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ジャガーF-PACESVRのオーディオインストール事例

サウンドプロ自慢のインストール事例を御覧いただけるコーナーです。
豊富な写真と解説、関連の話題などもご覧いただけます。
当店ご利用前の作業レベルの評価や、施工プラン検討の材料としてご活用ください。
<事例No.657以前は税別表記です。読み替えをお願いします>

  • 事例No.715(お問い合わせの際にお伝えください)

    model

    ジャガー F-PACE SVR

    system

    メインユニット:MERIDIANサウンドシステム
    デッドニング:フロント・リヤ
    フロントスピーカー:MERIDIAN
    リアスピーカー:MERIDIAN
    サブウーファー:MERIDIAN
    パワーアンプ:MERIDIAN

    comment

    スピーカー交換はせずに、デッドニングだけで音質改善を図ったプランです。
    フロント・リアのドア4枚に対してフルデッドニングし、ドアトリム裏もガッチリ防振し、純正スピーカーの性能を目いっぱい引き出しました。

  • ダッシュボード


ジャガー・Fペースの事例ご紹介です。
ジャガーは言わずとしれた英国発祥の名門です。遡ること約1世紀前の1927年、同じく英国のレキシアブランドであるオースチンのシャシーに独自開発したボディを載せたオースチン・セブン・スワローを発売した「スワロー・サイドカー・カンパニー」を起源とし、その後、SSカーズ(1933年)を経て、今日まで続くジャガー(1945年)へと改称されました。

経営的には、市況の悪化等の要因によって一時国営化(1975年〜1984年)された時期を経て、再度民営化されて復活。1989年になって米国フォードの傘下に入り、2008年にはインドのタタ・グループへと売却され、現在に至ります。

ジャガーは歴史的に流麗なクーペやコンバーチブルを中心に製造しており、近年のXJ、XJSのスタイリングをジャガーのアイコンととして捉えるファンは多いようです。
とは言え、今はSUV全盛時代ですので、サルーンタイプ2車種(XE/XF)、スポーツカー1車種(F-TYPE)に対して、SUVは3車種(I-PACE/F-PACE/E-PACE)と厚めにラインアップしています。


今回は、ジャガーSUV3兄弟のうち、F-PACE SVRの事例紹介です。
同車は内燃機系のフラッグシップの位置づけで、550馬力を発生するV8エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルです。

オーディオは、同じく英国ブランドのMeridian Audioのサウンドシステムを搭載しており、(1)MERIDIANサウンドシステム(12スピーカー/400Wアンプ)と、(2)MERIDIANサラウンドサウンドシステム(20スピーカー/825Wアンプ)から選べるようになっています。

今回登場のSVRのオーナー様は(1)の方を選択なさっており、一定の評価をなさっているご様子でしたが、ボリュームを上げた時の「腰砕け感」が気になるので、改善したいとのことでご相談いただきました。

最初に試聴させていただいたところ、おっしゃられる傾向は確認できました。
低域に若干締まりがないように感じましたが、中高域はそれなりにまとまっていて、オーディオシステム自体のパフォーマンスは評価できると感じました。

しかしながら、そのドアが音響に適したスピーカーボックスであることより、組み立ての生産性と販売後の整備性を優先した「穴開き構造」である以上、振動板の動作によって前に押し出した空気が、後ろ側に回り込んで音が相殺されてしまう「大きなハンデ」から逃れられないため、音響機器としての理想的な性能を期待するのは無理があります。

お客様のご意向としても(3年程度で手放す予定で)、スピーカー交換、DSP投入といったハードウェアの変更・投入は見合わせたいとのことでしたので、デッドニングによってドアの密閉と防振を施し、スピーカーの稼働条件を改善することで、音質アップを狙うプランをご提案し、ご用命いただきました。

作業概要としては、フロント3wayのうち、2way分(スコーカーとウーファー)が配置されているフロントドアと、リヤ2wayが配置されるリアドアの合計4枚のドアをデッドニングし、各スピーカーの背面から放出される気流(背圧)が、跳ね返ってこないように拡散させる素材も配置しました。

デッキ・アンプ・全てのスピーカーは純正のまま、デッドニングによるドアの環境改善だけで音質アップを図る事例ということになります。

施工の様子をどうぞ御覧ください♪

  • フロントドア

    まずドアの外観チェックです。

    ブラックとアイボリーのツートーンレザー。高級ヨーロッパ家具のような雰囲気が漂っております。
    ドアに配置されるスピーカーユニットは、中音域のスコーカーと低域のウーファーのふたつです。
    前者はドアオープナーの前方。メタリックなグリルの中に収まっており、後者は右下の定位置です。

    ドア全体の剛性は車格相応で、とてもしっかりしています。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    殊の外、サービスホールが小さいのに驚きました。
    そこそこ大きくても、補強を入れたりしてしっかり塞げば、スピーカーを鳴らすのに十分な密閉性が保てるのですが、元が小さいのに越したことはありません。これはよいですね♪

    それに対して、穴が小さい分、平らな面の面積が大きめなようです。
    補強リブが強く入れてあるわけでもないので、ノックしてみると、それなりに響きます。大きめの入力(音量)が入ると、共振してビビり、音のディテールが損なわれる可能性は高そうです。
    後ほど、防振材でしっかり抑える必要がありますね。

