防振材を配置します。
今回は、スピーカーの駆動力が比較的穏やかな、内蔵アンプ向けのドア防振メニューとして設定しているドアチューニングにて施工しましたので、アウターパネルの防振材はオーディオテクニカのAT7560Rを使っています。
写真に写っているスピーカーホールは切削加工済みの状態です。
純正のままでは、スピーカー取り付けの土台となるインナーバッフルの内径よりも、鉄板が内側に飛び出してしまい、振動板が前後する際に空気の通過の妨げになるため、飛び出し分(2.5ミリ程度)をエアソーで切り落としています。
切断面には、サビ防止のためにペイントを施していますので、ちょっと黒く見えています。
ドア後方のサービスホールはそれなりの大きさがありますが、パネル全体に対する穴の割合は平均以下なので、ドア防振完了後の「膨らみにくさ」は平均以上だと思います。
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ピラー比較
両車のカバーの比較です。
背景が白なので、少々見にくいかもしれませんが、ツイーター取り付け部分のクローズアップ写真です。
左側がノート オーラ用で、右側がノート用です。
両者とも、補強リブで囲まれたネジ穴がついていますが、当然ながら、右側のそれは(ノート用としては)使徒がありません。また、右側をよーく見ると、左のツイーターグリルと同じ位置に丸い線が残っています。
これらのことから、射出成形のメス型は同じデータから作られていて、ノート用は穴部分を塞ぐように手を加えているものと推察しました。(見当違いかもですが)
ちなみに、ツイーターグリル付きのピラーの品番は以下です。調達をお考えの方は参考になさって下さい。
LH:76912 6XJ1A
RH:76911 6XJ1A
価格はいずれも¥3,790(税別)
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ツイーター取り付け
ツイーター取り付け後の様子です。
ステンレスの汎用プレートをカットしてステーとして使い、ツイーターユニットを固定しました。
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ネットワーク取り付け
最後はネットワークの取り付け状況です。
冒頭で触れましたように、ツイーター用とウーファー用が別れており、それぞれ5cm×10cmくらい大きさがありますので、取り付けには少々スペースが必要です。
場所を検討しましたところ、ダッシュボードの両端(を開けたところ)に、ちょうどよいスペースを見つけましたので、ここにしました。
固定には両面テープを使っています。両面テープというとチープな印象を持たれるかもしれませんが、耐熱性や耐振性など高機能化が日進月歩で、カーオーディオインストールの資材として、十分な信頼性を備える製品が多数あります。 -
作業後記
今回は日産・ノートのサウンドアップ事例を御覧いただきました。
オーディオレスが前提になっていて、Sグレードの場合は社外ナビを検討される方がそれなりにいらっしゃりそうですが、売れ筋のXあるいはAUTECHバージョンを選ばれる方は、NissanConnectナビゲーションシステムになさる方が多そうですね。
いずれの場合でも、スピーカーがまともに稼働する条件を整えないとハナシが始まりませんので、今回ご紹介したようなサウンドアッププログラムによるスピーカー交換とドア防振、スピーカーケーブル交換おすすめしたいです。
また、正直なところ、オーディオの音質向上への寄与度が最も大きいのが、こういったドア周りの整備であり、DSPやアンプ、電源周りと行った「川上」の整備ほどはお金がかかりませんので、費用対効果(コスパ)を気になさる方にはダブルプッシュしたいところです。
これに加えて、ソース側の方も手をかけたいとお考えのお客様には、ナビの出力をDSPアンプに入力して、自由自在の音質調整ができますし、チャンネル数が増えることで、フロント2way+リヤの6スピーカー、あるいはパワードサブウーファーも加えた7スピーカーのシステムも可能になります。
また、DSPアンプを入れることで、iPhoneやアンドロイド端末のデジタル信号の入力が可能になり、ハイレゾ再生の世界も開けますので、よりピュアな音が楽しめるようになります。
長年の経験を活かし、お客様のご要望にお応えします!
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