  • アウターパネル作業

    アウターパネルの作業が終わったところです。

    サービスホールを塞いでいた樹脂パネルを外し、清掃・脱脂を済ませた後、防振材を配置します。
    今回は強めの制振効果を発揮するデッドニンググレードで施工しますので、短冊状にカットした材料を等間隔に貼り付けます。

  • 拡散材配置

    スピーカーホールの中を覗いている写真です。

    冒頭でも触れましたとおり、スピーカーは純正のままですが、背面に拡散材を取り付ける都合で、スピーカーを一旦外しました。

    拡散材は、ご覧のように凸凹のある、ラフな表情をもった素材です。積水化学のレアルシルト・ディフュージョンという製品です。
    凸凹形状に加えて、吸音効果も持たせるためにガサガサに仕上げてあるため、写真だと吸水しそうに見えなくもありませんが、全くと言っていいほど染み込まず、速やかに排水するように作ってあります。

    こういったものがない場合、振動板が後ろに下がった時に発生する「背圧」がアウターパネルに当たり、そのまま跳ね返ってきて、振動板の動きにブレーキが掛かり、音がつまり気味になる現象が起きますが、これがあると、背圧が凸凹に当たって四方八方に拡散されるようになり、直接的な跳ねっ返りによる悪影響が軽減されます。

    ご想像の通り、スピーカー背面からアウターパネルまでの距離がある場合は、さほど気を遣う必要はないのですが、昨今の車は、室内の広さを確保するために、ドアを薄くする傾向が強いので、こういった素材の出番が増えてきています。

  • インナーパネル作業

    インナーパネル側の作業が終わったところです。

    拡散材を取り付けた後、スピーカーを元通りに取り付け、インナーパネル全面に防振材を貼り付けて完成です。
    ここまで来ると外側、内側ともに施工前のカンカン・コンコンが→ゴンゴンと深い音に変わり、開閉音もボムッ!と重厚感がでて別物になります。

    今回はスピーカーを交換しているわけでもないので、予算によってはココでおしまい。という判断もアリなのですが、今回はゼイタクにドアトリムの裏側も防振することになりました。次へどうぞ!

  • ドアトリム(施工前)

    ドアトリムを裏側絡みたところです。

    写真の手前がドアの下側のポケット部分にあたるわけですが、ツルンとした平面が大きく広がっていますね。これはビビりやすいパターンです。

    メルセデスあたりだと、偏執的にガチガチに組んであるので、かなり頼もしいんですが、これだけリブ無しの平面が広がっていると、音量につれてビビりが大きくなるのは必至です。しっかり貼り込んでいきましょう。。

  • ドアトリム(施工後)

    貼り付け後の様子です。

    防振材は必ずしも全面貼りにする必要はなく、適当に間隔が空いていても、均等に制振性能が発揮されるのですが、今回はご予算をいただけたことと、ツルツル面が広いこともあって、びっちり全面貼りにしました。

    これによって、スピーカーから発生する振動によるドアトリムのビビリが抑えられ、また上部に見えるスコーカーのバスケットも安定し、全体的な音の解像度向上が期待できます。

    このあと、ドアトリムを元通りに取り付けて、フロント完成です(`・ω・´)ゞ

  • リアドア

    次にリアドアです。

    フロントに負けず劣らずのスタイリッシュなドアです。
    さすがフラッグシップモデルだけあって、リアも2way構成になっています。ツイーターはドアオープナーの前方のメタリックなグリル内にあり、ウーファーは右下です。

  • ドアトリム取り外し

    ドアトリムを外したところです。

    フロント同様に、サービスホールを塞ぐ樹脂パネルが小さいですね。下の方まで手が入るか心配になってきました(嘘)

  • アウターパネル作業

    アウターパネルの防振材貼り付けが終わったところです。
    スピーカーを外したので、下側の作業性も良好でした♪

  • 拡散材

    次いで拡散材です。

    フロントと同様にしとかないと、後で微妙にモヤッとしますよね。
    こちらもきちんと貼っておきましょう。

  • インナーパネル作業

    インナーパネルの防振が終わったところです。

    フロントほどではありませんが、平面部分が広いので、コンコンと叩くと響きます。
    こちらも全面貼りで共振を抑制しましょう。

  • ドアトリム(施工前)

    リアドアのトリム裏です。

    こちらもフロント同様、平面が広めの構造ですね。抜かりなく防振します。

  • ドアトリム(施工後)

    平面に防振材を貼りました。

    叩いても、響きがかなり抑えられているので、低域がかなりスッキリすると思います。
    また、フロント・リアともに、三層(アウター/インナー/トリム)の防振材が介在することになるので、ロードノイズや周囲の車の音といった外来ノイズの侵入が大幅に抑えられ、静寂性が上がります。

  • 作業後記

    今回はデッドニングのみによる音質アップの事例を御覧いただきました。

    重厚、静寂、、といったイメージを持たれるクルマですし、実際に各部の造りはしっかりしていますが、その水準を起点とすれば、やはり手をかけただけの改善(音響的メリハリと静寂性)は得られます。
    また、その域を一度体感すると、元には戻りたくなくなりますから面白いものです。

    本文で触れましたとおり、今回のお客様は、スピーカー交換は行わない前提でご依頼いただきましたが、最初は防振のみ施工して、次いでスピーカー交換、DSP投入と、変化を楽しみながらステップアップなさるお客様もいらっしゃいます。

    目的とご予算に応じて、フレキシブルに施工プランを立てさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談くださいね♪

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